ダンジョンレ○プ!冒険者と化した先輩   作:ガラクタ山のヌシ

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第3話

太陽神たるGOを祀るGOファミリアの本拠は、当然ながらオラリオで最も太陽を讃えるに相応しい形状をしている。

 

即ちピラミッドである。

 

美しい化粧石、大理石に加え、頂上に巨大なクリスタルのピラミッドがはめられ、まさに芸術建築と呼ぶに相応しい。

 

入り口は秘密の通路から入り、それを見つけるのが入団テストも兼ねている。

 

探索系ファミリア故に、まず篩にかけようという算段のようだ。

 

なお、ファミリア内の誰かの推薦の場合もこのテストは例外無く受けねばならない。

 

そんなピラミッド内の生活空間にて、今日も今日とて野獣は吠える。

 

「ぬわぁぁぁん暇だもぉぉぉん。」

 

「だったら鍛錬の一つでもしたらどうです?」

 

ファミリア内の食堂で机に突っ伏して潰れた蛙のような声を上げるのはご存知この俺野獣。

 

「だって暇なもんは暇だろぉ。ミウラさんは団長に呼ばれていねぇし、かと言って今同じレベルでここにいんのはひでくらいなもんだし。だからって、あいつとばっか組手してても、あいつ受けしか出来ないからお互い練習になんねぇし。」

 

そう。オラリオにおいて、冒険者は1レベルでもその差は大きい。

だから俺でも戦えて、ちゃんと練習になる相手は限られる。

 

そして、そんな連中がいつも暇してるわけじゃ無い。

 

かと言ってダンジョンにオレ達だけで潜るのはこのファミリアのルールに抵触する。

 

というのも、このファミリアは低レベル(レベル1〜2)のうちは、世話役と一緒に潜るしか無い。

 

無駄な犠牲を減らすためだと理解はできるが、今に限って言えば少々、納得いかない。

 

ちなみにさきほどのひでは『鬼耐久』の二つ名で知られるレベル2冒険者である。そして、彼はその耐久を買われて、しょっちゅう組み手を申し込まれる人気者だ。本人もいい経験になるからと頼まれれば快く相手をしてくれる。

 

「トオノもいねぇし、KBSはクボさんと出てるしなぁ。」

 

「まぁ、今はできることをするなり、休むなりするしかないですよ。装備の手入れなんかは済んでるんです?命を預かってくれるモノなんですからサボったら危ないですよ。」

 

「おぅ、今日も俺の防具はピッカピカだ。」

 

本当に惚れ惚れするくらい輝いている。鏡のようだ。

 

「ミウラさん早く帰って来ねえかなぁ〜。頼むよ〜。」

 

 

 一方その頃

 

団長室

 

無駄なものは置いてない畳の一室。

ピラミッドにはミスマッチだが、団長が無理を言って作ってもらったそうだ。

 

家具と言えば書類仕事の為の文机と、筆と、炭があるくらいだ。

 

羽ペンじゃないのは団長に合わなかったかららしい。

 

「団長、話ってなんだゾ?」

 

「おぅ、来たかミウラ。」

 

まあ、座れと座布団を用意する。

 

正座で仕事をしていた団長ことアキヨシは、小さな敷物を敷いて、そっとあるモノを机に置く。

 

「………これは?」

 

「見ての通り魔石だ。」

 

魔石。このオラリオに住まう人々なら知らないものでは無い。

特に冒険者は、コレを売って生活しているのだから毎日目にするものだ。

だが、目の前のこれは、明らかに

 

「なんか禍々しい色してるゾ。」

 

「話ってのはこれについてのことだ。」

 

そして、ミウラは直感する。

 

「あの馬鹿騒ぎの時の。」

 

「そうだ。『猛者』、オッタルに渡された。」

 

「あれは宣戦布告じゃ無かったのか?」

 

「いや、要件はコレだけだ。」

 

「じゃあ何故不意打ちなど!!」

 

ミウラがガラにもなく声を荒げる。

 

しかし、襲撃にあったアキヨシはぽつりと

 

「決着をな、つけたかったらしい。」

 

「は?」

 

「俺たちはなミウラ、お前がここのファミリアに入る前から因縁があるんだよ。良くも悪くもずっとな。」

 

「よく、分かんないゾ……。」

 

「まぁ、人生色々あるってこった。」

 

「で、本題なんだが、もったいぶらずに言うと、お前にソレの調査を頼みたいんだ。」

 

嫌なら他のヤツに頼むよ。と特に無理強いをしている様子も無い。

 

実際、後輩の世話というのは難しいし大変だ。

 

しかし、それでもミウラの心は、戸惑いながらも、しかし決まっていた。

 

 

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