俺は本気で言うしかない。
「……そうなの? そこ重要なの?」
だってそうだよ?
なんで俺がおっぱい大好きなことが原因で、絶乳楽土なんて訳の分からないものを目指す奴が生まれるんだよ。
理解が出来なかったから助けを求めたけど。視線で返ってきた反応が二種類。
なのはさんや銀さん達、訳が分からなくてついていけない組。
そしてリアス達は全員視線を逸らしていた。
な、な、な、なんでなんだ!
俺が泣きたくなっていると、小猫ちゃんが半目でため息をついた。
「……グレモリー眷属の必勝パターン、行きつくところまで行ってしまいましたね」
「酷いよ小猫ちゃん!」
辛辣、辛辣な意見!
なんでそこまで言われなきゃならないんだ、いやマジで!
「おいおいなんだよ。こいつがおっぱい好きなのは分かったけどよ、だからってそこまでトラウマになる訳ねえだろ。なに、フィフスってのは女で、そのうえこいつに覗かれたのかぁ?」
「いや男だ。あとイッセー、お前は本当に性犯罪を卒業して置け。いつか本当に刑務所に叩き込まれるぞ!」
「ちょっと酷くない!?」
銀さんに乗っかる宮白にツッコミを入れたいけど、宮白はさらりとスルーして銀さん達に向き直る。
「まあグレモリー眷属の必勝パターンの説明は、割と楽なんだ」
そう前置きして―
「毎日厳しい訓練を、仲間との絆をばねに乗り越え、そして勝利をつかむため、積み上げたそれをおっぱいでブーストさせて敵を打倒するんだ」
―視線逸らしながら言いやがった。
あれ? 誰も何も言わない?
え、あれ? ちょっと待てよ。
「そ、そんなにおかしなこと言ってないだろ? ほとんどわかりやすいし、おっぱいは素晴らしいんだからそこまで言うことじゃないだろ?」
「「「言うことだろうが、ボケぇえええええええ!!!」」」
へぶぁ!?
万事屋銀ちゃんのメンバー三人によるヤクザキックが顔面に入った。
しかも今度は定春とかいうでかい犬が俺を食べようとうわぁあああああ!?
「定春メッ! そんなの食べたら変態になるよ!?」
「もうツッコミが追い付かねえよ!? 何がどうしたらそんな必勝パターンが成立するの!? この世界はおっぱいに加護でも与えるのかよ!?」
神楽ちゃんと志村の声が聞こえたと思ったら、俺は胸ぐらをつかまれて銀さんにがっくんがっくん振り回された。
「何そのジャンプ三原則Featおっぱい!? 矢吹先生でもしねえっつぅのぉ!!!」
「おい! イッセーに何をするんだ!」
と、そこでゼノヴィアが銀さんから俺を解放してくれる。
「大体食べるなんてふざけるな! まだ私はイッセーの子供を妊娠してないんだぞ!? いやしてたとしてもだめだが」
「正気かてめえ! そんな変態にまみれた勝利だらけの奴とか、男の趣味が悪いんじゃねえか、オイ!!」
なんて失礼なことを言うんだ、この天パは!!
「死んだ目をした若白髪に言われたくない! 悪魔に転生したことで主に祈れなくなった私とアーシアのために、主の代行たるミカエル様に直談判したまごうことなき
「そうです! イッセーさんは優しくて強くてかっこいい人です!」
と、アーシアも一緒になってかばってくれる。
「イッセーさんが命がけで私たちを助けてくれたからこそ、私たちは此処にいるんです。あまり悪く言わないでください」
「その通りだ。確かにイッセーは変態だが、まっすぐな変態だ。悪い奴じゃない」
「うんうん。幼馴染として私も鼻が高いもの! ミカエル様の
さ、更にイリナまで。
お、俺はこんなに愛されていたのか。
「同感ですわ。確かに突き抜けているのは認めますが、私のおっぱいに熱視線をくれないイッセー君なんてイッセー君じゃないですもの」
「その通り。人間界で問題になることも頭を抱えたくなることもあるけれど、私のおっぱいを心から求めてくれるイッセーこそイッセーだわ。イッセーをイッセーたらしめる要素だもの」
朱乃さんとリアスも、何て涙が出てくることを……。
って、なんか静かに睨み合わないでください。
「……あの、いつもあんな感じなのか?」
「ええ。兵藤邸では大体あんな感じというより、いつもよりは穏やかですね」
ノーヴェさんに尋ねられて、木場がそれとなく濁しながら伝えてくれる。
「そうです! イッセー先輩は僕が嫌っていた力も凄いと褒めてくれました! 何よりそんなおっぱいが大好きでいやらしい先輩だからこそ肯定的に受け取ってくれたんです! 酷いこと言わないでください」
ギャスパー、お前、そこまで信頼してくれるのか……。
「……おい兄ちゃん。女性陣が軒並みぞっこんなんだけどよ、イケメンとしてそれでいいのか? お前の方が寄ってくる側だろ、普通」
あ、銀さんめ、そういう方向で行きやがったな!
「いえ、そんなイッセー君がいたからこそ僕達はここまで来れましたから。あとギャスパー君は女装癖があるだけで立派な男の子です」
木場、俺はお前という友達を持てて、今心から嬉しく思ったぜ!
あとそういえば勘違いされてたのか。ま、ギャスパーはどう見ても女の子だからなぁ。
あ、銀さん達が皆フリーズして……。
「なるほど。まあそういうこともあるだろうし、それよりも……この程度では済まないだろうから話を進めた方がいいのではないか?」
ゴルドルフさんが普通に反応している!?
ギャー助が男だと知って全然狼狽しないとか、思った以上に強い神経を持ってるのか!? どういうことだ!?
「いやいやいやいやゴっさん。これで竿がついてるとかどう考えてもおかしいだろ? しかも高校生でこれだぜ?」
「まったくネ、ゴっさん! 逆なら九ちゃんとかいるけど、言われてみれば納得できる体格ヨ。これどう見ても女の子アル! 何がどうなればこうなるヨロシ!」
「ゴっさんてなにかね!?」
ゴルドルフさんがなんか変なあだ名をつけられて困惑しているけど、でもすぐに取り直した。
……何だろう、へんてこりんなことに慣れてるんだろうなぁ。
「…‥ぶっちゃけ女にしか見えない男とか、アストルフォやデオンで慣れておるからな。性的自認が男なら、ちょっと気を付けていればそこまで問題にはならんだろう。下手につつくと命の危険すらある神霊カイニスやモードレットに比べれば、慎重に扱わなくてよい分問題もないだろう。……ちなみに後者二人の肉体面は女性だから、万が一遭った時に勘違いしちゃ駄目だよ? 殺されるよ?」
「「サーヴァントの芸風広ぉ!?」」
全力ツッコミが飛んできたなぁ。
っていうか、本当にサーヴァントで芸風広いんだなぁ。
「……あのよぉ、サーヴァントってまさか芸人集団とかいうんじゃないだろうな?」
「あながち間違ってはいないだろう。私や二世は比較的安牌というほかないからな」
左さんに尋ねられて、アーチャーはそんなことをあっさりといった。
「いいか? 英霊とはどのような形であれ、基本的には「歴史に名を残した者」を指す。それは言い換えれば「当時の人々がしなかったこと」を成し遂げたということであり、常人と比べればあらゆる点がブッチギリなのだよ」
そう言いながら、アーチャーはまっすぐに俺達を見渡してはっきり言った。
「英霊に夢を見すぎるのはやめて起きたまえ。彼らは常人と比較して、能力、精神、スキル、そして暴走力、最低でもどれかで基本はどれもが無駄に超一流だ。遠巻きに見るならともかく至近距離で付き合うには14*1行きになりかねない輩がどれだけいるか分かったものではない」
「全くだ。受肉して今度こそ世界征服を目指す*2だの、ファラオとして受肉して民草を救いたいが醜く歪み果てた現世は手に余る*3だの、暴君系は暴君でありながら名君としての才覚を持つが故に始末に負えんところがあるからな」
うんうんと二世まで言ったんですけど……まじで?
「……これはまさかと思うが、英雄派は意外とまともというか普通なのか?」
「……考えたくないです」
サイラオーグさんと小猫ちゃんがちょっと引いている。
「……まさかと思いますけど、仮にも英雄な人なんですから、むやみやたらと人を殺したりは……しませんよね?」
それとなく木場が聞いてみたけど、ゴルドルフさんが視線を逸らしたのが答えだった。
「いや、カルデアにも結構いるぞ? 特にギルガメッシュ、それも英雄としての全盛期はあれだな、伝承でも暴君と認められているがまさにその通りだ」
「現世を人に甘く人が増えすぎたと断じ、受肉でもしようものなら間引くと自己診断しているからな。基本的に価値を見定めた者以外には冷淡故に価値ありと認めているカルデアではかなり鷹揚だが………受肉したら本当に間引きをするだろう……というか試みた世界線は確認済みだ」
アーチャーに続けて二世までそんなこと言ってるんだけど!? 冗談抜きで不味いんだけど!?
「なんでそんなのがごろごろいて破綻しないのカルデア!?」
志村のツッコミが皆の意見だと思う!
「まあさっき言ったとおりだ、基本的に奇人変人偏屈揃い。芸術家系の文化英雄もいるのだが、こちらに至っては当人達から「今後出会う芸術家のサーヴァントは全員が変質者*4」だの「大人の姿で召喚される芸術家は死ぬまでクズだった奴*5」だのと当人が言う始末だ。……しかも基本的に当てはまっているから始末に負えない」
アーチャーはうんうんと感慨深げになんか言ってる。
「というより、先ほど二世が酷評したサーヴァントは全員善属性だからなぁ。カルデアでトラブルを巻き起こす者も数多いが、良かれと思ってやらかすパラケラススは善属性で、シェイクスピアとカエサルは中庸で、悪属性のモリアーティが一番御しやすい所があるからなぁ」
ゴルドルフさんは凄く遠い目になって凄い事を言ってる。
「むしろ善属性の問題児の方が問題なのさ。悪属性は大半が自分が悪逆側だと自覚したうえで人理守護の為に召喚されている為、割と多くが自分なりに足並みを揃えてくれているし、そうでない連中も最初からお互いに警戒しての関係であることが多い。……しかし善属性は自分が善側だという自認を持っているから振り回す傾向が強いのだ」
そして二世、頭を抱えているんだけどそんなレベルで!?
そ、そそそそんなにヤバいのかよ!?
「……具体的にどれぐらいヤバいんだ? 中世ヨーロッパとか進軍した地区の村を略奪とかするのが当然だった時代とかを考えると、ガチ目のトラブルもギャグ目のトラブルも多そうだけど」
「サーヴァントは召喚される際に現世の知識がある程度はいるから、基本的には合わせてくれている。……その分はっちゃけると大惨事だが。温泉に入る機会があった時は大惨事だった」
宮白の質問に答える二世が、本当に遠い目をする。
「黒髭エドワード・ティーチに率いられ覗きを敢行しようとする、モリアーティやらシェイクスピアやらヘクトールやらオリオンやら、覗きどころか真正面から突入を提案するダビデ王。更に妨害という形で便乗を試みる、過去の遺恨を乗り越えたガウェイン、ランスロット、トリスタン達円卓の騎士ダメンズ組にフィン・マックール。これを止める為に宝具の解放準備を万端にするベディヴィエール卿という円卓の良心。……いやほんと、サーヴァントになるような奴って過半数が変人だからさぁホントもぉ」
二世の口調、最後変わったなぁ。
いや、そんなことはどうでもいい。
「……え、マジかよ。ちょっと夢が崩れるぞ」
「なるほど。確かに伝承とは英雄の歴史の一部分でしかない。その裏側には人間味があるということか、興味深い」
左さんとフィリップが何か言っているけど、俺は怒りに震えて聞こえない。
「いやいや。男なんて一皮むけばスケベなもんさ。誰だって水着のかわいこちゃんの揺れるおっぱいを合法的に見れるとなりゃ、そりゃこっそり見るよ男なら。若い時は若気の至りで一回ぐらい覗きもしちゃうもんだよ? 何度もやったらアウトだけど」
「この女性率が多い空間で何言ってんのアンタ! いや、ライフセーバーのバイトで本当におっぱい合法的にガン見したことあるけどねあんた! それで姉上に叩きのめされたでしょうが!」
「銀ちゃん。それはダメ男のダメな言い訳アル。マダオだからって堂々と言ったらだめヨ」
銀さんたちがなんか言ってるけど、それも聞こえない。
「ふざけんな。なんだそりゃ。それでも俺ですら知っている英雄かよ、ふざけるな……!」
俺は思わず声を出す。
ああ、だって悲しすぎるじゃないか。
「……兵藤一誠。世の中はそんなものだ。所詮伝記などというものは本人と縁なきものが書いた物。参考資料の価値しかないとないものだ。例えばかのイスカンダル王は小柄といわれるが、これは比較対象のダレイオス三世が3m越えの巨漢だったからでイスカンダル王自身も筋骨隆々の大男だったりするもので―」
二世が何か言っているけど、俺は気にせず絶叫する。
「たかが命の危険がある程度で、桃源郷に挑むことを捨てるなんて……ヘタレじゃないか!」
『『『『『『『『『『そこ!?』』』』』』』』』
なんか一斉に突っ込まれたけど、当たり前だ!
「何をそんなに驚いているんですか! 見目麗しい美少女や美女がいるんですよ!? 俺なら死んでも覗きます、覗けたのなら死んでも構わない!! 当たり前のことだろうが!!」
俺は心からの信念を高らかに歌い上げる。
後ろでロスヴァイセさんがため息をついているけど、なんでですか!?
「……実際にその執念で女湯に突貫を試みたイッセー君が言うと説得力がありすぎますね。もうちょっと節度を持ってください。普通厳戒態勢で最終兵器として龍王が控えていると知っても、命を懸ける覚悟を示さないですからね?」
「……状況を考えた発言をしてください、イッセー先輩」
小猫ちゃんまでなんてひどいことを!
「……おっと、そういえば話が脱線してた。いい感じに流れが来たからイッセーについて戻すぞー」
「これで戻るの!? ここから戻せる説明なの!?」
宮白に志村がツッコミを入れるけど、宮白は盛大にスルーしていた。
「この兵藤一誠、基本的に情熱的な熱血漢でな。正義感はあり情に厚く、友や仲間のためならばいかなる代償もいとわない熱血漢だ。誠実かつ実直なまっすぐな奴だと贔屓目抜きで断言できる。深く付き合えば味があるから、基本的に絆を結べれば嫌われることはまずないと言える」
お、おお!
なんていう高評価。すごい高評価を告げられてるぞ、俺!
「またイッセーをモデルにしたヒーロー番組は冥界で大ブレイクし、子供の悪魔からすればまさにヒーロー。すでに日本の妖怪といった別勢力でも放映されているし、俺の世界線では仏教系の死後世界である極楽浄土でも爆発的人気。釈迦や如来が「極楽浄土の者たちを笑顔にしてくれた」と恩返しを考慮している*6ぐらいだ」
「マジで!? お釈迦様や如来さまからお礼もらえるの!?」
俺は思わずびっくりしたよ。周りの人たちも目を丸くしている。
「ふふふ。確かにそのオファーが来ていることは知っていたが、この調子ならヴァルハラやエリュシオンとかもターゲットに入れるべきかね」
アザゼル先生が金勘定し始めている。
「数多くの敵を絆と努力とおっぱいで勝利してきたのは伊達じゃないのさ。信頼には全力で応えようとする好漢であり、ゆえに和平に好意的な各勢力のトップは、現四大魔王、
得意げな笑みまで浮かべてくれている。
よっしゃ! もっと言ってやれ―
「だが一言でこいつを表すなら熱き好色家でな。尋常ではない性欲と色欲は常人では理性を保てないほどであり、女体が絡んだ際のポテンシャルは常軌を逸している。ゆえに深く付き合うためのハードルがガントリークレーンレベルの高さであり、性欲を制御できずエロ本を堂々と持ち運んで覗きをぶちかますから人間の女性はあらゆる方面で敵視されるし男子人気もさほど高くないといってもいい。好漢であると同時にロクでなしであることに否定の余地はかけらもない」
―おいコラァアアアアア!?
「ちょっと宮白ぉ!? お前さっきまでのべた褒めが台無しなんだけど!! っていうかちょっと前に信用も信頼もしてるって言ってたじゃん!」
「狂信も妄信もしてないとも言っただろう。お前は間違いなくいいやつで俺は親友でいることをやめる気はまずない。だから覗きで警察に捕まっても弁護士の手配や資金援助はするが、
容赦ない残酷な発言!
「コイツも所詮マダオってことネ。ちょっと近づかないで」
「ふ~ん。こういうのを日本語でヘンタイっていうんだよね。シロウはこんなのになっちゃだめだよ?」
女性陣の視線が冷たいだと!?
畜生、なんでだ! なんでそんな風に俺を見る!?
「男が女を求めるのは、ごく自然な感情だろうが!」
「限度があるんだよ阿呆。……いやほんと、あまりにあれなんで中学三年の時に魔術で性欲に干渉をかけたことがあったんだが……」
なんかすっごい遠い目をしてるんだけど。
「……心因性の拒食症と胃潰瘍と全盲と狭心症を発症したから、あきらめた」
「仮にも親友扱いしておきながら何してんだてめえ!!」
一発殴りたくなったよ!
「いや、お前は本当にあれだから。お前の色欲は常人とは桁が違いすぎることはすでにわかってるんだから、真面目に去勢剤を処方してもらって制御した方がいいと思うんだよ」
「そこまで言うか! そこまで言うか!」
「そうよ! 言いすぎだわ!」
俺の絶叫にリアスが続いてくれる。
同時に俺を抱き寄せて、その柔らかいおっぱいで包み込んでくれる。
「確かにもうちょっと考えて行動してほしい所はあるけれど、私達のおっぱいを強く求めてくれるからこそイッセーはイッセーなのよ! 性欲を強引に消すなんて、アザゼルのUFOみたいなマネ二度と許さないわ!」
……ああ、そんなことあったなぁ。
「今の発言にツッコミどころしかねえよ! あんた女としてそれでいいのか……っていうか、そこのアザゼルって人がUFOで性欲を消すとかツッコミが追い付くかぁ!!」
「いや、ちょうどその時テレビでUFO特集があったからつい作ってみたんだよ。で、試験飛行してたらイッセーを見つけたからこりゃ光線を撃つしかねエルメスっ!?」
「なんでそうなるぅううううううううっ!」
志村のハリセンがアザゼル先生を叩きのめした!!
「……さて、まあここまでで分かったと思うがこのイッセーの色欲、ことおっぱいに対する思いは人知を超えた頂上の域に達している訳だ」
「おいちょっと待て! このままいくのか? あそこで伸びてるアザゼルは無視なのか!?」
「ああ、あいつは組織の金を横領してろくでもない発明でトラブルを引き起こすどうしようもない奴だからな。これぐらいはしても問題ないだろう」
さらりと左さんを流して、宮白は真っ直ぐに俺達を見渡した。
「そしてこのおっぱいに対する強い渇望こそが、兵藤一誠を歴代最弱の赤龍帝から、天に上る龍が如く、歴代最優の赤龍帝に辿り着く道のりの根幹でもある」
……真っ直ぐに、茶化すことなく、嘘偽りを感じさせない本心からの言葉を、宮白は言い切った。
俺のことをぼろっかすにこき下ろしておきながら、こいつは俺の親友でいることをやめないとはっきり言った。
その感情が込められた言葉に、俺達は視線が一斉に集めて見入ってしまう。
「まあ最初にまとめると、HとEROを足したらHEROになったような奴だから、ちょっと精神安定のハーブティーは必須だろうけどな」
「いいから話を進めろぉおお! また脱線するから!!」
志村、喉枯れるんじゃないか?
こんな感じで、あらすじに書かれている台詞は本編で出す予定であります。