TS転生転生したから貴族を辞めて冒険者になる事にしたけど、何故か前世の親友が付いてきた。   作:ポテふ

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貴族ってめんどくさ

 

鼻歌を歌いながら廊下を歩き、ダイニングへと向かう。

 

 

俺の分の朝ごはん残ってるかな?

あ、いや俺って貴族だから、用意されてなかったら新しく作ってもらえばいいのか。

 

 

 

ふんふ〜〜ん、と鼻歌を尚も歌いながら外へと視線をやる。

 

 

あー、太陽が真上にあるから、ちょうど昼頃か?俺どれくらい寝てたんだろ。

てか、みんな食べ終わってないといいけど。

そんなことを考えながら1階へと向かう。

 

 

引き続き鼻歌を歌いながら廊下を乱歩する。

そんな俺を道行く使用人が俺の事をギョッとしたような目で眺め、綺麗に2度見しては通り過ぎていく、というのを面白いくらいに皆が繰り返していた。

 

 

たしかに、以前の俺なら鼻歌なんて歌わなかったし、お供も連れずに1人で歩くことなんてなかった。

だからだろうか道行く使用人が俺を事をすっごい見ていく。まぁ、あんま気になんないけど。

 

 

 

5分もかからずにダイニングまで来るとギィと大きな扉を開け、中へと入った。

警備のない、危うげなダイニングだな。

 

 

 

「おじゃましまーす…」

 

 

自分の家であるものの、前世の記憶が戻っせいで変に緊張してついつい口から零れてしまった。

 

 

 

けれど意気込んで中に入ったはいいものの、中に家族は無く、冷めきった食事だけがテーブルの隅にそっと置かれていた。

 

 

 

 

ふーん、そういう事するのね。へー。

 

 

俺はなんて事ないように振る舞い、ギッとイスを引くとどかっと乱暴に腰かけ昼飯を食べた。

 

 

 

 

あんまり美味しくはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現状把握しようその2だ。

 

俺はどうやら次女のエカテリーナに狙われている。(まぁ、予測でしかないが)

そしてどうやら家族からもハブられている。

 

以上の2点が、現状の俺の状態らしい。

 

 

 

 

 

なんと、なんと面倒くさいんだ、貴族ってやつは。

 

 

もういっそ平民になって冒険者でもやるか?

俺って確か小さい頃から剣も魔法も達者だったはずだし、うんいいかもな、それ。

 

 

現状、俺の部屋も周りに人がいない。

さっきエレインを脅したせいで、そのエレインさえも居なくなっちゃったから実質放置状態。

 

 

 

うん、もう家でよ。

その方がいいや。

 

 

 

 

俺は早速準備をし、どうせ誰も来やしないだろうが一応のため机に書き置きを残し、少ない荷物を持って夜の寝静まった頃に家を出た。

 

 

 

もちろん見送りなんて誰も来ない。

てか人っ子一人居ない。

 

 

警備もない、一通りもない侯爵邸をさっさと歩いていき楽々と門を抜けた。

 

 

いや、この家大丈夫か?

 

 

 

 

少し心配になった俺氏だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

後にメイドは語る。

1ヶ月ぶりに様子を見に来たベラミンの部屋で書置きを見つけ、クライス侯爵家三女、ベラミン・クライスが家を出たことが発覚した。

 

尚、書置きには小さくメッセージが添えられていた。

 

 

P.S. 毒盛るならしっかり適任よこせバーカ、類は友を呼ぶ通りバカにはバカがお似合いだな、クッソ笑える!

 

 

という何故か丁寧に書かれたメッセージが後に次女エカテリーナの元に届き、その日の夜、侯爵家屋敷から女のかな切り声響いて煩かったとかなんとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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