ウマ娘 プリティダービー 歴史を塗り替える女王   作:けんき

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私がリーダーです!!

『さあ、始まりました!皇帝シンボリルドルフと女王アーモンドアイのスペシャルマッチ!実況の私もかなり興奮しております』

 

実況の熱の入った声と観客の熱い声援が、芝の匂いと入り混じった風がアタシの髪を靡かせる

隣には皇帝がゲートに立っている

やっとアタシの夢が叶ったんだ!

アタシは深呼吸をして構える

そして目の前のゲートが開く

 

「よし!……あれ?」

 

駆け出そうした瞬間、足が急に動かなくなる

 

「あれ、なんで、なんで、動かないの!!」

 

アタシが戸惑っている間に皇帝はどんどん先へ走っていく

 

「ま、待って……」

 

芝は段々と闇になっていき、私を引き込んでいく

アタシはいつの間にか弱々しい声を出してしまう。でも、皇帝は私の言葉を無視するかのようにどんどん走っていく

 

「待って……待ってよ!!皇帝!!!」

 

 

 

 

 

 

「アイ!!」

 

私は自分を呼ぶ声に目が覚めた。私は勢いよくベッドから起きあがる。息がかなり上がって、かなり汗をかいていた

 

「ゆ、夢……」

「大丈夫。かなり魘されていたみたいだけど……」

 

私に話しかけてきた鹿毛のショートで髪が全体的に逆立っているウマ娘。彼女はフィエールマンさん

私と同じ1年生。クラスは違うけど……

 

「ありがとうフィエールさん」

「まあな。てか、大丈夫?かなり魘されているみたいだったけど」

「うん……大丈夫」

 

とは、言ってもあんな夢を見ると……気持ちは落ちるよね

私は思わずため息をつく

 

「まあ、とにかく。早くしないと遅刻するぞ」

「え?遅刻」

 

私はベッドの隣に置いてあるデジタル時計に目線を向ける

 

「もう8時半前じゃん!?」

 

これ絶対に間に合わないじゃん!

私は茶色のパジャマを脱ぎ捨て、紫を基調としたセーラー服に急いで着替え、登校用のカバンを片手に部屋を飛び出した

いつもギリギリの登校。流石に今日は先生に怒られるかな……

てか、私は朝に弱いわけではないんだけど、早く起きたら二度寝しちゃうんだよね……今日最初起きたの6時だし……まあ、二度寝してあんな夢を見たら最悪だけど

と心の中で思っている頃には自分のクラスの前に立っていた

それから教室に入るも、予想通りこっ酷く怒られるのだった

 

 

 

 

 

 

「はぁ~朝からついてないな……」

 

食堂で思わず大きなため息をついてしまった。それもライラックさんの前で……

 

「大丈夫アイちゃん?」

「え、うん……まあ……」

「なんか、昨日より元気無いね?やっぱりリギルに入れなかったの気にしてる?」

「いや、それは別に」

 

昨日のリギル試験は確かに落ちたのは気にしてたりするけど、そんな事で気にしている訳では無いんだよね……

まあ、ライラックさんに言っても大丈夫か

 

「実はね」

 

私は今日の夢の事を話した。ライラックさんは最初は興味深そうに聞いていたが、後半は深刻そうな顔をしていた

 

「……それは災難だね……正夢にならない事を祈るよ」

「本当、正夢だけにはなってほしくないよ……あっ、サラダバーでサラダお代わりしてくるね」

「うん。てか、アイちゃんはサラダ好きだよね。それもドレッシング無しの」

「え、生野菜美味しくない?特に葉物」

「う~んそうかな……私も食べれるけど、アイちゃんほど好き好んで食べないよ」

「そうかな……?まあ、私はとりあえずサラダ行ってくるよ」

「は~い」

 

と言いサラダバーに向かうのだった

基本的に皿の中が緑と目に優しい彩りのサラダを持って元いたテーブルに戻ろうした時に私が座っていた席の隣にさらさらした黒鹿毛に前髪に流星模様白い前髪のウマ娘が座っていた

彼女は確か……うちのクラスの……

 

「お~いアイちゃん!リスちゃんも一緒に食べていいかな?」

 

あっ、思いだしたリスグラシューさんだ

 

「や~、授業以来だよね~」

 

相変わらず、落ち着いているというか私よりおっとりしているよね

 

「てか、リスグラシューさんはチームどこに入るとか決めたの?」

「決めてないな~まあ、そのうち決めるさ~」

 

本当マイペースだよね

私達は昼食を食べ終わり、午後の授業に向け教室に戻るのだった

 

 

 

 

 

 

「よーしトレーニング頑張るぞ!」

 

授業が終わり、チームスピカの部室へと向かっていた

今日から初のスピカでの練習。今からワクワクしていた

私はスピカ前の扉を開け

 

「こんにちは!」

 

と大きな挨拶をする

部室内はみんな揃っており、どうやら私が1番最後に来ていたようだ

 

「おっ、来たか!」

「なんだ来たのか……せっかく逃げたとき用のずた袋を用意してたのに」

 

え、もしかして逃げてたら、昨日みたいに誘拐されてたの……

ゴールドシップ先輩の言葉にゾッとしてしまった

 

「まあ、アイの練習は……とりあえず、これ付けろ」

 

トレーナーから渡されたのは『私がリーダーです』と書かれたタスキ

え、てか、私いきなりリーダーなの!なんか嬉しい

私はタスキをつけ鼻を鳴らす

 

「おー似合ってるじゃん!」

 

ゴールドシップ先輩の言葉に思わず照れてしまった

 

「じゃあよろしく!」

 

ゴールドシップ先輩から渡されたのはタオルが入った洗濯カゴ

 

「よろしくー!」

 

テイオー先輩から同じような洗濯カゴを上に重ねられる

 

「はーい!」

「よろしくお願いしますわね」

 

マックイーン先輩からも同じような洗濯カゴを上に重ねられる

 

「はーい!」

「よろしく頼むわよリーダー!」

 

スカーレット先輩同じような洗濯カゴを上に重ねられる

今のところ積み重なった洗濯カゴは4つ

 

「はーい!」

「よろしくね。アイちゃん!」

 

次はスペシャルウィーク先輩から同じような洗濯カゴを上に重ねられる

 

「はーい!」

「じゃあ、頼んだぜ!」

 

ウオッカ先輩から同じような洗濯カゴを上に重ねられる

 

「はーい!」

「じゃあ、よろしくね。早く行こうダイヤちゃん!」

「うん。じゃあよろしくお願いしますね」

「はーい!」

 

キタ先輩とダイヤ先輩から同じような洗濯カゴを上に重ねられる

 

「そんじゃ、その洗濯物を洗っておいてくれ」

 

キタさん達に続くようにトレーナーも部室を出て行った

1人、タワーのように積み重なった洗濯カゴを持つ私。もうすぐで天井につきそうだ

 

「って……リーダーて、完全に雑用じゃん!!!」

 

怒りのあまり投げ飛ばした洗濯物は宙を舞い、私の頭上へと雨のように落ちてきた

私は逃げようとしたが、落ちてくるタオルの方がスピードが早く私はタオルに下敷きされてしまった

以外と量があるのでタオルで下敷きになった体は動かなかった

 

 

 

 

 

 

「トレーナー!!これはどういうことですか!?」

 

私はいきなりの雑用に文句を言いにトレーナーの元に訪れた

あっ、タオルは全部元に戻したよ

 

「どういうこととは?」

「なんで、雑用なんですか!!」

「そりゃー、最初は下積みからでしょ」

 

まあ、そりゃよく聞く話だけど……

 

「でも、走らせてください!」

「まあ、待て。こういう事は大事だぞ!先輩達の事を知るのも大事なトレーニングだ」

「わ、わかりました……」

 

 

 

 

トレーナーに言われた通り大量のタオル洗濯する

8人分の洗濯は纏めて洗えないので、1人1人ひたすら洗濯機にかけ、待つという作業をひたすら繰り返した

その間、私はものすごく暇なのでスマホで漫画読んだり、お菓子を食ったりして洗濯が終わるのを待っていた

そして、全部の洗濯を回した所で

 

「……あれ……寝てた」

 

私は窓の方へと向くと日が落ち、空は茜色に染まっていた

てか、いつの間に寝てたんだ

 

「あれ……何してたんだっけ……」

 

私は寝る前の記憶を辿る……すると、洗濯機からかん高い音が響いた

洗濯機……あっ!

 

「まだ洗濯物干してない!」

 

私は洗濯機の洗濯物を急いで取り出し8つの洗濯カゴを持ち外に飛び出した

てか、もう夕方だから乾くか怪しいよね……

 

「まあ、干すだけ干しますか……」

 

私は大量のタオルを干し続け、干し終わった頃には夕食を知らせるチャイムが鳴り響いた

私は脱力を感じつつも達成感を感じていた

 

「そうだ……トレーナーに干したこと報告しないと……」

 

私は洗濯カゴを片手に部室に戻るのだった

 

 

 

 

 

 

「終わりました!」

「お~ありがとな。以外とかかったな」

「まぁー……はい……」

 

寝てたなんて口が裂けても言えない……

 

「まあ、とりあえず今日はありがとな!」

「はい、お疲れさまです!」

 

私は洗濯カゴをドア付近に置き、軽く一礼をしてドアに手をかけた

 

「あっ、そうそう。居眠りもほどほどにな」

 

バレてた……

私は特に返事を返さずに部室を後にするのだった

 

 

 

そしてあっという間に1日が立つ

昨日と同じようにライラックさんとリスグラシューさん。今度はフィエールさんが入り4人で昼食を囲んだ

ライラックさんは話のがうまいから、自然と盛り上がる

 

「そうだ、そうだ。スピカのトレーニングはどうだった?」

「え!?……スピカのトレーニング……」

 

え、昨日の洗濯の事言っていいのかな。なんか話したらスピカの評判が下がりそうだしな……

 

「どうしたの~アイちゃん?なんか、かなり曇っているみたいだけど?」

「え、そんな事……」

 

どうやら表情に出てたみたい

 

「そ、そんな事よりも、ライラックさんはスピカのトレーニングはどうだったの?」

「ライちゃんでいいよ~アイちゃん」

「確かに僕も気になる。他チームよりもかなりキツいらしいな」

「フィエルンもか。う~ん。昨日は走り込みだったな。ひたすら」

 

走り込みってトレーニングらしいトレーニングしてるじゃん……

 

「まあ、キツいて言われたらキツいけど、先輩達が優しいからやってはいけそう。まあ、トレーナーさん厳しいけど、的は射ているから、強くなってるな~て思うよ」

「へぇ~ライラックさんはトレーナーの事を信じているんだ」

「そうだよ。てか、アイちゃんはトレーナーさんの事信じて無いの?」

 

信じていないわけじゃ無いけど……

いや、どうなんだろ。正直わからない……

 

「まあ、きっとスペシャルウィーク先輩やトウカイテイオー先輩が所属しているチームなんだから。……もっと信じていいんじゃないかな?」

 

確かに、有力なウマ娘を輩出しているチーム。もしかしたら雑用も何か意味があるかもしれない……

 

「……確かに信じて無かったかも……もっと信じてみるかな」

「あっ、アイちゃんの表情が晴れた~」

「確かに、さっきよりも明るくなったかも」

「よかった。よかった」

 

嬉しそうに頷くライラックさん……ライちゃんに移されたように笑みがこぼれ

 

「じゃあ、私、サラダのお代わり行ってくるよ。ライちゃんさ、戻ってきたらトレーニングしている時の皇帝の話を聞かせて!」

「うん!……って今、ライちゃんって……」

 

私はライちゃんが言いきる前に立ち上がりサラダバーへと向かった

 

 

 

 

 

 

それから月日が流れた。私は相変わらずの雑用メインだけど……

だけど、前に比べて走らせてくれるようになったから、前みたいな不満はだいぶ無くなった

他にもレースの後にあるファンに感謝を送るウイニングダンスの練習をテイオーさんに教えてもらったりとかなり充実した時間が過ごしていた

 

そして7月が終わろうとしていた。本格的に熱くなり始めた時

 

「「「「「「「「デビュー戦が決まった!!!」」」」」」」」

「ああ、アイのな。それも1番人気!」

「いつなんですか!?」

 

私は前のめりにトレーナーに聞く。入学してから3カ月。やっとのデビュー戦これに関してはちゃんと聞いておきたい

 

「来週だ」

 

来週って事は8月て事か……

 

「なあトレーナー、なんか遅くねぇか?アイの実力ならもう少し早くてもよかったんじゃないか?」

「そうね。ウオッカの言う通りよ」

「まあ、それもそうなんだが、なかなかいい感じの所が見つからなくてな。てか、これでも他の1年生より早いんだぜ!」

 

確かにライちゃん達はまだデビュー戦はまだだったから、そう考えたら私が1番乗りなのか……

 

「1週間は早く過ぎる。今日から急ピッチに仕上げるぞ!」

「わかりました!」

「他の奴らもアイにサポートしてもらった分、全力サポートで恩返しするぞ!」

「「「「「「「おー!!!」」」」」」

 

みんなが意気投合した所で私のレビュー戦の練習が始まった

 

 

 

 

 

 

「え、なんでいきなり……体育館?」

 

私はウオッカさんにいきなり体育館に連れてこられた

トレーナーは今日はメンバーにトレーニングを全部任せるとの事……トレーナーがやることとは思えない……

 

「じゃあまず、1番最初は俺の地獄の特訓に付き合ってもらうぜ!」

「地獄って……危な!」

 

ウオッカ先輩はいきなり私の足元に竹刀を振り下ろしてきた

振り下ろした竹刀はパチンとかん高い音が鳴り響いた。これ、マジのやつだ……

 

「厳しく行くぞ!まず腕立て100回!」

「ヒィ~!」

 

ここからウオッカ先輩の厳しい特訓が始まった

朝から腕立て100回、腕立てはどうにかなった腕立ては

 

「う、腕立て100回……終わりました……」

「よし!次は!」

「つ、次!?」

「腹筋100回!」

「フニャーッ!!」

 

思わず猫みたいな声を出してしまった……

 

「お、終わった……」

「よし!次、背筋100回!」

「ま、まだやるの……」

 

ウオッカ先輩のスパルタトレーニングに腕はガクガク。お腹はズキズキ痛い

もう……立てない……。だけどそんな私にウオッカ先輩は竹刀を倒れる私の目の前で振り下ろし

 

「早く立て!もも上げ100回!」

「はひ~」

 

私は振るえる手に力を入れて起きあがるともも上げ100回を始めた

 

100回到達したころにはいつの間にか目の前は茶色に染まっていた

多分、疲れで倒れてしまったようだ。

 

「よく、頑張ったな!」

 

私は耳をピクリとウオッカ先輩の方に向ける

 

「あ、ありがとうございます……」

 

私には立つ力すら残っていないので、床に顔をつけた状態で私は感謝?の言葉を言う

 

「じゃあ、次スカーレットの番だな」

「ええ、任して」

 

そういやスカーレット先輩、ずっといたな……

 

「じゃあ少し休憩したら校門に来てもらうわ!」

「え?」

 

私はウオッカ先輩からドリンクを渡され、粗方休憩が出来た所でスカーレット先輩に言われた通り校門に来ると、校門の前で準備運動をしながらスカーレット先輩が待っていた

 

「おっ、来たわね」

「これから、何するんですか?」

「走り込みよ!」

「走り込み!?」

 

まだ足が痛いんだけど……

 

「じゃあ早速走り込むわよ!」

「え、ま、待ってください!」

 

私はスカーレット先輩に後を追うように走り出した

さっきのウオッカ先輩のトレーニングで全身が痛いせいで、うまいこと走りに集中出来ない

疲れているのも相まってスカーレット先輩かなり距離が離れた

スカーレット先輩との距離が3、4バ身離れた所でスカーレット先輩が立ち止まった

 

「キツそうね」

「まあ、はい……」

「ウオッカの筋トレはスパルタ過ぎなのよ」

 

確かに……あんないきなりやられても……

 

「じゃあ、引き返しましょうか」

「あっ、はい!」

 

スカーレット先輩の言葉に思わず嬉しそうな笑みを浮かべるのだった

 

 

 

 

 

 

デビュー戦が決まった瞬間。入部当時とは思えないくらいトレーニングの激しさを増した

ウオッカ先輩やスカーレット先輩はいつものように筋トレと走り込みで、テイオー先輩はダンスと体感のトレーニング、スペ先輩は高速で階段の駆け上がり、マックイーン先輩は一緒にコースを走ってくれて、キタ先輩はなぜかカラオケで演歌を教えてくれて、ダイヤ先輩はデビュー戦についていろいろ教えてくれたり、ゴルシ先輩は「ウマ娘は度胸だ!!」ってプールに飛び込まされた

毎日のスパルタトレーニング。よくわからないトレーニングがあるけど……何とか乗り越え、デビュー戦前日となった

今日は明日に向けての作戦会議だ

 

「芝1400メートル。コースの半分だな。まあ、リギルのテストよりも少し長いくらいだ」

「なるほど……」

 

部室のホワイトボードに描かれた簡単なコースに納得するように頷いた

 

「で、作戦はー?」

「やっぱり先行で前線をキープして……」

「いや、追い込みで最後に気持ちよく勝つのが1番だ!」

「いやいや、ここは逃げる1択ですよ!」

 

先輩達がああだこうだと言っているとトレーナーの口が開いて

 

「作戦は……特に無し!!」

「「「無し!?」」」

「ああ、無しだ」

 

言いきったトレーナーの目の前にマックイーン先輩が静かに現れる

 

「いくらなんでも無責任過ぎませんこと!」

 

トレーナーに向けてアイアンクローをお見舞いする

ぱっと見、普通の女の子と変わらない見た目だけど、ウマ娘の力は人間の数十倍。本気で蹴れば何メートルも飛ばせるし、激突すれば何十メートルと飛ばせる

なんなら、マックイーン先輩は現役のウマ娘、本気で鷲摑めば男の人でも絶叫する痛みだろう

実際、トレーナーもかなり痛がってるし

 

「そ、そろそろ、離してあげても……」

「それもそうですわね」

 

マックイーン先輩はトレーナーをぼとっと物を落とすように落とした

まあ、トレーナーがしばかれるのはいつもの風景だから、段々何も思わなくなってきた

 

「痛ぇな……」

「で、どうしてそんなにテキトウなアドバイスしたのですの?」

 

マックイーン先輩の言葉にスペ先輩はトレーナーを庇うように

 

「多分……自由に走ってほしかったんじゃないですか?」

「え?」

「そうだスペ。それ!」

 

トレーナーは咳をしながらゆっくり立ち上がると

 

「アイ、無理に考えるな、感じてほしい。お前には“本当”のレースを知ってほしい」

「“本当”のレース?」

「ああ勝ち負けのあるレースを知ってほしい」

 

今の私にはそれの言葉は理解出来なかった

レースは楽しい、そりゃ、負けたらちょっと悔しいけど。その他に何があるんだ……

私が自問自答している中、レースのミーティングは終わった

 

 

 

 

 

 

今日は早めに部活を切り上げさせてもらい、寮で蹄鉄を明日走る靴に取り付けていた。隣にはフィエールちゃんがベッドに寝そべって雑誌を読んでいた

すると雑誌を読んでいたフィエールちゃんが私に話しかけてきた

 

「明日、デビュー戦なんだよね」

「うん」

「頑張れよ~!」

「うん」

 

こんな簡単な一言でも1位を取ってほしいという熱意は伝わった

私の金槌を持つ手は強くなり、さっきよりも蹄鉄を強く打ちつけた




今回はリスグラシューとフィエールマンの登場させました

今回の場面の移り変わりが激しいので、文が結構めっちゃめちゃな気がします……

こんな感じですが読んでくれると幸いです

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