混界魔龍大戦駒王町―銀の風が呼ぶ運命   作:グレン×グレン

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 と、そんな感じでケイオスワールドのあらすじともいえる説明会の後半となります。


第七話 これさえあれは本編未読も大丈夫! ケイオスワールド説明会(後編)

 黙示録の獣、トライヘキサ。

 

 その存在が実在することに俺達は息を呑む中、宮白達は更に話を続け出す。

 

「奴はその復活の為に動きつつ、長年燃え上がらなかった熱の制御ができなかったことから悪意のままに多方面に被害を生んだ。史上初の天界の侵攻や、三大勢力の転生システム存続の危機、急激な和平で鬱憤を制御できなくなっていた悪魔祓いがクーデターを起こしかけたこともある」

 

「……リゼヴィムの目的は封印を解いたトライヘキサと従える邪龍軍団で、邪魔になるグレートレッドを滅ぼしてから異世界侵略をことでした。……ですが、その裏でフィフス・エリクシルは全く別の目的の為に動いていました」

 

 スパロが引き継いで、そして目を伏せる。

 

「彼の目的は徹頭徹尾根源の到達であり、しかし聖杯による根源到達は前例がない故、シュミレートや試験運用を行おうと彼は考えていました。そしてそれを確実になす為には……他の勢力による妨害を一切受けない状況を作るべきだという念の入れた思想に到達したのです」

 

 なんだろう。めっちゃくちゃ嫌な予感がするんだけど。

 

「その過程で奴は俗物的な他の転生者を含む禍の団のメンバーを味方に引き入れた。木原エデンを筆頭に強大な力を持つ者が多かったが、そのうちのある魔術師(メイガス)が厄介だったんだ」

 

 宮白がそう言うと目を伏せる。

 

魔術師(メイガス)の世界における魔眼の一種の究極であり、未来視の極限と言える魔眼。全ての存在が誕生した未来の先に必ず保有する「死」の概念を持つ直死の魔眼。その保有者を発見してちょっかいを懸けようとして、真祖の吸血鬼や埋葬機関や混血の長やアトラス員の長や死徒業界におけるスーパールーキーといったトンデモ集団を一斉に敵に回す羽目になって死に、そして転生した際その影響で魔眼を会得してしまった死霊魔術師(ネクロマンサー)、レイヴンという男が厄介だった」

 

「待って待って待って」

 

 ゴルドルフのおっさんがすごい勢いでストップをかけた。

 

「いやちょっと待って。何その神秘のオールスター。っていうか真祖ってあれだよね? この世界とか一般的な吸血鬼関連の知識に出てくる自分から吸血鬼になった原点とかじゃなくて、星が生み出したサーヴァント以上の神秘の塊だよね?」

 

「どうやらそうらしい。どうも並行世界線にかなりのずれがあるらしく、英霊召喚ができなかった結果死徒といった存在の力が増しており、サーヴァントと真っ向勝負できるレベルの死徒が複数存在している世界だとか。ちなみにアトラス員の長や死徒業界のスーパールーキーはその欠番を埋めれるかもしれないとか」

 

「そこはどうでもよいのだが!? っていうか埋葬機関って聖堂教会の最強戦力だよね!? 異端排除に限定すればその相手が大司教であっても枢機卿が横やり入れても問答無用でぶっ殺す、封印指定くらった魔術師やサーヴァント並みに頭のねじぶっ飛んだ連中だよね!?」

 

「どうやらそうらしい。なんでもカレーに病的に取りつかれており、そもそもサーヴァント級の死徒の影響で不死になって、異端として排除しようとしても全然殺せなかったからスカウトの方向にかじを切ったとか」

 

「いや、こっち側の教会も暗部とかヤバい研究とかあったらしいけどそこまで酷い奴がそっちにいるの!? 大丈夫なのかよそれ!?」

 

 宮白とゴルドルフさんの会話に、俺は思わず割って入った。

 

 ろくでもない奴ばっかりだな! バルパーやフリードが常識人に見えてきそうだ。

 

 なのはさんも左さんもげんなりしてるし。あとイリヤスフィールはなんで平然としてるの!? 慣れてるの!?

 

 そして宮白は、俺を労わる目をしながら肩に手を置いてきた。

 

「……こんなものはまだ序の口だ。伏魔殿で大伏魔殿が作られるような魔境と知るがいい」

 

「知りたくねぇえええええ!」

 

 全力で俺がツッコミを入れるけど、宮白はスルーして話を勧めた。

 

「話を戻すが、奴らはトライヘキサの隠匿において異能などを可能な限り使わずにすると共に、クージョーノケイ本社に格納する事で二重の心理的盲点をついて隠匿していた。あんな異形界の頂点にそんな杜撰な処置をするとは思っておらず、長らくトライヘキサの発見には困難だったが、此処でフィフスとリゼヴィムが別の目論見で動いた結果所在が判明する」

 

「……クージョーノケイに掌握されたアフリカと米国を主体とする国連軍との間で第三次世界大戦が発生。そのタイミングと合わせ意図的に隠匿が解除され、トライヘキサは第三次世界大戦の最前線という異形側が手を出しにくい環境下におかれました」

 

 二人の説明に俺達はげんなりする。

 

 マジでとんでもないことをしてきたな、あいつら。

 

「その頃には自由に動ける若手でありながら最上級クラスの異形や異能でもある者達で構成された対テロチームD×Dが結成。若手四王(ルーキーズ・フォー)と称されるリアス姫やサイラオーグ・バアルを含めた四人の王が率いる眷属悪魔などを主体としており、今回の事態にある馬鹿が自分のところの資金を着服して作った弾道ロケットを使い、少数精鋭で突貫するという作戦を敢行した……が、此処でフィフスの野郎が本格的に動き出した」

 

 なんか宮白がおなかの辺りを抑え始めた。

 

 え、どうしたの?

 

「……なるほどな。リゼヴィムとやらは徹底的にフィフス一派に欺かれていたということか」

 

 あれ? なんで二世が納得してるの?

 

「カルデアにも直死の魔眼の保有者はいるが、あれが殺せるのは生物にとどまらない。何らかの形で死の要素を誤魔化すかかき消さない限り、概念としての死は生物は愚か無機物や魔術にすら通用するとのことだ。なんでも胃穿孔を殺すことで病気を疑似的に治すといったことも可能としている」

 

 そして二世は、真っ直ぐに宮白を見た。

 

「その対策がなされてない以上、直死の魔眼はトライヘキサの封印どころかトライヘキサすら殺せるはずだ。違うかね?」

 

「……百点満点」

 

 苦笑いを浮かべた宮白が答えだった。

 

「フィフスは本格的なタイミングでレイヴンを使って封印とトライヘキサそのものを殺すことに成功したよ。最も理論上殺せる事と実行の間には天と地ほどの開きがあったから、起き抜けのトライヘキサを反応させずに妨害も受けない状況を整えるのは至難の業だったが、俺達D×Dはその為に利用されたと言ってもいい」

 

 そんなげんなりしている表情の宮白は、そこで更にため息をついた。

 

「そして野郎は更に色々動いていた。魔獣騒動においてはどさくさに紛れて超獣鬼(ジャバウォック)と呼称されることになった超大型魔獣を回収し、それを核とした人工神器を専用装備として装着。殺したトライヘキサもそれを材料に超高性かつ七隻に分裂できる高性能飛行戦艦トリプルシックスを製造。とどめに召喚したサーヴァントの技術力と異世界技術の複合により、サーヴァントの能力や宝具を再現する幻想兵装という礼装を作り出すことで、オーフィスを半減にまで追い込んだサマエルの毒の供給ラインを確保……とな」

 

「おいおい。超獣鬼だってグレートレッドでも手こずる化け物だぞ? そんなのを使って人工神器とか、夢が膨らむが最悪だな」

 

「追加でダメ押ししよう。フィフス・エリクシルは生身で獅子の鎧を装着したサイラオーグ・バアルを生身であと一歩まで追い込んだ猛者であり、更に異世界のスレイヤー系魔法の中から炎と毒の滅竜魔法(ドラゴン・スレイヤー)を習得している。これによりドラゴンの主体と言える炎攻撃やサマエルの毒に耐性を獲得している。また超獣鬼製人工神器幻想(フルウェポン・)の暗(ジャバウォック・)黒鬼(パワードアーマー)は、展開した超広域フィールド内の生命を奪うことで装着者の負担を無しにして発動できる覇鬼(オーバーロード・デーモン)を保有。単独でもグレートレッドとの性能差を技量で凌いで真っ向勝負が可能だろう」

 

 アザゼル先生にそう返した宮白の説明に、俺達は本気で面食らった。

 

 超獣鬼(ジャバウォック)は神滅具の中でも赤龍帝の籠手や幽世の聖杯を超える、上位神滅具である魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)の特殊な禁手だ。持ち主の負担を無視した無茶な方法の禁手で作ら得れた超大型魔獣の中でも、もっとも大きくて最も強い存在だ。

 

 徹底的なアンチ悪魔モンスターとして作られていて、対抗術式と対抗戦術、そして和平を結んだ他の勢力の増援があったことで何とかしのげた。だけどそれは、超獣鬼より弱い業獣鬼(バンダースナッチ)止まり。

 

 超獣鬼はたまたま手を貸してくれたグレートレッドと俺が合体してどうにかしたけど、それだって周辺環境が破壊されすぎる可能性があったことがあっても手こずったんだ。

 

 知性においてはただの魔獣だったただの超獣鬼でもそうだったんだ。対龍の異能とサイラオーグさん並みに戦闘技術が合わさったら。

 

「……マジで一人でグレートレッドと渡り合えるだろ、そいつ」

 

「覇というものはよく分からないが、負担を他者に押し付けるという事は、敵を弱らせながら自分を強くするという事だろう? なんというえげつない手段を……っ」

 

 俺が唸ると、ゴルドルフさんもそう言っていたそうな表情を浮かべた。

 

 想像しただけで痛く思う……いや、その被害に遭った人達の気持ちを察してくれているみたいだ。

 

 ちょっと偉そうだけど、なんだかんだで面白みがあって良い人だな。

 

 と思ってたら、宮白とスパロがゴルドルフさんの額に手を当てて熱を測り始めた。

 

「「……あれ?」」

 

「え、なに? 何か心配されることした?」

 

「二人とも。ゴルドルフ殿は普段通りだ。気にしなくていい」

 

 二世がそう言うと、二人は顔を見合わせてからゴルドルフさんに振り向いた

 

「「……魔術師(メイガス)ですよね?」」」

 

「なんで宮白まで敬語なのかね!?」

 

「……ゴルドルフが魔術師らしくないのはどうでもいいのよ。ちょっと待ちなさい!」

 

 と、そこでイリヤスフィールが声を荒げた。

 

「よく分からないけど、アインツベルンの技術だけで大聖杯を再現するなんてできるの? あれは御三家の技術があって初めて完成したのよ!?」

 

「……この世界の異能技術で代用できるところは代用したと言っておこう。俺は奴の大聖杯製造には関与してない上、魔術的研究の為の要職を失っているからまだ解析が終わってないんだ」

 

 宮白はそう言って、一呼吸入れてから話を戻す。

 

 ……あれ、スパロさんが俯いているし、何故かアザゼル先生がちらりと見てるけど何かあったのか?

 

「まあそんなわけで、俺達は紆余曲折あったが奴を滅ぼした。……しかし奴はストレスの分散を目的として、超獣鬼(ジャバウォック)を利用して開発した特殊な人型魔獣に自分の人格データをコピーしたフォンフシリーズをかなり製造しており、別の目的を見出して暗躍していた。おそらくこの世界のフィフスは別系統の者に由来するだろう」

 

「……人格転写による自分のスペア、か」

 

「うちのダ・ヴィンチ技術顧問のようなものか。どこの世界にもそういった者がいる……いや、我々の世界の縁者だったな」

 

 ノーヴェとゴルドルフさんがそう呟く中、宮白は何故か視線を泳がせていた。

 

 どうしたんだ? まだ話がありそうだけど……何なんだろうか。

 

 俺が首を傾げてると、スパロが咳払いをしてこっちの注目を集めた。

 

「……話を戻しますが、リゼヴィムと邪龍による騒動は邪龍戦役と呼称されました。そして終盤のフィフスの乗っ取りによる五の動乱に切り替わりますが、フィフスは此処で一気に事前準備を覚醒させます」

 

 と、というと。

 

「まず学園都市世界において人工的な異能力者は暗示・薬物投与・人工的な五感刺激から人工的なトラウマの製造及び克服など多種多様な方法で、該当者の世界に対する認識を歪める事で、保有者の内的宇宙を歪める事で外的宇宙に干渉するというアプローチをとっています。フィフスはエデンの協力と召喚したサーヴァントによる諜報活動により、いくつもの食品メーカーの関係者を恐喝及び買収して薬物を先進国を主体として流通している菓子パンやレトルト食品に混入。更に共感覚を利用した特殊な音楽*1を人類・異形と問わず全社会に流しながら宣戦布告する事で、同時多発的に学園都市型の異能力者を粗製乱造しました」

 

 いきなりとんでもない!

 

「ピンキリが激しく大半は目に見える形で発現できない無能力者(レベル0)にカテゴライズされますが、学園都市の百数十万が足元にも及ばない数億人が能力者になったと推測されており、下手な神器の禁手は愚か、神滅具でも禁手無しで苦戦しかねない一騎当軍の超能力者(レベル5)も、少なくとも数百人、下手をすると千人近く誕生するとされています。……あとイッセーさんのご友人の元浜さんが、荷物満タンのタンカーすら宙に何隻も浮かばせられる超能力者(レベルファイブ)浮力操作(フロートダイヤル)に目覚めてます

 

「あいつそんなことになってるの!?」

 

 ツッコミどころはそこじゃないけど、そういう問題でもない!?

 

 というか、スパロは更に続けてこようとしている。

 

 まだあるのかよ?

 

「更に魔法世界(ムンドゥス・マギクス)の魔法は大気中の魔力を取り込んで使用する為練習次第で誰でもある程度は可能でして、更にサイラオーグ様のような肉体を鍛えることで気を高めて運用する技術も確立されています。……これをビラやネットに無差別かつ大量にばらまく事で、対能力者や悪事の利用などに習得させる狙いでとにかく大量にばらまかれました。あとイッセーさんのご友人の松田さんは別件で気の運用技術を習得していて通常禁手のイッセーさんと真っ向から殴り合えます

 

「……更に止めだ。奴らは余計な混乱の為に異形の存在を全世界に公表した挙句、転移術式を利用して先進国の大規模都市の上級で核兵器を炸裂させてEMPで都市機能をぶち壊した。……その上で宣言したよ。「グレートレッドを殺されたくなければ、これ以上手を出すな」とな」」

 

 宮白がため息交じりにそういうけど、本当にため息混じるよ!

 

 あと松田もなんてことになってるの!? なんでそんなことになってるの!?

 

「世界最強の存在*2の命を盾に不可侵を要求か。気が狂っているとしか言いようがないけど……」

 

「それができることをある意味で証明しているからな。ましてその影響で世界全土の混乱が約束されたようなものだ」

 

 木場とゼノヴィアがそう言うのも当然だ。

 

 話に聞いただけでとんでもないことをしでかしやがった。ろくでもなさすぎるにもほどがあるだろ、そいつ。

 

「……まあ、さっきも言ったがそこは何とかなったんだ。あの手この手で頑張って、最終的にアザゼルが各勢力の主神や魔王の協力で編み出した強化プランが見事に嵌り、イッセーが五分に持ち込めるほどに超強化された。そしてトリプルシックスの制御を何とか俺が奪い、フィフス自体も更に姫様とヴァーリの協力あってだが滅ぼせた……が」

 

 と、宮白が気になることを言ってから、別の話をする。

 

「それでも自体は混乱極まりなくてな。ただその結果生まれた追跡調査でどうも異世界の存在が地球に来ていた可能性が発覚。……十数年前に高町さんが巻き込まれて時空管理局に属することになった、PT(プレシア・テスタロッサ)事件及び闇の書案件という事態だ」

 

「……なので異世界は案外近くにある事を踏まえ、五の動乱から一年後に異世界探索計画コロンブス計画が実行されました。兵夜さんはその頃上級悪魔に昇格しており、一隻を任されて活動していたんですが……」

 

 なんでそこで言い淀むの?

 

「あの、もしかして兵夜さんが私達のことを知っているのと関係があるんですか?」

 

 と、そこでヴィヴィオちゃんが首を傾げながらそう言ってきた。

 

 そういえば、宮白やなのはさんやヴィヴィオちゃんのことを知っていたな。

 

 ということは、冥界は時空管理局と接触してるってことだ。

 

 でも、ヴィヴィオちゃんは基本的に民間人だし、教導隊って前線に出てくる職業とはちょっと異なる奴だった気がする。

 

 何かあったのか?

 

「………若干蛇足になるから早口で言っていいか?」

 

「ああ。さっさと言え。言って楽になれ」

 

「っていうか長いんだよ。そろそろ退屈になってきたからスパッと言ってくれや」

 

 とアザゼル先生と銀さんに促されて、宮白は決意した表情で顔を上げ―

 

 

 

 

 

 

 

 

「イッセーにほだされる前のオーフィスと仲良くなった結果禍の団を掌握し、神殺しと龍神の集中投入に内通者を利用した盗聴で三大勢力は愚か殆どの異形勢力を首脳陣の死亡による泥沼の内乱にして混乱させ、あろうことか龍神パワーで強奪した核兵器や原子力発電施設の大破壊による放射能汚染と聖書の神の死を公表で人間社会すら混乱させ、とどめにハーデスを殺してサマエルを奪った結果グレートレッドを殺すもオーフィスを失った並行世界の俺が、二大龍神の死体を生贄に並行世界のフォード連盟に転移して掌握して俺達側の地球をグレートレッドを殺す為に進撃準備をしたんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―なんて?

 

 

 

 

 

 

 

「そしてコロンブス計画でたまたま俺がフォード連盟の世界の一つに来たら、エイエヌがテストもかねて異世界から人々を転移させる実験と一緒に、地球に接触して唆した連中を主体とした聖杯戦争に巻き込まれたんだ。ヴィヴィオとはその時に知り合ったんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 ―いやちょっと待って?

 

 

 

 

 

 

 

 

「あと、人間の総人口が六億未満になった地球からの追撃部隊を並行世界のイッセーが率いてたんだが、並行世界の俺ことエイエヌは魔獣創造の禁手を「喰らった存在の能力と知識を持った存在に変化する魔獣」を作る禁手な挙句、禍の団の強化とかの所要に冬木式聖杯の劣化版を使用する際都市一つを丸ごとその魔獣で取り込んだりしてたから、ディスコミュニケーションで三つ巴になった」

 

 

 

 

 

 

 

 ーいやいやいやいや

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、こっちのフォード連盟はそんなことになってないっぽいから大丈夫だ。二正面作戦をしなくていいからここは飛ばしていこう」

 

「いやちょっと待て! 待って!」

 

 俺は勢いよく宮白の肩を掴む。

 

 いやいやいやいや。

 

 なんでだオイ!

 

「それ飛ばしていいの!? っていうか、お前の並行世界はなんでそんなことになってるんだよ!?」

 

「具体的に言うと、お前と仲良くならずにオーフィスと仲良くなって禍の団に入ったらああなるんだ。自分でも心から納得したがドン引きもしてる」

 

「ドン引きすんな!? お前の中で俺はどんな存在になってるんだ!?」

 

「信用も信頼もしてるし信仰に片足を突っ込んでいる。ただし妄信や狂信はしてないから、ダメなところは容赦なくダメだしするし警察に捕まっても無罪にしろなんて言わないからな?」

 

 想いが重い!!

 

「まあここは本当に蛇足だ。ちょっと相談したいことはあるがいまするべきことじゃないし、後で資料にまとめておくからそっち見てくれ。……それより本題だ」

 

「本題って何!? このインパクトを無視してまでする必要のある事!?」

 

 俺はちょっとまじで混乱してるんだけど―

 

「……絶乳帝

 

 ―俺は、黙るしかなかった。

 

「この阿呆極まりないフレーズを態々名乗る、その来歴について説明しなければならない。でなければ、いざ知った時に対応が遅れて隙をつかれかねない」

 

 確かに、そうだ。

 

 おっぱいはいい物だ。おっぱいは宇宙だ。おっぱいは福音だ。

 

 それが台無しになる者とか、いったいどういうことなんだ。

 

 俺はそれを知らないと思い、頷いた。

 

「……教えてくれ。何がどうしたらそうなるんだ?」

 

 宮白は静かにうなづいて―

 

「―グレートレッド確殺コンボを、地球上の殆どのおっぱいを束ねて超パワーアップを遂げたお前にひっくり返されたからああなったんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて?

 

 

 

 

 

 

 

 

 皆の心の声が一つになったよ

 

*1
とあるシリーズ外伝作品に出てきたレベルアッパーを応用した物

*2
この時点でオーフィスはリリスとして半減し、トライヘキサは殺されているので、文句なしにグレートレッドが世界最強の生物として君臨していることになる




 説明の話を書いていて、自分で書いたにもかかわらずこう思う。

 ……フィフス、やらかしすぎだろ

 まあここまでわかっていれば、この作品におけるケイオスワールドが必須な知識はほぼ大丈夫といった感じで書き切りました。あとはまあ、必要だと判断すれば小出しにしていく感じですね。

 前編の法でもいいましたが、ケイオスワールドはこのカオス極まりないクロスオーバーに対する一種の繋ぎとして組み込みましたので、兵夜、スパロ、フィフス以外を今のところ出すつもりはないです。ただしほかの作品の技術関連をちょいッと出したりすることはありますが、キャラクターに関しては今のところ予定としておりません。そこはご了承くださいな。
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