ウマ娘 プリティダービー 歴史を塗り替える女王   作:けんき

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アーモンドアイ
誕生日:3月10日
身長:154
体重:かなり痩せている
スリーサイズ:B82 W52 H85

シンボリルドルフと同じ場所で走りたいという理由でトレセン学園に入学
普段は少しおっとりした性格で少し抜けており、どちらかというとのんびりとしているが、レースの時やテンションがマックスになると、おっとりした性格が打って変わり、気が強くなり、誰よりも貪欲に勝利を目指す二面性を持つ
レースの時やテンションが上がると長い鹿毛が逆立つ

見た目:ワインレッドのアーモンドアイ、さらさらとした長い鹿毛で下向き矢印のような白い星模様が前髪にある
ハート型の髪飾りを左耳元に付けている

勝負服:雲のようなモコモコした白いマフラーを首に巻き、中世の女王が着るような水色の服に白を基調に赤のラインが入った膝上まであるスカート
背中には赤いマントを着けている


チームスピカ

桜舞い散る春の陽気が新たにトレセン学園に入学する新入生を出迎える

そしてトレセン学園の目の前にある寮は静かに時を過ごしていた。そう1人の女の子の声が響くまでは

 

「も~何でいつもギリギリなの!」

 

私は朝がものすごく弱い。いや、ちゃんと6時頃に起きたんだけど、二度寝してしまった。昔からのこうだから仕方無いんだけど……

とりあえず、入学式に間に合うようにとりあえず、校舎へと走った

 

 

 

 

 

何とか全力疾走で校舎に駆け込んだので入学式にはギリギリ間に合った。

まあ、体育館前に集まったウマ娘達から変な目で見られたけど……

私が息を整えた所で体育館の扉が開く

開いた体育館の扉に入ったら、トレセン学園の生徒の一員になるだ

ピリピリと緊張感が走る体育館に私は思わず息を呑んでしまう。私は軽く深呼吸をして開いた扉に足を運び入場するのだった

 

 

 

 

トレセン学園だから入学式は特別という訳では無く。案外普通だ

始まりの言葉から始まり、学園長の話し、来賓の挨拶と……数十分が長い話で過ぎ去っていった

そして、次は……

 

「生徒会長挨拶です!」

 

マイク越しから聞こえた会長挨拶。私は思わずあくびをしてしまう。多分、会長と言うくらいだかなり長い話をされるだろう

そう思っていると1人のウマ娘がステージへと登壇してきた

その姿は威風堂々とした態度で威厳があり、出るだけで周りの人間やウマ娘の空気が変わった

私はこのウマ娘を知ってる

3年前のテレビで2冠を取った皇帝(シンボリルドルフ)だ……

私の曲がった背筋は真っ直ぐぴんっと立つ

そして、皇帝は教卓に置かれたマイクを調整して口元に近づける

 

「あ、あ、あ、ゴホォン。それでは、新入生の方々はこうして面を向き合って話すのは初めましてですね。私はこの学園の生徒会長を務めているシンボリルドルフです!」

 

この人が本物の皇帝(シンボリルドルフ)……

 

「この学校のスクール・モットーにもあるEclipse first,the rest nowhere.。

唯一抜きん出て、並ぶ者なし

この言葉に相応しい活躍が出来るように切に願う」

 

皇帝(シンボリルドルフ)……かっこいい!!

 

「あっ、そうだ。小学校から“進入”してきた“新入”生……」

「え、」

 

私は入学式中に思わず声が漏れる

皇帝(シンボリルドルフ)の言葉に体育館が急に冷凍室に変わったかのように辺りが寒くなった

 

「う~んやっぱり無理矢理過ぎたか……じゃあもう一つ」

 

流石にこれ以上気まずい空気になったら……

 

「ブライアン!!」

 

司会進行の所から少し怒気を含んだ声で呼ぶ声が

そして、1人のウマ娘が登壇し、皇帝(シンボリルドルフ)の制服の首根っこを掴み

 

「ま、待てブライアン!私はまだ話す事が!“校長”の話は“絶好調”とか……」

 

皇帝(シンボリルドルフ)の話を無視してブライアンさんは皇帝(シンボリルドルフ)を引っ張っていき無理やり降壇させた

 

「ええ……お見苦しい所をお見せしました。続けます」

 

もの凄いギャグのようなオチに苦笑いをするしか無かった

 

それから入学式は淡々と進み、昼前には入学式は終わった

私は退場するどっと疲れた

 

「まさかの皇帝《シンボリルドルフ》があんな人だったなんて……」

 

なんか拍子抜けしてしまった

私は少し脱力感を感じながら、他のウマ娘と共に教室に向かうのだった

 

 

 

 

 

 

教室に来た私は指定されたに座る。私が座る席は窓際の1番前だ

前の席で少し残念に思いつつ私は新たな席に着く

みんなが着席し、音が静まり返ると担任の先生が今後についての説明を始める

今日はこれと言ったイベントは無いらしい

しかし、この学校はレースに出るにはどこかのチームに入らないといけないらしく、いろんなチームを見学して、どのチームにするか決める時間に使ってほしいとのこと

今の入学式時期はいろんな所で入部テストをしているようなので、いろいろ体験していってほしいとのこと

私は先生から貰ったチーム名とメンバーの名前が書かれたパンフレットを見ていると

 

「ねえねえ」

 

私に話しかけているのかな

私は声がした方に振り向く。私が振り向いた先には、青眼で栗毛のショートカットで、左に流れる耳まで届きそうな長い前髪が特徴のウマ娘だった

 

「え、え~と」

 

私は思わずどう返すか迷っていると

 

「あっ、名前がまだだったね。私はラッキーライラック」

「私はアーモンドアイだよ」

「えへへ、よろしくねアイちゃん」

「うん。よろしく」

 

私はぎこちなく頭を下げる。初めて会う人はやっぱり緊張するな~

 

「それで本題に入るんだけど、どのチームに入るつもり?」

「え、私!う~ん……」

 

全く知らないチームばっか、正直かなり悩んでいた

そう思いつつ、パンフレットの方に目線を戻すと、ある1チームに私がよく知る名前が書いていた

 

「チームリギル……」

「ああ、チームリギルだよね。トレセンでも屈指のチームみたいだよ」

「へぇ~」

「私、リギルに入ろうと思っているんだよね」

 

リギルには皇帝が所属している。私がこの学校に来た理由は皇帝こと、シンボリルドルフさんと同じ場所で走りたいから、同じチームなら一緒に走れるかもしれない

 

「私も……リギルにしようかな……」

「え、じゃあ今から入部テスト受けに行こう!」

「え、今から!?」

「うん。学校見るついでにさ!」

 

特に今からやることは無いから……

 

「う~ん。いいよ」

「よし、じゃあ早速!」

「うん」

 

私は席から立ち上がり、ライラックさんと共に教室を後にした

 

 

 

 

 

 

トレセン学園にはいろんないろんな施設があってトレーニング施設だったり、プールとレースに出るための設備がかなり整っている

私とライラックさんは学校を散策しながらチームリギルが普段練習を行っている芝のグランドに訪れた

 

「ここが、チームリギルのテストがある所……」

 

芝の上には準備体操をするウマ娘の姿が見える。そして、それを見守るようにチームリギルのメンバーが鋭い目線を向けていた

そんな光景に私の背筋は凍りついた

そんな心臓がバクバクの私を横目に隣にいたライラックさんは芝の方に走り出し

 

「おーい!早く行こうよ!」

 

と言い芝の方へと走って行った

 

「……緊張とかしないのかな」

 

思わず思っていた事が口に出てしまった

 

 

 

私とライラックさんは更衣室を借りると赤色の体操服に着替える

私とライラックさんは皇帝が待つ芝へと向かい、軽く準備運動をする

一通り体を伸ばした所で

 

「それでは、テストを受ける方はここにお名前をお書きください!」

 

ロングヘアーの栗毛ウマ娘が声をかける。その元には机の上にプリントが置かれていた

テストを受けに来たウマ娘達はプリントの元にぞろぞろと集まる

私もプリントが置かれた机に向かった

そして、順番を待ちプリントに名前を書き込んだ

それから数分、名前を書いた私達はグレーのパンツスーツを着こなす厳しそうな女性の前に集められた

辺りにはチームリギルのメンバーが鋭い目線を向けていた

目の前に立つ女性の怖さもあって息が詰まりそう

 

「それじゃあ次、アーモンドアイさん」

「あっ、はい!!」

 

緊張のあまり何も聞いてなかった

 

「え、何の話を……」

「……意気込みとか、入ってからの目標とか、なんか無い?」

 

もの凄く呆れたような言い方されたんだけど……

でも私の目標はただ一つだ

 

「皇帝……シンボリルドルフさんと同じ場所で走ることです!」

 

私の言葉にみんなはシーンとなる

あれ、変なこと言ったかな……

すると黒鹿毛の褐色のいいウマ娘が私の肩に組んできた

この人は確か……うちの寮の……

 

「おまえ、面白いな!昨日門限破ったのに!」

「そ、その話は辞めてください!」

「アマゾン。それくらいにしとけ」

 

ヒシアマゾン先輩を止めたのは鹿毛の鋭い目をした威厳のあるウマ娘。確か入学式の時に司会してたような……

そのウマ娘は私の肩を組むヒシアマゾン先輩の首根っこを掴み引きずりながら元の位置に戻った

怖そうな女性は気を取り直す

 

「あなた。それがどれ程大変なのかわかって言ってる?」

「はい、もちろんです!」

「……そう」

 

緊張のあまり返した言葉はたった8文字……それに何も言い返さなくなった……もしかして、機嫌を損ねたかな……

 

「まあ、いいわ。とにかくこれから走ってもらうから」

「はい!」

 

それから、みんなの意気込みを一通り聞き終わり、用意されたゲートに入る

 

ゲートは鉄製で出来ており、扉に入るというより檻に入るような感覚に近いかも……

辺りにはチームリギルに入部しようと目指すウマ娘が真剣な眼差しでゴールを見つめていた

ライラックさんは私から見て左2番目の所にいる。ライラックさんはこっちがチラ見したのが見えたのか私にウィンクをした

勝負ごとに自分の事に集中しないのもどうかと思うけど、でもライラックさんのウィンクのおかげで少し肩の力が抜けた気がした

私は軽く息を整えると真っ直ぐレーンを見て集中する

そして息を整えてから数秒後、パンッとゲートが開いた

急にゲートが開き私はピクリと驚いてしまった。隣にいたウマ娘達はゲートが開いた瞬間にみんな走り出していった

 

「って、出遅れた!!!」

 

みんなはもうコーナーを曲がっていた

私も急いで、走らないと!

数10秒遅れでのスタート。距離的にも1位を取るのは難しい

と、考えている内に最初のコーナーへと来ていた。他のほとんどのウマ娘はゴールまで後半分まで来ていた

かなり絶望的だな……

私は目線の先を観客が見守る方に映した。そこには腕を組んでレースを眺める皇帝の姿。そんな皇帝と目が合う

私は思わず、笑みがこぼれてしまう

 

……こんな所でビリでゴールしたら、皇帝と同じ場所には一生立てない

……何してるんだろうな私。私ならもっと早く走れるでしょ。アタシなら!

 

アタシの足はどんどんと加速していく

 

 

 

 

 

 

私に憧れるウマ娘は決して少なくは無い。今までいろんなウマ娘がそう言って走ったが、私と共に走ったのは指で数える程しかいない

そう。あのアーモンドアイて子もきっとそうだ

そう、そう思っていた。そう彼女と目が合うまでは

彼女は私と目が合った瞬間、何かのスイッチが入ったかのごとく髪は逆立ち、一気に加速した。まるでさっきとは別のウマ娘が走っているような

彼女は一気に前にいるウマ娘を抜かし中盤まで押し上がった

ゴール前の直線に差し掛かると再び一気に加速する

私は起死回生という言葉が似合う彼女に目が離せなかった

 

 

 

 

 

 

楽しい時間はあっという間に終わる……気持ちいい風がすぐに吹き終わるように楽しい時間も一瞬で終わる

 

アタシの目の前にはもうゴールが見えていた。そして、アタシの目の前にはライラックさん、その先にはライラックさん以外はいないのでどうやら2位までのし上がっていたみたいだ

目の前のライラックさんから「うそ……」という驚いた声が微かにした、それくらいしかアタシとライラックさんの差が無いんだ

アタシは残りの力を全力に足に注ぎ込もうとした瞬間

 

「ゴーーール!!」

 

ヒシアマゾン先輩の声がアタシの耳に響き渡った

アタシはゆっくりとスピードを落とし足を止めた。息切れが激しい……でも、その分楽しかった

アタシはどさっとダートに座り込んだ

 

「久々に本気で走ったな……」

 

ダートに寝そべった私は北海道にいた時の事を思い出す

北海道では、こんなに本気で走った事は無かったかもしれれない、そんな感じがした

私が青い空を見つめていると私の目にライラックさんが飛び込んできた

 

「大丈夫?」

 

ライラックさんの言葉に私は起きあがった

 

「あれ、結果は……」

「1馬身差。にしても、あんな後ろからよく追いつけたね!」

「あはは、楽しんで走っていたら、いつの間にか2位だったんだよね」

「なにそれ!」

 

私の言葉にライラックさんは笑っていると、さっきの怖そうな人がライラックさんに近づいてきた

 

「ラッキーライラック。合格よ!」

「ありがとうございます!」

「これから、びしばし鍛えていくわよ!」

「よろしくお願いします!」

 

ライラックさん合格か……なんか悔しいな

私は立ち上がると更衣室に戻った

 

 

 

 

 

 

「はぁ~皇帝と同じチームに入れなかったな~」

 

空があかね色に染まろうとしていた

私は重い足取りで寮に戻ろうとしていた

私はふと横を向くと土に埋まった足のイラスト……写真?が私の目に飛び込んできた

 

「入部しないとダートに埋めるぞって……チームスピカ……絶対にヤバい……」

 

そう断言しつつ私は視線を下に向け寮へと歩いて行く

数歩歩いた所で何かにぶつかった。視線を下に向けていたので全く前を見てなかった

私はゆっくりと顔を上げると

マスクとサングラスを付けた怪しい8人のウマ娘が私の辺りを囲った

 

「え、あの……」

「ウォッカ、スカーレット、スペ、テイオー、マックイーン、キタ、ダイヤ、やっておしまい!」

「え、名前を言ったら……ハゥ!!」

 

私の目の前は真っ暗になった。そしてすぐに誰かに抱え上げられた感覚を感じた

……なんか嫌な予感がする。てか誰か助けて!!

 

 

 

 

 

 

体が揺られて数分。やっと光が私に目に飛び込んだ。なれない光にパチパチと目蓋を動かし目を慣らす

やっと慣れてきた所で私の目の前には8人のウマ娘の姿があった

そして、8人のウマ娘は笑顔で

 

「「「「「「「「ようこそ!チームスピカへ!」」」」」」」」

「チームスピカって……あの看板の!」

 

私は思わず後ずさりして、扉を開けようとガチャガチャ動かすが

 

「……開かない」

「ちょっと、お前逃げようとするなよ!」

「だって、入らなかったらダートに埋めるんでしょ!」

 

私の言葉にチームスピカは笑った

 

「あなた。かなり純粋なのですね」

「ん。あっーーー!!!あなたは!?」

 

私は思わず指を差した。私が指を差した先には私に路線図を教えてくれたウマ娘の姿があった

 

「昨日ぶり以来ですわね」

「はい。昨日はありがとうございました!」

「いえいえ、困っているときはお互い様ですわ」

 

すると後ろの扉からドンドンとドアを叩く音が部室内に響き渡る

 

「おーい!開けろ!」

 

ドア越しから聞こえる男性の声……あれ、でもこの声聞き覚えがある

黒髪ボブのウマ娘が扉の鍵を開ける

 

「全く……俺を忘れるな!」

「あっーーー!痴漢の人!」

「「「「「「「「痴漢!?」」」」」」」」

「いや、誤解だ!!!」

 

全力で男性は首を横に振る。いや、あれはどうしても痴漢でしょ

男性は頭を抱え

 

「なんか……スペと似たようなくだりだな……まあ、本題に入るが、どうだスピカに入らないか?」

「え、でも私は……」

 

正直、もう一度チームリギルの試験を受けようと思っていた。だけど、この人の熱意がもの凄く伝わってくる。なんか断るのが申し訳ない気がしてきた

 

「……別に入るのは考えますが、なんで私をスカウトしたんですか?そこを聞かないと納得できません」

「……お前の走りが気に入ったから」

「はぁ!」

 

それだけの理由でスカウトしたの!?

 

「まずは、10秒遅れでよくあそこまで追い抜いたな。普通のウマ娘じゃあ無理だ!」

「そうですか?」

「それに、お前の走りはリギルよりもスピカにいた方が合っていると思うぞ」

「……なんでですか!」

 

確かにあの女の人怖そうだけど、でも、私の夢が叶いそうなんだよ!ここでスピカに入ったらなんか夢から遠くなりそうな気がする……

すると、男性が少し息を吐くと、重い口で

 

「……俺のチームにな、走る事を楽しむ奴がいて、今そいつはここにはいないが。一時期リギルに所属していたんだ」

「え、リギルってことは皇帝と同じ場所に……でもどうして、リギルを辞めたんですか?」

「楽しい走りを出来なかったからな」

 

楽しい走りが出来なかったから……

私はふと走っている時の自分を思い出す

走っている時はもの凄く楽しかった。風になったようで、自分以上のウマ娘が前を走っていたから、テンションが上がった。だから、力を発揮出来ていた

でも……

 

「……私は……」

「シンボリルドルフと同じ場所で走りたいだったな……」

「え、なんで!?」

「聞いていたからな。確かになかなか大きな夢だ。だがな……その先は?」

「え、その先は!……」

 

私は男性の言葉に何も言い返せなかった

確かにその先の事……何も考えてなかった……ただただ皇帝と同じ場所を走りたい。それだけの理由でこの学園に入学してきた

リギルに入ればその夢は一瞬で叶う……だけど、その先ってなんだ

その先をリギルで見つける事が出来るの……

 

「……正直、夢が叶った後の先はわからないです……」

「だったら、その先の夢。俺達と一緒に見つけないか!」

 

男性の言葉に下を向いていた目線は上を向く

どうして、そこまで私に固執するんだ

私の頭には『?』しか出てこなかった。だけど一つだけわかるのは

 

「……この人なら夢の先に一緒に行ってくれるかも……」

「ん?なんか言ったか?」

「いえ何も、熱意は伝わりました」

 

私はにこやかな笑みを浮かべ

 

「私、チームスピカに入ります!」

 

私の言葉にスピカのみんな嬉しそうだ

 

「そうか。よろしくな!え~と、確か……」

「アーモンドアイです!」

「俺はスピカのトレーナーだ!」

「これからよろしくお願いします。トレーナー!」

 

私はトレーナーの大きな手を握った

 

「じゃあメンバーの紹介をだな」

「はいはい!それはゴルシちゃんに任せとき!じゃあ早速!」

 

私の目の前に長髪の芦毛のウマ娘が現れると、私の目の前はいきなり真っ暗になる。てか、ここに来る時と同じ状況じゃん!

 

 

 

 

 

 

再び体が揺られて数分。やっと光が私に目に飛び込んだ。なれない光にパチパチと目蓋を動かし目を慣らす

やっと慣れてきた所で目の間にはリギルのテストで走ったレーンが飛び込んできた

てか、またここ!

ギャラリー、リギルのメンバー、ライラックさんはもういない

その代わりにスピカのメンバーが少し距離を置いて立っていた。メンバーの半分は堂々立っていたが、残り半分は頬を赤らめていた

そんな中、昨日路線図を教えてくれたウマ娘が私を誘拐したウマ娘に向けて

 

「本当にやるのですか、ゴールドシップ!!」

「やるに決まってるだろ。新入生が入ってきたらやるて決めただろ!」

「ですが……」

「後で、ショートケーキ買ってやるから……」

「その話、聞きましたわよ!!」

 

何だろ。話を聞いているだけだとあの人をかなり単純なんだ……

 

「じゃあ、みんな行くぞ!練習の成果を見せるぞ!」

 

ゴールドシップさんの言葉にみんなは跳び上がると位置につく

 

「祭りがあれば私あり!お助け大将!キタサンブラック!」

 

拳を強く握りしめ、力強さを見せつける。てか、太陽のように眩しい!

 

「ダイヤモンドのような強き意思!好奇心の塊!サトノダイヤモンド!」

 

次はウマ娘は中腰になると右手の拳を握りしめ胸元に、左手を横一直線に伸ばした

なんか、凄い蹴られそうな勢いなんだけど

 

「名家、メジロ家の令嬢!私はメジロマックイーンですわ!」

 

印を結ぶポーズをするマックイーンさんと同時に禍々しいオーラが出てきた

え、何……禍々しいオーラ!?

 

「僕は皇帝を越える帝王になるもの!トウカイテイオーだー!」

 

テイオーさんは横を向くと、右足を前に着きだし中腰の姿勢になる左手を着き出した右膝に置く

 

「そして、アクセル全開で常識を突き破る!ウオッカ!」

 

ウオッカさんは、左拳を私に向けて突きつけてきた

なんか、喧嘩にされそうなんだけど……

 

「さらに、私は1位を狙う優等生!ダイワスカーレットよ!」

 

スカーレットさんは手を銃の形にして私に差してきた

 

「優等生ねぇ……」

「何よウオッカ!文句ある!」

 

ウオッカさんとスカーレットさんがいきなり喧嘩を始めた。喧嘩というよりじゃれ合いに近いかもしれない……

じゃれ合いはお互いそっぽを向く形で終わった

 

「え~とじゃあ、ニンジン大好き。スピカの大食い担当!スペシャルウィーク!」

 

スペシャルウィークさんは左手を右斜め前に着きだしてお腹辺りに右手を添える

大食い担当って……

 

「そして、ハイパーウルトラスーパースター!ゴルシちゃん!」

 

右手を大きく回し、左手を右斜め上に着き出した

 

「我ら、9人揃って!「「「「「「「チームスピカ!」」」」」」」

 

みんなが再びポーズを取ると、爆発音と共にカラフルな煙が立ち上がった

いろいろツッコミどころはあるけど、凄くかっこいい

 

「よし!決まった!」

「「「決まった!じゃあない!!」」」ですわ!」

「結構恥ずかしかったのよ!」

「結構ノリノリだけどな」

「うるさいわねウオッカ!」

「ゴールドシップさん!スカーレットちゃんの言うとおりかなり恥ずかしかったんですよ!」

「ゴールドシップ……これの恥に関しては落とし前を付けさしてもらいますわよ!」

「なんか、格好良かった……」

「なんかダイヤちゃんが目覚めそうなんだけど……」

 

みんなが一斉に喋り出して何言っているのかよくわからないけど、なんか楽しそうだな

 

「……これからよろしくお願いします……先輩!」

 

私は一斉に喋る先輩達に向けポツリと挨拶をするのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

「それではお先に失礼します」

 

エアグルーヴの声がした瞬間、バタンと扉が閉まる音が会長室に響いた

私はふと机の上に置いてある時計に目を向けた

 

「……もうこんな時間か……時間が経つのは早いものだな……」

 

時計の針は9の数字を刺していた

寮長のヒシアマゾンにはもう遅くなる事は伝えている。

私は残る提案書を目を通す。……普段ならこんなに時間はかからないが、今日走った彼女の姿が頭から離れず、いつもより集中出来ないでいた

正直、エアグルーヴやブライアンにもう少し手伝ってもらえばよかったと軽く後悔している

 

『皇帝……シンボリルドルフさんと同じ場所で走ることです!』

 

「……私と同じ場所で走るかぁ……」

 

そういや、昔テイオーにも似たような事を言っていたな……

彼女の言葉が私に纏わり付く。いや、私はもしかしたら恐れていて考え込んでいるだけなのかもしれない。一緒に走って負けることを……あのスピードと追い込みはトレセンの中でもずば抜けている……もしかしたら……1対1で走ったらあるいは……

 

「フゥ……私らしくないな。早く作業に戻ろう。遅くなったらヒシアマゾンにいろいろ言われそうだ……」

 

物音一つしない静かな校舎にプリントをめくる音だけが響く

今度、彼女とは“本当”の意味で同じ場所で走ろう

私はそう決意するのだった




アーモンドアイのプロフィールを前書きに載せています
ちょこちょこ変えるかも

仮面ライダー好きはBMWの仮面ライダーネタをやりたくなるよね~
ってな感じで、後半のライダーネタを入れました

てな感じですが、呼んでくれると幸いです
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