「黒の剣士」と「緑の戦士」と「幼馴染」の協奏曲   作:ルコルン

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こんにちは、こんばんは!!ルコルンです。

今回で《ファントムバレット編》終了です。文字数多いですが、説明多めなのでお許しください。

それでは本編をどぞ(っ´∀`)っ


46話:未来に進むための小さな一歩

おみやげグレネードで、俺とキリトとシノンさんが同時優勝した事によって第3回BoBは終わった。

 

結果画面を見ながら、誰がどうなったかを確かめていた。

 

(回線切断が、ペイルライダーの他にもう1人いたのか......ということは、少なくとももう1人は居たのか)

 

 

制限時間がゼロになり、思考を辞め、意識が遠ざかるのがわかった。

ログアウトしてからは、真っ先にシノンさんの......詩乃さんの安全を確保しないとな。

 

「......ううん」

 

「流己くん!!」

 

「......もう大丈夫だよ、つぐ」

 

現実世界に戻ってきて、起き上がったとたん、つぐに抱き着かれた。

 

「どうして、ここに?」

 

「明日奈さんから聞いて......」

 

「私は......菊岡さんからこのことを聞いて、つぐちゃんに教えたの」

 

「なるほどな」

 

あいつは後で絞めなければ......

 

「ごめん、心配かけたよな」

 

「本当に......心配したんだよ!!」

 

「ありがとな」

 

またどこかで埋め合わせしないとなと心に決めた。

 

「それはそうと、流己。あの子の......シノンの元には行かなくていいのか?」

 

「......そ、そうだ!!......行かないと」

 

「る、流己くん!?」

 

「悪い、つぐ。俺、今すぐ行かないと......和人、連絡は頼んだ!!」

 

「わ、分かった。気をつけろよな!!」

 

俺は電極を強引に外し、和人に連絡を頼み、病室を後にしようとした。

 

「ち、ちょっと。成宮くん!?」

 

「安岐さん、菊岡に聞いてもらわないといけないことがあるんで......」

 

和人がしっかり連絡してくれると信じて、詩乃さんから聞いた住所に向かう。

 

 

 

 

10分ほど走り、言われた部屋まで着くと、何やら中で言い合っている......いや、狂気じみた声が聞こえた。

 

朝田さん、朝田さん、朝田さん、朝田さん!!

 

(こりゃまずいな......さっさと突破するしかない!!)

 

ドン「オラッ!!」

 

「ゴハッ!!」

 

俺は、そのまま詩乃さんと取っ組みあっているが、詩乃さんに......

 

「逃げてください!!」

 

とだけ伝えて意識を前に戻す。

 

「よくも、よくも僕の朝田さんを!!」ドガバキボコ

 

そう言いながら俺の上に跨り顔を殴る侵入者。(よくよく考えたら俺も侵入者なんだが)

 

「グハッ!!」

 

俺は咄嗟に、片腕で顔を守るように覆った。

 

「フッ」

 

やつは不敵な笑みを浮かべてポケットを漁る。出てきたのは手の平サイズの見るからにヤバいやつだった。あれが注射器とみて間違いないだろう。

 

「オラッ!!」

 

「コンニャロ!!」

 

俺はやつの腹を思いっきり殴り、右手に持っていた注射器を地面に転がした。その時、やつの反対の手に握られていた注射器が俺の胸部に置かれ、中に入ってる毒薬を撃ち込まれた。

 

俺は、そのまま意識を手放した......

 

 

 

〜side詩乃〜

「ルッコくん!!」

 

ルッコくんが倒れ、新川くんは不気味な声で笑っていた。

何かないかと周りを見渡した時、ふと大きめのラジオが目に入った。

 

「HAHAwこれで誰も邪魔でk......“ゴン”うっ」

 

ラジオの角で新川くんを叩いて気絶させ、流己くんの脈を測った。

 

「ウソ......止まってる?」

 

「シノン、流己、大丈夫か!?」

 

「キリト、聞いて!!ルッコくんが......ルッコくんが!!」

 

今来たキリトに状況を説明する。

キリトは冷静だったため、私の話を聞きながら救急車を呼んでいた。

 

「警察はすぐにくる。俺は、救急車が来るまで心肺蘇生をしているから警察の人が来たら事情を説明しといてくれ」

 

「え、ええ。分かったわ」

 

キリトが言った通り、警察も救急車もすぐに来て、ルッコくんは病院に、私とキリトは事情聴取に応じることになった。

幸いなことに、ルッコくんは無事だったようだ。

ほんとに、心配かけさせるんだから......

 

1週間後、私とキリトは菊岡さんというキリトとルッコくんがしていた仕事の依頼人に呼び出されて、今回の事件の話を聞いた。

 

端的にまとめると......

1:今回の死銃事件で関わっていたのは『スティーブン』こと新川昌一。『パラリティックポイズン』こと火宮龍。そして現実世界で私を襲った新川くんこと新川恭二。それと、もう1人現実世界で、私以外の2人を殺した金本敦。

2:事の発端は新川昌一が病弱で病院の跡継ぎに恭二が選ばれたこと。この事件のきっかけとしては、GGOを始めた昌一がリアルマネートレードで光学迷彩を手に入れたから。

3:新川兄弟は医療少年院に収容される可能性が高いこと。

4:金本敦だけは今も逃亡中だということ。

 

だった。

 

「朝田さん、大丈夫ですか?」

 

「え、えぇ」

 

「さて、そろそろ次の仕事があるので、行かなくては......」

 

「悪かったな、手間取らせて」

 

「あ、ありがとうございました」

 

「いやいや、君たちをこんな危険なことに巻き込んでしまったのはこちらの落ち度です。これくらいのことはしないと」

 

「まぁそれはそうだが、1番の苦労人かつ功績者がいない中その言葉を言うのかよ」

 

「それもそうだね。それと、桐ヶ谷くん宛に『赤目のザザ』こと新川昌一から伝言を預かっている。もちろん、聞かなくても構わないが......どうする」

 

「聞かせてもらおう」

 

そうキリトが言うと、菊岡さんは封筒を開け、メッセージを読む

 

『これが終わりじゃない、終わらせる力はお前には無い。直ぐにお前も気付かされる。It's show time !!』

 

それが死銃......いや、赤目のザザからの伝言だった。

 

「それと、桐ヶ谷君。この封筒を成宮君に渡しといてくれないかな?」

 

「へいへい、分かりましたよ」

 

「頼んだよ」

 

そのままその場を私たちは去り、キリトに連れられて《ダイシー・カフェ》という場所に着いた。

 

〜side流己〜

俺は、今日の午前中に病院を退院し、本来ならば和人と詩乃さんと一緒に菊岡さんと話す……はずだったのだが、和人に用事を頼まれた。というわけで、現在明日奈さんと里香さんともう1組の方を呼んで和人たちが来るのを待っていた。え?俺のお仲間はって?用事あるから行けないって言われた。

 

「ねぇ、流己くん。キリトくんはしっかり来るんだよね?」

 

「まぁ連絡はしましたから、来ると思いますけど......」

 

「来なかったら、アップルパイの請求は流己行きだからね!!」

 

「そこは和人に請求しましょうよ!!」

 

「まぁまぁ2人とも。キリトくん達、そろそろ来るってさ」

 

「了解で“カランカラン”遅いぞ、和人!!」

 

「ごめんごめん。道混んでて......」

 

「ねぇ、キリトくん。早く紹介してよ!!」

 

「あぁ、そうだった......こちら、ガンゲイルオンライン。通称GGOの三代目チャンピオン、シノンこと朝田詩乃さん」

 

「「............じーーーーーー」」

 

「あっ、えぇー......ゴ、ゴホン!?」

 

「はぁ〜......詩乃さん。彼女たちはSAO時代からの仲間です。

右に居るのは、鍛冶のスペシャリスト『リズベット』こと篠崎里香さん」

 

「よろしく!!」

「そして、左に居るのは、閃光の細剣使いかつ和人の彼女である『アスナ』こと結城明日奈さん」

 

「よろしくね、シノンさん!!」

 

ちょっと端折ります......詳しく見たい方はアニメを見よう!!

 

「詩乃さん、今回この店にあなたを呼んだことは理由があるの」

 

「理由......って?」

 

詩乃さんは驚いた顔でこちらを見る。

 

「シノンさん......まず、俺は君に謝らないといけない」

 

キリトはは頭を下げ、続けざまにこう言った。

 

「俺、詩乃さんの過去をキリトやアスナさん......リズさんに話した」

 

「............えっ?」

 

「これに関しては俺だけの力じゃどうにも出来ないと思ったからです。」

 

「シノンさん......実は私たち、以前あなたが住んでいた街に行ってきたんです」

 

「......なん、で?そんな、こと......!?」

 

ショックのあまり、この場から出ていこうとする詩乃さんの袖をキリトが掴んた。

 

「待て、シノン。君は......まだ会うべき人に会ってない!!」

 

「......えっ?」

 

「俺がそうしようと思ったのは、詩乃さんの話を聞いて、聞くべき言葉を聞いていないと思ったからです」

 

「........................」

 

俺と和人の言葉に詩乃さんはこの場に留まってくれた。そこから続けてこう言った。

 

「今からのことは、君を傷つけてしまうかも知れない......それでも、俺はそのままにしておくことは出来なかった」

 

「会うべき、人......聞くべき、言葉......?」

 

俺はアイコンタクトを送り、里香さんが奥の扉に向かった。

 

「どうぞ」

 

そこには親子がたっていた。俺たちは席を空け、親子に譲った。突然のことに驚きっぱなしの詩乃さんも、取り敢えず席に座り直した。その後、母親と娘さんが一礼した。

 

「あ、あの......あなたは?」

 

「初めまして。あなたが、朝田詩乃さんですね?私は大澤幸恵と申します。この子は瑞穂。今年で4歳になります」

 

「は、はぁ......」

 

「......この子が産まれるまで、郵便局で働いていました」

 

「あっ......あぁ!!」

 

この言葉で思い出したのだろう。母親の方......大澤さんは、詩乃さんが遭遇した事件の時に現場にいた女性だ。俺たちは彼女に話を聞きに行った時、詩乃さんのことを話し、本日はこのお店に来てもらったのだ。

 

「ごめんなさい。私、もっと早く貴方にお会いしなければならなかったのに......謝罪も、お礼さえも言わずに......」

 

大澤さんは言葉の途中で涙を流し始めた。それを娘さんが不思議そうに見上げていた。

 

「あの事件の時、私、この子がお腹の中にいたんです。だから、詩乃さん......貴方は私だけではなく、この子の命も救ってくれたの。本当に......本当にありがとう」

 

「............命を......救った?」

 

頭を下げる大澤さん達。困惑する詩乃さんに俺は声をかけた。

 

「シノンさん......」

 

「えっ......?」

 

「あなたは自分のことをずっと罰し続けていました。それを悪いこととは言いませんが、同時に救った人を言葉を聞く権利があります。それを俺はあなたに伝えたくて呼んだんです」

 

正直に言うと少し泣きそうだった。似た状況の奴(キリト)が近くにいる。しかも、この言葉は俺に向けてでもある。

 

「おねえさん」

 

「あっ......」

 

瑞恵ちゃんが詩乃さんに近ずき、カバンの中から1枚の紙を取りだした。そこに描かれていたのは、瑞恵ちゃん自身で描いた絵だった。それを、詩乃さんに渡す。

 

「しのおねえさん。ママとみずえを、たすけてくれて、ありがとう!!」

 

「............あっ、あぁ............!!」

 

詩乃さんはその言葉と絵を見て、涙を流していた。

 

「これで良かったのか?」

 

「あぁ、これでいいんだ」

 

和人にそう聞かれ、この言葉で返答した。

 

「それでな、菊岡から頂いた手紙がある」

 

「へぇ、あの人から......差出人は?」

 

「......ザザ。どうする、読むか?」

 

「......嫌な予感はするが、一応読むよ」

 

和人から手紙を受け取り、黙読する。

 

『これで終わりじゃない。終わらせる力を持ち合わせているが、使い方によっては終わらせることが出来ない。使い方を、間違えるなよ』

 

とだけ書かれていた。

 

そんな事......言われなくてもわかってるよ

 

「......なんか言ったか?」

 

「いや、何も」

 

俺は詩乃さんを見ながら、そう伝えた。

 

それから数時間が経ち、家に帰ると、つぐから「俺宛にお客さんが来てる」と言われたので、店の方に入ると、そこにはフィリップさんがいた。

 

「やぁ。現実世界で会うのは初めてかな、ルッコ君」

 

「そうですね、はじめましてフィリップさん。それで、何か俺に御用ですか?」

 

「あぁ、単刀直入に言おう......君は平行世界に僕と一緒に行ってもらうことになった」

 

「......は?平行世界って、属に言うパラレルワールドってやつですよね?なんで俺が......翔太郎さんと行くべきでは?」

 

「初めはそうしようと思って話そうとしたんだが、平行世界を信じてもらえなかったから諦めた」

 

「随分あっさりと切りましたね。それで、俺に白羽の矢がたったと。それで、行く理由は?」

 

「それは、こいつがそこに出たからだ」

 

そう言って写真を見せる。これは......

 

「......ユートピア・ドーパントですか」

 

「それと、これを君に」

 

写真の横に置かれたのは......

 

「エクストリームメモリ......」

 

「これはユートピア・ドーパントを倒すための最終兵器として使う」

 

「ただ、俺がこれを使って変身できるか......ですね」

 

「あぁ。でも、これは大丈夫だと思う。なぜなら、君は彼と......翔太郎と同じ眼を......今の君の眼は決意の色に染まっているからね」

 

「まぁ、ここで断るという選択肢がないですけどね。フィリップさんが頼ってくれたんです。それを無下にはできませんよ」

 

「ふふ、君ならそう言うと思っていたよ。詳しいことは後日に話そう」

 

そう言って、お金を払って去っていった

 

(ユートピア・ドーパントか。なにか嫌な予感がする。気のせいだといいけど......)

 

そう思いながら自室に戻った。




今回はここまでです。

次回からは......本編最終章である《マザーズロザリオ編》を......という訳ではなく、少し脇道にそれようと思います。頑張って書いていくので、応援よろしくお願いします!!

それではまた次回をお楽しみに!!

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  • 生存ルートで(、._. )、オナシャス
  • 任せるンゴ
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