僕のヒーローアカデミア with EX-AID   作:ムジョー555

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【前回のあらすじ】

ガシャットによってレベルアップした脳無強化体『シャカリキ脳無』
その力はオールマイトに勝るとも劣らないものだ。

クラス委員長の飯田の働きにより、現場に駆けつけたプロヒーローたち。
その助けをうけ、出久は新たなガシャットでレベルアップ。
オールマイトと共闘し、シャカリキ脳無を撃破した。



第12話 そして来るnext stage

 

「なんてこった。これだけ派手に侵入されて逃げられちゃうなんて……」

 

「完全に虚をつかれたね」

 

ヴィラン連合撤退後のUSJの惨状を目の当たりにした教師陣は、そう口々にする。

 

「それより今は生徒らの安否さ」

 

校長はそう言うと、視線をオールマイトへと向ける。

 

その頃、活動限界を迎え、普段の姿に戻ってしまったオールマイトは焦りを感じていた。

 

「緑谷ぁ、大丈夫か!?」

 

そう叫び、出久とオールマイトの元に駆け寄ってくるのは切島。

 

「切島少年、なんて素晴らしい心持ち。しかし待って、バレてしまう。やばい待って、くっそおおおおお」

 

焦りまくるオールマイトと切島の間に、突如として巨大な壁がせり上がる。

 

「生徒の安否を確認したいからゲート前に集まってくれ。ケガ人の方はこちらで対処するよ」

 

壁を生成したヒーロー『セメントス』は、切島にそう伝えていく。

 

「それもそうっすね。あとお願いします!」

 

そして、その場を去っていく切島。

 

「ありがとう、助かったよ。セメントス」

 

オールマイトは礼を伝える。

 

「俺もあなたのファンなので。このまま姿を隠しつつ保健室へ向かいましょう。しかしまァ、毎度無茶しますね」

 

セメントス 個性「セメント」

触れたコンクリを粘土のように操る。

現代社会じゃ鬼強。

 

 

「16、17、18……うん、中の彼以外は全員無事だね」

 

ヴィラン連合のメンバーを警官たちが連行していく中、生徒たちはトレンチコートの『塚内警部』の前に集められ、安否確認をされていた。

 

「とりあえず生徒らは教室へ戻ってもらおう。すぐ事情聴取ってわけにもいかんだろ」

 

「刑事さん、相澤先生は……?」

 

蛙吹は塚内へそう訊ねる。

 

「両腕粉砕骨折、顔面骨折。幸い脳系の損傷は見受けられません。ただ、眼窩底骨が粉々になってまして、眼に何かしらの後遺症が残る可能性もあります。だそうだ。13号の方は背中から上腕にかけての裂傷が酷いが命に別状はなし。オールマイトも同じく命に別状なし。彼に関してはリカバリーガールの治癒で充分処置可能とのことで保健室へ」

 

塚内はそう伝える。

 

「緑谷くんは!?」

 

叫ぶように強く問いかける飯田。

 

「緑……ああ、彼も保健室で間に合うそうだ。私も保健室の方に用がある。山茶、後頼んだぞ」

 

そう伝え、塚内は保健室へと向かった。

その道中、他の刑事が話をする。

 

「塚内警部、約400m先の雑木林でヴィランと思われる人物を確保したとの連絡が」

 

「様子は?」

 

「外傷はなし。無抵抗でおとなしいのですが、呼びかけにも一切応じず口がきけないのではと」

 

「校長先生、念のため校内を隅まで見たいのですが?」

 

「ああ、もちろん」

 

塚内の打診に、校長は快く返事する。

 

「一部じゃとやかく言われているが、権限は警察の方が上さ。捜査は君たちの分野、よろしく頼むよ」

 

 

〜保健室〜

 

「今回は事情が事情なだけに小言も言えないね」

 

リカバリーガールはオールマイトの容態を確認すると、ため息混じりに言葉を漏らす。

 

「多分だが、私また活動限界早まったかな。一時間くらいはまだ欲しいが……」

 

そう語るオールマイト。

 

「オールマイト、久しぶり」

 

そこに声をかけながら現れる塚内。

 

「早速で悪いがオールマイト、ヴィランについて詳しく……」

 

「待った、待ってくれ。それより、生徒は皆無事か!?相澤、イレイザーヘッドと13号は!?」

 

「生徒はそこの彼以外で軽傷数名。教師2人はとりあえず命に別状なしだ」

 

塚内はベッドの上で寝ている出久を見ながら、そう語る。

 

「3人のヒーローが身を挺していなければ生徒らも無事じゃあいられなかったろうな」

 

「そうか。しかし、一つ違うぜ、塚内くん」

 

オールマイトはそう言うと、力強い視線を塚内へ向ける。

 

「生徒らもまた戦い、身を挺した。こんなにも早く実戦を経験し生き残り、大人の世界を恐怖を知った1年生など今まであっただろうか!?」

 

出久の様子を見つめ、他の生徒たちのことも思い浮かべながら、オールマイトはさらに語る。

 

「ヴィランも馬鹿なことをした。1ーAは強いヒーローになるぞ!」

 

オールマイトは、そう言い放った。

 

 

『翌日は臨時休校となったけど、全然気は休まらなかった。そして……』

 

 

〜1-A教室〜

 

「皆、朝のHRが始まる。席につけー」

 

そう叫ぶ飯田。

すると、そこへ全身包帯グルグル巻きの相澤が入ってくる。

 

「先生!?もう大丈夫なんですか!?」

 

「俺の安否はどうでも良い。何よりまだ戦いは終わってねぇ」

 

相澤の発言にクラスがざわつく。

まさかまたヴィランが……

 

「雄英体育祭が迫ってる」

 

「体育祭、クソ学校っぽいの来たぁぁ!!」

 

一転、歓喜の声で沸き立つ一同。

 

「待って待って、ヴィランに侵入されたばっかなのに大丈夫なんですか!?」

 

そんな発言も飛び出す。

 

「逆に開催することで雄英の危機管理体制が盤石だと示すって考えらしい。警備は例年の五倍に強化するそうだ。何より雄英の体育祭は最大のチャンス。ヴィランごときで中止していい催しじゃねぇ。ウチの体育祭は日本のビッグイベントの一つ。かつてはオリンピックがスポーツの祭典と呼ばれ全国が熱狂した。今は知っての通り規模も人口も縮小し形骸化した。そして、日本に於いて今、かつてのオリンピックに代わるのが雄英体育祭だ」

 

そう説明していく相澤。

 

「年に一回、計三回だけのチャンス。ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ」

 

相澤は、1ーAの面々にそう伝えていった。

 

 

〜雄英高校会議室〜

 

「死柄木という名前、触れたモノを粉々にする個性。20〜30代の個性登録を洗ってみましたが、該当なしです」

 

塚内はヴィラン連合の調査結果を報告していた。

 

「ワープゲートの方、黒霧という者も同様です。無戸籍且つ偽名ですね。個性届を提出していない、いわゆる裏の人間。黒い仮面ライダーに至っては名前も不明。衛生省と幻夢コーポレーションの見解としては、流出した試作品をヴィランが悪用したのではないかとのことでした」

 

順にそう説明していく塚内。

 

「何もわかってねえって事だな。早くしねえと」

 

「死柄木という主犯の銃創が治ったら面倒だぞ」

 

教師陣はそう口々にする。

 

「主犯か……」

 

「何だい、オールマイト?」

 

オールマイトの呟きに気づいた校長が話を振る。

 

「思いついても普通行動に移そうとは思わぬ大胆な襲撃。用意は周到にされていたにも拘わらず、突然それっぽい暴論をまくしたてたり、自身の個性は明かさないわりに脳無とやらの個性を自慢気に話したり、そして思い通りに事が運ばないと露骨に気分が悪くなる」

 

「ふむ、対ヒーロー戦で個性不明というアドバンテージを放棄するのは愚かだね」

 

「もっともらしい稚拙な暴論。自分の所有物を自慢する。思い通りになると思っている単純な思考。襲撃決行も相まって見えてくる死柄木という人物像は幼児的万能感の抜け切らない子ども大人だ」

 

「力を持った子どもってわけか。で!?それが何か関係あんのか!?」

 

教師のひとりがそう問いかける。

 

「先日のUSJで検挙したヴィランの数72名。どれも路地裏に潜んでいるような小物ばかりでしたが、問題はそういう人間がその子ども大人に賛同し付いて来たということ。ヒーローが飽和した現代。抑圧されてきた悪意たちはそういう無邪気な邪悪に魅かれるのかもしれない」

 

塚内はそう語る。

 

「まァ、ヒーローのおかげで我々も地道な捜査に専念出来る。捜査網を拡大し引き続き犯人逮捕に尽力して参ります」

 

「子ども大人……逆に考えれば生徒らと同じだ。成長する余地がある。もし優秀な指導者でもついたりしていたら……」

 

校長はそう危機を感じていた。

 

 

〜昼休み〜

 

体育祭の話を聞き、1-Aのクラスの皆はノリノリになっていた。

 

出久は飯田からは兄『インゲニウム』への憧れの話、お茶子からはヒーローになってお金を稼ぎ、父母に楽をさせるといった話を、それぞれ聞いていた。

 

「ところで、デクくんは?やっぱりオールマイトへの憧れ?」

 

「もちろん、それもある。でも、もうひとつ大事なことがあって……」

 

「おお、緑谷少年!」

 

そこにやって来たのはオールマイト。

 

「ごはん一緒に食べよ?」

 

そう言ってお弁当を手に話しかけてきた。

 

〜別室〜

 

「50分前後!!?」

 

「ああ、私の活動限界時間だ。無茶が続いてね。マッスルフォームはギリギリ一時間半くらい維持出来るって感じ」

 

驚く出久へオールマイトはそう説明する。

 

「それより体育祭の話だ。ぶっちゃけ私が平和の象徴として立っていられる時間って実はそんなに長くない。悪意を蓄えている奴の中にそれに気付き始めている者がいる」

 

オールマイトはどこか歯がゆそうに拳を握り締める。

 

「君に力を授けたのは、私を継いで欲しいからだ。体育祭、全国が注目しているビッグイベント」

 

オールマイトはそう言うと、まっすぐと出久を見つめる。

 

「今こうして話しているのは他でもない。次世代のオールマイト、象徴の卵。君が来たってことを、世の中に知らしめてほしい」

 

 

〜幻夢コーポレーション 社長室〜

 

「期は熟した……」

 

檀黎斗のデスクの上に置かれているのは3つのゲーマドライバー。

 

そして、新たなガシャット。

 

『タドルクエスト』

 

『バンバンシューティング』

 

『爆走バイク』

 

「ついにnext stageだな」

 

それぞれの思惑を胸に、新たなステージが始まろうとしていた。

 

 

 

 




【デクの現在所持ガシャット】
 ・マイティアクションX
 ・ゲキトツロボッツ
 ・シャカリキスポーツ
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