混界魔龍大戦駒王町―銀の風が呼ぶ運命   作:グレン×グレン

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 今後はアンケート機能も利用するつもりですが、途中で話を挟むと調整が面倒なことになるので、設定資料集を入れれる状態になってからにする予定です。

 それはともかく、シリアスがD×D色になりますので、そのあたりをお覚悟くださいな。


十五話 めちゃくちゃ重要な要素がおっぱいいっぱいギャグいっぱい、これがハイスクールD×Dクオリティ

 イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 嘘だろ!?

 

 いきなりフィフスの動きが早くなったと思ったら、今度はバーサーカーを思いっきり吹き飛ばしやがった!?

 

 さっきまでパワータイプとテクニックタイプの闘いの通りだったのに、いきなりパワーでも上回ったってのかよ!?

 

「……そんな。バーサーカーが力負けするなんて、嘘よ……っ」

 

「いや、現実だよイリヤスフィール」

 

 唖然としてるイリヤちゃんに、フィフスは得意げな笑みを浮かべて言い切った。

 

 調子を確認するように手を握ったり開いたりしながら、首もコキコキと慣らしつつ胸まで張ってやがる。

 

「……そうだな。話してもいい所は話しておこう」

 

 そういうと、フィフスは肩をぐるぐる回しながら一歩下がった。

 

 同時に更にたくさんの駆動鎧がゴロゴロ出てきて、フィフスはそっちに近づきながら肩をすくめる。

 

「アザゼルは知っているだろ? 移植を含めて聖遺物系神滅具を全部乗せしたアドルフ・ヒトラー*1が大暴れしていた第二次大戦期、魔獣創造の担い手がいきなり暴発して死亡したことを。あれはこの世界線だけの特徴でな……俺がこの世界に来訪したのはちょうどそのころだ」

 

 ……アドルフ・ヒトラーが神滅具三つ持ち!?

 

 え、マジで……マジで!?

 

 俺が困惑していると、先生は肩をすくめていた。あと宮白はちょっと目を見開いていた。

 

 だけど宮白はすぐにため息をつくと、冷静さを取り戻していた。

 

「……なるほど。魔獣創造に同調する形で、己を魔獣として復活させる為の仕込みをしていたということか」

 

「そういうことさ。まあ試験的なものだったから、俺も上手くいくとは思ってなかった。……結果としてこんなバグみたいな形になったが、超獣鬼(ジャバウォック)状態で転生したんだよこれが。……覇鬼(オーバーロード・デーモン)が必要ないのは、敵の弱体化ができないから良くも悪くもってところだがな」

 

 そう言うと、フィフスは同時に不敵に笑う。

 

「だがまあ、人生三週目、更に魔獣化でポテンシャルは上昇、とどめに転生者関連はいないというイージーモード。このチャンスを逃すわけにはいかねえから、色々と立ち回ってたぜ?」

 

「次元世界にもちょくちょく手を出してそうだな。あそこ、お前のポテンシャルなら付け入る隙はあるからな」

 

 宮白がそうため息をつくけど、そんなに突っかかるところがあるのか?

 

 俺はちょっと気になるけど、宮白達はそこは流していくっぽい。

 

 状況を分かっているところだな。あとでしっかり聞いておこう。

 

 そしてフィフスは真っ直ぐに宮白を見据えていた。

 

「お前らを召喚する仕込みはしたとも。カルデアの連中から聞いているかは知らないが、俺が仕込みとして利用している聖杯は人理焼却案件と冬木のそれとのハイブリットでな。カウンターを召喚されてしまう可能性*2があるから、想定外の形で出てこないようにそっちに滑り込ませる仕込みをしていたのさ」

 

「最初から敵勢力が出てくる仕込みをするのだから、どんな形でか変わるか分からない敵をそっちに滑り込ませてイレギュラーを阻止しようということか。相変わらず戦略的勝利の為に戦術的敗北を組み込める男だな」

 

 お互いに睨み合いの体制になっているけど、フィフスはすぐに肩をすくめると、こっちを見てくる。

 

「因みに乳乳帝……いや、今の段階じゃ乳龍帝か。お前は今、俺達がどこまで行動しているか分かっているか?」

 

「……色々突っ込みたいけど、その辺について聞こうとした時にお前が来たんだよ」

 

 俺がそう言って睨むと、フィフスはうんうんと頷いた。

 

「……具体的に言おう。今この地球は俺が数十年かけて仕込んだシステムにより、一定以上の異能や異形としての力量や才覚を持たない者は、自動的に術式の影響を受けている。……NPC化、といえばいいのかねぇ」

 

 え、NPC?

 

「えぬぴぃしぃ? 何かの魔術用語?」

 

「いや、科学用語だ。コンピューターゲームの置いて指定のプログラムに則って行動するプログラムだ。……ゴーレムや自動人形の自立術式の完全下位互換程度というべきだろう」

 

 イリヤスフィールに二世がそう言うけど、魔術師(メイガス)って科学音痴が多いのかな?

 

「その結果、彼らは一種の総催眠状態だ。そこに至るまでの思考から人類社会を順当に進めつつ、しかし自我や記憶はほぼ消されている。そして戦闘時においては魔術師(メイガス)の世界の幻想種のように世界の位相をずらすことで、死人が出る可能性を極限まで抑えるって寸法だ」

 

 そう言いながらフィフスは指を鳴らす。

 

 広範囲にでかい魔方陣が出て、世界各地の様子っぽいものが映っていた。

 

 皆虚ろな目で活動している。まるで人形、洗脳されている人達そのものといった感じだ。

 

 俺達がそれを見ていると、やがて一人の目に光が灯った。

 

 なんか悪い顔したと思ったら、いきなり魔方陣を展開し始める。

 

 そしてすぐ近くに魔方陣で転移してきた魔法使いっぽい奴が現れると、そいつを連れて転移していった。

 

 その光景を見て、アザゼル先生が舌打ちする。

 

「……おいおい、まさかと思うが睡眠学習ならぬ、催眠学習でもしてるってのか?」

 

「正解だ。学園都市技術に五感に干渉することで、赤ん坊同然のまっさらな頭に一通りの知識と能力を与えられる学習装置(テスタメント)ってのがあって、魔術でついでに再現している」

 

 そう言うと、フィフスはめっちゃ悪い顔してきやがった。

 

「どうせ悟っているからはっきり言うが、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーの目的に賛同する連中がいた場合、自動的に学習過程が始まって、それが終了すると同時に解呪される仕組みになっているのさ。この数時間で百人以上傘下に入れることができてるんだなこれが」

 

 フィフスのその言い分に、アザゼル先生は舌打ちする。

 

「ってことは、解呪したとしても異形側(俺達)時空監理局(高町たち)の情報は与えられちまうってわけか。やってくれるじゃねえか……っ」

 

「この世界は絶乳楽土の始まりにして、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーの異世界侵略計画の拠点第一弾となる世界だからな。それなりの準備はしないと駄目だろう?」

 

 そう笑うフィフスは更に胸を張ってきた。

 

「ついでに言うと、次元断層も同時に展開している。断層の調整は完全にこっちの都合だから、こっちは資源の購入や増援の確保し放題ってなぁ」

 

「……当然だが、次元世界や天人(あまんと)に協力者がいるってことか」

 

 宮白はため息をついた。

 

 っていうかマジでか!?

 

 次元世界や天人達にも協力者のつてがあるのかよ!?

 

 フィフスはフィフスで得意げだし!

 

「なるほどなぁ。ま、天人(あまんと)にも宇宙をまたにかける犯罪組織とか治安の悪い星ってのはあるしぃ? そういう連中に色々やってお互いに利用し合おうってかぁ? えげつないねぇ」

 

「お互いに利益が得られるうちは利用し合うのが悪党だろ? 特にこっちは提供できるものが多いから、支払いには当分困らないからな」

 

 銀時さんの言い分にそう返すけど、マジなのかよ。

 

「……やはり幽世の聖杯は確保済みってことか。だが、それにしたって限度はあるはずだ」

 

「そうだな。こんな訳の分からないNPC化に次元断層。これを発動するのに消費する者は天文学的だろうし、持続するのにも相応の代償があるはずだ」

 

「そ、その通りだ! まるで私が来る前のカルデアが対処した人理焼却案件に近い状態だが、あれは三千年もの事前準備が必要だったものだ! それに比べればマシとはいえ、これだけのことを引き起こすのに十年二十年で足りるわけがないだろう!?」

 

 宮白をきっかけにアザゼル先生や、遠くからのゴルドルフさんの声も聞こえるけど、フィフスは肩をすくめた。

 

「……気づいてないのか? もう少し画面を見ろ」

 

 そう言われて、俺は画面を見る。

 

 つってもNPC化された人々を見る。

 

 全体的にぼんやりとしているようで、機械的にきびきびと動いている印象が見えるけど、それだけだ。

 

 一定以上の異能を持ってないもの全員というだけあって、文字通り老若男女を問わな―――ッ!

 

「そんな、まさか……フィフス、てめえ許さねえぞぉっ!」

 

「お、やっぱりお前が一番最初に気づいたか」

 

 フィフスの野郎! 俺がこの光景を見て苦しむとわかっていたから、喜んでやがる!!

 

「おいどうした兵藤! 何か分かったのか!?」

 

「え、何かわかったの!?」

 

「………あ。ちょ、フィフスおま……っ」

 

 左さんやスバルさんが戸惑う中、宮白が何かに気づいたのかフィフスを二度見する。

 

 ああ、よくわかったよ。

 

 許さねえ、許せるわけがねえ。

 

 こいつは俺と不倶戴天だ。今まで戦ってきた中で、こいつほど許せない奴を俺は見たことがない。

 

 なんて奴だ、何て奴だ。

 

 この野郎、寄りにもよって―

 

「……地球上の全女性のおっぱいを、真っ平らにしやがったナァアアアアアッ!!!!!!」

 

 信じられねえ。気づくのが遅れてしまった自分を殴りたい。

 

 あの映像に移っている女の人は、幼女から老婆に欠けて胸の部分がつるぺったんだ。小猫ちゃんよりも……ない!!

 

 そしてフィフスの野郎、俺が答えを言ったことがなんでか知らないけど愉快らしい。

 

 すっげえいい笑顔で笑いやがった。

 

「ふはははははははははっ!! 当たり前だ、世界の正解をひっくり返すお前たちの最後の希望を、そのままにするわけがないだろうが、馬ぁ鹿ぁっ!!」

 

 そ、そこまで言いやがるか!?

 

 確かに俺はおっぱいで苦難を何度も乗り越えてきた。一生懸命頑張って仲間と一緒に苦難を乗り越えて勝利をつかんできた。その一助におっぱいがあることを否定なんてしない。

 

 だからって、だからって、だからって………っ!

 

「世界から……希望を! 奇跡を! 何よりも麗しい財宝をっ!! それを奪うとか、許されないことなんだよぉおおおおおおっ!!」

 

 俺が心から絶叫と一緒に殺意を叩き込むけど、フィフスは全然気にしてない。

 

「無駄だ! 龍神の肉体を生かせていない今のお前に負ける要素は無い! 何より世界の乳房を絞りつくしている以上、お前が乳を束ねて龍神すら超える存在になることは完全に封じた! 次元断層で次元世界や異星からの援護が来ることも封じている!」

 

 この野郎、何て奴だ。

 

 この現象の本命は、世界からおっぱいをかき消すことだってのか!?

 

 もう言葉の出せないぐらい怒っている俺の目の前で、フィフスは高らかに宣言する。

 

「そう! これこそが絶乳楽土の骨子にして、お前たちに対する最大のカウンター! リゼヴィムの異世界侵略計画を支援する、各種聖杯のエネルギーの供給源にして、既知における最大最強の猛威を防ぐ切り札!」

 

 フィフスは俺たち全員に対して、高らかに宣言する。

 

「これこそが俺たちの希望と勝利の鍵! 絶乳魔法……絶乳魔法(バストコンシューマー)だぁっ!!!!」

 

 なんて奴だ、なんて奴だ。

 

 これでも毎日勉強しているから、英語だって少しはわかる。

 

 許せねえ。なんて魔法を作りやがった。

 

世界のおっぱいを消費するなんて、なんてひどい名前を付けてるんだ、てめえええええええええ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや……おっぱいを消費する切り札で、最大最強の猛威を防ぐってなんだぁああああああああああっっっ!!!!」

 

 志村が渾身のツッコミを入れてくるけど、今はそんなこと言ってる場合じゃないんだよ!

 

「うるせぇ志村ぁああああ! 今そんなこと言ってる場合じゃねえだろぉおおおお! 地球の希望が滅ぼされてんだぞ、優先順位考えろぉおおおおおおお!!」

 

「うるせぇのはお前だぁあああああああ! 絶乳楽土とかいうわけのわからねえものでもいっぱいいっぱいだってのに、絶乳魔法ってなんだぁあああああああああ!」

 

 俺と志村は胸ぐらをつかみかかり合うぐらいにらみ合った。

 

 なんて奴だ。男のくせにこの悪夢のような事態になんてふざけたことを言ってきやがるんだ。

 

 一発本気で殴りたくなったけど、それより先に宮白が肩に手を置いた。

 

「落ち着けイッセー、そして新八。……これはマジでヤバい事態だ」

 

「やばいの方向性が明らかに違うでしょうが!」

 

「やばいんだ! シリアスな方向でも!」

 

 全力で宮白は、フィフスに対して振り向いた。

 

「……フィフス・エリクシルは今、絶大極まりないエネルギー源を確保している。それこそ電力換算すれば、この地球に存在するすべての火力発電所を超える量を常時獲得していると言ってもいい」

 

 ………

 

「「マジでぇええええええええ!?」」

 

 俺と志村の大絶叫に、宮白は静かに頷いた。

 

「どう低く見積もってもな。だろう、フィフス」

 

 疑問符無しで、宮白はフィフスに話を振る。

 

 そしてフィフスは、すっごい得意げな笑みで胸を張った。

 

「当然。一日で地球上全ての電力を数か月分は賄える量を獲得しているさこれが」

 

 え、ま、マジで!?

 

 マジでそんな……マジでぇええええええええ!?

*1
自作D×D二次創作におけるスターシステム的オリジナル設定。新規神滅具の聖釘は違うのでご了承ください

*2
各特異点におけるマスターのいないはぐれサーヴァントが存在する。聖杯の持ち主が最初から設定されていることによる反動とされている




 特殊タグをうまく利用して、見ごたえのある文を作りたい。しかしあまりギャグに走らない方向では、伏字と拡大と文字色程度しか使う機会がない。残念無念。


 それはそれとして、フィフスがバーサーカーを圧倒した理由の一つはフィジカルの圧倒的ポテンシャルの高さです。

 今のフィフスはやろうと思えば常時覇鬼を使えるような状態です。必然的に性能がけた違いであり、ぶっちゃけ性能でバーサーカーを圧倒できる状態で技術や戦術でも上回っていては、かのヘラクレスといえど分が悪すぎる。

 さらに復活タイミングの時期がずれているため、この世界でも入念な準備期間の下動き出しています。なおさら脅威というほかありません。










 そして驚異の絶乳魔法。はい、マジでこれがやばいです。

 細かい説明はちょっと後の話でしますが、要は乳乳帝の亜種と言える仕込みをフィフスが数十年かけて行った結果、あいつは乳乳帝発動の阻止と自陣営用の聖杯に使うエネルギーを、己の理想世界の実現と併用した感じです。
 ……イッセー達を何度も救ったおっぱいの力を逆に自分達が利用する、悪夢の如き展開。
 はい、当事者は本気でドシリアスでやってるから始末に負えませんね、これは
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