ダンジョンレ○プ!冒険者と化した先輩   作:ガラクタ山のヌシ

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第5話

 

KBSトリオと呼ばれる冒険者は、俺にとって先輩に当たる。

 

GOファミリア所属のレベル2冒険者で、常に三人一組で行動している。

 

だからか、オラリオではKBSの呼び名で浸透しているし、俺もそういう風に紹介された。

 

実際に見たことはないが、何でも能力の噛み合わせが絶妙らしい。

 

Kが隠された宝物やモンスター、罠を音で探知し、Bがそれをこじ開け、或いは破壊し、Sがその間、気配を消して、モンスターに悟られなくするという役回りらしい。

 

こないだミウラさんから紹介された時に聞いた話だからたぶん間違ってない。

 

危険じゃないかと聞いても見たが、本人たち曰く、開けている時のスリルが堪らないらしい。

 

それぞれ、K(knock)B(break) S(shadow)

の役割をこなして、報酬は山分けにしているそうだ。

 

反面戦闘が苦手らしく、モンスターからは逃げているからか、レベルは2止まりだが、それも直に脱するだろうと言われている。

 

スキルの都合上、レベルアップには三人分の経験値が必要なんだとか。

 

で、俺が何でこんな話をしているかと言うと、

 

「オイオイ、ニイちゃんよォ〜、もっと呑めやオラァ〜。」

 

「ニイちゃん、遠慮すんなぁ〜!ニイちゃん!」

 

「今オレら懐あったけえからよ!な〜んでも奢ってやるぜ!」

 

暇だったのでたまには外食もいいかと、昼に食堂もやっている酒場でたまたま居合わせて、既に出来上がっているこの三人に絡まれ、何故かメシを奢ってもらえることになった。

 

「イヤでも大丈夫なんスか?そんなドバドバカネ使って……。」

 

「オイオイ、後輩が先輩のサイフ心配するなんて生意気だぞオマエ〜!」

 

「お〜、そうだそうだ〜!呑め呑め〜!食え食え〜!」

 

「オメ、冒険者はカラダが資本だぞカラダが〜。」

 

バンバンと背中を叩かれる。

 

キムラも連れて来りゃぁ良かったが、アイツもうメシ済ましてたしなぁ。

 

俺も食う方だが、この山盛りの肉を平らげる自信はないぞ。

 

「お〜、やってるなぁオメーらぁ。」

 

聞き覚えのある声に振り返ると、彼らの世話役であるクボさんがいた。

 

「おーっ、アニキやぁっと来てくれたかぁ!」

 

「えっ、アニキ?うわっホントにアニキだ〜、さっきぶり〜!」

 

「アニキ、もう肉注文してありまっせ!」

 

「K、待たせてすまんかったな。B、おぅさっきぶり。S、気が利くじゃねぇか、ありがとナス!」

 

「しっかし、珍しいですね。オラリアでもレベル6冒険者のクボさんが、わざわざ世話役買って出るなんて。」

 

「んー、まぁな。オレのファミリアでの役割はテイムしたモンスターの管理と、後はガネーシャファミリアと連携しての街の治安維持の手伝いだからな。他二人に比べりゃぁオレの仕事なんぞ少ねぇってもんよ。」

 

当人はガハハと笑うが、それでも十分大変だと思う。

 

レベルが上がるってことは、強くなるだけじゃない。

 

それだけ責任が増すってことだと、俺は改めて実感したのだった。

 

肉は美味かった。

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