個人的にビルドシリーズの後半が、主人公機体の完全オリジナルってのが常々残念に思う主義だったので、完全オリジナルは乗り気じゃなかったりするタイプです。自分に都合のいい選択肢だけにするとアンケートの意味があまりないと思って入れたのですが、結構反響が大きかったのは残念ですね。
そういう意味ではアルスコアガンダムの既存ガンダム風アーマーはかなり好みだったので、方向性がそれぞれ違うアナザーガンダム主人公機風にする方向性にしたかったので、一番少ない(というかこれ書いてる時に一票もなかった)のは残念です。これも趣味の違いか……。
イッセーSide
三十分ぐらいかけて、何とかドライグをなだめることができた。
俺達は何というかヘビーなものを喰らったけど、そこでサーゼクス様がコホンと咳払いをする。
「……さて、ここからは真剣に先の話をしよう。というより、はっきり言って状況は非常に悪い」
サーゼクス様がそういうぐらいヤバいのか。
「何より警戒するべきは
サーゼクス様がそういうぐらいには、マジでヤバい事態ってことだ。
いやほんと、俺っておっぱいドラゴンからドラゴンが抜けるぐらい行きつくんだなぁ。
ドライグが沈黙を貫くのも仕方ないよな。うん。
「これまでリアス達の勝利の鍵となり、冥界の希望の光でもあったイッセー君のおっぱいによる進化。……それに対するカウンターを考えるのは敵ならば当たり前のことだったのに、一切考慮しなかったこちらの失態ともいえるだろう」
「あのサーゼクス様? 正直当事者の俺が言うことじゃないですけど……真面目に考える方がどうかしてますよね?」
俺は自分でもどうかしてると思ってきたからそういったけど、たぶん別の形でおっぱいでどうかするんだろうなぁとも思う。
でもいいの? おっぱいだよ?
そんな真面目に考えなくちゃいけないことなのか?
俺がめっちゃ動揺していると、アザゼル先生まで首を横に振った。
「真面目に考えるに決まってんだろうが。お前今までの流れでも十分異例なことしてるんだぞ? 間違いなく歴代で最も才能がないくせに歴代で最も異例な進化を遂げてるって自覚を持て。それもおっぱいで何て異常事態だ」
「曹操が動揺して問い質したのも無理はない。……いやほんとお前「おっぱいドラゴンでいいじゃねえか」じゃないから。そういう問題じゃないから」
先生どころか宮白まで容赦なく言ってきやがった。
別にいいじゃねえか。そんなに気にしなきゃいけないことか?
「一生懸命頑張ってたら運が向いてきた。それでいいじゃねえか?」
「……馬鹿は考えてくれないから困る」
ため息交じりに切って捨てられた!?
この並行世界の親友、親友だからか容赦がねえ!
「あ~、気持ちは分かるかも? どうやったら再現できるかってきちんと分かってないのはダメだしね。どうしてできたのかちゃんと分からないと、たまたまできただけになっちゃって、次に繋がらないから」
「正論だな。発展というものは再現を可能にして初めて意味がある。まして異例尽くしともなれば、どうすればそうなるのかを考えるのは大事なことだ」
なのはさんと二世までそんなこと言ってきやがった!
え、あれ? 俺がおかしいの!?
なんて戸惑っていると、宮白は軽く咳払いをしてから話を進めた。
「で、話を進めるが本当に状況はヤバい。敵によって時空監理局といった増援の来訪がほぼ不可能になっている上、敵勢力は常時戦力の追加を可能としているわけだ。詰み一歩手前と言ってもいい」
宮白は額に手を当てて、盛大にため息をついた。
「フィフス・エリクシルがいる時点でホムンクルス。リゼヴィムが幽世の聖杯を確保している時点で邪龍軍団。更に名前からしてガジェットアーマーなんて
人海戦術がフィフスの基本戦術とか言ってたっけ。何種類も用意されてるって、実はめちゃくちゃまずいのか?
あ、でも邪龍は龍だから
俺がそう思い直してると、更にアザゼル先生が肩をすくめる。
「かといって質で圧倒できるかってのも怪しい。宮白の世界じゃクリフォトは龍王クラスに喧嘩売れる伝説の邪龍も復活させていたらしい。更に滅神英霊なんていう連中は、伝説の英雄クラスに
あ~。そっちも問題なのか。
で、でも……負けるわけにはいかないし!
異世界侵略なんて迷惑な真似を許すわけにはいかない。何よりその為の足場にこの世界を使わせるなんて、認められるか。
でも今のままだと勝ち目がない。そこが問題なんだよなぁ。
「……先生、宮白、サーゼクスさま! 何か勝ち目はないんですか!?」
「そこについては急ピッチで進める予定ではある」
お、宮白が即答した。
「俺があっち側で試験研究していた人工神器関連のアプローチと頑侍の相性が非常に莫大なんでな。まあ本格運用は話し合ってからだが、人工神器技術は神の子を見張る者が圧倒的先行しているから、これを利用すれば相応にカバーできるだろう。……あと思いつくプランもいくつかある」
「だが、敵も黙ってこちらが強化されるのを見ているつもりもないだろう」
そこで、サーゼクス様がそう言い切った。
「実はあなた方が転移に巻き込まれた場所、並行世界で冬木市と呼ばれる地域に調査班を派遣している。……他にも巻き込まれている者がいる可能性はあり、また大聖杯まで巻き込まれているなら黙って見ているわけにはいかないからだ……が」
あの、どうしたんですかその顔。
「……あの、どうしたんですか?」
「すっごい複雑な表情だなオイ。なに、跡形もなく吹っ飛んでるとかそんなオチか!?」
「縁起でもねえよ!」
スバルさんとか銀さんとか左さんとかがちょっと動揺してる中、サーゼクス様は目を伏せると、意を決した。
「……記録映像を見る方が早いだろう。これを見てくれ」
そういうとともに、サーゼクス様は魔方陣を展開して映像を映し出す。
………………………………………………………………………………。
え、なにこれ?
―ようこそ冬木へ!
―大聖杯は此処にある!
―おっぱいドラゴォオオオン! この冬木聖杯はクリフォトの保有する聖杯で最も強力な聖杯だぞぉおおおおおおおおお! しかも厄ネタだから止めないと大惨事だぞぉおおおおおっ!!
―ゲット聖杯! レッツ願望! お前の夢は今叶う(ただし厄ネタとして)!!
―へーい三大勢力ビビってるぅ? カモン、カラテカ! 神滅具何て捨ててかかってこい!
……なんて書かれたテナントを持ったドラゴンが、街の上空を大挙して飛んでいる。
ちなみにデフォルトされたリゼヴィムの絵が描かれてる。笑顔がすっごいムカつく。
しかも街の真ん中辺りにでかい山があるけど、なんかすっごいライトアップされてる。
っていうかなんか山の中腹辺りにこちら大聖杯入り口付近。戦力山盛り警備員マシマシでお送りします♪なんて旗(100mぐらい?)が立ってる。
更に街を練り歩く、ホムンクルスっぽい人達によるパレードが目立ってる。
どいつもこいつも聖杯の街、冬木!大! 聖! 杯! 大! 聖! 杯!願望機がお入り用の方、いらっしゃーい♪なんて色とりどりにネオンが光ってる。
あ、そういえば日本は今、夜だったよなぁ。
………………………………………‥…………………………………………
いや、なにこれぇええええええ!?
なんていうか腹立つ! 後ついていけない!?
「何がどうしてこうなったぁあああああ! 観光地じゃねえんだぞぉおおおおお!」
志村のツッコミが響き渡る中、宮白は盛大にため息をつきながら額に手を当てている。
めっちゃ頭痛を堪えているみたいだった。
……というより似たような人が多すぎる。二世にアーチャーにスパロやイリヤスフィールもなってる当たり、
「……ふぅ。では少しデザートにパンケーキを作るとしよう。手伝ってくれる者はいるかね?」
ゴルドルフさんに至っては逃げる気満々だ。
「いやちょっと待て! なんだこのアミューズメントパークは! 何がどうしてこうなった!」
「……おそらく、絶乳魔法のリソースを多少割いてこちらを待ち受けているのだろう」
二世がすっごく嫌そうな顔をしながら、左さんのツッコミに答えてくれた。
「誰が見ても分かるが完全に待ち構えている流れだ。
そ、そうなのか……。
「ふむ、その言い方だと冬木の大聖杯は願望機が悪用される以上の危険性を持っているようにも聞こえるね」
「その通りだ。むしろ本来の冬木式の聖杯なら世界に多大な被害が出ないように安全装置が欠けられているのだが、あるバグによって世界に多大な被害を生む形でしか願いが叶えられないようになってしまっている。……まあ、その話は本格的に仕掛ける時にするとしようか」
フィリップにそう答えるけど、ろくでもないことにしか使えない理由って何なの?
「其れよりもだ。懸念事項がいくつかあるのだが、それはいいかね?」
「構わないよ」
二世がサーゼクス様に許可を取ってから、懸念事項ってのを言い出し始めた。
「第五次聖杯戦争は本来なら、抑止力が即座に動くほどの警戒はしていなかった。アインツベルンが順当に願いを叶えれば危険だが、最高傑作のイリヤスフィールを用意しながら、ヘラクレスをバーサーカーで呼ぶという致命的戦略ミスを起こしていた為、即座の対応は必要ないと判断していた……が」
と、そこで二世は少し切る。
「この第五次聖杯戦争、冬木で行われた聖杯戦争で最もレベルの高い聖杯戦争といえる。こちらのアーチャーが召喚されるという異例の事態もあったが、キャスターにはコルキスの女王メディア、ライダーにはゴルゴン三姉妹の三女であるメデューサが召喚される」
「……へぇ。かのコルキスの女王メディアとか、キャスターに限定すれば人類史でも五指に入る傑物じゃないか」
なんか宮白がちょっと言い淀んでから褒め称えるけど、ゆかりでもあるんだろうか。
っていうかメデューサっていったら曹操が目を植え込んでたやつだよな。マジか。
「因みにこちらでは知らないが、ゴルゴン三姉妹は正真正銘の女神。またメデューサは宝具の火力に限定すれば、第五次聖杯戦争に召喚されたサーヴァントでも二番手に付く女傑だ」
え、しかもマジですか。
俺がちょっと驚いていると、二世はさらに指を折りながらため息をついた。
「アサシンはあの沖田総司と並び立てる対人奥義を持ち、純粋な戦闘技術ではおそらく第五次聖杯戦争最強であろう佐々木小次郎。ランサーはクランの猛犬と称され、因果の逆転現象を起こして心臓に刺さるという結果を確定させてから放つ槍を持つクーフーリン。更にセイバーは星が作り出した外敵を打倒する為の神造兵器
すいません。なんかそうそうたるメンツなんですけど。
「サーヴァントとは恐ろしいな。かつてアーサー王が失ったエクスカリバーの鞘すら持ち込んでいるのか!?」
「しかもエクスカリバーの鞘って、こっちの世界じゃ所有者を一時的に不死にする物でしょ? 結界なんて凄い機能なのねぇ。これも世界の違いかしら」
エクスカリバーを使ったことがあるからか、ゼノヴィアとイリナがテンションを上げている。
そして二世は葉巻を一回吸ってから、苦笑いを浮かべた。
「聞いて驚け。こちらの鞘も所有者に強力な癒しの力を与える代物だ。おそらくフルに発動しているのなら心臓を潰しても数秒で修復されるぞ」
え、マジで。
なんか凄いなオイ。エクスカリバーって俺でも知ってる伝説の剣だけど、鞘の方が凄いのかよ。
「……まあそれはともかくだ。時系列から考えて、おそらくその冬木のサーヴァントの内いくらかは召喚されているはずだ。万が一彼らがクリフォトに協力、もしくは捕らわれていた場合、脅威となりえる可能性は十分にあると思うのだが」
「その辺りについては、可能な限り手は打っている」
二世に対して、サーゼクス様がそう言い切った。
「既に宮白君やスパロ君の情報提供もあり、可能な限り潜入工作員を派遣して関与しているだろう人物の保護を行っている。……多少こちらに負傷者は出たが、数人ほど話を聞いてくれる人がいてくれたよ。同時に非常に危険な者もいたけれどね」
そう言ってから、サーゼクス様は真っ直ぐに俺達を見て言い切った。
「……安心してくれとは言えない。対価は悪魔として必ず払うから協力してほしいと言うほかない。だがそれでも、これだけは言いきれる」
「クリフォトをそのままのさばらせるつもりはない。魔王ルシファーを継ぐ者として、何よりこの世界の未来を思う者として。……リゼヴィム・リヴァン・ルシファーとフィフス・エリクシル・エコーは絶対に止めないといけないのだから」
ああ、貴方ならそう言ってくれると信じてました。
俺達も、頑張らせていただきます!!
めっちゃ煽りにいってる冬木市の現状。大聖杯は無視できないということも踏まえて、対D×Dを踏まえた処刑場としての拠点となっております。
大聖杯争奪戦闘編はオリジナル章として組み込みたいところです。それなりに規模でかい戦いにしたいところですな。
まあそれはそれとして、シーグヴァイラ用頑侍に関してはちょっと予定からずれる形で修正することになるでしょう。
ふむ、アルスコアガンダムはあまり人気がないのか。あれのコンセプトはかなり大好きだったから、ぜひバリエーション展開をしてほしかったし、似たようなコンセプトのビルドダイバーズ二次創作とかを妄想したこともあるけど残念だ。
それはそれとしてこの章はあと一話で終了です。それが終わったら設定資料集コーナーを作った上で、吸血鬼の里をめぐる激戦となります。