伝説の魔物使いも箱庭に来るそうですよ?   作:60067

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いつ天×ハイスクールD×Dのクロス作品も手掛けている這い寄る劣等感どぅえーす。

こ、この作品は息抜きじゃなくて本当に書きたいから書いてるんだからね!か、勘違いしないでよね!


プロローグ

「そうか。ご苦労様。もう下がってていいよ」

 

「はっ!」

 

 

とある兵士の報告を聞き、その兵士を下がらせて完全に見えなくなったところで玉座に凭れかかる。

彼はかなり気が滅入っていた。こんなことなら息子とか娘とか魔物たちと遊んでいる方がまだ気楽だった。

 

 

「王よ。そのような格好をしなさるな。あなたは国民に示しをつけなければいけない存在なのですぞ」

 

「そうは言ってもね、オジロン叔父さん。今の今まで旅をしてきた僕に王なんて向いてないと思うんだ」

 

「むぅ、それでもリュカよ。お主は我が兄、パパスの息子なのだぞ?確かにお前は幼き頃より兄に連れられていたから、王族としての勉学をやっていないとはいえやはり王族の責務が発生してだな……」

 

「今回は叔父さんじゃなくて大臣だって注意しないんだね。その方が気楽でいいけど」

 

 

玉座の隣に立ち彼に話しかける男の名はオジロン。

彼の叔父にあたり、尚且つこの国の大臣の職である男だ。

 

 

「そもそもお主がキチンとした手順さえ踏めば誰でも王に謁見できる機会を作ったから忙しいのではないか?それさえなければまだ今よりかは気楽なはずなのだが」

 

「うっ……。そこを突かれると痛いな。やっぱり旅人だとか旅商の人の話は面白いからね。昔……と言ってもそこまで昔じゃないけど、僕自身が世界を巡った事を思い出すんだ。しかも僕の肩書きのお陰で僕と謁見したいという人はかなりいるしね」

 

「お主の肩書き……グランバニアの国王だけでなく、勇者の父親、勇者とともに魔王を退けた傑物。そして伝説の魔物使い、か」

 

「まだ生きているから伝説はちょっとおかしいと思うけどね」

 

 

そう、彼は勇者の父親で魔王を退けた傑物で伝説の魔物使いなのだ。

そんな彼に会いたいと思う人物はかなりおり、そのせいで一日の大半を謁見に取られているのだ。

手順がただ申請をして順番を待つだけ、といった簡易すぎるのも原因だ。

 

 

「しかしこのグランバニアはお主の力のお陰で唯一魔物と共存できている国といった評判も名高い。魔物のイメージは凶暴で人とは相容れないモノといった固定観念があるからな」

 

「そんなことはないのなぁ。魔物も結局は人間と同じで食べて寝て身を守る為に戦う。時折人を殺すこと自体に快感を覚える類もいるけど、それだって人間にもいるしね」

 

「そんな考えを持てること自体が凄いのだ。固定観念を覆すのは容易なことではないのだぞ?しかもそれをまだ齢18のお主が言うのだからな」

 

「本当の年齢は26歳だけどね。確かに肉体的には18歳なんだよな」

 

 

それ以外にも彼は現存する国の中で最も若い王としても知られている。

本来の年齢ならば一番若いのはラインハットのデール王になるが、彼にはある事情がありその結果本来の年齢より8歳も若いということになったのだ。

 

 

「王様ー王様ー。王様宛に手紙が届いてますよー」

 

 

その時に一人の青年が自国の王に対する敬意も感じられないような口調で近寄ってくる。

彼の名はピピンと言い、王を直接守護する親衛隊の一人でもあるのだ。

 

 

「僕に手紙?ヘンリーかな。それとも他の国の王?」

 

「いえ、それが差出人の名が書いていないのです。ですが宛名は王様となっておりますのでこうして持ってきた次第です」

 

「もしそれに呪文的な仕掛けが施されていたらどうするのだ!王を守る親衛隊がそのザマで何とする!」

 

「落ち着いてオジロン叔父さん。ピピン。この手紙には呪文的な要素は一切検知されなかったんだよね?」

 

「それは何度も確認しましたから。中身まで検分するのは流石に出過ぎた真似かと思い。これが荷物ならまた話は別なのですけどね」

 

「それならいいでしょう、叔父さん?呪文的な要素があるなら話は変わってくるけど、そうじゃないのなら読んでもいいはずだよ。えーっと……」

 

 

彼は手紙に付いている封蝋を剥がし、中にある手紙を読む。

 

 

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。

その才能を試すことを望むのならば、

己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、

我らの“箱庭”に来られたし』

 

 

それを読み終えた瞬間、彼の体を光が包み、彼はその場からいなくなっていた。

 

 

「リ、リュカ……?」

 

 

その場には大臣の呆然とした声だけが虚しく響いた。

 

 

 

 

 

所変わって上空4000mほどの場所に飛ばされてしまった。

彼は驚きつつも周りを見回せば他にも三人いるらしい。

彼らの共通点はこう思ったこと。

 

 

「ど………何処だここ⁉︎」

 

 

視線の先に広がる地平線は、世界の果てを彷彿とさせる断崖絶壁。

眼下に見えるのは、縮尺を見間違うほど巨大な天幕に覆われた未知の都市。

彼らの前に広がる世界はーーーー完全無欠に異世界だった。




投稿完了!

この作品は書きたいことには書きたいけどって感じでお送りします。
とどのつまりは不定期更新だね!
あくまでメインはいつ天だから!

あっちの方では次話の名前だけは言ってたけどこっちでは言いません。正直思いつかない。
だから簡単な形になりますね。自己紹介とかそんな感じ。


もしこれが原因でいつ天の方が遅れることがあったら多分それはディケイドのせいです。

おのれディケイド!
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