「黒の剣士」と「緑の戦士」と「幼馴染」の協奏曲 作:ルコルン
家に着いてから、飯を食べて風呂はいって、久しぶりにナーヴギアを取りだした。
「もう一度、あの言葉を言うなんてな......」
そう、もう一度なんてないと思っていた俺は、恋人を助けるためという口実の元、もう一度
「............リンクスタート」
暗闇を抜け、虹色のリングの先に行くと、アカウント情報登録ステージに着いた。
「アルヴヘイム・オンラインへようこそ。初めに、性別と名前を入力してください」
性別は男、名前はあの世界で2年間使い続けた名前である《rukko》と入力した。
「それでは種族をお選びください」
種族ねぇ......どうしようかと思いながら9つの種族をゆっくり見ていると、ふと1つの種族が目に入った。
「
飛行能力と聴力に長けていて、風属性魔法が得意だそうだ。そういえば空を飛べるとか何とか言ってた気がしたな。
「よし、この種族にするか」
「それでは、シルフ領のホームタウンに転送致します。」
中心に高めの塔が立っている街が見える。あれがシルフのホームかと考えていたら、周囲のポリゴンが欠け、ノイズが走る。
「はっ?いきなりなんなんだ?」
瞬く間に周りの風景が変わり、森の中へ落下して行った。
「いだっ(+。+)」
多分どこかの森の中に落ちたのだろう。とりあえず左手を上から下に振り、メニュー画面を表示させた。
「えっと、ここら辺に......あった」
探していたのはログアウトボタン。それを押すと、「フィールドでは即時ログアウトできません」との記載の後に、YES/Noの記載があった。
「とりあえず、ログアウトはできるんだ」
Noのボタンを押し、ステータス画面を見る。すると......
「うへぇ。何このステータス」
名前の下に、シルフの種族名。その下に、HP500 MP100という記載。これは初期数値なのだろう。問題はその下にあったのだ。
習得スキル欄に《曲刀》、《刀》、《料理》等のスキルが入っていた。しかも、そのスキルは、熟練度が全て800以上あり、1部のスキルはMAXになっていたのもあった。
「このスキル、どこかで見覚えが......ってこれあれや。SAOの時の所持スキルや。一部を除いて全部あるのか。」
続いて、所持品を確認したんだが、文字化けしたものが大量にあった。
「何これ......めっちゃ文字化けしとる......向こうで使ってたものもや大切なものが多くあったのにな。仕方ない、バグとか言われる前に捨てるか。」
そして、文字化けしてるものを捨てた結果、残ったのは初期装備の刀と防具、それと何故か文字化けしていなかった《グランイーター》とWドライバーとメモリ6種の計10種類だった。でも、ドライバーの方は文字化けしてるのにメモリはしてないのやら。
「とりあえず、周りを見渡そうかな。」
翅の使い方がわからないことので、周辺をを徒歩で歩くと、近くで戦闘が始まっていた。
「3人の......サラマンダーか。そいつらが1人のプレイヤーを襲ってるのね。さて、同じ種族だし助けますかね。」
音のした方に走ると、ドンパチやり合ってるのが見えた。さて、後ろから奇襲でもしますかね。
飛べないんじゃって思った人、走ってる最中に説明書見たので一応飛べます。ぎこちない気がするけど。
「後ろにも注意向けとかないといけませんよ、お兄さん方」
「フェ? ウギャァアァァァァアアァアァァァアァ」
「なんだ?どうし「よそ見はダメよ」 グハッ!!」
あっという間に3対2の状況から、1対2の状況にひっくり返してしまった。
「さてと、どうしますか?」
「降参だよ。デスペナが惜しい」
「そうですか」
そう言って残りの1人はこの場から去っていった。
「ありがとうね」
「いえいえ。同種族の人が襲われてるとみんなこう動くでしょ?」
「私だったら直ぐに行動出来ないかな。あっ、あたしリーファっていうの」
「俺はルッコって言うんだ。よろしくね、リーファ」
「うん、同じ種族どうし仲良くしよっ」
そう言って、俺たちは握手をした。
「そういえば、ルッコ君。なんでこの周辺にいたの?見た感じ新規プレイヤーでしょ?」
「簡単に言うと、ここら辺に落ちた」
「はい?どゆこと?」
まぁそうなるよね( ̄▽ ̄;) さてここからどう説明するかな。
と考えていると、上から人が落ちてきた。しかも、ここからちょっと先の場所に。
「あんな感じにです。」
「うん......何となく理解はしたよ。とりあえず見に行ってみる?」
「そうですね」
俺たちは人が落ちた場所に向かった。そこに居たのは、昔からの馴染みであるキリトでした。
「お前もここら辺に落ちてきたのか、キリト」
「イテテ。その言い分だとお前もこんな目に遭ってたんだろ、ルッコ」
「2人とも知り合い?」
「そうだね。別のゲームも一緒にやった仲だからね」
「そうなんだね」
そして、リーファとキリトが自己紹介しあって、ユイちゃんとも顔合わせをし、現在は随意飛行を学んでいるところだ。
「えっと、まずここから仮想の骨と筋肉が伸びているって想定して、それを動かすの。そして、最初は思い切って肩や背中の筋肉を動かして、翅と連動する感覚を掴んで」
リーファの指示を聴きながら、翅を動かす。すると、ゆっくり体が浮いた。
「おっ、できたぞ」
俺が声を上げると
「うわああああぁぁぁぁぁ──────」
キリトの体はロケットみたいに直上へ飛んだ。そんで体が見えなくなった。
「「「......」」」
俺たち3人は顔を見合せ、少しの間沈黙した。
「ヤバい、早く追わないと」
「パパ!!」
「キリトさん!!」
キリトを追って森を抜け夜空を見渡すと、月に影を映しながらフラフラ動いているキリトの姿を見つけた。
「わああああぁぁぁぁぁぁぁぁ............誰か止めてくれえええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
情けない声が夜空に響く。その様子を見ながら俺たちが目を合わすと同時に笑いが込み上げてきた。
「プッ...あはははははははは!!!!」
「あははは、キリトさん面白いですよ」
「ごめんなさい、パパ。でも、おもしろいです〜〜〜」
他のふたりも同じようだ。リーファに至っては腹抱えて笑ってるしな。
「笑ってないで、早く助けてくれえええぇぇぇぇぇぇ!!」
こんなことがあったキリトも、あれから10分くらい経つと、随意飛行をマスターしたようで、旋回やターンもできるようになっていた。
「さてと、色々教えて貰ったし、そろそろ飛ぼうか」
「飛ぶと入ってもどこへだ?」
「そうだね、スプリガンもいるし、北の方に中立の町があるから、そこまで飛びましょ?」
「あれ?スイルベーンっていう街の方が近いんじゃ?」
無知キリト、ここでも遺憾無く発揮する。
「あのね、分かってる?あそこはシルフ領なの」
「だから?」
「......だから、君はシルフを攻撃できないけど、逆はありなの」
「だが、みんながみんなそんな奴らじゃないだろ?りーふぁやルッコも居るし」
「はぁ〜わかった。じゃあスイルベーンまで飛ぼうか。」
リーファを先頭にスイルベーンを目指した。
今回はここまで。
種族はシルフにしました。投票してくれた方々、重ね重ねではありますが、本当にありがとうございました。
それでは次回をお楽しみに!!
オリ主たちの日常みたいなサイドストーリーみたいですか?
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みたいです!!
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別小説に分けるならみる〜
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要らないかな......