「黒の剣士」と「緑の戦士」と「幼馴染」の協奏曲   作:ルコルン

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ちわっす(*´‐ `*)/ルコルンです。
今回はサラマンダーのあの人との戦いです。
ちなみに、この話のキリトたちはシルフとケットシーの領主会合は知らないという設定でございます。
それでは本編をどぞ(っ´∀`)っ


29話:逃げることは許されない

「パパ、前方にプレイヤー反応です。」

 

「詳細は分かるか?」

 

「人数は60人くらいでしょうか......しかも、高速で飛んでいます。その奥に14人くらいの人がいます。敵対しているとしたら、接触まで50秒くらいです。」

 

「ありがとな、ユイ。」

 

そう言われた後、サラマンダーの人影が見えた。多分、60人くらいの人というのがサラマンダーなんだろう。つまるところ、あいつは嘘をついてなかったってことだ。

 

「でもなんか引っかかるんだよな......わざわざ60人も人がいるのかという点に。もし味方なら60人もいればある程度何とかなるだろうし......敵対してるなら14人のプレイヤーを60人で叩きに行くってことに......まてよ。その人たち領主だったら......こんなことになってるのも納得が行くかもしれん」

 

「えっ、どういうこと?」

 

「そんなこと話してる暇はなさそうだな。そろそろ50秒経つぞ。どうする、キリト。」

 

「とりあえずあそこに突っ込む。話はそれからだ!!」

 

「へいへい。俺の感が正しかったらバトルは避けられないから、気を引き締めろよ」

 

「分かってら。そっちはランたちを頼んだぜ」

 

「了解(*`・ω・)ゞ」

 

そこに居たのは、サラマンダーの部隊がシルフの領主と猫耳を生やしてる人たち......多分ケットシーの領主らしき人を襲う数秒前だった。

 

そこに、角度を変え隕石のように直下したキリトが双方の間に立つ。

 

「双方、剣を引け!!」

 

キリトが叫ぶ。その間に、リーファたちを領主たちの横に連れていき、キリトの横に立った。

 

「指揮官と話がしたい」

 

キリトの言葉に応じたのか、レア装備を多数身に付けている人が前に出た。いかにもリーダーらしき人だ。

 

「スプリガンにシルフ、何の用だ?内容によってはここで切り伏せるが、度胸に免じて話は聞いてやろう」

 

「俺の名はキリト」

 

「俺の名はルッコだ。俺たちは義によってシルフ及びケットシー助太刀に参上した」

 

「なかなか殊勝な心がけだ。だが、貴様らには関係ない事だ。即刻引いてもらおう」

 

「ここに来る前に、サラマンダーのメイジ隊に襲われた。それで、交渉して理由を聞いたら上からの命令だって言われた。これでも関係ないって言えるか?」

 

「そうだな。貴様らも無関係って訳ではなさそうだな」

 

「言っとくが、2人でメイジ隊を全滅させたからな。60人が相手でも首相が逃げるくらいの時間は稼げる。首相が逃げられたら作戦が台無しになるんじゃないのか?」

 

少し誇張気味にキリトは言った。

 

「確かに貴様らが言う通り、ここで領主に逃げられては計画が失敗に終わってしまう」

 

「そこで、取引だ。こちらとしても、あんた達と戦って全滅はごめんだからな。だから、一騎打ちをしようそちらからも1名、こっちは俺が出る。それで、俺が勝ったら大人しく引いてもらうぞ」

 

「なるほど。こちらが勝ったらどうなる?大人しく首を渡してくれるのか?」

 

その言葉に、キリトはウィンドウを操作し、大きな袋をオブジェクト化する。

 

「ここに、俺の全財産の800万ユルドがある。負けたらこれを渡そう。ついでに、隣にいるルッコの全財産もついでに渡すことを約束しよう」

 

「人の財産まで景品の対象にするな!!一応、970万ユルドあるけどさ......」

 

俺はそんなこと言いながらウィンドウを操作しキリトより少し大きな袋をオブジェクト化した。

 

「............よかろう」

 

「ただし、約束を破るって言うんならここにいる人たちにサラマンダーは約束を守らない種族だと、吹聴するぞ」

 

「安心しろ。俺も武人だ。この剣に誓い、約束は守ろう。こちらからは俺が出よう。俺の名はユージーンだ」

 

そこから勝負が始まった。まず、ユージーンが両手剣を振り下ろす。キリトは剣で受け止めようとしたが、剣をすり抜けた。すぐに反応していたから、肩に掠る程度で済んだようだ。

 

「今のは......」

 

「驚いたか?今のは俺の剣《魔剣グラム》の特殊効果である《エセリアルシフト》だ。物で受けようとすると、剣が非実体化し、すり抜け、通り抜けたら実体に戻り的にダメージを与える」

 

「いい武器を持ってるな」

 

「気に食わんか?」

 

「いや、この状況で勝つからこそ面白いんだよ!!」

 

あいつすごいこと言ってんな‪。とか思いながら、装備してる武器を《グランイーター》に持ち替えて、背中に装備した。

 

そこからというもの、キリトとユージーンの戦いは拮抗していた。というのも、お互いに攻めあぐねているという感じで決め手がない状況だった。

 

「仕方がない、あまりやりたくはないが......」

 

キリトが動いた。右手を前に出しいつの間にか詠唱した魔法を繰り出す。右手から黒色の煙を出す。この煙が当たりを包み込んだ。

 

〜sideリーファ〜

 

キリトさんが黒色の煙を出して、辺り一面を包み込んだ数秒後、隣から話し声が聞こえた。

 

「ルッコ、ちょっとお前の武器借りるぞ」

 

「あいよ。ただし、使うからには勝ってこいよ!!」

 

「当たり前だろ!!」

 

そう言って、ルッコ君の武器を持ってキリトさんは上へ向かった。でも、ルッコ君って刀しか持ってないはずなんだけど......大丈夫なのかな?

 

「時間稼ぎのつもりか!!」

 

痺れを切らしたのか大技を使って煙幕をはらうユージーン将軍。視界が晴れた先には、キリト君はいなかった。

 

「......いない?」

 

「............あのスプリガン、逃げたんじゃ......」

 

どこからかそう聞こえた。

 

「それは絶対にない!!」

 

ルッコ君が隣で叫んだ

 

「あいつは、こんな場面では絶対に逃げたりなんかしない!!そんなことは俺たちがよく知っている」

 

そうだ。あたしもキリトさんのことを信じよう。

 

胸を前まで両手を持っていき、強く握った。

 

その瞬間、上から猛スピードでユージーン将軍に向かう人影が見えた。

 

武器どうしのぶつかり合いで衝撃がすごく一瞬だけものすごい風圧がこちらまで来た。

 

「ほう、そのようなパワーを残していたとはな......だが、まだ足りんわ」

 

ユージーン将軍がキリト君を押し返して全力の一撃を加えようとした。キリト君は剣で受け止めようとしたが魔剣グラムはその剣をすり抜けキリト君の首元に迫る。その時......

 

炸裂したエフェクトの光は眩い銀色だった。耳を劈く金属音とともに、魔剣グラムが宙を泳ぐ。

 

慌ててキリト君の手を見ると、右手に先日買った大剣が。左手には......私も見た事がない片手剣を持っていた。

 

全力の一撃をいなされたユージーン将軍は体勢を崩した。そこに、キリト君がカウンターを打ち込んでいた。

 

そこからはキリト君の独壇場だった。ユージーン将軍に防御の構えをさせずにずっと攻撃を浴びせていた。

 

途中から目で追えなくなったキリト君の斬撃は最後に、3本の爪痕を空中に残した。その直後、ユージーン将軍の姿が巨大なエンドフレイムに呑み込まれ、崩れ落ちた。

 

『............』

 

誰も声を上げることが出来なかった。

シルフの人もケットシーの人もサラマンダーの攻撃部隊の人も、みんな凍ったように動かなかった。

それだけハイレベルな戦いだったのだ。

 

「見事、見事だ!!」

 

初めに沈黙を破ったのはサクヤさんだった。高らかとした声で言い、両手を打ち鳴らした。

 

「すごーい!!ナイスファイトだヨ!!」

 

アリシャさんもそれに続いた。すぐに背後の12人も加わって、拍手なり指笛まで吹いてる人もいた。

 

私は慌ててサラマンダーの方を見た。指揮官が打たれた上にこの有り様だとさぞかし心中は穏やかでない......そう思ったのだが。

 

驚いたことに、拍手の波はサラマンダー軍にも伝染したようだ。

 

隣にいたルッコ君も拍手をしていたので、あたしも両手で一生懸命に両手を叩いて、キリトくんを称えた。




今回はここまで。
アニメでは、リーファの剣を持っての二刀流でしたが、今回はヒースクリフ戦で使った、《グランイーター》との二刀流にしました。あと、最後に使った技、わかる方も多いと思いますが、分からない人に補足しておきます。一応作者は《シャープネイル》のつもりで書いてます。
ではまた次回、お楽しみに!!

オリ主たちの日常みたいなサイドストーリーみたいですか?

  • みたいです!!
  • 別小説に分けるならみる〜
  • 要らないかな......
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