混界魔龍大戦駒王町―銀の風が呼ぶ運命   作:グレン×グレン

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 ……最近逆転の発想に至ったのですが、この話の部分を序章もしくは第一章にして、そのあと設定資料集を作成。そして次の章を書くという手法にすれば、アンケートをある程度ごまかすことができるかもしれない!








 それはそれとして、クリフォトは超強化されますよー。とても強化されますよー。おっぱいを利用して物量数十倍ですよー!


第十九話 同じ名前の同じ作品群のキャラクターの同時参戦とか、最近のスパロボはすごいことするようになったなぁ

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっひょー! そこの君がウチの孫とライバルやってる赤龍帝くんかー! どうも、孫がお世話になってます。ヴァーリの祖父のリゼヴィムでっす♪」

 

 この流れでいきなりふざけ切った態度を見せてきやがるぜ。

 

 その銀髪のオッサンに、宮白はちらりと目を向けるとため息をつく。

 

「……並行世界のとはいえ、自分を殺した奴と同盟を結ぶとか正気か……とは言わないさ」

 

「へ~。君が宮白兵夜君かー。なんでもハーデス爺さんやロキのオッサンをぶちのめして、神喰いの神魔(フローズヴィトニル・ダビデ)なんて呼ばれてるんだろ?」

 

 宮白のその言葉に、リゼヴィムはそう軽い感じで返してくる。

 

 っていうかハーデスやロキをぶちのめしたことあるんだ。並行世界って言っても俺の世界と特に変わらない強さだろうに、すげえな。

 

 そんでもってリゼヴィムは、なんか宮白のことを不思議そうに見てきた。

 

 なんだあれ。親近感とかそんなものを感じるぞ?

 

「なんだが初めて会った気がしないにゃ~。もしかしてどっかで会ったことな~い?」

 

「さてな。最もあっちで会った時は同類と言われたし、俺もその辺は同意するけどな」

 

 宮白はそう言って肩をすくめる。

 

 ……え? 同類?

 

 ちょっと連想できない言葉に戸惑っていると、何故か宮白は俺を見た。

 

「俺はイッセーと出会うことで自分の悪性を抑えることを選んだ。お前は異世界を知ることで、自分の悪性をより開放させることを決めた。違いがあるとするならその辺と個人の戦闘能力だが、まあ一歩間違えると世界を大惨事に包み込むテロリストになりうるというのは間違ってないからな」

 

 うんうんと、凄く実感を籠った頷きをしてくる宮白。

 

 あ~。どっかの並行世界だと、純真無垢だったオーフィスと出会った結果、地球人口を十分の一未満にしたからなぁ。

 

 そういえばそのあと、俺が地球上のおっぱいを束ねてフィフスの龍神確殺コンボを打倒したとか言ってたな。

 

 むしろリゼヴィムより暴れてるじゃねえか。ちょっと怖いよ。

 

 俺達がちょっと引いていると、リゼヴィムは愉快そうに笑い始める。

 

「いいねいいねー。異世界侵略なんて派手なことするなら、前座だってこれぐらいないといけないしねー! 燃えてきたぜ!」

 

「そうか。なら一つ聞きたいんだが……どういうつもりだ?」

 

 リゼヴィムに、宮白は何か聞きたいことがあるらしい。

 

「お前が異世界侵略という野望を得る可能性は知っている。乳神という異世界の存在を知ってから火が付き、幽世の聖杯(セフィロト・グラール)を利用可能になって燃え上がり、聖杯(それ)によってトライヘキサを発見したことで爆発したお前の野望についてはよく知っている。……だが解せない」

 

 宮白はすっごい怪訝な顔つきで、リゼヴィムに詰問した。

 

「……あくまで本命が異世界侵略で、その為の活動のついでにこの世界にも悪意を振りまいたのがお前だ。なんでまずこの世界を制圧するような方向で動いている? 自分で言っていたはずだぞ―――所詮自分はこの世界じゃ、たかが魔王の息子でしかない―――と」

 

 そ、そんなこと言ってたのか。

 

 あとそれはそれで十分厄介だけど、態々聞くことか?

 

「……なるほどな。確かにそれは聞くべきだろう」

 

 と、二世がなんか納得していた。

 

「どういうことだ? 二世さんよ」

 

「初歩的なことだ。事件や犯罪というものは総じて何故やったのか(ホワイダニット)如何にやったか(ハウダニット)誰がやったか(フーダニット)という、いわゆる2W1Hというものがあるのは知っているだろう?」

 

 左さんにそう答えながら、二世は葉巻を吸いながらリゼヴィムを見る。

 

 目を細めているけど睨んでいるわけじゃない。純粋に観察とかそういった目つきだった。

 

 言いたいことは分かる。まあ探偵ものの漫画とかは呼んだことあるけど、確かにそこがあるよな、うん。

 

「だが探偵ものにおけるいわゆるノックスの十戒でも示されているように、異能というものがあると如何に(ハウ)誰が(フー)が何でもありになる。こと魔術師(メイガス)の犯罪は、神秘というものを秘匿する必要性もあるうえ、基礎的な魔術でも「鍵をかけてから窓を壊して外に出て、修復魔術で治して完全密室」や「被害者のペットの毒生物を使い魔にして、使役して事故死に見せかけた毒殺」やら「暗示を何十にもかけることで、拳銃で恋人を撃ち殺すことを恋人に対するアプローチと誤認させる」などといった真似が可能だから、この件については痛感している」

 

 魔術師って本当に業が深いな! あと何でもありだな!

 

 まあ、こっちの世界の異能でも似たようなこととかできそうだけど。英雄派に操られた人達も、本気で殺しに来るからこっちも殺す羽目になったことが割とあるし。

 

 だけど二世は口から煙を吐くと、同時に肩をすくめる。

 

「だが幸い、魔術師(メイガス)は偏屈というか己の在り方にだけは忠実で裏切れない為、何故やったか(ホワイダニット)だけは誤魔化せなくてね。私は何度も魔術師の事件に巻き込まれたり関与することになったが、これを基点にすることで事件の解決に成功してきた。……ゆえに、異能を利用する手合いならばこれは知っておいて損はない」

 

 そういって、二世は真っ直ぐリゼヴィムを見る。

 

「本来しない方法を取った理由。何故やったのかを知るのはとても重要だ」

 

 そんな二世に見られてるリゼヴィムは、なんかちょっと考え込んでる。

 

 うずうずしながらでもなぁって感じで、首まで捻りやがった。

 

「……う~ん。おじさんとしては、悪党ってそういうの好きだからすっごく言いたいんだけどさ、いいかね? フィフスくん」

 

「別にいいだろ。その程度なら何の問題もないしな」

 

 フィフスがそう答えると、リゼヴィムはなんか嬉しそうににやりと笑う。

 

「なら答えるぜ。もっとも、これは簡単な理屈だよ」

 

 簡単な理屈?

 

 俺達が嫌な予感を覚えながら分からないでいると、リゼヴィムは苦笑しながら肩をすくめた。

 

「いや~。異世界に侵略するっていうなら、箔の一つぐらいないとねー。別にボスが一番強くなきゃいけないわけでもないし、とりあえず地球を征服してから異世界を侵略しようかなッと! ……ま、そんな感じだよ」

 

 ろ、ろくでもねえぇ……っ!

 

 俺がドン引きしながら睨みつけてると、リゼヴィムはなんかうんうんと頷きながら目まで閉じてやがる。

 

 どんだけ余裕だよ、俺達が攻撃を仕掛けてもどうにかなるって思ってる感じか、あの野郎。

 

「いや実際、異世界にどんだけ実力者がいるか分からないしぃ? もしかしたら龍神級の奴らがこの世界より多いかもしれないし、下手するとそんな奴らによって完全に統一政府ができてるかもしれないしぃ? だったらこっちも自分の足場ぐらいはしっかり固めないといけないじゃん? 地球ぐらいは完全に征服して置いて、邪魔な神話連中もグレートレッドも全員征服しとかないと、やっぱ上手くいかない気がしてさ~」

 

「それに絶乳楽土を維持してもらう以上、最低でも六つ以上の世界を征服してもらわないと困るからな。前の世界よりはしっかり準備してもらわないと困るのさ」

 

 リゼヴィムだけでなくフィフスまでとんでもないことを言いやがる。

 

「……なるほどな。まあ、理屈としては通っているだろう。実情が分からない以上、仕掛ける相手は過大評価するぐらいでちょうどいい」

 

「まず足場を固めるのは戦略としても正しいからな。忌々しいが堅実というほかない」

 

 宮白と二世はそう言って頷き合うけど、同時にめちゃくちゃ渋い顔だ。

 

 俺達も、リゼヴィムに対して敵意を覚えるには十分な言い分だった。

 

 なんてめちゃくちゃな奴だ。趣味で異世界侵略しようとするだけでも論外だって。しかも、そのための下準備で俺達が今いる世界すら征服しようっていうんだぜ?

 

 許せるわけがねえ。許していいわけがねえ。

 

 俺やリアスがリゼヴィムを睨み付けると、リゼヴィムもこっちを嫌そうに見てきやがった。

 

「いや全く……サーゼクス君の治世には興味ないけど、こういった連中が悪魔に多くなったのはどうかと思うぜ、俺ぁ」

 

 そう言うと、リゼヴィムが軽い睨みをサーゼクス様に向けた。

 

 そしてサーゼクス様も、鋭い視線をリゼヴィムに向ける。

 

 ……ルシファーの後継同士の睨み合いに、俺達はちょっと気圧された。

 

「……悪魔も人間と変わらない一つの種族だ。善も悪も、正義も敵意も持つ者だろう」

 

「いやいや、悪魔ってのは聖書の教えにおいて邪悪を司る存在だぜ? だったら思うままに邪悪にふるまってこそだろうがよ」

 

 ま、魔王ルシファーに関わる二人同士の睨み合い。しかも言い分も正反対だから尚更怖い。

 

 だけどまあ、サーゼクス様の言いたいことはよく分かるさ。

 

 確かに俺達は悪魔だけど、だからって悪党になりたいわけじゃねえんだよ。

 

 そして睨み合いと一緒に、強いオーラが二人から漏れてくる。

 

 グレイフィアさん達ルシファー眷属の方もマジモードだ。いつ攻撃が始まってもおかしくない。

 

「リゼヴィム・リヴァン・ルシファー。これが最後通告だ……今投降するなら、魔王ルシファーの正当たる末裔として一定の待遇を保証する」

 

 もうすぐに戦闘できる状態だよ。これはマジでガチバトルだ。

 

 お、俺達も併せて仕掛けるべきか? いや、サーゼクス様達の本気に俺たちがついていけるとも思えないし、此処は抑えるべきか?

 

 銀さんやなのはさん、Wもすぐにでも仕掛けられるように構えてるし、サーヴァントの方々も気配がなんていうかすごい。

 

 そんな緊張感の中、リゼヴィムは肩をすくめた。

 

「なら、俺はこの国の芸能文化に伝わる素晴らしい言葉で返答しよう」

 

 そう言いながら、リゼヴィムはサーゼクス様の騎士(ナイト)である沖田総司さんに視線を向ける。

 

 もうこの時点で投降する気がないと、沖田さんたちがすぐにでも動けるように身構えたその時、リゼヴィムが口を開いた。

 

「志村ー、後ろ後ろ―」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一歩無音二歩無間、三歩絶刀……!」

 

 その瞬間、文字通り神速で沖田さんの後ろに女の子が迫っていた。

 

 沖田さんのように新選組のあれな羽織を着て、日本刀を構えた女の子。

 

 恐ろしいことに、どこからともなく現れたのはマジで移動によるものだ。

 

 ありえない速度の瞬間高速移動に、それでも沖田さんは反応する。

 

「無明―」

 

 突き出される刀身を横にした突きに、沖田さんは突きを合わせた。

 

 さすがは三段突きの沖田さんだ。これなら防ぎきれる。

 

 そう思った、その瞬間―

 

「三段突き!!」

 

 ―沖田さんの刀身がなぜか消滅して、沖田さんの左わき腹に相手の刀が突き刺さった。

 

 ……いや、今、何があった?

 

「………は?」

 

 沖田さんの弟子でもある木場が絶句し―

 

「……チッ! そう来るかっ!」

 

 アーチャーさんが舌打ちをして―

 

「……冗談、だろ?」

 

 宮白が目を見開いて、口をぽかんと開けてあっけにとられる。

 

「なるほど、あの一瞬で防げないと悟り、刀ではなく私の腕を切り裂いて迎撃しましたか」

 

 右腕を深く切り裂かれて血を流す女の子は、そう感心した感じでつぶやいた。

 

「純粋な刺突や剣技ならあなたの方が上みたいですね。まあ、私より百年近く研鑽しているのならそれは当然ですけど」

 

 そんなことを言う女の子は、だけど冷たい目で沖田さんを見る。

 

「……そんな相手とわざわざ真っ向から剣で勝負する気はないですよ。なにより病を治すためなんかのために、新選組を抜けた貴方と私が同じ存在だなんて、正直吐き気がしますね」

 

 そういった女の子は、そのまま腕に力を籠め―

 

「……まあそれでも同じですから、士道不覚悟で切腹です。同じ存在ですから、私が腹を割いても問題ないでしょう」

 

 ―そのまま、沖田さんの脇腹に刺さった刀を動かして、強引にわき腹を切り裂いた。

 

「ぐ……っ」

 

「そしてまあ、これは介錯でもすればいいんですか―」

 

 そういった瞬間、振り上げた体制の女の子が消え失せる。

 

「……総司! く、どこに―」

 

 攻撃を叩き込んだグレイフィアさんが周囲を警戒した次の瞬間、とっさに沖田さんを抱えたまま跳び退る。

 

 そしてグレイフィアさんの背中が軽く切り裂かれて、鮮血が飛び散った。

 

「……速いですね」

 

 いつの間にか後ろにいた女の子が、そう言いながら屋根の上に着地して、周囲を確認している。

 

「……ちょっとちょっと! 後ろからの不意打ちなんて卑怯よ! それでもジャパニーズサムライの格好!?」

 

 イリナが剣を突きつけてそう怒鳴ると、その女の子はなんていうかあきれた感じの目を向けた。

 

「武士道とか騎士道とか、戦場(ここ)にそんなの要りますか? 酔狂な人達ですね」

 

「な、ななな……っ」

 

 ばっさり切り捨てられて、顔を真っ赤にしたイリナの前に、二世が出てきた。

 

「落ち着き給えレディ。―彼女は戦場に騎士道も武士道も善悪すら持ち込まない手合いだ。まして剣技に自信こそあれ、剣の道に生きているわけでもない以上、そんなことを求めても意味はないさ」

 

「……奴を知っているのか、二世!?」

 

 イリナをカバーするように回っていたゼノヴィアに聞かれて、二世は葉巻を吸い殻入れに入れながら、煙と一緒の答えてくれた。

 

「前に言われた男とされているが女性の織田信長に並ぶだろう日本代表格が一人。我らの世界の沖田総司だよ」

 

 ………マジ、かよ―ッ!

 

 俺達が警戒していると、もう一人の沖田総司は冷たい目線で日本刀を構える。

 

「まあ、沖田総司が二人もいても面倒ですからね。私の霊基だけ告げましょうか」

 

「オッケー! それぐらいなら問題ないよーん!」

 

 リゼヴィムが太鼓判を押して、そのもう一人の沖田総司は、俺達を前に堂々と名乗る。

 

「八騎が滅神英霊の一角、アサシン・グラール」

 

 気づけば、切り裂かれていた右腕は地が止まってるどころか傷口すら塞がっている。

 

「神滅具、幽世の聖杯(セフィロト・グラール)の影を宿す暗殺の英霊。()()()()()()()()()()()()で新選組を捨てた愚かな同輩に、報いを与える為にはせ参じた者なり」

 

 これが、リゼヴィムが邪竜達以上に重宝する、奴の子飼いの筆頭戦力。

 

 フィフスの研究の応用で、神滅具使いという称号を移植された八騎の英霊。

 

 妖精騎士メリュジーヌと肩を並べる、合計八騎の強化サーヴァント達との本格的な対峙だった。

 




 そんなわけで登場した、Fateの沖田の魔改造。

 英霊剣豪から着想を得たといってもいい、敵幹部サーヴァントと言える存在です。

 ……基本的にアンチ・ヘイト作品は敬遠気味であり、試しに見る時も感想とかを見て雰囲気を推測して判断する癖が自分にはあります。
 そんなときに感想欄を見たFateとD×Dのアンチ・ヘイト系作品で「Fateの土方はD×Dの沖田を絶対許さないだろ」とかいう意見。まあそういう可能性は十分あるとは同意しています。アンチ・ヘイトだから全否定して切って捨てるわけではなく、理解ができる意見は参考にしたいと思っています。
 ……なので、最期まで新選組として戦えなかったことが心残りっぽいFateの沖田もD×Dの沖田のことは嫌いそうな気がしたので、こんな感じに。また彼女は比較的敵勢力に組み込みやすいキャラ造形もしていたのでなおさら適役でした。

沖田VS沖田ですが、結果としてはどんな感じでしょうか

  • Fateの沖田はこういうことするよね
  • D×Dの沖田弱くない?これD×Dだよ?
  • まあ、このあたりがいい塩梅かな?
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