ダンジョンレ○プ!冒険者と化した先輩   作:ガラクタ山のヌシ

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できましたぜオラァン!!


第10話

 

GOファミリアの異質たるは、所属する高レベル(この場合、レベル4以上)冒険者の皆が皆徒手空拳の達人であるということにある。

それはひとえに『戦場においては常に万全とは限らず、使い慣れた武器といえど、その信は絶対であってはならない。その信たるは、己一個の武にこそあれ』

という武神アキヨシの信念が故である。

まぁ要するに、遠征に出るような実力派の団員達にはとっさに武器が無くなっても狼狽えることなく戦えるようある程度は仕込んであるということだ。

「敵に背を向けるより、自らの肉体をもって血路を切り開く方が安全な場合もあるだろ」とはそのアキヨシの談である。

無論、個々人によって向き不向きはあるものの、自分たちの団長の信頼を無下には出来ない団員達はどうにかこうにかついて行ったのである。

 

「バカなところまで団長に似なくて良いぞ」

 

ヒラノは冗談混じりにそう言うだろう。

 

「そもそもアキヨシはどんな武器を持ってても馬鹿力ですぐ壊しちまうしな」

 

カツラギはため息混じりにそう言うのが目に見える。

 

「ま、ムリだけはすんなよ〜?」

 

クボは口調は軽いが、心配そうにそう言うのだ。

四人とも、あれでめちゃくちゃに面倒見がいいから、だからファミリアの皆が憧れ、ついて行くんだろう。

皆が皆、アキヨシを、ヒラノを、カツラギを、そしてクボ信じている。

皆が皆、その背中を見ている。

団長とは、その責任とは、それほどに大きくまた重いものなのだ。

 

………………

 

 

いざ、出立の時がやって来た。

遠征メンバーは皆、その手には自身の愛用する武器を、その目には好奇心と、自らの主神と団長への信頼に満ち満ちている。

 

「それじゃGO、皆行って来る。で、今回の留守はクボに任せることにする。すまんな」

 

団長のアキヨシさんはクボさんの方を向き頭を下げようとするが、それをクボさんは片手で制して言う。

 

「ま、そう申し訳なさそうにするなよ団長殿。それに、誰か一人は本拠に第一級冒険者がいなけりゃ、なんかあった時困るだろうしな。そう思ってのこの采配なんだろ?」

 

まぁ、そりゃあそうだ。

オレだって準備の手伝いでヘトヘトだし、主力の不在時だからこそ団員達の信頼もあり、かつまともに指揮できる人材ってのは必要不可欠なんだ。

 

しっかし……。

 

「ハァ〜、まぁ〜たダンジョンに潜るのお預けかよぉ〜……」

 

ミウラさんはその実力の高さからもちろん攻略組だ。

自分の非力をわかってても…いや、わかっているからこそ肩を落としてしまう。

 

「仕方ないですよ。大事な遠征なんですから、実力者は可能な限り連れて行くのが普通でしょう?組み手くらい付き合ってあげますから、そう気を落とさないでくださいよ」

 

隣にいるキムラがそう言って来る。

 

「キムラァ…お前はホントによくできた後輩だなぁ〜…」

 

そう言ってキムラの肩をポンポンしていると、ミウラさんが歩み寄って来た。

 

「すまんな野獣。また今度だゾ」

 

そう困ったような笑顔で言う。

ミウラさんはGOファミリア内でも次期団長候補のひとりであり、仕事でオレやキムラとダンジョンに行けなくなるなんてことも珍しくない。

そんな時、決まってこの人はこう言うんだよなぁ。

 

「別にオレ、そこまで凹んでないっすよ。オレだってそこまでガキじゃねーんですから」

「まぁそうむくれんなって〜」

「そーそー、あとでメシおごってやっからスネんなって」

「メシ!食って!ゴキゲン!メシ!食って!ゴキゲン!ってカンジで…」

「うるせ〜!!お前らだって留守番だろうが!!」

 

ったく…KBSトリオめ…。

 

「まぁ、それだけ元気なら心配はしなくてよさそうだな。安心したゾ」

 

そう言うミウラさんは呆れ半分、安心半分といった表情を浮かべている。

 

「ま、土産くらいは期待してくれても構わないゾ。何たって今回は…」

 

そう。今回は、あのロキファミリアとの共同遠征なんだ。

安心感が違う。

 

「ともあれ、油断は禁物です。好事魔多しとも言いますし…」

「おう。ありがとうなぁキムラぁ…」

 

話し込んでいると我らが団長、アキヨシさんの声が響く。

 

「さて、それじゃそろそろ出立だな」

 

アキヨシさんの両脇にはウチの紋章。黄金の太陽神のマークが刺繍され、それに続く冒険者の群れはさながら軍勢の様相を呈している。

 

「オレ達もいつかは…」

「ええ、絶対にあの列に加わりましょう」

 

そう決意し、俺たち居残り組は先輩たちの偉大な背中が完全に見えなくなるまで見送ったのだった。




いやぁ〜久々過ぎて忘れられたんだろなぁ〜。
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