仮面ライダーウォーズ   作:ルマ

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リアルがようやく落ち着いてきたので、無事に第八話です!
今回からいよいよ、復旧した学校を舞台に新たな物語が始まります
ぜひともお楽しみください!
にしても誰が通りすがるんだ…?


第八話 臨時復活の通りすがり

今日から学校が始まった…とはいってもオンラインで配られた課題を提出するためというのも一部あるが

復旧されたとはいえ未だに校内のあちこちにアナザー一号が暴れた形跡が残っていて、奴の残酷さが垣間見える。今回の一件で亡くなった生徒や教師がいないことが唯一の救いだろうか?

ちなみに今、あのアナザー一号になっていた人間は裁判中だ。なんでも懐占さんによると、当初はアナザー一号になっていた証拠もなく被害者面して病院にいたが、付近の監視カメラから変身した証拠が出てきた為改めて逮捕され自白したかと思えば、今度は自身の無罪を主張してきた。

裁判の中でも、「俺は悲鳴が聞きたかっただけ」「誰も殺してないから無罪」などと訳の分からない主張をあたかも当然のように言って、弁護士を困らせていた。

 

(弁護士さんも大変だな…)

 

早速教室の中に入ると、自分の机に向かい課題をカバンから出す。

 

1時間目は課題提出だった。その後の時間は部活動などの時間になるそうだ。

当然ながら部活動はしていないので、すぐに帰ろうとするその時、

標華さんが僕の元へやってきた

 

「どうかしたんですか?」

 

標華「あ、私じゃなくてみくちゃんが君に用事があるって」

 

「…みく?」

 

そう聞くと、標華さんの後ろから一人の女の子が出てきた。

ツインテールの髪をした少女は僕の方を見ると緊張した面持ちで話し始める

 

みく「日比野みくです。標華ちゃんからお話聞いてどうしてもお礼がしたくて…!」

 

そういえばアナザー一号と戦っていた時に、標華さんともう一人女の子がいたのを思い出した。

 

みく「私たちを助けてくれて、ありがとうございました!!」

 

お礼を言ってくれたまではよかったのだが…あまりにも大きな声でお礼をしてくれたものだから、当然周囲にも聞かれてしまう

 

「あわわわ!?ちょ、ちょっとこっちきてくださいぃ!!」

 

多分僕は今日、人生で初めて学校で大声を出した気がした。

 

ー三者sideー

思わず二人の手を引いて廊下を思いっきり走り出す或刻。それを遠目で見守る存在が一人

 

壊占「おうおう、今日も元気だなあいつ」

 

壊占は早速今日から始まったバスケ部に顔を出そうとするが、そこで一つの電話がきた

電話してきたのは仕事先からだった。

 

壊占「どうしました?電話でなんて珍しいじゃないですか…士さん」

 

士という人物は話し始めた

 

士「ああ、今その学校でアナザーライドウォッチの反応を確認した。エネルギーも溜まったし、クロスライジングへの挨拶も含めて今回は俺も出ようと思ってな。壊占には、所有者が誰かを調査してほしい」

 

壊占「!?…了解です。すぐに探します」

 

電話が切れると同時に、壊占はバスケ部に行こうとした足を止めてスマホに送られた位置情報をもとに走り出す。

どうやら場所的に学校の体育館裏のようだ。

 

壊占(これ以上は絶対この学校には被害を出させねぇぞ!!)

 

決意を抱き、壊占は体育館裏へ向かった…

 

ー或刻sideー

時間は少し遡り、僕は無我夢中で二人の手を取って校舎内から外へ出ていた。

どうやら自分では気が付かなかったが、ここは体育館裏だったようだ。

 

みく「あの私、何か気に触ること言っちゃいましたか…?」

 

みくさんは僕の顔を覗いて聞いてくる。

慌てて僕は訂正した。

 

「あ〜えっと、違うんです!お礼を言ってくれたのは嬉しかったんですけど、実は僕が仮面ライダーだっていうのは内緒にしてまして」

 

標華「あっ」

 

「え?」

 

みく「え、仮面ライダー?」

 

とみくさんが聞いてきたので、標華さんに急いで小声で確認する

 

標華「私、流石にありのまま伝えるのはアレかなって思ったから逃げる手伝いをしてくれたって事にしてたの」

 

「そういう事でしたか…しまったな」

 

なんて二人で話をしていると、

 

みく「ひょっとして学校を襲った一号もどきを倒してくれた仮面ライダーって君だったの!?」

 

二人「うわぁ!?」

 

みくさんが僕達の間に入ってきて、目をキラキラ輝かせながら僕の方へ向いて聞いてきた

あまりに勢いが強かったので、かなりびっくりしてしまう

 

「な、なんのことです!?それに世間的にはあの事件は放火魔を警察が取り押さえたって」

 

みく「そんなのすぐ嘘だってみんなわかるよ!それにここで事件が起きたんだよ?学校のみんなは本当のことすぐわかるって!」

 

そういえばそうだったと、すぐに納得した。

自分で納得していると、みくさんは僕の手をとり話しかける

女性経験がはっきり言ってほぼゼロに等しい僕はみくさんの行動に驚きを隠せない。

 

(あわわわ…!?)「標華さん!この人止めてくださいって!!」

 

みく「君があの仮面ライダーなの?どうなの!?」

 

標華「あちゃ〜みくちゃんって結構仮面ライダー好きなんだよね…」

 

そんな感じで僕達が騒いでいると、目の前の角から一人の生徒がやってきた

 

???「テメェか!バイヤーさんの言ってた奴ってのは」

 

「?」

 

急いでその場を離れようとした僕であったが、その一言で立ち止まりその生徒を見る

逆立った髪にわざとらしく乱した服装は明らかに不良という印象を思わせる

その遊んでいる右手には、アナザーライドウォッチが握られている。

一瞬で危険と判断した僕は二人の前に立つ

 

「…二人とも、下がってください」

 

標華さんはすぐにその意図を理解してくれたみたいで、みくさんに下がるよう促した。

一方のみくさんも意図がわかっていなかったが、場の緊張感を察して標華さんと同じく下がってくれたようだ。

二人の前に立ち、問いかける

 

「どこでそれを手に入れたんですか?それは危険なものです。すぐにこちらに渡してください」

 

不良「危険だぁ?いいや違うな、これは俺に力をくれるもんだ!それにテメェも潰せればもっといい奴を買わせてくれるって契約もしてくれた…それで俺は、あの組の頂点をとってやるんだァァァァ!!」

 

不良はそう言うと、人差し指でアナザーライドウォッチのスイッチを押して起動させた

 

『ライア』

 

その音声が鳴り終わったと同時に不良の周りを紫のエネルギーが纏わりつく。

その隙間から暗い紅色の装甲が見え出した。

そして完全な姿を見せる。

本来のライアの特徴の一つである召喚機エビルメタルバイザーは左ではなく右に装着され、頭部の鉄仮面は右側が割れており髑髏のような顔が恐怖感を駆り立てる。

 

みく「ひっ…!?」

 

みくさんはその姿に恐怖を抱いたのか、隣にいる標華さんのそばにくっつく…みくさんを守るように標華さんは抱き寄せた。

 

「あの組…とにかく、この学校で暴れさせる訳にはいかない。」

 

二人の方を見る。標華さんも、みくさんを落ち着かせようとしているけれどその顔からは恐怖が見てとれた。

 

「標華さん!みくさん!今から見ることは多言無用でお願いしますねッ!!」

 

みく「え…?」

 

標華「或刻!お願いっ!」

 

二人の返事を受け取り、スマホを取り出して仮面ライダーウォーズを起動…その画面を3回タップする。

画面からクロスドライバーが出現した。

それを手に取り、腰部に装着する。

ICカードをベルト中央のスロットに入れ、上部のスイッチを一回押して変身待機状態へ移行した

 

ライダーシステムスタンバイ!

 

続いてカードホルダーからゼロワンと一号のライジングカードを取り出し、ベルト左右のスロットにそれぞれ装填。

ゼロワンのように両手を広げ、上げてから左手を腰に、右手を左前に構え…上部スイッチを押した

 

「変身ッ!!」

 

ライダーシステムライジング!!クロスアップ!!ファーストホッパー!!

 

ゼロワンと一号の幻影が僕に重なり、仮面ライダークロスライジング ファーストホッパーへと変身した。

 

「仮面ライダークロスライジング、ファーストホッパー。僕がお前を止める…仮面ライダーの名のもとに!!」

 

アナザーライアとの戦闘が今、始まる

 

ー士sideー

PSW本社にて、俺は準備を進めていた。

仮面ライダーウォーズの運営状況をひとまずまとめて、続いて社長室の横にあるエレベーターからラボへと向かう。

地下に造られたラボは、俺が変身する仮面ライダーの調整が行われていた。

 

「ようやくか」

 

充填装置からマゼンタのベルトを取り出し、腰に装着した。

左にライドブッカーが出現して開き、一枚のカードを取り出す。そこには緑の複眼にライドプレートを特徴にもつ戦士

 

「さて、腕が鈍ってなければいいがな」

 

仮面ライダーディケイドが描かれていた。

 

ー或刻sideー

アナザーライアとの戦闘が始まって少し経ったのだろうか

この間、ひたすら防戦一方だった

構えていると、突然背中から激痛が走る。どうやら蹴られたようだ。装甲から火花が飛び散る

こんなことがさっきからひたすら繰り返されているのだった…

 

「このっ!」

 

アナザーライア「最初の威勢はどうした?ガキが」

 

攻撃を受けた方向へパンチを繰り出すが、それをアナザーライアは鏡の中に入ることで回避してしまう

仮面ライダー龍騎に登場する仮面ライダーは皆、鏡の世界『ミラーワールド』を自由に行き来する能力を持っている

ライアもその一人だ…当然鏡の世界へと行くことも可能だ。流石にフォームチェンジでなんとかなるような物ではないため、一向に対策も思い付かない

 

(二人を守らないと!)

 

みくさんと標華さんを守るため、急いで二人の元に駆け寄ろうとするがこれまでのダメージの蓄積のせいか膝をついてしまう。

 

アナザーライア「お前の大切な奴、消しといてやるよ!」

 

二人のすぐそばにある鏡から、アナザーライアが姿を表す

 

「みくさん!標華さんっ!」

 

アナザーライアは二人に手をかけようとするその時、

 

ヴァルクルス「ドォラァ!!」

 

一つの炎を纏った拳がアナザーライアの顔面を直撃する。その拳を受けたアナザーライアは攻撃を受けるとその瞬間だけ音速を超えたようなスピードで吹っ飛び、地面に転がっていく。

目の前で助けてくれたヴァルクルスを見て、みくさんはまた笑顔になった

 

みく「前にネットで見たことある!響鬼モチーフの格闘ライダーって本当にいたんだ!!」

 

ヴァルクルス「助太刀に来たぜ?クロスライジング、よく頑張った。」

 

壊占さんは僕の方まで駆け寄ると、倒れている僕に手を差し伸べて立ち上がらせてくれた。

 

「助かりました」

 

ヴァルクルス「早速で悪い、あいつについてなんか情報ねぇか?さっきはがむしゃらに殴っちまったもんで…」

 

と、頭を掻きながら聞いてくる壊占さん。僕もわかる範囲での情報を共有することにした

 

「あいつは仮面ライダーライアのアナザーライダーといったところでしょう。原典と同じくミラーワールドへ行き来することができるみたいで、まだ使用こそしていないものの、召喚機があることからアドベントカードも使用可能かもしれません」

 

すると壊占さんは首を捻る。何か気になることでもあったのだろうか?

 

「どうかしましたか?」

 

ヴァルクルス「いや、大体はわかったんだがよ?さらっといってたその…『アナザーライダー』ってのはなんだ?お前が作った造語か?」

 

「あれ、知りませんか?アナザーライダー。ジオウの怪人枠ですよ?」

 

ヴァルクルス「ジオウ?なんだそりゃ」

 

その瞬間、僕の時間は凍りついたように錯覚した。ジオウを知らないだって…?平成ライダー最後の作品だぞ?

僕が思案していると、壊占さんは何かを見つけたように声を出した

 

ヴァルクルス「っと、ようやく来たみたいだ」

 

何が来たのだろうか?僕はその方向を見てみると、突如銀色のカーテンが現れてそこから一人の青年が現れる。

黒のスーツに何故か似合うマゼンタ色のネクタイ、それに同じくマゼンタを主としたベルト…青年はバックルを展開すると、左のカードスロットから一枚のカードを取り出し、高らかに宣言した。

 

青年「変身」

 

カードを裏返してバックルに入れ、またバックルを元の形に戻すと機械的な音声が鳴り響いた

 

KAMEN RIDE DECADE

 

左右から灰色の変身後と思われるスーツが青年に重なり、ベルト中央からカード型の装飾品が出現し顔に刺さり始める。

最後の一枚が刺さり終わるとそのスーツはマゼンタ色になっていって、胸部アーマーには十をかたどるような模様が追加された。

僕はその姿を知っている。なんなら一瞬だけしか見えなかったはずの変身前の姿だって見たことがある。

 

アナザーライア「くっそ…次から次へと!なんなんだお前は!?」

 

アナザーライアは怒りを露わにしながら、今度はマゼンタの戦士に向かっていく

マゼンタの戦士は左にあったカードホルダー…ライドブッカーを変形させ、ソードモードにしたら右斜め上へ切り上げる

アナザーライアは装甲が大きく破損し、火花を散らしてまた地面を転がる。

その姿を見たマゼンタの戦士は剣先を一撫でして、自身の通り名を言った。

 

ディケイド「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」




まさかのディケイド参戦!!しかし壊占くんジオウ知らないなんて…そういえばなんで仮面ライダーウォーズでジオウとディケイドシリーズのライダー参戦してないんでしょうか?
そんなこんなで次回!第九話お楽しみに!!
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