平成ライダー陣 おでんの集い   作:G-3X

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あの人達がおでんを食べるようですⅢ

 突然現れたかと思うと、首に下げたトイカメラで、パーティー会場となっているレストラン内を撮りまくるイケメンな人。

 

 何処から突っ込めば良いのか分からないけれど、流石にこんな事は普通じゃない。

 

 だけど、この状況に驚いているのは僕だけだった。

 

 他の店長さんも含むイケメンな皆さんは、驚くどころかやっと来たのかなんて言いながら、和気あいあいとした雰囲気で迎え入れている。

 

 最初からそうだと思っていたけれど、どうやらこのおでんパーティー会場内において、異端なのは僕の方らしい。

 

 だけど僕だって、近年のネットニュース等で良く言われている悟り世代だ。

 

 そして人とは、どんなに過酷な状況だったとしても、順応出来る生命体だと、僕は信じている……のだが。

 

 ……でも、それは僕の願望であり人にはやっぱり、容認する事が出来る許容範囲の限界というのも実際にはあるのだと、僕はこのおでんパーティーで思い知らされる事となる。

 

「おでんで一番の具って言えば出し汁の染み込んだ大根だろう!」

 

「いやそれは違うっすよ先輩! やっぱり一番の具と言えばたまご決まりでしょ!」

 

 始まりは、一番好きなおでんの具は? という微笑ましい質問だった。

 

 だけど、この質問はいつしかどのおでんの具が一番美味しい具はという内容にヒートアップしてしまったのである。

 

 そこで皆の意見は二分された。

 

 先程も言い合っていたハードボイルドな帽子を被った人と、リーゼントに短ランという不良ルックな子が言っていた、大根とたまごである。

 

 どちらもおでんの煮汁の中で、最大限にまで旨味を引き出されたこの二つは、確かに美味しいと僕も思う。

 

 個人の好みも色々とあるだろうけど、やっぱりこの二つのラインナップは昔ながらの鉄板と言って良い。

 

「おい表に出ろ! どっちが正しいか拳で決めようぜ!」

 

「良いすねっ分かり易くて!」

 

 だからこそヒートアップしてしまったのだろう。

 

 其処は拳でなくて、味で決めるべきではと思いながらも、過剰なまでに盛り上がった彼らを止める勇気は僕に無いのは当然の事で、良い余興だとばかりにブルーシートとお酒やおでん鍋を外に担ぎ出していく他のイケメンの皆さんと一緒に付いて行くしか道は無かった。

 

 二人はレストランの外の開けた駐車場の中心で向かい合う。

 

 今更になって気付いたのだけど、この駐車場には見た事もない車種のバイクが大量に止まっていた。

 

 きっとイケメンの皆さんのバイクだとは思うのだけど、そんな風には見えないけれど、揃って改造バイク好きだったりするんだろうか。

 

 僕がバイクを見ながらそんな事を考えていたら、どうやら事態が進展したらしい。

 

 分からないのは、何故か二人とも形状こそは違うけれど、やたらとごついデザインのベルトを着けているという事だ。

 

「「変身!」」

 

 二人が叫んだ瞬間に、有り得ない事が起こったのです。

 

「……何これ?」

 

 僕はその有り得ない状況を前に、自然と言葉を零した。

 

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