混界魔龍大戦駒王町―銀の風が呼ぶ運命   作:グレン×グレン

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 非常に申し訳ない。銀魂のギャグ適性が高すぎるうえ、必要な説明の都合上糖分・・・・・もとい、当分銀魂が濃くなってしまいました。

 元々ケイオスワールドを中和剤というか繋ぎとして入れる都合上、兵夜がらみで知られているリリカルなのはシリーズの要素を入れざるを得ないという理由でなのは関連は組み込んだのですが、この濃厚なギャグに関して考慮することを失念していた結果です。

 最もシリアス方面ではリリカルなのはシリーズはかなり重要なポジションを担うことになるでしょう。世界観方面においてはかなり重要なピースでもありますので、目立つ出番は必ず増やすことをお約束いたします。


第五話 現段階でD×DとFGOがクロスするにあたって、これを絡めないわけにはいかないだろうという使命感がわきましたby作者

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんてことだ。なんてことだ。

 

「遍くおっぱいが生まれ得ないだと!? 世界を闇に包むなんてもんじゃねえ! 許さねえ、許さねえぞフィフス・エリクシル!!」

 

「そこか!? そこなのか!? 大事なのはそこなのか!?」

 

「左さんの言うとおりだよ! おっぱい一つでそんなに騒ぐなやぁあああ! っていうかこんなのマジで書いてる馬鹿が黒幕なの!? 本当に!?」

 

 左さんと志村がなんか言ってるけど、何言ってるんだこいつらは。

 

 おっぱいの生まれ得ない世界なんて、それはもう―

 

「絶望で支配された世界じゃねえか。この世界を、子供達に未来を託せない世界を作ろうなんて冗談じゃねえ!」

 

「おっぱいないと未来がないとか言い過ぎだろうが。それだと僕の姉上どうなるんですか。っていうか、姉上が今の発言聞いたらあんた殺されるぞ」

 

 そうか。志村のお姉さんは、貧乳なのか。

 

「……強く生きるよう、伝えてくれ」

 

「それもう遺言。泣きながら言ってたなんて伝えたら羅刹が降臨するから。伝えた僕も僕殺されるからマジでやめて」

 

「イッセーにおっぱいでツッコミを入れるのは不毛だから新八に任せるとして、取りえずこっからが本題……の前に、余計な説明を省く為に、一つだけカルデアのメンバーに聞きたいことがある」

 

 宮白、お前マジでスルーするな。

 

「……ふむ、余程のことが無い限りは話して構わんよ。カルデア所長の名において明言しておこう」

 

「……判断は丸投げするが、言えないことの責任は自分がとる発言なんて、中々言えることじゃない。姫様やアザゼルとは別の意味で良い上司を持っているようだな、カルデアは」

 

 なんかゴルドルフさんに対応に宮白が感慨深そうにしてるけど、すぐに表情を切り替えた。

 

「聞きたいことは一つ。……俺達が九州で襲われた、あのドラゴンと思われる少女型の存在についてだ」

 

「ああ、彼女のことか。色々とややこしいから、説明を多少省略せざるを得ないところもあるのだが、いいかね?」

 

 二世がそう前置きするけど、宮白はすぐに頷いた。

 

「聞きたいことは一つだけだ。……あの妖精騎士メリュジーヌとゴルドルフ所長が呼称した存在、おそらくカルデアに所属するサーヴァントの別個体なんだろうが―」

 

「ちょっとタンマだ」

 

 と、アザゼル先生が手を上げた。

 

 視線が集まる中、アザゼル先生は宮白やカルデアの人達に視線を向けて首を傾げる。

 

「別個体っていう言い方だと、その妖精騎士メリュジーヌってのは種族的な奴で、カルデアとこの世界に一人ずついるってことなのか?」

 

「ああ、そういうことか。少々近いが異なると言っておこう」

 

 と、アーチャーさんがそう答えた。

 

「先ほど宮白とやらが言っていたが、サーヴァントというものは英霊本人ではない。サーヴァントは英霊の座という場所に登録されている英霊ではなく、それをクラスという「一種の全盛期」と形容できる枠にはめ籠める形でコピーした存在だ。その為同じ英霊が別のクラスで同じ場所の同じ時間帯に存在するということもあり、よほどの事情や状況が成立しない限り、別の霊基が経験した記憶を他の場所で召喚されたサーヴァントが持ちこすことは無い」

 

 な、なんか難しい話が始まった?

 

「更にサーヴァントはこの全盛期を抽出するだけでなく、召喚者という存在そのものが一種の触媒となる都合上、外見年齢や性格、発動できる能力が大きく異なる場合も少なからず存在する。我々カルデアに召喚されたサーヴァントでも、同じ真名の存在が別クラスだったり別の年齢代で召喚されることは多くてね。そもそも、事態解決のために派遣された先で殺し合いをすることになったケースも腐るほどある。我々が知っているから味方になってくれると思わない方がいい」

 

「そうなんですか? でも、カルデアに召喚された方と同じクラスと人格なら―」

 

 ヴィヴィオがそう言おうとしたけど、アーチャーさんは肩をすくめた。

 

「ところがどっこいそうもいかない。カルデアに召喚される場合は「人理の守護」にどのような形であれ賛同的意識を向けているが、別の形で召喚される場合はまた異なるのさ」

 

 そ、そうなのか?

 

「例えばケルト神話に由来するサーヴァントだが、彼らは好き嫌いと敵味方をすっぱり切り分ける手合いが多く、マスターとの関係性をビジネスライクにするものが多数派だ。そのため「敵だからって好きになってもいい」という持論を良くも悪くも了承する者が多くてね。一度マスターとしての契約が成立したのなら、嫌いな相手や好まない行為もある程度は了承するし、一度敵対したのなら親友だろうと恋人だろうと本気の殺し合いができる者が、結構な割合でいる」

 

 ……そりゃ無理だ。

 

「はっきり言って、カルデアが立ち向かってきた事象は人類滅亡を通り越して人類の歴史そのものの滅亡に関与するが、カルデアに召喚されたサーヴァントの別霊基が、その対処してきた場所において本気で敵対してきたケースは数え切れん。中にはカルデアに召喚されておきながら、大願を叶える機会が来た瞬間に敵対を決定する手合いもいるから、中々バイオレンスでスリリングな経験をしているのさ」

 

 ……そりゃ無理だぁ。

 

「あともう一つ。この世界では長年生きているアザゼル元総督殿もいるから比較的ないだろうが、我々の世界では珍しくもない事態なので覚えておくといい」

 

 なんだなんだ?

 

 ちょっと気になる感じで、誰もがちょっと前のめり気味になる。

 

「伝承は所詮伝承というか、伝承に語られていない隠された事実や、そもそも伝承との食い違いがあることが珍しくもないから、そこだけにのまれないようにした方がいい。例えば、実は鬼や竜の血が流れていて、それを能力や技術として使えたりするし、逆に実際にはない伝承が伝えられて広まっている所為で、新しい能力として会得してしまっているなどというケースがある。割と定番なのは「伝承では男性だが実は女性」というケースだ。我々の世界のアーサー王や織田信長は、実は女性だったりするのだよ」

 

 なんかすっごい話が出てきたぁあああああ!?

 

 割とちょっと混乱してる人も多いけど、銀さんが手を上げた。

 

「……マジか。ガキとかこさえてる伝承はどう説明すんだよ」

 

「少なくとも、我々の世界の神秘なら、それが強大だった時代ではやりようはある。特に日本列島やブリテン島は、島ゆえに神秘が割と近代まで残っていてね。超一流の魔術師なら、性別を疑似的に変えることは容易だろう」

 

 な、なんてこった……。

 

「アザゼル先生の性別変換光線銃みたいなものを、大昔に完成させていたなんて」

 

「デコボッコ教みたいなことを大昔からかよ。異世界すげえなオイ」

 

「「……え、そっちにもあるの? マジで?」」

 

 俺と銀さんの言葉に、左さんが面食らってたけど、まあそこは置いておこう。

 

 というより、宮白が何故か俺をちらりちらりと見ながら、二世に向き直った。

 

「話を戻そう。なに、本当に聞きたいことはただ一つだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぶっちゃけ妖精騎士メリュジーヌって、ブリテンの赤い竜か白い竜に由来する存在だよな?」

 

「ああ。異聞帯という特殊な条件下でのみ存在する存在で、ブリテンの白い竜アルビオンが切り落とした左腕が、長い年月を経てから変質化した存在だったはずだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「「「………ぁ~」」」」」」」」」」

 

 リアス達やサイラオーグさんに、アザゼル先生までもがため息をついてうつむいたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、なに? そのメリュジーヌがブリテンの何たらだとなんかあんの?」

 

「えっと、確かイッセーさんのことを凄く敵視してましたよね? それが理由なんですか?」

 

「むしろあれ、殺意が人の形になったぐらいの殺意だった気がするけど、なんでさ?」

 

 と、銀さんやヴィヴィオや衛宮が首を傾げるけど、これはどうしたものか……。

 

「まあその辺は今から説明しよう」

 

「説明すんの!? 正気か!?」

 

 宮白があっさり言ってきたけど、正気かよ!?

 

 いや、俺が言うことじゃないけどね。でも本気で言う気満々なのには引くしかない。

 

「どうせその辺りは説明しないといけないからな。……安心しろイッセー、お前はそんなもんじゃない存在に進化することになるだろうから、覚悟だけはしとけ」

 

「「「「「「「「「「「え゛?」」」」」」」」」」」

 

 思わず、俺達この世界側の人達がはもって疑問符浮かべるぐらいのことを言い出したよ、こいつ。

 

「ふむ。察するにそちらの兵藤一誠はこの世界のブリテンの赤い竜と白い竜に縁深い存在のようだ。……敵対、もしくは討伐でもしたのかな?」

 

 フィリップさんがそんな推測をしてるけど、これどう説明したらいいのか分かんないよ。いやマジで。

 

 俺は視線を逸らすしかないけど、宮白は止まらなかった。

 

「天敵と言っておこう。今アルビオンはイッセーによって、心因性の失語症を患って治療中だ」

 

 野郎、あっさりしゃべりやがった。

 

『『『『『『『『『『……………………………………………………』』』』』』』』』』

 

 殆ど全員が沈黙した。

 

 リアス達はその残酷な真実に何も言えないし、異世界の人達は信じられないから絶句しているんだろう。

 

 いやその、なんかごめんなさい。

 

「……しつごしょう?」

 

 ゴルドルフさんの呂律もあれだ。

 

 サーヴァントの方は絶句しているのに、しゃべってくれる当たりいい人だ。無理にしゃべらせちゃって……ごめんなさい。

 

 いや、でもこれ俺はなんていえばいいんだ。

 

 当事者の俺が戸惑っている間に、宮白はため息をつきながら口を開いてきやがった。

 

「ああ、失語症だ。会話という機能を失ってしまい、この世界の三蔵法師の治療とカウンセリングを受けている頃合いだろう。そういえばこの世界の三蔵法師は史実通り男性だ。乗馬たる玉龍は、ブリテンの赤き龍と白き龍たる二天龍のすぐ下の強者たる五大龍王に属しているが、その辺りはどうなんだ?」

 

「……三蔵法師は女性で召喚されているな。最も仏は本来サーヴァントとして召喚されない神霊側ではあり、召喚においても当人の迷いが原因でひと悶着あったようだがね。……じゃなくて、失語症って言った? 本当に失語症?」

 

 宮白の質問に律儀に答えたゴルドルフさんは、それで頭が動いたらしい。

 

 めっちゃ信じたくない様子で尋ね返してきた。あと俺も見ていた。

 

 いや御免。ほんとこっち見ないで。俺だって狙ってやったわけじゃないから、本当にこっちを見ないで。

 

 後な宮白、なんで俺の左手だけに目線を向けてるの。それもものすっごいいたたまれない表情で。

 

「ちなみに赤き龍ドライグの方はもっと酷い。ここ数か月は、心労が祟り過ぎて精神安定の為の薬漬けの毎日で、俺の時系列から逆算すれば、そろそろ目が覚めるが、乳に対する強い恐怖だけが残った幼児退行を引き起こす頃合いだ」

 

「ようじたいこう」

 

 あ、ゴルドルフさんの呂律がまた破壊された!?

 

 なんか宮白はいろんな機材をどこからともなく取り出しながら、ちょっとだけほっとした表情だった。

 

「だが不幸中の幸いだ。魔術的な精神洗浄をこの人工神器技術を組み込んだ特別礼装で行えば、一週間もあれば目が覚めるころには最低限の回復をするだろう。……使用済みパンティーを代価として治療されることだけは回避されるはずだ」

 

「ちょっと待ってそれどういうこと!?」

 

 とんでもないことを言ったので、思わずツッコミを入れちまったよ。

 

 ってあれ?

 

「なんでリアス達が目を背けてるの!? え、何があったの!?」

 

「……イッセー、よく聞け」

 

 ゴメン宮白。

 

 めちゃくちゃ聞きたくない。ものすっごい真剣な表情で俺の両肩を掴むな。

 

 マジでなんで? 何があったの?

 

「……先ほど語った五大龍王、その一角でありアザゼル先生が作った人工神器の(コア)でもあったファーブニルだが、アーシアちゃんの使用済みパンティーと引き換えに契約した」

 

「……しようずみぱんてぃー」

 

 ゴルドルフさん、律儀な人だなぁ。

 

 いや、そうじゃない!?

 

「……なんでさ」

 

 衛宮も呆然としてるけど、とりあえず言いたいことは一つだ。

 

「なんでだぁああああああ! 他の何かで代用できるだろうがぁああああああ!」

 

「馬鹿野郎! お前も自他共に認める変態なら分かるだろう? 変態は己の性癖に拘るんだよ!」

 

 うるっせぇえええええええ!

 

「うちのアーシアちゃんになんてことを!? なんでそんな汚れ属性を押し付けた、アザゼル先生!」

 

 本当に許せねえ。許せねえぞアザゼル先生。

 

 俺達の大切なアーシアに、何て変態を差し向けやがったんだ。

 

 俺が本気の殺意を込めて睨みつけると、先生は心外と言わんばかりに立ち上がった。

 

「俺も一応止めたし誘導も試みたんだよ! それと確かに「頑丈だからちょっとぐらいハードな実験も行けるか」とかやったけど、なんでああなったのかは俺もさっぱり分からねえよ!!」

 

「それが原因じゃなきゃダメだろうがぁあああああああ!」

 

 アザゼル先生を殴りたい。割と本気で殴りたい。

 

「落ち着け! 冷静に考えてリアス姫を見ろ!」

 

 宮白にそう言われて、俺はリアスを見る。

 

 リアスのおっぱいを見る。

 

「……落ち着いたけどやっぱりダメだろ。うちのアーシアちゃんにそんな酷い事できないからな?」

 

「精神安定剤にしろって言ってんじゃねえよ。我らがスイッチ姫も、パンツシスターも大して変わらねえって言ってんだよ」

 

 なんて奴だ。

 

 いやちょっと待て。

 

「スイッチ姫は美猴とアザゼル先生の所為だろうが! 俺の所為じゃねえだろ!」

 

「お前の所為でもあるだろうが!」

 

 な、納得いかない。

 

「諦めろ。俺の世界線で実際に放送されたが、後にファーブニルのパンツすらグレモリー領は経済として運用し「パンツ☆ボカン」とかいう頭のおかしい番組が「乳龍帝おっぱいドラゴン」に続く伝説として幕を開ける。聞いて驚け、作詞は北欧神話のオーディンの息子ヴィーザルで、作曲はオリュンポスの芸能神アポロンだぞ」

 

「順当に作詞作曲が進化してるじゃねえか! なんでそっちが進化したんだよ!?」

 

「ちなみに歌うのはお前だ。いずれ開き直るしかないんだから、今から覚悟しておけ」

 

「いやだよ!? っていうかアポロンってギリシャのめっちゃ有名な神様じゃん! おっぱいドラゴンの後続とかよくOKしたな!?」

 

「あれめっちゃ気にいってたぞ。特に曲はべた褒めだったから、サーゼクス様も喜ぶだろう」

 

「作曲のサーゼクス様はともかく、アザゼル先生の作詞はどうなんだよ!?」

 

 もうツッコミを入れまくるしかない。

 

 っていうか宮白、もうやけになってないか?

 

「と、とりあえず落ち着き給え! 前向きに考えたまえ。我らの世界のアポロンに比べればとっても真っ当ではないか? 過去がどうかは分からないが、現代のアポロン神が真っ当なのは良い事だろう?」

 

「ゴルドルフさん!? そっちの世界のアポロンってどんな奴なんですか!?」

 

「……多分超大型宇宙戦闘機なゆるキャラ風ショタコン」

 

 なんかすっごい不安なことを口走らないでください。

 

 っていうかパワーワードすぎる。ドン引きなんですけど。

 

「そういう問題じゃないよな? そんな番組とか子供の教育に悪すぎないか?」

 

「……冥界にPTAとかないのかな?」

 

 ノーヴェさんとなのはさんの圧が凄い。

 

「ふ、二人とも落ち着いて……」

 

 スバルさんがなだめようとしているけど、逆に宮白が手で押しとどめる。

 

「いや、これに関しては、日本人の高町一等空尉達からすれば当然だ」

 

 そして、目を伏せて―

 

「―だが文化が違う。モザイク懸けるからいいやと、子供がたくさん見ている競技試合でストリップが行われた世界とは、文化が違う」

 

 ―そんなこと言いやがった。

 

「……本当に?」

 

「ああ。そちらのサイラオーグ・バアルがリアス・グレモリー眷属と、レーティングゲームという集団競技と武闘競技を合わせた感じの冥界独自の競技で挑んだ時のこと、イッセー対策としてメンバーの一人がストリップで動きを封じたが、知識不足で対応を誤り、途中で怒りの砲撃を叩き込まれたんだ。……試合会場にはイッセーファンの子供達専用席が置かれていた内容だ。異文化コミュニケーションは文化の違いに寛容になる必要があるから、このノリは半分諦めてくれ」

 

 なのはさんに懇切丁寧に伝えてくれてありがとう。すっごい微妙な表情の辺り、思うところはあるんだね。

 

「……そういえば、何故兵藤一誠はあそこまで激昂したんだ?」

 

「女性は下着を脱ぐ場合は待つ下から脱ぐ傾向が強いが、ストリップショーは実用的な脱衣ではなく、男性の性的興奮を視覚から煽る都合上、まず上の方を外すのが基本だそうだ。専門家やそのマネージャーから聞いたから間違いない」

 

 首を傾げるサイラオーグさんに宮白がそう告げるけど、俺はショックを受けた。

 

「そんな!? あれはフィクション限定だというのかぶらぁ!?」

 

「今はそこじゃねえだろ! あと話を戻すぞいい加減!」

 

 と、アザゼル先生が俺の後頭部にチョップを入れながら立ち上がった。

 

 なんか怒っているみたいだけど、話がそれたからなぁ―

 

「おいちょっと待て! あの歌詞は完璧だろ! グレートレッドすら口ずさむ最高傑作だろ!」

 

 アザゼル先生、そこじゃない。

 

「確かにイッセーをイッセーたらしめ語呂はよく、言いたくないけどちびっこに人気出そうなフレーズだけどな!? 異世界の方々に、あれを「冥界の危機すら救った奇跡の唄です」と説明しないといけない身にもなれ!」

 

 宮白も反論はそこじゃ……そこな気もするな

 

「なまじ間違ってないけど! マジで間違ってないけど! もうどっちも黙ってくれない!?」

 

 あの歌を冥界の子供達が歌ってくれなかったら、俺は冥界に帰れませんでしたけどね!?

 

「オイィイイイイイイ! 完全に知ってる側以外ついていけない展開になってるだろうがぁああああ! ここはうちの世界の吉原か何かかぁああああああああ!?」

 

 志村のツッコミが鋭く飛んできているけど、俺に言われても困るよ!

 

「っていうか! なんで今からそんなことを言わなきゃならないんだよ! 俺のおっぱいに対する強い想いが世界を揺るがすとでもいうのか!」

 

「ああ。悪い意味で揺るぐんだよ、これから」

 

 宮白が、俺に対して真っ向から真剣に言い返した言葉に、俺は沈黙した。

 

 声の調子が完全にマジだ。え、なに、どういうこと?

 

「……イッセー。先ほども言ったが、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーという邪悪な存在が動き出す。奴は長い年月において強いやる気や渇望というものを持たなかったが、二か月足らず前についにそれを獲得し、旧魔王派と英雄派が瓦解した禍の団(カオス・ブリゲート)を取り込み、クリフォトという組織を結成する」

 

 そこまで言うと、宮白は一瞬だけためらって―

 

「お前のおっぱいがピタゴラスイッチして、奴の異世界侵略願望に火をつけてしまったんだ」

 

 ―今なんて言った?

 

「いや、俺のおっぱいがなんで異世界侵略に繋がるのかが分からない。どんな連鎖反応」

 

「簡単に言おう。この世界側の勢力において、異世界とは宇宙人と同じで「いるかもしれないけど明確な物証は無い」といったものだ。なので、リゼヴィムもそんな曖昧なものに人生は賭けれなかった……が」

 

 が?

 

「知的生命体っていうのは、曖昧な目標より具体的な目標の方がやる気も出やすいし集中しやすい。そう、つまり異世界からの存在が明確に出てきたと分かった事で、奴は異世界を侵略したいという願望を得てしまったんだ」

 

 ………。

 

 えっと、二か月当たり前に、異世界の存在がマジで表れて、そんでもって俺のおっぱい愛が関わって………あ。

 

「乳神ぃいいいいいいいいいいいいいい!?」

 

 俺の絶叫に、宮白は静かに頷いた。

 

「そう。お前のおっぱいに対する強い愛に反応し、異世界から使いを送ってきたあの乳神。あれがリゼヴィム・リヴァン・ルシファーの具体的な悪意の目標点だ」

 

 部長もサイラオーグさんも、目を見開いて驚きながらも納得している。アザゼル先生は事情を既に話して貰っていたようだし、静かに瞑目していた。

 

 な、何てことだ。なんてことだ。

 

グレモリー眷属(俺達)を何度も救ってきたおっぱいが、俺達の新たな敵を作り出したなんて……っ」

 

「………いや」

 

 俺が落ち込んでいると、何故か志村がうつむきながらぽつりとつぶやいた。

 

 後周りの人はなんか白目向いてたり放心してる。

 

 俺がそれに気づいた時、志村の手には宮白が渡したハリセンが―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっぱいで始まる異世界侵略ってなんだぁあああああああああああ!!!」

 

「へぶらばぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その一撃に、俺は一撃で失神した。

 




 最後の新八のツッコミが、異世界側の総意であることは言うまでも無かったりする。



 あと兵夜はしっかりこっち側の世界についても調べており、だからこそケイオスワールドではトラブルでそれどころではなくなったグレモリーVSバアルのレーティングゲームについてもある程度把握しております。説明が足りなかったことをお詫びいたします。
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