ソードアート・オンライン ボンド・アンド・ディスペア   作:Maeto/マイナス人間

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Let's 番外編!


番外編
そーどあーと・おふらいん ぼんど・あんど・でぃすぺあ


ア「皆さん、こんにちは。《そーどあーと・おふらいん ぼんど・あんど・でぃすぺあ》の時間です。司会のアスナです」

キ「解説のキリトです」

ユ「同じく、解説のユウキでーっす!」

ア「この番組は、SAOBDの魅力を皆さんにお伝えする特別番組です。SAOBDを語る上で欠かせない、あのコンビをゲストとしてお呼びしています。マエトくんと、ベルフェゴールくんです」

マ「はーい、ごしょーかいに預かりました、ゲストのマエトでーす」

ベ「こんにちは、ベルフェゴールです! ベルって呼んでください!」

ア「マエトくん、ベルくん。本日はお忙しい中、お越し下さいましてありがとうございます! それと遅くなっちゃったけど、旧アインクラッド第25層では助けてくれてありがとうございました」

ベ「いっ、いえいえ、そんな! あのくらい全然!」

マ「何をそんな緊張してんの、お前?」

ベ「いや、だってあのアスナさんとこうやって話すなんて思ってもみなかったからさ......」

キ「SAO時代のアスナは、高嶺(たかね)の花みたいな感じだったからな」

ユ「逆に、とー君はすごいリラックスしてるね」

マ「うん、別に問題なし」

キ「マエトは本当にマイペースだよな」

ベ「(うらや)ましいよ、ほんと......」

ア「ふふっ、それじゃあ始めましょうか。《そーどあーと・おふらいん ぼんど・あんど・でぃすぺあ》スタートです!」

 

 

・ここが知りたい! SAOBD

 

ア「このコーナーは、SAOBDならではの設定や隠された謎を、わたしたちが説明していくコーナーです。気になったことがあったら、みんなどんどん質問してね」

ベ「......そう言えば、マエトはなんで剣を逆手で持つようになったんだ? 確か、俺と会った頃にはもうやってたよな?」

マ「あー、キリトさん追っかけて《はじまりの街》出たはいいけど、途中でダイアー・ウルフに邪魔されてさ。キリトさんはソードスキル1発で倒してたけど、素人(しろうと)のおれじゃ当たんねぇだろーから、飛びかかってきたオオカミの口にブレード(はさ)み込んで、顎関節(がくかんせつ)から尻尾(しっぽ)ら辺までを一気に斬ったんだ」

キ「なるほど。カウンターなら、自分からは大きく動かなくてもダメージを与えられるな。ダイアー・ウルフみたいな動物型Mobの攻撃は単調だから、タイミングも(つか)みやすいし」

マ「で、2~3回そのカウンター繰り返してよーやく倒せたんだけど、順手より逆手の方がやりやすかったから、そっからは状況に応じて逆手と順手を使い分けるよーにしたんだよ」

キ「へぇ......確かにカウンターとか(さば)きのためなら、短めの剣を逆手に握る方がやりやすいか......。でも、それならなんで短剣を選ばなかったんだ? 片手剣よりもお前に合いそうだけど」

マ「一応は短剣も試してみたことあったけどさ、片手剣よりも火力が出せなかった」

ア「わたしのレイピアと同じで、短剣は速度と手数重視の武器だからね。片手剣の方が攻防でバランスが取れてるっていうのは、間違いないわね」

ユ「カウンターとか防御のときは逆手かぁ......覚えておこーっと」

ア「うーん......ユウキには、あんまり合わないと思うなぁ......」

ベ「へー......俺もカウンターは得意だけど、俺のカウンターとお前のカウンターじゃ少し話が違うからな」

キ「そうなのか?」

ベ「はい。俺は1回ガードしてから流したり、パリィしたりで捌いてから攻撃するんですけど」

マ「おれのは相手の攻撃を避けながら(ふところ)に入って斬る......いわゆるクロスカウンターってやつだな」

ア「キリトくん、ベルくんを見習ったら? キリトくんの戦い方、ヒットアンドアウェイじゃなくてヒットアンドヒットなんだもん。サポートが大変だよ」

キ「え、えぇ......?」

ベ「分かります......無茶な攻撃のサポートって、すごい大変ですよね......」

ア「あなたも苦労してきたのね、ベルくん......」

ベ「はい、もうほんと......」

ユ「あはは! やっぱりとー君とキリトって似てるかも!」

マ「......もー次行かない?」

キ「そうだな......じゃあ、次は俺が質問するよ! マエトとベルが戦闘でよく使う、得意パターンとかってあるか?」

マ「得意パターンねー......昔はよく、バーチカル・アーク→弦月(ゲンゲツ)→ソニックリープ→閃打(センダ)の流れをよくやってたかなー」

キ「なんだ、そのゴリッゴリのオフェンスは......俺でもそんなのやらなかったぞ」

ア「マエトくんって、キリトくんよりもバーサーカーだったのね......」

ユ「昔はってことは、もうやらないことにしたの?」

マ「ベルいなくなってソロに戻っちゃったからねー。(すき)をカバーしてくれるやつがいない状態でコレやると、下手すれば硬直(ディレイ)中にカウンター喰らっちゃうから」

ベ「俺のありがたみがようやく解ったか。......んー、俺はさっき言ったみたいな、捌いてカウンターって流れが得意でしたね」

キ「へぇ、やっぱ防御主体の安定した立ち回りが上手いんだろうな」

ア「わたしを鉱石エレメンタルから守ってくれたときも、自分もわたしもノーダメージのままずっと捌き続けてたもんね。片手剣1本だけであそこまでの防御ができる人は、SAOにもALOにもそういないんじゃないかな?」

ベ「あ......えへへ、ありがとうございます!」

ア「じゃあ、次はわたしが質問するね。VRワールドでは急所を攻撃されても即死はしないのに、なんでマエトくんは相手を一撃で倒せるの?」

マ「だって急所を完全に破壊してるもん。首を斬り落とされたり、腹が真っ二つになったりして、それでもHP残ってるから生きてるなんてことはないからねー」

キ「なるほど。アバターの急所を完全に破壊して生存不可の状態にすれば、HP量の大小に関係なく相手を一撃死させられるのか......」

マ「うん。まぁ慣れれば誰でもできるでしょ」

ベ「いや、無理だろ」

キ「SAOやALOでは、《武器自体の攻撃力》と《攻撃のスピード》、《攻撃のヒットした位置》、《攻撃された側の装甲の防御力》でダメージが算出されるからな。一撃で仕留めるとなると、相当なスピードと正確さがないと無理だな」

マ「キリトさんもALO来て最初にやったって聞いたけど」

キ「お前のはそれ以上の速度と精度が必要だよ。俺にも無理だ」

マ「へー」

ア(とか言いつつ、ソードスキルで魔法斬ったりしてるくせに......)

ユ「はいはーい! じゃあ次はボクが質問! ボクにSAOでの話を聞かせてくれた感じだと、いつもとー君がベル君に『行くぞ』って言ってるように思えたんだけど......2人の間では、とー君がリーダーみたいな感じだったの?」

マ「いや、全然。そもそもリーダーとか決めたことないし」

ベ「だな。......あ、でも、俺が突っ走ろうとするといつもマエトが呼び止めて、即興で作戦を考えてくれるんだよ。それに従って動くと上手く行くことが多かったから、マエトが指示出して『行くぞ』って言ったら行くって感じのことは多かったかな」

ユ「ふーん......でも確かに、とー君の作戦ってすごいもんね!」

ア「本当、マエトくんの戦略とか戦術ってすごい緻密(ちみつ)で、頭脳戦じゃ敵わない気がするよ」

キ「単純に頭がいいのはアスナの方だと思うけど、それとはまた別問題だしな......。ちなみに、マエトって学校の成績はどのくらいなんだ?」

マ「帰還者学校のテストの成績は真ん中ちょっと下くらいだよ」

キ「微妙だな......」

ア「それじゃあ今度、マエトくんも一緒にお勉強会しましょうか」

マ「え」

ア「たっぷり教えてあげるから、解らないところは何でも訊いてね」

ユ「アスナの教え方は解りやすいから、とー君もおいでよ!」

ベ「良かったな、頑張れー」

マ「えぇー......」

キ(下手に何か言うと俺も参加になるから、何も言わないでおこう......)

ア「あ、ちゃんとキリトくんも参加だからね?」

キ「見抜かれてた!?」

ア「ふふっ、キリトくんのことならお見通しなんだから。以上、《ここが知りたい! SAOBD》のコーナーでした!」

 

 

・お知らせのコーナー

 

ア「ここで、皆さんに耳寄りなお知らせがあります」

ユ「えぇっ? ナニナニ、お知らせって何!?」

ベ「すっげぇキラッキラしてるな、ユウキちゃんの目......」

マ「あーゆー子なんだよ」

ア「現在、pixiv及びハーメルンで連載(れんさい)中の《ソードアート・オンライン ボンド・アンド・ディスペア》でなんと、次回から特別番外編が10話ほど投稿(とうこう)される予定のようです!」

ユ「特別番外編!? 何するの!?」

ア「特別番外編では、『マエトくんと《あの人たち》が戦ったらどうなるのか』というコンセプトを中心に、マエトくんvs〇〇といったバトルが展開されます!」

キ「今回そーどあーと・おふらいん限定で、その《あの人たち》を先行公開します。戦うメンバーとその順番は、次の通りです」

・マエト vs エイジ

・マエト vs リネル&フィゼル

・マエト vs エルドリエ

・マエト vs レンリ

・マエト vs デュソルバート

・マエト vs ファナティオ

・マエト vs アリス

・マエト vs ベルクーリ

・マエト vs ユージオ

・マエト vs ???

キ「以上の10人です。最後にはスペシャルゲストとの対決の様子も!」

ベ「スペシャルゲストかー......誰だろうな?」

マ「お前じゃね?」

ベ「え、俺?」

キ「い、いや! まだ解んないぞ! 早いうちから決めつけるのは良くないし......!」

マ「お前だな」

ベ「うん、俺っぽいな」

ア「もー、キリトくんったら......」

ユ「キリト、隠し事下手すぎだよ」

キ「ユウキにだけは言われたくないぞ!」

ア「あはは......なお、この特別バトルは『神聖術や武装完全支配術、記憶解放術が使える空間』で行われますが、整合騎士の皆さんは天命も多く武器も強力なため、以下のハンデが設けられます」

・心意の使用禁止

・マエトの勝利条件は《相手のHP半減》《相手の急所の完全破壊》《相手のギブアップ》のどれか

・整合騎士の勝利条件は《相手のHP全損》《相手の急所の完全破壊》《相手のギブアップ》のどれか

ベ「めっちゃハンデついてるじゃん。これなら勝てるんじゃねぇか?」

キ「いや、キツいと思うぞ」

ピローン

ア「ここで、作者さんからメッセージです。『ヒースクリフ、アドミニストレータ、イスカーン、シェータの相手はしんどすぎるから抜きで』だそうです」

キ「あの辺は......まぁ、な......」

マ「肉眼で太さ2センチの鉄針受け止めるよーなやつと戦うとか無理なんで、ぜひとも抜きで」

ベ「え、そんなヤバい人いんの?」

マ「世界って広いんだぜ、知ってたか?」

ユ「そんな人たちと戦うのかー。終わったらとー君、すごい疲れてそう」

マ「うん、膝枕して」

ユ「いいよー!」

マ「アスナさんも、気が向いたらオヤツ作ってー」

ア「はーい。あ、そうだ。この番組が終わったら、約束してたアップルパイ切ってあげるね」

マ「わーい」

キ「マエトって、けっこう子供っぽいよな......」

ベ「俺と話すときはだいぶドライですけどね」

ユ「ボクもアスナのアップルパイ食べたい! お腹減ってきちゃった、早く食べたーい!」

ア「あはは......ユウキの分もあるから、もうちょっとだけ我慢してね」

ユ「やったー!」

キ「子供っぽいの、もう1人いたな......」

ベ「ですね......」

ア「ふふっ。以上、お知らせのコーナーでした」

 

 

ア「では、お別れの時間です。《そーどあーと・おふらいん ぼんど・あんど・でぃすぺあ》、いかがだったでしょうか? ゲストのマエトくん、ベルくん。お忙しい中、今日はどうもありがとうございました!」

マ「ストーリー自体は前回で終わりっぽいけど、まだ仕事が残ってるらしいんで、もー少しだけ頑張ります」

ベ「俺の出番もちょっとあるみたいだから、俺のことも応援してもらえたら(うれ)しいです!」

ア「ユウキはどうだった?」

ユ「うん、すっごく楽しかった! ベル君ともお話できたし、大満足だよ!」

ア「キリトくんは?」

キ「今回も特番で、SAOBDへの理解が深まったっていう人もいるんじゃないかと思う。そういった人たちがシリーズを1から読み直してくれると、その人の中で俺たちは何度でも活躍できるので、ぜひ一緒に冒険してくれると嬉しいです」

ア「それでは、この番組もフィナーレです。これまで読んで下さった皆さん、ありがとうございました!」

5人「バイバーイ!!」

ア「この番組は、《ソードアート・オンライン ボンド・アンド・ディスペア》を応援して下さった、皆様のお力でお送りいたしました!」


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