長すぎて急遽分割数を増やしましたが、その分端折って後に回す予定だったケイオスワールドのオリジナルおっぱいを説明することができたので、まあ結果的にはOKかなぁと。
あと前回の感想とかで結構意見が二分かされており、個人的にもちょっと勉強というか参考になりましたね。
ああ、自分は好き嫌いと良い悪いを分けて考える方に片寄っているんだなぁと。
今後の展開もちょっと考え直そうかと思いました。
「お、おう。そして少し経って二学期の中間試験と同時期に、イッセーと木場と朱乃がこれまでの戦績から中級悪魔の昇格試験を受ける資格を得るという、悪魔史上でも珍しい、プロデビュー前の昇格という異例の事態になったんだ」
「眷属悪魔でも最低で悪魔としての契約活動と有事においての戦闘要員、そしてほとんどはレーティングゲームの選手として活動するのが悪魔社会。階級が上がれば更に何足の草鞋を履くのが当たり前である為、イッセー達は中間テストと昇格試験を同時に行う事になったんだ。……最も、グレモリー眷属は両方こなすぐらいは余裕で出来る連中が殆どな訳だが」
そう宮白さんが言うと、しかしちょっと遠い目をした。
「しかしそこで禍の団によるオーフィスの排斥と都合のいい無限の創造計画が進み始めていた。それを悟ってオーフィスを守る事を踏まえていたヴァーリチームがアザゼルに、オーフィスをイッセーに接触したいという要望を通達。アザゼルは禍の団の計画は知らなかったが、上手くすれば禍の団を大幅に弱体化できると踏んで、他のトップ陣に黙ってサプライズで接触させる。……これでどっちの試験もクリアーしたんだから、俺が言う事でもないけど大概優秀なんだよなぁ、グレモリー眷属。本当にあのごたごたでよくやってると思うよ」
「リアスの巡り合わせの才は傑物だからな。加えてリアスの影響もあって全員が自己研鑽を怠けないから、そりゃ成果もあげるってもんだ」
宮白さんはジト目を向けながら言ってきたけど、アザゼル先生はどこ吹く風だった。
「まあ中級試験でイッセーが手加減しなさすぎて、実技試験の相手をノックアウトしちまったとか言うトラブルはあったが、そっちはクリアーしてこっそりサーゼクスと接触させようとしたんだ……が」
アザゼル先生が若干言い淀むと、宮白さんはため息をついて額に手を当てながら俯いた。
「……まさか魔王血族やら最強の神滅具やらメジャーどころの神すら退けて、中級悪魔の候補如きが自分と同格の戦闘能力を持っていて当然と持っているとは思わなかった。俺、油断しすぎて思わぬ失態をさらさないように発破をかけてた所為で、イッセーが戦車の駒使って本気の本気で殴り掛かるというとんでもない事態を引き起こしてしまって肝が冷えた」
「
そっちではそんなことになっていたのか。スパロさんは関与してないみたいだけど、まあそれは驚くよね。
「……過ぎた謙遜や自虐は自他問わず害悪になるってよく分かる話だったが、問題はそこじゃない。まさにそのタイミングで英雄派がオーフィスの居場所に気づいて絶霧を使って強襲をかけてきたのさ」
そう宮白さんは前置きして、更にため息をつく。
「英雄派に対し、信仰を奪われた事で三大勢力が大嫌いなハーデスがサマエルという龍に対して圧倒的特攻効果を持つ天敵を貸与した結果、オーフィスは力の半分を奪われ大幅に弱体化。二天龍の異例な成長の先を見たがっていた曹操は、脱出確率半々な状況にとどめてさっさと帰ったが、此処でハーデスが「堕天使総督であり和平の発起人であるアザゼルが禍の団の首魁と接触するとはどういうことか」という大義名分で死神を大量に送り込んできた。……あの老害、恨み節を晴らしたいならターゲットは当事者にしやがれってんだ。やはり肥溜めだけじゃなく痰壺もミックスするべきだったか」
……今聞き捨てならない言葉を宮白さんは言ってなかったろうか。
かなりスルーできないことを言っていた気がする。主にハーデス関連でとんでもないことを。
「……お前ハーデスに何をした? あの爺さんは下手に滅ぼすと人間界に悪影響が出るうえ、自分の立場を自覚してギリギリのラインを責めるから厄介なんだがよ?」
アザゼル先生が頬を引きつらせるけど、宮白さんは微笑で返した。
「安心しろ。取引の証拠を別件で入手しててな。更にボコる時も言質とったから大丈夫さ。最低限のヘイトコントロールとしてから肥溜めの中身をぶっかける時はもろともかぶってやったから他勢力からはさほど突っ込まれなかったとも。……最もそれで切れて暴走したという体裁で死神が大量に禍の団に入っていったけど」
「ダメじゃねえか!?」
「諦めろアザゼル元総督殿。その男は「何事もそつなくこなすが、肝心なところで足元を見落とす」悪癖を代々宿す一族の分家だ」
盛大なツッコミを入れたアザゼル先生に、二世がすごいことを言ってきた。
「一応自分にかかるのが殆どだし、想定外のトラブルが起きることを前提に備えてるからリカバリーは大抵できるんだぞ?」
「……右足と右目を吹き飛ばしてだったので破傷風で緊急搬送されたのは、リカバリーできた範囲内ななななんですか?」
「回復したからな。いやぁ、四肢の一本を犠牲にする程度で使える神殺しが手にはいったのは僥倖だった。別件で準備していた切り札も初見殺しが決まったから、主神クラスを一対一で撃破したとは思えないダメージだ。……く、くふふ……」
スパロさんにあっさり返しながら、宮白さんはなんか不気味な笑みを浮かべている。
「……というより、右目とか右足が吹っ飛んでるとは思えないのだが?」
「ああ、そうと見えない義手ぐらいなら
と、ゴルドルフさんの疑問に、アザゼル先生は義手を可変させてドリルにする。
「ドリルは男のロマンだと思わないか? どうよ、ドリルアーム。……っていうか宮白はどうした?」
「……いえ、兵夜さんの右足は確かに義足なのですが、その一件でハーデス神の両足を切り落としてちゃっかりくすねていて……右足の半分以上は義足の中核ユニットとなってます」
さらりとアザゼル先生に答えたスパロさんの言葉に、殆どの人物がちょっと後ろに下がった。
宮白さんが得意げなのがなおそうさせているけど、イリヤスフィールちゃんを含めて平然としている者もいた。
「なるほど、神の足とはまごうことなく礼装の材料としては最高だしな。加工する手段に辺りをつけていた事から、最初から義足にする事を前提に立ち回っていたのか」
「なるほどな。一流の
そのアーチャーさんと二世は凄く当たり前のように納得している。
ゴルドルフさんは引いているようだけど、これはゴルドルフさんが
「……
「少し前に話題に出たが、自身の善悪の観念関係なく、倫理観や道徳心を意図的にしろ自然体にしろ踏み越えられるのは
アザゼル先生の質問に、二世はそうあっさりと答えている。
………なるほど。その観点から言えば宮白さんは魔術師向けらしい。
「フィフスとの最終決戦もそうだが、俺の切り札としていくつもの戦いで敵を倒す切り札となった、最強兵装だ。ふっふっふ、暴走という形で送り込んだ死神どもを自分の足で倒されてるハーデスの内心の憤慨が目に浮かぶ」
「……確かに問題行動が目立つけど、宮白くんはなんでそんなにハーデスのことが嫌いなの? その、他の子達の反応から見てもかなり強そうだけど……」
高町さんが少々引いているけど、まあそこはなんとなく予想できる。
「とりあえず、そこについてはすぐに分かりますから順を追います。……そのハーデスが送り込んだ死神の物量に追い込まれましたが、此処で怨念に囚われていたはずの歴代赤龍帝の残留思念がイッセー君に語り掛けました」
そう、それはイッセー君が掴み取った奇跡。
「彼らはイッセー君に憎悪を捨て去り新たなる大事なものを伝えてくれたものを進化させる時が来たといったのです。………そう、リアス部長のおっぱいに赤龍帝の力を流し込んでフェーズ3にするという狂気の提案を」
「なんでだぁあああああ!?」
銀時さんの絶叫が響き渡った。
「いやマジでなんでだよ。ちょっと待て、残留思念の憎悪がなんでそれで溶け去ったんだよ」
「……おいおいそこまでにしとけよ左。奴らもまた、俺が提唱する
「……盛大に狼狽して妨害に全力でした。まあグレモリー眷属の必勝フラグが立ったのですから当然ですが」
左さんをたしなめるアザゼル先生の意見に、小猫ちゃんも限定的に同意していた。
まあ、僕もそこは同感だよ。
「その力によってリアスの乳房は一時的な減衰と引き換えにイッセーの消耗した力を回復させるおっぱいバッテリーへと進化した。これによる連続大火力砲撃で何とか死神どもをほぼ全員消滅させることに成功したのさ」
「僕達も守りがいがありました。二人の関係を祝福して応援する者として、あのタイミングでの横やり何て見過ごせませんから」
「ええ。私は最近の戦闘だと余り役に立ててなかったもの。再び愛するイッセーの力になることができるようになって、嬉しくてちょっと泣いちゃったわ」
「気でも狂ってんのかお前らぁあああああ! っていうか一時的!? 戻るのかよおっぱい! 一時的でそんな大火力ってどんな原理ぃ!?」
アザゼル先生に続いて僕やリアス部長の言葉を聞いて、銀時さんが再び絶叫する。
まあ、慣れてないと素直に受け取れないからここは仕方がないかな?
ツッコミに疲れて肩で息をする銀時さんに、小猫ちゃんがそっと肩に手を置いた。
「……これがグレモリー眷属、おっぱいドラゴンとゆかいな仲間達のノリです。諦めてください」
「え、マジでこれがまだまだ続くの? 俺達の精神と胃が持たないよ!?」
「安心しろ半分は超えた。……しかしここで厄介なことが起こってしまった」
と、宮白さんが話を進めてくれた。
「そんなタイミングで旧魔王派首魁のシャルバ・ベルゼブブがハーデスにそそのかされて乱入。絶霧と並び立つ神滅具、イメージした魔獣を力量に応じる形で作り出して制御することができる
と、宮白さんがそう言って素早く超獣鬼と業獣鬼の文字を書く。
「十二体ほどの
そして宮白さんは盛大にため息をついた。
「短い付き合いでオーフィスに情を抱いたイッセーは、オーフィスを見捨てられないとシャルバの打倒を宣言。時間がなかった事とイッセーの禁手なら短時間は持つと判断した事からとりあえず先に転移して後から転移術式で呼び出すという手法を取ったんだが……ここでシャルバは見せなくてもいい意地を見せた」
そう言いながら、宮白さんはイッセー君を見やる。
「シャルバ・ベルゼブブはハーデスからサマエルの毒をヴァーリ対策として貰っていたらしい。シャルバ自身はイッセーに跡形もなく吹き飛ばされて今度こそくたばったが、イッセーもサマエルの毒を叩き込まれて肉体が完全に崩壊した」
「……ちょっと待った」
と、此処でゴルドルフさんが手を上げた。
「肉体が完全崩壊? でもその兵藤一誠、生きているようだが?」
「ああ、ちょっとここからは蛇足だが言っておこう」
と、アザゼル先生はちょっと遠い目をした。
宮白さんも遠い目をした。
というより、たぶん僕達も遠い目になっているだろうね。
「これまでの異例の進化の影響もあったんだろう。歴代の残留思念が身代わりになる事で、イッセーの魂はサマエルの影響で滅びる事をぎりぎりで凌ぎ、ドライグの魂を封印している赤龍帝の籠手が持つ封印系神器の特性で魂を籠手に格納。更にたまたま通りがかったグレートレッドの上にオーフィスが鎧を持ったまま飛び乗って、そのあと二大龍神の細胞を利用して新しい肉体を作って帰ってきたんだよ、こいつ」
と、先生がイッセー君を指さしながらそう言い切った。
「……その途中で残留思念達の最後の言葉でありグレートレッドの初発言である「ぽちっとぽちっとずむずむいやーん」に色々と戸惑ったり、この奇跡つるべ打ちに曹操が真剣に問い質したら「おっぱいドラゴンでいいじゃねえか」とか抜かしたりしたが、まあ何とか勝ち残って今に至る。………いや、いいわけないだろぉっ!!!」
後を引き継いだ宮白さんも、我慢できなかったのが盛大に絶叫した。
「そういう問題じゃない! 呼称の問題じゃない! 無償のガチャ石で十連ガチャしたら必ずレア度最高値を何枚も引き当てるようなその天運に理由を求めさせろ!!」
「まあ気持ちは分かるぜ。俺も流石にツッコミを入れてぇよ。……リアスの巡り合わせの才格のように、天運を持っているやつはそりゃいるけどよ、流石にその豪運にはドン引きだぞ」
アザゼル先生も愚痴に加わるけど、それを見ていた二世は軽く肩をすくめた。
「何を言う。今答えを言っていたではないか」
「「は?」」
思わずはもって聞き返す二人に、二世は紅茶を一口飲んでから一息を入れた。
「……人には多かれ少なかれ、運命力とでもいうべきものが存在する。星が宿る素質とでもいえばいいのだろう。それは我々カルデアにおける切り札ともいえる武装「ブラックバレル・レプリカ」の弾丸を作り出す要素の一つだ。我々が対抗している異聞帯案系という事態で、一万四千年分の呪いが籠められ地球全土を滅ぼしかねない存在となった規格外の存在と相対したが、このブラックバレル・レプリカによって何とか打倒することができたものだ。冗談抜きで地球崩落の危機だったからな」
「……さらりとグレートレッドやトライヘキサ級の化け物が出てきやがったな、オイ」
アザゼル先生も引いているけど、それはそうだろう。
彼らの世界では神秘はそこまで強大ではなく、少なくとも人に使える神秘は戦車や戦闘機があれば十分打倒できる程度と言っていたはずだ。
それがいきなりこのスケールとは、流石に狼狽するものだ。
「まあ、神秘の在り方で能力が変わるのだからこの世界のそれとそのまま比較をするわけにはいかないがね。もしかすれば神滅具保有者が我らの世界に来訪すれば、そんな存在と一対一で渡り合うこともできるようになるかもしれん」
「う、うむ。それに藤丸の運命力だけで勝ったわけではないからな。現地の協力者や経営顧問に技術顧問、それ以外にも数多くの幸運や助力に恵まれたうえで、死力を尽くして漸くどうにかなったのだ。それはそちらとて同じだろう?」
アーチャーさんとゴルドルフさんがそう言うと、宮白さんはちょっと肩の力を抜いてふっと笑った。
「そういう評価をしてくれて嬉しいよ。グレモリー眷属は特に自己鍛錬に余念がない集団だから、運と才能だけって言われるのは嫌だしな」
そしてそこまで言って、宮白さんは此処で少し俯いた。
……嫌な予感がする。
「おっぱいなのかね? まだおっぱいで何かあるのかね?」
「……ああ。これは
ゴルドルフさんに応える宮白さんの言葉に、僕達は心から緊張した。
はっきり言えばここまででもおっぱいが飽和しておっぱいがゲシュタルト崩壊するような展開だ。
慣れている僕達でも、流石に聞きすぎるとちょっとついていけないところがある。冷静に考えて俯瞰すると、やっぱり凄い事になりすぎているというか、敵からしてみれば悪夢でしかないよねというほかない。
それを、慣れていない方々がつるべ打ちで叩き付けられているんだ。新八くんが倒れたのも無理はない。むしろ倒れてない人が多いのがびっくりするところかもしれない。
だからこそ、僕達は心から真剣に覚悟を決めた。
それを見たのか、宮白さんは頷くと―
「……実は、このおっぱいバッテリーの亜種が可能なんだ。具体的にはオカルト研究部女子のおっぱいを借りてイッセーを強化させるのが、
「……そんな、嘘でしょ!?」
リアス部長が絶叫するのも無理はない。
いや、というより―
「そうですよ! リアス部長のおっぱいを使ったイッセー君が負けるなんてありえない! イッセー君はただの変態じゃないんですよ!?」
「相手がそれ以上の変態だったから負けたんだ! 何せ天界に百年以上修復を必要とするかもしれない損害を与えた変態だからな!」
「なんでそこで変態なんだぁあああ! 変態はこの世界最強の存在か何かなのかぁああああ! っていうか新八起こせぇええええ! 突っ込み切れるかぁあああああ!」
僕に対する宮白さんの反応に、銀時さんが大声を上げた。
「いや、坂田の言うとおりだろ。なんで変態が変態に負けるってことになるんだよ。どんな変態だよ!」
「あ~、そこは俺ちょっと納得だな」
左さんも全力でツッコミを入れるけど、アザゼル先生は納得している節があった。
「天界は元々性欲とかそういう強い欲に悪影響を受けるし、今は聖書の神が死んでるから尚更デリケートだからな。各勢力の交流である程度は緩くなってるかもしれないが、もしイッセーがおっぱいやって相手もやったってんなら……被害が百年で修復できるっていうなら少ないぐらいかもな」
「……ああ、
だよね!
いや、本当にそれは酷い。
というより、宮白さんはかなり遠い目をしていた。
「そのくせ、うなじフェチを極めた結果の後ろに回り込む限定の超加速能力など、乳語翻訳に匹敵するエロ技を独自に習得している者も多数存在。なにより酷いのは、奴らが天界に侵攻したのはクリフォトの計画とか関係なく「色欲という人の素晴らしさを司る感情を抑制した世界を救う」という、二重の意味で完全と枕詞をつける必要のある、極めてトチ狂った理由だった」
「どんだけエロに拘りあんだよそいつら!? もうそれカルト教団とかそういうレベルぅうううううっ!!」
銀時さんが絶叫するのも仕方がないだろう。
というか、僕だって驚いている。
「イッセー君と同等の変態が多数何て、そんなバカな!? イッセー君はただの変態じゃないんですよ!?」
「更に絶望しろ。首魁の名はエルトリア・レヴィアタン。そう、レヴィアタンの血族であり、更に姫様のおっぱいバッテリーを瞬間的に全部使用してぶっ放したイッセーの砲撃を打ち破り一方的にぶちのめした女傑だ。……そう、その方法も最悪なんだ」
な、レヴィアタンの血族がそんなことを!?
盛大に狼狽する僕達三大勢力側の者達に同情の視線を向け、宮白さんは目を伏せて声を絞り出す。
「……性癖を多数持っていることから奴は配下の者達の性癖該当部分をおっぱいバッテリーと同様の手法でエネルギー源とし、裸王という強化形態に突入。もとから本気出すと全裸な上に光り輝くあの女によって、グレモリー眷属必勝パターンは一度泥がついた」
「…………何それ?」
絶句寸前なゴルドルフさんの感想に、僕達は全員がどうしたと言ってもいいだろう。
いや、本当に何それ?
あのイッセー君がおっぱいを使って上回ったとでもいうのか、そんなバカな。
そして宮白さんは、ため息をついた。
「だが奴はあくまでウィザードタイプ寄りのスタイルだったこともあり、隙をついて俺が切り札を切って接近戦を敢行。ワンハンドシェイクデスマッチに持ち込んだことで何とか食い下がっているうちに、イリナと朱乃さんのおっぱいを同時使用したイッセーの光力バージョンの全力砲撃で何とか鎮圧できたということだ」
「……ちょっと待ちなさい」
と、そこでリアス部長が待ったをかける。
「あの、話を聞くと朱乃とイリナさんのおっぱいを使うと光力が使えるようになるみたいなのだけれど?」
「……これは失礼。姫様以外のおっぱいを使用した場合、それぞれ別の力を発現するんです。たぶん姫様の場合、魔力量が多かった事と第一弾だったことからシンプルになったのかと」
………え、そうなの?
「対クリフォトにおいてはこれが勝利の鍵でした。……いやほんと、あれが無かったらマジで敗けてたことが多すぎるっていうかなんというか」
宮白さんは凄い遠い目をしていた。
それはもう、凄く疲れているとしか言いようがない目だった。
「例えばフィフスの横やりでリリスに
本当に遠い目をしていた。
「神滅具の覇をもってしても純粋な殴り合いで一歩上を行き、あろうことか
「……え? おっぱいってど……ッゴーラっ!?」
銀時さんが余計なことを言って小猫ちゃんにアイアンクローを喰らっている。
これに関しては触らない方がよさそうだと判断したのか、宮白さんは完全にスルーしていた。
「あとはゼノヴィアのおっぱいだとイッセーがデュランダルを使えるようになる。相乗効果で刃渡りがkmに届くオーラの刃を形成したりしたな」
だ、大体オカルト研究部の女性メンバーのおっぱいをすべて動員しているようだ。
そして少しの間沈黙が響き―
「……酷いです……っ」
「……そんなことが……っ」
アーシアさんと朱乃さんが、そう小さくつぶやく。
俯いているので顔は見えないが、しかし涙がこぼれていた。
それに反応して、左さんは帽子を深くかぶり、神楽ちゃんはちょっとほっとしながらうなづいていた。
「ま、そうだな。いろいろと酷いっつーかなんつーか」
「実際にそうなってればさすがにショックを受けるアルな。安心安心―」
「なんでこちらのイッセーさんは私のおっぱいを使ってくれないんですか!? ひどいです! 使ってほしいしリリスの住んでいる人のためにもなったのに!!」
「私のおっぱいがリアスのおっぱいより役に立てるなんて! そんな奇跡があるだなんて信じられないわ!」
「「そっちぃいいいいいっ!?」」
二人はツッコミを入れたけど、まあそうなるよね。
「元気出してくださいね、ロスヴァイセさん。いつかロスヴァイセさんのおっぱいも使われる時が来ると思いますから!」
「そうだな。リアス部長や朱乃副部長にも負けないおっぱいなのだから、私やイリナより役に立つ時は必ず来るはずだ。元気を出せ!」
「誰がそんなことで落ち込みますか!?」
あとイリナさんとゼノヴィアは、そのフォローが間違っていることに気づいた方がいいと思う。
言っている方も女性だから良かったけど、これどう考えてもセクハラだし。
「とまあ、これがここまでの話だ。ここからに関してはアザゼルに任せるべきだろう」
「……そうですね。ここからは兵夜さんでも把握できていませんし」
宮白さんはそう言って少し離れ、スパロさんはアザゼル先生の隣に移動する。
そしてアザゼル先生も、半分ぐらい面白がっていた表情を切り替えていた。
「そうだな。俺もすべてが分かっているわけじゃないが、此処からの話はスパロや俺達が話さなけりゃならないだろう……が」
と、そこで先生は言葉を切ると、上を見上げる。
その表情は鋭く、戦闘態勢に入っていた。
「どうやらお客さんだ。三桁はいるぜ?」
……どうやら、元凶側の方が来てくれたようだ。
「イッセーと志村を起こせ! あと離れしてない奴は危ないから家の中に隠れとけ!」
すぐに騒がしくなる中、僕達はイッセー君を起こす為に走る。
この戦い、まだまだ激しいことになるようだ……っ。
我ながら実にD×Dらしいオリジナル要素だったなぁと思う、ケイオスワールドオリジナル要素「オカルト研究部員のおっぱいを使用した各種ブースト」。出せなかったロスヴァイセ版を此処で出すのもありだけど、ロスヴァイセが一番バージョンを考えるのが大変なんだよなぁ。
そしてここでギャグはいったん終了。ちょっとシリアスが出張ってくる感じです。
あと今後の展開ですが、自作品では珍しく展開そのものがオリジナルになります。
ぶっちゃけると、兵夜もフィフスもお互いが先の展開を知っている状況下で、そのままにするわけがないとお互いに理解しています。さらにかなり痛手を負ったりすることもわかっているから、さっさとよりいい方向に持っていった方がいいだろ。むしろ先手を打って可能な限り相手より有利に立ち回れって感じです。
そして前回の感想もあったので、ちょっといろいろやってみようかと思いました。