いや~大満開の章…のわゆもキター!
はい、ぐんちゃん推しの私のモチベはググッと上がりました!
…いや、それでこの投稿頻度なのはあれですが…
まぁ、その言い訳は後書きでするので、ひとまず本編のほうをお楽しみください!
その男は、恐怖していた。
突然謎の白い生物が襲来し、平和だった町は一瞬にして恐怖のどん底に突き落とされた。
男も家族を連れて逃げたが、その生物が目の前にやって来て口が開いた時、死を覚悟した。
だが、そこに『彼女』が現れた。
『彼女』はいわゆる分銅鎖を手に持ち、一体の怪物に巻き付けて捕らえると、シャラン、シャランと音をたてながら振り回し、周囲の怪物を一掃した。
そしてこちらに振り向くと、
「大丈夫ですか?」
と優しい声をかけながら微笑んだ。
男はその様子を見て、その強さからか、はたまたその美貌を見てか。
口から溢れ出たのは
「女…神様…」
畏敬の念を込めた、少女を称えるものだった。
Side香織
あの怪物から4人で逃げ延びてから約1週間。
今、私は…
「女神様、我らをお守り下さりありがとうございます!」
「女神様、お食事を持って参りました!」
…崇められています。
始めは逃げる途中の事だった。
目の前で殺されそうだった人達を助けながら安全な場所を探したら、「恩を返したい」と怪物相手に立てこもれるように皆が設備を整え始めた。
その後も、食料探索組の護衛をしたり、生き残った人達を連れて帰ったところ、いつの間にか〖救世の女神〗なんて小っ恥ずかしい渾名?異名?が広まった。
ちなみにその事について両親は苦笑い、住職さんは相変わらず好々爺な笑みを浮かべている。
「皆さん何度も言いますが…その〖女神様〗って呼ぶのやめてください!」
「ハッッハッハッ、これも貴女の人徳故でしょう香織さん」
「もう!黄碗さんまで…」
彼は
この辺りでも有名な学者さんで、避難した人達のまとめ役だ。
「と、そんな事より北から連絡がありました。」
「そんな事よりって…まぁ、いいか。それで北の見張りの方々はなんて?」
「えぇ、なんでも大規模な避難民がこちらに近ずいているそうで…」
「…わかりました。念の為護衛しながらこっちに案内してきます!」
私はすぐさま〈鎧〉を身にまとい、連絡があった方角へ向かった。
SideOut
─避難所 北口─
避難所の周辺には凌十郎が〈鎧〉の力を解析して作られた結界が存在する。
もっとも結界と言っても、怪物の侵攻を妨げる、という訳では無い。
より正確に言うならば『一定範囲内の怪物の侵攻を確認できるレーダー』と言うべきだろう。
ただしそれも方角しか分からないアバウトな物で、東西南北に見張りがおり、その連絡を受けて初めて怪物の位置や数を把握し、香織が〈鎧〉の力をスピードに特化させて─ちなみに陣羽織の縁が赤色から青色に変わる─現場に向かい、対処する。
何時やって来るか分からない怪物に対して、香織も当初は疲労困憊だったが、そこは〈鎧〉の力で持ち堪えた。
香織が一番最初に〈鎧〉を身につけた陣羽織が無く、装甲が分厚い姿。
あの形態は、防御力は高いが攻撃力や機動力、さらに俊敏性は無いに等しい。
しかし何度かあの形態にもなる事で、スタミナが回復する事がわかった。
とはいえダメージは回復しない為、慎重に戦わないといけないが。
さてそんな事情はさておき、北口の見張りは、北から接近している人々を「安全な場所を探して怪物の脅威から逃げ延びた避難民」だと推測し、リーダーである凌十郎に報告した。
「すいません、例の避難民の方々は!?」
数分後、香織が見張りの位置に到着した。
「あ、女神様!ご足労いただきありがとうございます!」
「だから女神様と言うのは…まぁいいか。それで報告にあった人達はどちらに?」
「はい、先程からあの辺を移動しています…あ」
そう言って見張りの男が指差した先には多くの人々と…その近くに怪物の群れが居た。
「…マズイ!」
このままでは戦う術を持たない避難民達が全滅すると考えた香織はすぐさま怪物の群れに接近し、この形態で1番火力が安定する分銅鎖を取り出すと
「ハァァッ!」
「ヤァァッ!」
刀を勢いよく抜刀した少女と共に怪物の1部を殲滅し、
「…え?」
「…む?」
お互いにクエスチョンマークをうかべながら顔を向き合わせた。
Side香織
あの後襲ってきた怪物全てを倒し、島根からやって来たという人達を避難所に向かい入れた。
その際、一緒に怪物と戦った『彼女』とその近くにいた…いや、近くというかくっついていたと言うべきか?まぁいいか。ともかく近くに居て、なにやら色々知って居そうな少女も一緒に他の人達と別れて私に着いてきてもらった。
…さて、ひとまず黄碗さん達に報告だな。
広島の避難所の中心、結界を発生させているビルの一室にて
私の報告によって急遽この避難所の各作業のリーダーが集められていた。
議題?はもちろん島根の人々事だ。
…まぁそれもオマケ程度のもので、1番の本題は怪物を倒した『彼女』についてだ。
今まで怪物の対処は私しか出来ない上、複数の方向から襲われた場合見張りの人が負傷する場合も度々ある…幸い死者がまだ出てないが。
その為私以外の人が怪物を倒せる可能性が出てくるのはこの先も怪物が襲ってくる事を考えると非常に重要なのだ。
…ただ、彼らの期待通りにはならないと思う。
彼らの大半は私が早い段階で助けた人達で、その根底にあるのは「恩返し」に近い感情だ。
特に食糧調達や逃げ遅れた人達を捜索する自衛隊の方たちはうちの両親と話す時、「あなた方の娘を危険に晒してしまい申し訳ない」「人を守るための自衛隊なのにやっている事は小さい女の子に負担を強いて見ている事しか出来ない」「我々にも奴らに対抗できる武器があれば…」とよく言っているそうだ。
確かに避難民のあの刀を持った子、改め若葉ちゃん─おそらく同い年か「ちーちゃん」くらいの歳だろう─が持つ武器を量産できれば、今後の戦いは楽になるだろう。
しかし、ざっと見た感じ他に武装してる人はいなかった。あの刀が量産出来るような物なら皆持っていると思うし、そもそも怪物によってこんなに町が荒れる事も無かったと思う。
もちろんあの刀が偶然こちらには無かっただけとか、あの便利な結界を作った黄碗さんなら量産する事が出来るかもしれないから、ただの直感だ。
…ただ、私をあの『鎧』のあった場所に導いたのも直感なので、そう思う…思って、しまう。
などと考えているうちにこの避難所の運営に関する主要人物全員─若葉ちゃんと彼女の親友であるひなたちゃんも含まれる─集まり…話し合いが始まる。
SideOut
Side若葉
島根から南下して広島県に入った。ひなたの『なんとなく』によれば、このまま南下して瀬戸内しまなみ海道を通るのでは無く、東に移動して瀬戸大橋から四国に入った方が良いらしい。
ついでに言えば、四国は今の所日本で1番安全…『と感じる』そうなので、私達は広島を少し南下した後、岡山方面に移動。
その後瀬戸大橋から香川に入る、という話にまとまった。
そうしてしばらく南下したとき、ある違和感に気が付いた。
死体が見当たらないのだ。
ここまでの道中、化け物に襲われ、命を落とした人々の成れの果てを沢山見た─無論、余裕がある時は墓を掘って埋葬した─が、ある一定の場所から死体が見当たらない。
勿論全員無事、という訳では無さそうで、生々しい血痕は多数あった。
しかし、あの化け物達が食事をする時骨まで残さず食べる、というのは今まで見てきたものからは考えにくい。
『ひょっとしたら、この近くに我々のようにあの化け物達から逃げ延びた人達が居るのではないか』
そう思ってから、我々の動きはより慎重に、注意深く行動、探索した。
…が、探索に重きを置き過ぎた結果、ひなたが安全だというルートから徐々に離れていってしまった。
気が付いたら化け物の群れが襲ってきて、その数の多さからおそらく倒せるが全員を守りながら捌ききるのは困難だと思った。
皆を死なせない為には…私が犠牲になるしかないだろう。
しかし私は戦う。勿論、乃木家の者として奴らに報いを与える事を忘れた訳では無い。
だが、それで守るべき人々を死なせては本末転倒だ。
後ろからひなたが泣きながら私を止めようとする声が聞こえる。
私は「すまん。」と呟いて、居合の構えをとる。
私が死んでも、ひなたは必ず彼らを安全に四国へ連れて行ってくれる。ならば、もう覚悟は出来た。
最期に奴らに少しでも多くの人を殺した報いを受けさせて、散ろう。
刀を勢いよく抜刀し、奴らに切りかかる。
─あぁ、でも出来る事なら、もう一度ひなたとあのお気に入りの店でうどんを食べたかったなぁ─
そんな未練を化け物共々断ち切るように
「ヤァァッ!」
雄叫びを上げ、化け物を切り裂く
「ハァァッ!」
…と同時に、鎧に縁が青い陣羽織を身につけた少女が、手に持った鎖を別の化け物に叩きつけて倒した。
死を覚悟した状況下で助けが来た安堵からかはたまた自分以下に化け物を倒せる人物を初めて見たからか、
「…む?」
と間抜けな声が自分の喉から出た。
あちらも困惑しているのか、
「…え?」
と呟いた。
「若葉ちゃん!なんであんな無茶な事をしたんですか!あの人が来なければ死んでたかもしれなかったんですよ!」
「い、いやそうは言ってもだな、ああしなければ他の皆が危険に…」
「言い訳禁止です!」
先程の行動をひなたが底冷えするような声で注意してくる。だが、あの行動は皆を守るための最適解だったし…
などと考えているとひなたが私を抱きしめて
「ヒック…本当に…若葉ちゃんが…ヒック…し、しんじゃうかと思ったんですからね…」
それを聞いて、ハッとする。そうか。私は皆を守ることを考えすぎて、私を心配してくれる人達の事を失念してしまっていた。
未だに私を抱きしめているひなたに対して安心させるような声で今の本心を伝える。
「大丈夫だひなた。奴らに真に報いを与えるその日まで、もうあんな無茶はしない。」
「ほんとう、ですよね?」
「ああ、本当だ。約束する。」
「若葉ちゃん…もう、若葉ちゃんは本当に若葉ちゃんなんですから!」
コホン
「お、おいひなた。それはどういう意味だ!?」
オッホン
「ふふふっ、ナイショです♡」
「いや本当にどういう意味
ヴベラックショイ!!
「うわっ!?」
「きゃあ!?」
突然近くで何かが爆発したような音がして、2人共小さく悲鳴をあげてしまう。
何事かと思い音がした方へ振り向くとそこには先程助けてくれた鎧の少女が気まずそうな顔でこちらを見ており、
「ゴホッゲホッあ~いい空気なところ申し訳ないんだけどそろそろ話を聞きたいな~って思うんだけど…周りの人達の目もあるし ボソッ」
私はその言葉…主に後の方を聞いてバッと周りを見ると、島根から共に移動してきた人達は勿論、見覚えのない人達─おそらくあの少女が守っている人だろう─その全ての視線が私達2人に向けられていた。
と、いう事は今のやりとりは全て見られていたという訳で…
「…ッ///」
恥ずかしさのあまり、顔がリンゴのように真っ赤になっているのを感じる。
隣りを見るとひなたも同じように顔を赤く染めながら「あらあらうふふ」と微笑む。
鎧の少女はそれを見て苦笑すると、
「ええと、とりあえずこっちの拠点で話を聞く事で良い?」
それからしばらく、鎧の少女…もとい弓有さん─本人からは香織で良いと言われたが、やはりすぐに呼び捨ては難しい─に彼女達広島の人々の避難所を案内された。
道中、3人共に四国在住の事や、香川には本州へ行く時にいつも通り過ぎており、今まで讃岐うどんを食べた事が無い事、今住んでいる高知にはこの広島から越してきて、たまに広島に里帰りしており、その際食べる尾道ラーメンが好物な事。
お互いに他愛もない話をしながらなにやら会議室らしき場所へ入ると、そこには数人の大人がパイプ椅子に座りながら大きな机─いわゆる円卓タイプのものだ─を囲んでおり、なにやら難しそうな顔をしていた。
そして私達…というより弓有さんが来た事に気付いたようで、皆視線をこちらに向ける。
先程外で送られた生暖かい視線ではなく、どこまでも重々しく、同時に希望を見出したような視線だ。
その視線に弓有さんはまるで物怖じしない様子で空いていた席に腰掛けると、
「若葉ちゃん、ひなたちゃん、なんであの怪物と戦う力を持ってるのか、どうしてわざわざ県を跨いでまでここまで移動してきたのか、話してくれないかな?……この避難所で暮らしている、全ての人を救うために」
と、気迫さえ感じる声で聞いてきた。
SideOut
はい、約1ヶ月更新もせず、こんな中途半端で終わってしまった言い訳をば
まず1つ目として、SAOのプログレッシブを見に行ったんですね。
それで私のSAO熱が爆発し、原作を読みふけってたらあっという間に時間が過ぎていきました。
2つ目に仮面ライダーオーズの新作ですね。
実は最近私の中でライダーブームが来ててですね、そんな時にオーズの新作と来たもんですからまぁ盛り上がって。
オーズのアイテム求めて近所の中古屋巡ってたら小説を書く手が止まっていきました。
3つ目に妹に薦められてプロセカを始めてですね。
特にニーゴにハマってユニットランクを上げているとまだ次の話が書き終わってない事を忘れてました。
まあ結論 全部私が悪いですね(笑)
次はもっと早く投稿出来るよう頑張ります!
感想・評価などして頂けると幸いです。