ガシっ!と音がした。
「ん…」
俺は目を覚まし、キャッチした人を見た。
「アン…バー」
「大丈夫…?」
「あ、ああ。大丈夫だ」
俺は急いで状況を把握し、立った。
パンっパンっ。とその音がした方向を見た。
「巨龍と戦える程の力を持っているとは…」
「我々の客人となるか…それとも新たな嵐となるか?」
その言葉は…俺には理解が出来なかった。
「風魔龍が…城内を襲ってる!」
「ガイア先輩、リンクさん。ちょうどよかった、一緒に…」
「いや何でさん付けなんですか!?」
「それは空気を読んで!」
っと俺はアンバーにツッコミをしたが、更にツッコミをされた。
「待て、アンバー。見た事ないやつ第2がいるんだが」
第2って何!?
「あっ…そうだった。こちらはガイア先輩、私たちの騎兵隊長なの」
「どうも…」
「ああ…」
なんか、勘違いされてる?
「この人は、えっと…遠い所から来たリンクさん」
「まぁ、そういうけれど…」
遠いっちゃ遠いけどね…。
(『遠い』ってことしか分からないのか…)
「事の経緯はこう…」
っとアンバーの説明が始まった。
何故か慌ててた。
「なるほど、モンドへようこそ。しかし、こんな最悪なタイミングで来るとはツイてないな」
「いや‥慣れてるので」
(慣れてる…?今までも何かあったのか?)
いやぁ、来たら来たでトラブルに巻き込まれるのは本当に慣れた。
「まぁ、その言葉は後で聞こう。ただ、お前の目的を言えばどうかだけどな」
「俺の目的…」
俺の目的は…。
『あの子と同じ』
「俺より前に来た子に会いたいんです」
「お前より、前に来た子…」
ガイアさんは思い出した。
「ああ、蛍か?」
「知ってるんですか!」
「それより…お前、兄か?」
「いえ‥ただ…俺と同じなら、元凶を倒すだけです」
「そういう事か」
俺は…ガイアさんにだけでも話そうと心から思った。
「とにかく、騎士団を代表して礼を言うよ」
「いえ‥お礼なんていいですよ」
「そうか、お前はいい奴なんだな。それにあの剣捌き…お前は戦い慣れしている。それに本当の戦いをな」
本当の戦い…。多分、殺し合いなのだろう。
「それに、代理団長もお前に興味を持ったらしくてな。『騎士団本部』まで来てくれないか?」
「分かりました。あいつを止めれるなら…戦います」
そして、俺はアンバーとガイアさんについて行った。
騎士の服をしている女性は時計を見ていた。
だが、女性は我慢が出来ずに外に出ようとした。
「ジン、焦りすぎよ。ここで迎えるって話じゃなかったの?」
魔法使いの服をした女性は、『ジン』っと呼び止めようとした。
「風魔龍は場外でも活動しているようだ。会ったらなるべく早く…」
「焦る必要はないわ、
「代理団長、連れてきたぞ」
リンクとアンバーとガイアが扉から入ってきた。
「…と、ここまでの経緯はこんな感じだ」
「なるほど。モンドへようこそ、風と共に訪れし旅人よ」
「旅人じゃないんですけど…」
「こら!それは言わない!」
「いや‥‥。いや、旅人かもしれない」
「何言ってるの!?」
っと俺は混乱してしまい、アンバーは困惑していた。
「んんっ。私は代理団長のジン。こちらはリサ、騎士団の図書館秘書だ」
偉い人なのか…。
「あら、人手不足を手伝いに来た良い子ちゃんかしら」
「良い子ちゃんっていう歳じゃないんだがなぁ…」
俺は小声で呟いていた。
「可愛いわね」
な、慣れって怖いんだな。
「ただ、タイミングがあまり良くないわ…」
うん‥知ってた。
「風魔龍が目覚めてからずっと、このモンド周辺を
「何で、俺の周りではトラブルが起きるんだ…」
孫もそうなってんのか?だったら…俺たち『リンク』ってやばい人なんじゃ…。
「おまけに今のモンドは、元素の流れと地脈の循環が子猫ちゃんが遊んだ後の毛糸玉みたいになっていてね」
「ごちゃってしてるって意味か…」
「そういうこと‥。それに私たち魔法使いにとっては最悪な状況‥。肌も気分も調子悪いわ‥」
気分はいいんだ。肌?何故に!?
「それがなければ、尋ね人の張り紙を出すよりも、騎士団がもっと効率の良い方法で君たちも助けれるのだが」
ごめん‥。俺は頭のパンクがひどいよ。
「もう
暫く…それだと…。
『グオオ!!』
「ぐっ…!」
厄災の時みたいになる…。それだと…人も失う。
「いや‥俺も戦います」
「だが…」
「役に立たなかったら…捨ててもいいです」
「それだと…!君は…」
「おいおい‥。その勇気は何処から湧いてくるんだ?」
「どういう事だ?ガイア」
「言葉の通りだ。こいつには…前に居た時の奴より強かった。本当の戦いを知ってる様にな」
「…分かった。君も入れよう」
っと俺は風魔龍を止める方法を探す事にした。
「じゃあ、作戦を練るとするか」
「風魔龍がモンドに攻めてきた事で、逆に災いを終結させるきっかけを与えてくれた」
「それとリサの魔法で探査した所、モンドを包む暴風の源が分かったんだ」
「ほぅ?何処なんだ‥?」
「放棄された『四風守護』の神殿よ」
「風魔龍があの暴風を引き起こせたのは、そこに残った力のせいなの」
「私たちの目標は、放棄された四つの神殿のうち、この三つだ」
あと一つはどうするんだ?
「何故三つか…みんな分かるな?」
「…知らないよぉ」
俺はそう答えたが…無視された。
「西風騎士のみんな、時間は限られている」
「暴風が猛威を振るっている今、守るだけでは意味がない」
はい。後、何故俺も入れられてるか聞こうか。
「この災害がさらなる拡大する前に、『神殿の遺跡」へと向かおう」
「ガイアさん」
俺は、ガイアさんと神殿に向かう時…話しかけた。
「どうした?」
「俺の昔の話を聞いてくれますか?」
「口を割らない奴か。いいぜ?」
「俺のいたところ‥厄災ガノンという魔王がいたんです」
「魔王‥?」
「その魔王は…俺たちの守る人々を殺し尽くしたんです」
「なっ‥!?」
「ただ…一人の勇者が世界を救ったんです」
「世界を…?」
そう…息吹の勇者って言われた勇者。
「その勇者の名前はリンクです」
「お前と同じ名前‥?」
「俺もその一人ですよ」
「そうか…」
「ただ、貴方に言った理由は…ただ、あいつと似てただけです」
「あいつ…?」
「はい。あいつと似ていたんです。面影が…」
リーバル‥。
「…行くか」
「はい」
そして、俺とガイアさんは神殿へと向かった。