祐斗Side
「大丈夫ですか? とりあえず、お茶を飲んでおいた方がいいですよ?」
「……そ、そうだね。なんだろう、故郷が思った以上になんていうか、凄いっていうかなんて言うか……」
ちょっと息が荒くなっていた高町さんに、僕はとりあえず紅茶を入れてそっと差し出した。
まあ、イッセー君のおっぱい関連は慣れてないと結構きついからね。実際異形と人間界との間には文化的なズレはあるし、これは仕方がない。
特に高町さんからすれば、地球は故郷なのにこんな知らなかった事のつるべ打ちなんだ。少しぐらい動揺してもおかしくないだろう。
「ママ、大丈夫? でもなんていうか……凄いね」
「うん、大丈夫だよヴィヴィオ。私も結構修羅場をくぐってるからっ」
義娘のヴィヴィオちゃんにそう言って微笑むけど、ちょっと無理してる気がする。
まあ、修羅場の方向性が違うからね。
「……なあスバル、おとーさんがこれ知ったらどうなるんだろうか心配なんだけど」
「確かに。お父さんも先祖を辿ると
へぇ。スバルさんとノーヴェさんのお父さんも地球に縁があるのか。
でも何だろう、ちょっと含みがある気がするんだけど……。
「では、これよりまだ
「何かあったらこちらに合図を。魔術的な精神安定の薬草茶を用意しております」
宮白さんがそう言って注目を集め、更にスパロさんがさらりと準備を整えていた。
さて、ここからがある意味で本番だ。
「さて、旧魔王派が壊滅後、主導権を完全に掌握した英雄派が活動を開始。誘拐しいて洗脳した手駒や、英雄という光明を掴むべく首魁の曹操の在り方に付き従うことを選んだ下っ端達が各勢力の実力者のいるところに特攻じみた死戦を行う事で禁手を誘発とそれによる到達法の確率というえげつない実験を行う中、グレモリー眷属の元に北欧の主神オーディンが来訪する」
そう、英雄派のテロが頻発する中、オーディン様が僕達のところに来訪した。
あの時は大変だったよ。
イッセー君と朱乃さんのデートに出くわす形で接触したうえ、護衛がロスヴァイセさんだけでなくバラキエルさんが来たからね。
バラキエルさんは朱乃さんの父親だけど、母親である朱離さんの死もあって関係はかみ合わなかった。
そして何より―
「目的は日本神話体系との和平を三大勢力を繋ぎとして行うところだったが、此処でアースガルズの和平反対派筆頭の悪神ロキがぶちぎれて謀反を実行! 全盛期の二天龍に匹敵すると称される、神すら殺す牙を持つフェンリルを引き連れて襲撃を敢行」
「……それと同時期にヴァーリチームは独自にグレモリー眷属に接触。禍の団の中で独立して活動しているヴァーリチームは、対ロキ戦において共闘を提案し、魔王サーゼクス・ルシファー様の意見もあってそれが成立しました」
―そう、ロキとの戦いは色々な意味で激戦だった。
「おいおい。自分達から裏切ったくせに共闘提案するっていい根性してるなそいつ」
「……はっきり言おう。俺は
「まあ確かに、龍種はこちらでも最強種ゆえに人の話をあまり聞かないというか自分のペースに人が合わせることを生態レベルでやらかす節はあるな、うん」
銀時さんのやらかしに宮白さんが同調し、そしてゴルドルフさんがなんというか納得していた。
「因みにヴァーリチームのメンバー構成は、孫悟空の子孫である美猴、小猫ちゃんの実の姉にしてSSランクのはぐれ悪魔である猫魈の黒歌、そしてこの世界線におけるかのアーサー王の血筋のそれも本家に値するアーサー・ペンドラゴンとルフェイ・ペンドラゴンの兄妹で、あと追加メンバーについてだが、ここはもうちょっと後で言った方がいいから適宜説明する」
「……魔術世界で見てもそうそうたるメンツが集まっているな。そんな連中がヤンチャしているのは巻き込まれる側としてはいい迷惑だろう。同情しておこう」
宮白さんの説明にアーチャーさんが納得する中、更に話が進み出す。
「そしてこっちはこっちで色々と頑張って対策を準備してロキを迎え撃つが、ロキはロキでこちらの世界線では記されていないフェンリルの子供であるスコルとハティを用意し、更に奴が生み出した五大龍王が一角、ミドガルズオルムの量産型を作って攻撃。更に
「こっちも
アザゼル先生が宮白さんに補足説明をして、更に話は進み出す。
「しかし肝心のミョルニルレプリカには「清い心の持ち主」にしか使えない為、真っ向勝負ができる二天龍ではどうしようもない。更に強化グレイプニルを破壊された事で主力が軒並みフェンリルにフルボッコされて大ピンチになったわけだ」
「こっからはこっち側なんで説明を本格的に受け継ぐが、そこでフルボッコにされたヴァーリがフェンリルに食われかけている状態で覇龍を発動。どうやらあいつらの本命は、神対策としてフェンリルを取り込むことらしくてな。ちょっと前に行っていた紛失したエクスカリバー最後の一振り。あらゆる事象を支配して制御する力を持つ
アザゼル先生が宮白さんの説明を引き継ぐ形で―
「イッセーの神器を経由する形で、異世界に住んでいる乳神の使いというのが接触してきたのさ」
―うん、ちょっと空気が微妙になっているね。
まあこれは仕方がない。本当に仕方がない。
「……僕達もイッセー君がこのことを伝えてきた時には、イッセー君がフェンリルの攻撃で脳に異常が発生したと疑いましたから。困惑するのも当然です」
「……神々との全力戦闘をしていた時にトンチキ特異点のような事象に巻き込まれたのだ。困惑するのも無理はないな」
僕のそれとなくのフォローに、二世が理解を示してくれる。
それに続く形でアーチャーさんとゴルドルフさんが納得しかけている当たり、これに匹敵する異常事態に慣れているんだろう。
いや、ちょっと大変だよねそれ。明らかに精神衛生上に悪いよね、それ。
「……話を戻そう。そして見事乳神の恩恵を受ける事に成功したイッセーは、煩悩を保ったままミョルニルレプリカの運用に成功。更に強化を受けてヴリトラの宿主がかなりパワーアップして援護してくれた事もあり、ロキを何とか撃退する事に成功したわけだ」
そして宮白さんは静かに頷いて―
「そしてここから、兵藤一誠という男が前人未到をおっぱいで連発する事になる」
―嘘は何も言っていないけど、語弊を生みそうな事を言った。
「まずは京都。実はこの前にグレモリー家の花婿試験をそうだと知らずにイッセーが挑戦。面白がって魔王戦隊サタンレンジャーとしてジャッジ役をやった魔王四名の内、サタンブルーことアジュカ・ベルゼブブ様のご厚意により、彼によってイッセーの転生に使用された悪魔の駒のブラックボックス辺りを調整してもらった」
「おいおい。ブラックボックス解放とかちょっとずるくね? っていうか隠し要素とかバグが多すぎねえかぁ?」
「気持ちは分かるが冥界はそういう文化が多いからな。ブラックボックスとか隠し要素を入れて、使用者がその自ら発見したり条件を満たして解放する事を望むっていう風潮がな」
宮白さんは苦笑いをしながら、そのままちらりとギャスパー君を見る。
「それにグレモリー眷属は、公式レーティングゲームでは制限がかけられるだろうメンツで構成されているんだ。イッセーの乳技や駒のリミッター解除とかもそうだが、ギャスパーもそっち側ではある」
「ひぃいいいいい! 注目を集めさせないで下さぁあああい!」
ギャスパー君が久しぶりに段ボール箱に籠ってしまったよ。
「いやどんなスネークぅ!? シャイだからってこの場で段ボール箱って、逆に目立つだろ!?」
「気にしないでくれ。彼は対人恐怖症君で最近まで引きこもりだったんだ。あとその段ボール箱は、映画で魔王少女とガチバトルをしてタイトルを変えた事のある伝説的な段ボールヴァンパイアだ」
「魔王少女ってなんだよそのフレーズ!? っていうか引きこもりで対人恐怖症だったのに映画とか矛盾してるだろ!?」
「冥界のノリは人間界の非常識ということで一つ。それに今はイッセーの方だ」
銀時さんのツッコミを加速させてから、宮白さんは軽く肩をすくめる。
「……そしてこのリミッター解除が、惨劇のきっかけとなった」
……………。
うん、沈黙が響いたけど二種類の意味ではある。
銀時さん達は惨劇の意味をそのまま捉えているだろうけど、実態を知る僕達は納得しつつも、それを言うべきか言わざるべきかちょっと躊躇していた。
そして宮白さんは遠慮なく続ける。
「まずイッセーは覇に至ってから、籠手に宿る歴代赤龍帝の残留思念とのコンタクトを試みていた。これは残留思念が覇の発動を誘導する傾向があるからこその対策だが、遅々として進まなかったそれは先ほどのブラックボックスの解放で進展したんだ」
その言葉に、多くの人達が息を呑んでいる。
うん。これはきっと逆効果で暴走したとかそういった勘違いだろうね。
「それは歴代の宿主でも男女の最強格の協力だった。二人の協力を得たイッセーは赤龍帝の籠手の可能性を開く事に成功したのだが、何故かそれがイッセーから飛び出ていくという事態が発生。その所為で……その所為で……」
宮白さんはそこで溜めに溜めて―
「……イッセーのおっぱいへの渇望すら取り込んで飛び出たそれによって、京都中で少なく見積もって千人以上の老若男女がイッセーのおっぱいの渇望を植え付けられて女のおっぱいを求めるおっぱいゾンビに変貌。京都で数日間大量の痴漢が発生する事になった」
「新八がぶっ倒れてる時に何ぶっこんでんだぁああああああああっ!!!」
銀時さんのツッコミが響き渡るのも無理はない。
「っていうかちょっと待て! 少し前にこいつが京都で命がけで覗きを敢行したとか聞いたぞ!? なんで他の人間の理性をおっぱいで塗り潰しておきながら命かけて覗きをやれるんだよ!?」
「コピー&ペーストだったのか上澄みだけが飛んで行ったのかは分からない。だが真っ先に被害を受けたイッセーのエロ仲間である松田に至っては、元のスケベが仇となって男女の区別すら付けられず男の胸板に突撃を敢行した辺り、イッセーのおっぱいへの渇望は異常という言葉すら生ぬるい。禁手の到達や覇の鎮静化ができるのも、納得する余地があるレベルだ……っ」
銀時さんのツッコミを半ばスルーしながら、宮白さんは涙すら浮かべている。
並行世界の友人のあれな姿に、涙を浮かべているんだろう。まあちょっと気持ちは分かる。
その所為で本当だと理解して、銀時さんは唖然となっていた。
「……カルデア適性が高すぎないかねそこの男!? うっかり聖杯に触れたらトンチキ特異点が誕生するぞ!?」
「……カルデアも大概魔境だなオイ」
ゴルドルフさんの絶叫に、左さんが軽く引いていた。
「ふむ。女性の乳房への渇望はここまでの奇跡を引き起こすのか。ここまで突き抜けていれば、もし相性のいいガイアメモリと触れたら即座にハイドープになりえるだろう、かなり興味深い」
「……それは深淵を覗き込む行為だぞ、やめて起きたまえ」
フィリップさんはかなり興味深げにしていたけど、アーチャーさんがそれとなく止めている。
「落ち着け相棒。……っていうか、それ大丈夫なのか?」
「かろうじて回収する事には成功したし、被害者にはきちんと異形側がフォローを入れている。まあこの辺に関してはイッセーにそこそこの過失はあっても罪とするべきかはちょっと疑問だが……それはともかく本題に入ろう」
左さんにそうきちんと言っておいてから、宮白さんはため息をついた。
「非常に質が悪い事に、先ほどの英雄派が京都で暗躍をしていた。日本人なら京都に陰陽師とかいうイメージを持っているかもしれないが、実際こちら側の世界では陰陽師などが龍脈などを踏まえた大規模な術式都市と化している。そして英雄派はそれと同調する疑似京都を作り上げてグレートレッドの呼び出しが可能かどうかという実験を試みていた」
「実際には龍王クラス以上のドラゴンが必要だったが、禍の団には高位の龍種の当てがなかったんで、同格の存在である京都にいる妖怪の長、九尾の狐である八坂姫を誘拐して代用としていたんだよ。で、準備が整ったところでイッセー達と一戦交えたいと思っていた連中は、その情報をある程度話して誘導。一戦交えることになったわけだ」
アザゼル先生がそう補足してくれた。
少しは僕達も話した方がよさそうだ。僕は視線でゼノヴィア達の了承を取ると、少し話す事にした。
「修学旅行ということもあって、グレモリー眷属は高校二年生のメンバーだけで挑むことになり、また別件のテロで増援を呼べない状況でした。更に疑似京都で行っていると知らなかったこともあり、
そう、あれは厄介な敵だった。
「曹操は禁手抜きで禁手のイッセー君と互角以上に渡り合い、僕達他のメンバーは敵精鋭の禁手の力もあって深手を負って戦闘不能。アーシアさんの回復が使えたのは事実ですが、体力の消耗もあってこのままでは負けるところでした」
「ああ。私はデュランダルとエクスカリバーを組み合わせたエクス・デュランダルを届けられたのだが、初戦を黒星で飾ってしまったのは残念だ」
「ゼノヴィアや木場君はいいじゃない。敵のジークフリートは禁手だけじゃなくて、下手な神器の禁手より強力な伝説の魔剣を五本も持ってたのよ? 魔帝剣グラムなんて神滅具級だもの。ロスヴァイセさんも体調最悪だったし、一対一で負けた私が一番情けないわ。……ああ、主よ! 私のふがいなさをお許しください!!」
「……本調子ならまだ善戦できましたが、アザゼル先生の昼酒を止めようとつい飲んでしまったのは失敗でした。うぷ、思い出したら気分が……っ」
僕達は本当に盛大に負けたものだよ。一対一とはいえ互角だったイッセー君に面目が多々ないものさ。
「グラムか。やはりどこの世界でも魔剣の筆頭格になるだけのことはある。最も、あやかっているのならそれぐらいはしてくれないと困るのだがね」
と、アーチャーさんはそう肩をすくめると先生達に視線を向けた。
「その状況をどうやって潜り抜けたのかね?」
宮白さんはその質問に、アザゼル先生の方を向いた。
「そうだな。
「俺も聞いているだけだがな! まあ実際のところは増援である初代孫悟空こと闘戦勝仏と龍王である
その言葉に、誰もがちょっと沈黙した。
いい加減慣れているようだね。
「……そう、いくつものおっぱいゾンビの残留思念が変化した魔方陣と、女最強の方の残留思念の説得を受け、イッセーが召喚したリアスのおっぱいをつついて、
「待った!」
ノーヴェさんが全力でこっちを止めてきた。
「色々突っ込みたいけどとりあえず言うけど、女の方が!?」
「ああ。ちなみに男の方は「おっぱいドラゴンの歌」の二番のフレーズ、「ぽちっとぽちっとずむずむいやーん」だけ言って、女の方と共に成仏したそうだ」
「……え~」
ゴルドルフさんも絶句している。
「まあそんなこんなで何とかしのいだグレモリー眷属。更にイッセーは闘戦勝仏殿の発案で、彼の仙術と併用する形で乳語翻訳を行い、これによって一瞬で八坂姫の精神的悪影響を回復に成功。……賭けてもいい、八坂姫はイッセーの囲い込みを狙ってるし、娘の九重はイッセーにぞっこんだ」
「どんだけモテてるんだよそいつ!? なんでおっぱいでどうこうしてたらモテるんだよ!? 俺達のそのモテっぷりを少しは分けてくれよ!!」
宮白さんの補足説明に銀時さんがツッコミを入れる中、フィリップさんは指を口元に当てて何やら考え込んでいた。
「イリーガルムーブといえば、チェスにおける不正な手を意味する言葉で、トリアイナといえばトライデントの方が有名なポセイドンの持つ三又の槍だったはずだね。……中々しゃれた名前だけど、その様子だと
「そういうこった。ちなみにそれぞれ曹操とドライグの感想からあやかったもんだ。そして
フィリップさんにそう答えてから、アザゼル先生はサイラオーグさんに話を振った。
「……そうですね。では、僭越ながら俺から話させてもらいましょう」
と、そこでサイラオーグさんが立ち上がった。
「時期としては京都の一件が終わった後だ。何度かレーティングゲームをリアスが行っていたことは聞いていると思うが、これはそもそも上役の発案で当時の若手悪魔の代表格で行うことになったものでな。ディオドラ・アスタロトの裏切りやゼファードル・グラシャラボラスの再起不能、更に禍の団のテロの頻発で中断していたが、パワーに優れた俺とリアス、タクティカルに優れたシトリー家のソーナとアガレス家のシーグヴァイラでそれぞれレーティングゲームを行うことになった」
そう前置きしてから、サイラオーグさんは微笑みながら目を伏せる。
「バアルの跡取りとして、何より北欧の悪神ロキを筆頭とする数多くの神話の如き戦いを潜り抜けたリアス達への敬意をこめて、サーゼクス様に頼んでグレモリー眷属のあらゆる誓約を外したうえで挑んだあの一閃。敗けこそしたがいい戦いだったと思っている」
「……その負けが原因で後援者が軒並み手を引いたってのに、そう言えるってのは本当に凄い奴だよ」
アザゼル先生がそう言うけど、サイラオーグさんは他の人達が何か言うより早く不敵な笑みを浮かべた。
「再び集め、リアス達に追いつけばいいだけです。……そして戦いは熾烈を極め、最後の戦いで俺は文字通り本気を出して兵藤一誠に挑んだものだ」
本当にいい思い出と思っているんだろう。サイラオーグさんは拳を見つめながら、笑みを隠せていなかった。
「眷属にしたレグルスと共に禁手に至った俺は、真っ向から三叉成駒の兵藤一誠の攻撃を受け止め、返す拳で一度は沈黙させた。……だが俺はその時から確信していたとも、奴は必ず立ち上がると」
「……そう。イッセーは残留思念が覇龍を発動させようとする中、遠くから聞こえるおっぱいドラゴンのファンたちの声援をばねに奮起して、ついに至ったのさ―」
アザゼル先生がそれを受け取り、そして―
「―幾度となくイッセーのスイッチとなったことによる影響で放たれたリアスのおっぱいからの光を浴び、女王verである
「……あ、やっぱりおっぱいなんだ」
「おっぱいになるわなそりゃ」
「はいはいおっぱいおっぱい」
「君達、非常識に慣れたらいかんよ!? 常識を見失うよ!?」
既に高町さんも左さんも銀時さんも適当に流し始める中、ゴルドルフさんのツッコミが響いた。
「……ふふ、イッセーはあの時自分の夢と仲間の夢だけじゃなく愛する私の夢の為に勝つと言ってくれたの。「俺はリアス・グレモリーが大好きだぁあああ!」って天高らかに吠えてくれたのよ? もう本当にこの子はカッコいいんだから」
「………それでいいアルか? 自分の胸が変なことになってる元凶に告られて喜べるアルか!?」
リアス部長の惚れっ気に神楽ちゃんがツッコミを入れるけど、リアス部長はそんなことでは止まらない。
「失礼ね。私は眷属に頼りっきりになるつもりはないわ。それで勝てるというのなら……愛するイッセーが勝てるのなら、私のおっぱいはイッセーの覚醒スイッチで強化ユニットでバッテリーであることを決意しているもの」
「本当にそれでいいアルか!? お前ら自分の主とか好きな男がこんな変態でそれでいいアルかぁ!?」
盛大に神楽ちゃんがツッコミを入れて、朱乃さん達がちょっと陰る。
あ、ちょっとほっとしているようだけど違うからね神楽ちゃん。
その意図で陰っているのはたぶん二人いれば多い方だからね?
「ええ、正直妬けるし悔しいわ。だけどイッセー君が何より求めているのはリアスだもの。こればっかりは認めるほかないわ。でも、できることなら一度ぐらい、私のおっぱいも力になれればいいのに……っ」
「ふっ。リアス部長の乳房こそ、イッセーを覚醒させる私たちの希望の光だとも。だがちょっとぐらい私にも役立たせてほしいものだ」
「リアスお姉さまのおっぱいはイッセーさんの帰るべきところです! イッセーさんが負けるところなんて見たくないですし、何よりお二人はとてもお似合いですから」
朱乃さんにゼノヴィアにアーシアさんの続けざまのこの言葉に、神楽ちゃんは白目をむいていた。
その肩に、小猫ちゃんとロスヴァイセさんがポンと手を置いた。
「……これがグレモリー眷属です」
「なんというか、現実を受け止めてください」
「………銀ちゃんじゃないけど、矢吹先生がヤングジャンプに行ってもここまでの
残酷な現実ではあるよね。
そして宮白は何故かちょっと困惑している。
どうしたんだ?
「……え? 首都リリスの修復はどうやったんだ?」
『『『『『『『『『『え?』』』』』』』』』』
「そ、その説明には次の話が前もって必要です! つつつ続きを!?」
と、こちらが困惑している間にスパロさんが続きを促した。
え、ちょっと待って?
首都リリスの修復? え、どうやっておっぱいでやれるんだ?
な、なんか想定外の凄い事が起こりそうな気がするんだけど!?
木場はその性格上、付き合いがあまりない状態ならさん付けとかもすると思ったので、宮白に対しての呼称をケイオスワールドから変えています。