「黒の剣士」と「緑の戦士」と「幼馴染」の協奏曲   作:ルコルン

63 / 64
《前回のあらすじ》
俺こと成宮流己と俺の相棒かつ彼女のつぐこと羽沢つぐみは、フィリップさんと一緒に平行世界にある《ユートピアメモリ》を回収しに行った。
その世界の中でカイタさんとレンコさんに出会った俺たちは、一緒に《ユートピアメモリ》を探し始めた。
探し始めて直ぐに手がかりを掴んだ俺たちの前に現れたのは、黒鉄宮から脱獄したロザリアだった。
しかも、彼女はユートピアメモリを所持しており、ユートピア・ドーパントに変身した。
それを見た俺は仮面ライダーWに、カイタさんは仮面ライダーゼロワンに変身したのだった。


ラスボスは一筋縄では倒セナイのが筋

「お前を倒せるのはただ一人!!俺だ!!」

 

「「さあ、お前の罪を数えろ!!」」

 

「たかが一人増えたところでどうにかなると思わない事ね!!」

 

「そう言っていられるのも、今のうちだぜ!!」

 

カイタさんはそう言い放ち、アタッシュカリバーを持ち、奴に斬りかかりに行った……のだが、全く攻撃が通っていない。

 

「……ちぃっ!!」

 

「はぁっ!!」

 

「無駄だよ!!」

 

「……クソっ!!」

 

「か、硬い……」

 

カイタさんの後に、俺は風を纏った攻撃を繰り出したのだが、これも全く効いていない様子だ。

俺は後ろに少し下がった。

 

「……よそ見している場合か?オラァ!!」

 

こっちを見ていたカイタさんに攻撃をする。それをアタッシュカリバーを使って受け止めた。

 

“ガキン!!”

 

音だけで分かるほどの重さだった。その証拠に……

 

「……っ!?グウッ……!!」

 

受け止めたカイタさんがレンコさんの所まで後退させられていた。

 

「……おい、んだよこりゃ!!こいつ、ここまで馬鹿みてぇな威力してたか!?」

 

「おそらく、引力と斥力(せきりょく)で威力を上乗せしているんだ!!ユートピア・ドーパントは、重力・引力・斥力を自在に操る能力がある!!気をつけてくれ……」

 

「げっ、そういや、そんな能力あったな……」

 

「な、何それ……無茶苦茶だよ……」

 

レンコさん、その通りです。その通り過ぎて、最終手段を使っても勝てる気がしないですもん……

本来なら攻撃力を上げた方がいいのだが、ここで俺は何故か……

 

「……だったら、防御を上げよう!!あと、重量も!!ツグ、メタルで行くよ!!」

 

「分かった!!」

 

俺は、スロットを元に戻し、ジョーカーメモリを取り出す。そして……

 

【METAL!】

 

メタルメモリを起動し、ジョーカーメモリの代わりとしてドライバーに装填、展開した。

 

【CYCLONE! METAL!】

 

俺は、ボディサイドををジョーカーから銀色のメタルに変化する。ついでに、メタルメモリを使った形態で使用できる専用武器、「メタルシャフト」を右手に持つ。

因みに、このフォーム《サイクロンメタル》は、Wの形態の中で1番防御力に長けたフォームである。

 

「はあっ、せいっ、やあっ!!」

 

俺は、メタルシャフトを片手剣のように扱い、片手剣三連撃《シャープネイル》をシステムアシストに乗せて放つ。

 

「……よし、防御と質量なら、俺はこいつで!!」

 

【プレス!】

【オーソライズ!】

【プログライズ!】

【Giant Warning!ブレイキングマンモス!】

Larger than life to crush like a machine(重機の如く破砕する超巨体)

 

この音声が聞こえたあと、カイタさんの方を見ると、ゼロワンの色身はそのままで、銀色のパーツが幾つか付いていた。

 

「おぉ、これがネットで検索したら出てきたブレイキングマンモスか〜」

 

なぜ知っているかって?エゴサしたら出てきただけだよ。

 

後ろを向いてから思い出したが、防御してることを忘れてたよね。やらかしたわぁ……

 

「……ヤバっ、防ぎきれない!!」

 

「任せろ!!……オラッ!!」

 

「す、すみません!!ありがとうございます」

 

俺が防ぎきれなかった攻撃をカイタさんが装甲で防いでくれた。

 

「ああ。ただ、こいつは……ちょっと不味いかもな」

 

「えぇ……このままだとジリ貧……ですね」

 

俺は、ユートピア・ドーパントに強めの一撃を与えるために考えていたのが仇となってしまった。

 

「……それで終わりかい?」

 

彼女がそう言ったあと、一瞬でどこかに消えてしまった。

 

「……なっ!?」

 

「き、消えた……?」

 

「カイタ、上……!!」

 

「ルッコくん、上だ!!」

 

俺は嫌な予感がしたので、メタルメモリに右手をかけて上を向いた。

 

上を見ると、ユートピアが炎と雷を纏った竜巻を生成していた。

 

「げっ……」

 

「や、やばい!!」

 

「これでも喰らいな!!」

 

俺は咄嗟にメタルメモリをメタルシャフトに装填した。

 

【METAL!MAXIMUMDRIVE!】

 

メタルシャフトの先端に風が纏い付き、足に力を込めて一気に駆けだした。

 

「メタルツイスター!!」

 

本来は何回転かして必殺威力のダメージを叩き出すのだが、今回は、一撃で決めきれる力の入れ方をした……のだが。

 

「なんて、威力だ……このままじゃ、抑え……グワッ!!」

 

「ぐわあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「「ううううっ!!(きゃあああっ!!)」」

 

威力を軽減したとはいえ、ほんの少しなので、元の威力とさして変わらないほどの攻撃をモロに受けた俺たちは、変身解除こそしなかったが、通常形態に戻されてしまった。

 

(こうなったら、やるしかない!!)

 

「ツグ、ちょっと使いたいメモリがあるんだけどいい?上手く行けば、これで倒せるかも!!」

 

「えっ!?……分かった、やってみようよ!!」

 

という訳で、ジョーカーメモリを再度装填してからあるメモリをストレージから取り出す。

 

「……来い、エクストリームメモリ!!」

 

「……はぁ!?」

 

取り出したのは、大型のメモリ。その名も《エクストリームメモリ》自律型なので、自らの意思で動くことが出来る唯一のメモリだ。

 

そのメモリはダブルドライバーに覆いかぶさり、ドライバーを展開した。

 

「……まて、HPが…だ、だめだ!!そんなボロボロの体では……」

 

【EX EXT EXTRE EXT RME EXT,RE,M,E…!】

 

「……あっ、やべぇ」

 

ちょっとやらかしたかもしれねぇな。そう思った時、体に電撃がはしった。

 

バチバチバチバチ

 

「うわああああああ!!」

 

「なっ!?ル、ルッコ君!!」

 

「……う、ぐ………」

 

電撃を受けた俺は、Wの変身を解除してしまった。身体には諸々のダメージが蓄積してたので、そのまま倒れてしまった。

 

「……お、おい……大丈夫か……」

 

その言葉を聞いて、意識が無くなってしまった。

 

 

 

 

「…ん、んん……」

 

「カ、カイタ!!ルッコさんが気がついたよ!!」

 

「「……!!」」

 

レンコさんの声に反応してカイタさんとフィリップさんがこちらに向かってくる。

 

「……ルッコくん、大丈夫かい?」

 

「……えぇ、何とか。…でも、どうしてエクストリームメモリが使えなかったのでしょう?」

 

「過度のダメージを受けている状態で強化フォームに変身するのは、体に負荷がかかりすぎる」

 

「あぁ、なるほどです……あっ、ユ、ユートピアは!?」

 

「……奴さんなら逃げたよ。どこに行ったかも分からん」

 

ここまで親身になって手伝ってくれてるなら、本当のことを話すべきだよな?信用してくれるかは分からないけど……

 

「……お二人とも。あの怪物のことで話があります」

 

「……分かった。いったん街に戻ってそこで聞くよ。一度体制を立て直す必要もあるからな。レンコ、アスナにロザリアを見つけたことと、狙いは俺とキリト、それと、例の ()()()を使ってもボコボコにされたことを伝えといてくれないか?」

 

「分かった」

 

「……で、ルッコ君。ソウルサイド担当のツグさんはどこに……?」

 

「ツグ、でもいいですよ。彼女のあだ名でもあるので……えっと、60層の宿にいるみたいです」

 

「……よし。らじゃあ、そこに行こう」

 

数時間後、俺はカイタさんたちふたりをツグが居る60層の宿に案内した。

 

「「…………」」

 

「えっと、カイタさん、レンコさん。彼女がツグです」

 

「よろしくお願いします」

 

「それで話って言うのは?」

 

「それは……先程の怪物と、俺たちについてです」

 

()()()……それはまたどうして?」

 

「……単刀直入に言います。俺たちは別の世界……いわゆる平行世界から来ました」

 

「……はっ?平行世界って、あの平行世界?」

 

「はい」

 

「そうです」

 

「……そして、SAOの操作に慣れている…ってことはお宅もSAO事件に巻き込まれてる感じか?」

 

「そう……ですね」

 

「んで、この世界に来た目的は?」

 

「それは……この世界にどういう訳か紛れ込んでしまった《ユートピアメモリ》を回収する為です」

 

「………………!?」

 

「……そっか」

 

意外や意外、カイタさんはあまり驚かなかった。普通ならレンコさんみたいな反応になるはずなんだけどな。

 

「あれ、カイタさん、驚かないんですか?」

 

「こうして『仮面ライダー』に変身できてるんだ。何が起きてもおかしくねぇよ」

 

「そ、そうですか……」

 

「……しっかし、小説とかで並行世界ものって色々読んだことはあるけど、ほんとにそういうものってあるんだな」

 

「いや、なんでそこまで冷静なの!?」

 

「いや、まぁ、ね?さっき言った通りだし……非常事態だから、信じるしかないと思って……」

 

「それは、そうだけど……」

 

「とにかく、ルッコ君たちの話は分かった…それで、あいつ……ユートピアにどう対抗するかだけど…(ピロン)…すまん、ちょっと待っててくれ」

 

話をしていると、カイタさん宛にメールが届いたらしい。

 

「ルッコくん。カイタさんに届いたメールって、ユートピアの影響のやつだよね」

 

「多分な……クソっ!!」

 

自分の不甲斐なさに苛立った俺は右手に握りこぶしを作っていた。しかも、爪を食い込ませていたからか、少しだけHPが減っていた。

 

「…これ」

 

「……ルッコ君も相当悔しいんだろうな。とりあえずメールを見せるか」

 

「……そうだね。ルッコさん、ツグさん。こっちに来てください」

 

「ほら、行くよ」

 

「あぁ……」

 

レンコさんに呼ばれカイタさん宛に届いたメールを確認する。

 

“キー坊とアーちゃんが例の怪物にやられタ。死んだという訳じゃないガ、すぐに来て欲しイ”

 

その下に座標が示されていた。即ち、ここに来てくれってことだよな……あれ?ここって……

 

「ツグ、ここって確か……」

 

「うん。私たちがホームにしてた建物だ」

 

「ありゃ、そうなのか。それじゃあ案内頼めるか?」

 

「お安い御用です」

 

「よし、レンコ、俺たちも行くぞ」

 

「ちょっと待って。アイテムの補充、忘れないでよ。…まだ話は全部理解してないど、厳しい戦いになるんでしょ?」

 

「そうだな、分かった。アイテムの補充をしてから行こう」

 

俺たちは消耗品を補充しアルゴさんに指定された場所に向かった。

 

 

 

「……随分でかいホームに住んでたんだな」

 

「まぁ、元々がシェアハウスだったらしいので……」

 

「……おぉ、カイ坊、来たのか」

 

「アルゴ、キリトたちは……」

 

「こっちだ……ただし、心の準備はしとけヨ」

 

死んでないけど情報屋のアルゴさんが心配してるのだ。忠告通り、心の準備はしておこう。

 

「……へ?」

 

そのまま中に連れられると、リビングのような場所に二人は横たわっていた。

 

……のっぺらぼう状態で。

 

「……は?」

 

「……え?」

 

「……あっ!?」

 

「…どういう、事……?」

 

「……おい、キリト……アスナ」

 

俺は2人の状態を確認する。HPゲージが0では無いので死んでいる訳では無い……ということは

 

「…………ナンだと!?」

 

「アルゴさん、どうしたんですか?」

 

「…今、他の情報屋の連中から入った情報ダ。……例の怪物が、低層域で暴れたらしい。主に、低レベルや生産職などの戦えないプレイヤーを狙ったみたいダ。……そして、報告から考えるに、襲われた全員が、今のキー坊やアーちゃんと同じ様態になっている」

 

「………………なん、だと……?」

 

聞き返したレンコさんにアルゴさんが告げたのは、まさしく絶望と言えるほどの惨状だった。

 

「…………夢だよ、こんなの、夢に決まってる……」

 

「フィリップさん。これって、やっぱり……」

 

「……間違いない。ユートピアの能力だ」

 

「…今度は、どういう能力なんですか……?」

 

「……人間の生きる希望、即ち精神力を奪って自らの力に蓄えることで、エネルギーに転換する。これこそが奴の……ユートピア・ドーパントの能力の真骨頂だ」

 

「……そん、な…」

 

「……クソったれが!!」

 

俺だって堪忍袋の緒が切れそうなレベルだ。でも、ここでキレたとして、筋が無さすぎる。だって、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。このことで、無関係なはずのこの世界の人々に悪影響を及ぼしている……

 

「ルッコくん、私、レンコさんのそばに居るね」

 

分かった。ただ、このメモリだけ持っておいてくれ……カイタさん、少し話しませんか?」

 

「……あぁ」

 

カイタさんは力なく返事をした。申し訳ない気持ちが心の中に蓄積した。

 

「……じゃあ、少し外に行きましょうか」

 

 

 

「……ごめんなさい、カイタさん」

 

建物を出て少しした頃、俺はカイタさんに謝罪した。

 

「……なんだよ、藪から棒に」

 

「……本当なら、僕たちの世界で片付けるべき問題なのに、カイタさんたちを巻き込み……挙句の果てには、この世界にいる関係ない人が犠牲を出してしまって……」

 

「……大丈夫、とは言えねぇな。正直、今でも怒りを抑えることに必死だよ…。もちろん、ルッコ君たちじゃなくて、ロザリアに対しての怒りだ」

 

「……そうですよね」

 

俺は下を向いた。正直、これ以上カイタさんたちを巻き込みたくない。そう言いたいのに、口が動いてくれなかった。

 

「「………………」」

 

少し沈黙が続く……しかし、この空気を打ち破ったのは、カイタさんだった。

 

「…ルッコ君…頼みがあるんだ。俺と決闘(デュエル)してくれないか?」

 

俺は耳を疑った。

 

「えっ!?ど、どうしてですか……?あっ、まさか……俺、何か失礼を…!!」

 

「い、いや、違うんだ!!そういう事じゃなくて……単純に、俺の気持ちを確かめるためだ」

 

よかった……とりあえず粗相がなくて安心。と同時に、一種の疑問を覚えた。

 

「……と、言いますと?」

 

「俺はどこかで、この事件の事を嘗めていたかもしれない。…だが、戦って分かった。奴は、ロザリアはもう、単なる犯罪者じゃない。俺への復讐に燃える狂人だ。……だったら、俺が止めるべきだ。……本来なら」

 

「…………」

 

「…でも、奴を倒すには、奴と同じくガイアメモリを使って戦うルッコ君たちの力が必要なんだ。だからこそ、俺は君と戦って、確認したいんだ…。俺があの日、力を手に入れた時に感じた、自分の覚悟を。でないと、俺は君の隣で戦う資格が無い」

 

俺がカイタさんの方を向くと、決意のこもった目で真っ直ぐこちらを見ていた。

 

「……分かりました。ただし、死んだら元も子もないので、半減決着モードでいいなら」

 

「……分かった」

 

カイタさんから少し離れ、人目がないことを確認しようとして、申請を送ろうとしたら向こうから送られてきた。

それを俺は許可し、30秒のカウントダウンが始まった。

 

(デュエルは、あの時以来2回目だ。あの時は弱かったからよかったけど、奥の手を準備しておこう)

 

━━━3

 

「…………」

 

カイタさんが片手剣を構え、

 

━━━2

 

「…………」

 

俺は刀を構え、

 

━━━1

 

「「………………」」

 

━━━START!!

 

「「はあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」

 

スタートの合図と同時に2人は駆け出し、カイタさんは片手剣上段突撃技《ソニックリープ》を、俺は刀単発技《絶空(ぜっくう)》を放つ。

そのまま鍔迫り合いになったが、俺はすぐに後退した。後を追うようにカイタさんが前に詰めてくる。

というわけて刀居合技《辻風(つじかぜ)》を放つ。

カイタさんは左に避けた。当たればラッキー程度だったからなんでもいいのだが、回避した後に足が止まっていたため、もう一度《絶空》放つ。

 

「ここっ!!」

 

「……くっ、危ねぇ!!」

 

スレスレで避けられたのだが、避けるときに体勢を崩したので《浮舟(うきふね)》を放つ。

 

「せりゃ!!」

 

「……グッ!!」

 

カイタさんを空中に打ち上げ、俺はもう一度《辻風》を放ち空中にいるカイタさんに当てる。

 

「たぁっ!!」

 

そのまま、刀単発技《幻月(げんげつ)》を発動。今回は上からだった。

 

「せぇ〜のっ!!」

 

そのままの勢いで刀3連撃技《緋扇(ひおうぎ)》を打ち込む。

 

「ぐあぁっ!!」

 

この一連のコンボでカイタさんの体力は3割弱削れた。

 

「……ちいっ!!」

 

(あと1回、同じ事をすれば……勝てる!!)

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

カイタさんが走ってきた。

 

「うおぉぉぉぉぉ!!」

 

それを迎撃しようと《絶空》を発動体勢入った時に気づいた。

 

(ライトエフェクトが……点ってない!?)

 

そう思った矢先、カイタさんは急ブレーキをかけた。

 

「……えっ!?」

 

俺は、スキルモーションに入っているので止まることは出来ない。正確にはできるのだが、本来の技後硬直より長い時間になってしまうのだ。

 

対象を失ったスキルは空振りを起こして、技後硬直に襲われる。

 

「…悪いが、同じことをさせてもらうぜ」

 

「……しまっ!!」

 

カイタさんは即座に《レイジスパイク》を発動し、俺を打ち上げる。

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

そのまま右手に持つ片手剣を後ろに下げ、左手を先端に添える。すると、甲高い音が鳴り響いた。

 

「……そこだっ!!」

 

狙いを定め、おそらくフルパワーだと思われる《ヴォーパル・ストライク》を発動。空中なので回避ができないし、なんなら技後硬直中なのでもろに受ける。

 

「……グハッ!!」

 

「からの……これで、どうだ!!」

 

空中で片手剣7連撃技《デッドリー・シンズ》を発動される。

もうちょっとで地面に着くと思った矢先、ダメ押しレベルで、片手剣10連撃奥義技《ノヴァ・アンセンション》を発動された。

 

「ぐっ……うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

正直、これ以上ダメージを受けるのはマズイので、《ノヴァ・アンセンション》の残り3連撃を《緋扇》で相殺した。

 

ここまでの一連の攻撃で、俺のHPが二割強削れた。

 

(あっぶねぇ……4つのスキルを連携しおった〜。……仕方ない、()()を使うか)

 

「いてて……はぁ、まさか秘奥義を使ってくるとは」

 

「そうでもしねぇと、勝ち目ねぇからな」

 

「そうですか……なら、こっても本気で行かせてもらいます」

 

「……はい?」

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

俺はもう一度攻撃を仕掛ける。カイタさんは難なく躱した……様に見えたけど、もう一本の刀を当てる。そしたら分身が出てきた。

おぉ、まさかの15%を1発で引いたのか?

 

「……えっ?う、嘘だろ、どうやって」

 

驚くカイタさんを横目に、左手に持っていた刀を見せる。

 

「なっ……もう一本!?何だよ、それ……」

 

予想以上の反応をありがとうございます。

 

「……俺のEXスキル(エクストラスキル)、『暗殺者(アサシン)』です」

 

「……そんなスキル、聞いたことないぞ。……でも、武器が増えたところで……」

 

「……誰が武器だけが増えるって言いました?」

 

「……ふぇ?」

 

鍔迫り合いの最中、後ろから分身が攻撃をしてくれた……まぁ回避されたけど。なに?後ろに目でも付いてるんですか?

 

「な、なななな、なぁにぃ〜!?」

 

いや〜、2本目の刀を見た時といい、分身のことといい、本当にいい感じの反応をありがとうございます!!

 

「はあぁぁぁ!!」

 

「……ぐうっ!!」

 

火力とスピードを上げて、一気に決めにかかる。カイタさんも初めの方は回避や防御を合わせることをできてたのだが、徐々に反応が遅れてきた。

 

「……くぅぅぅぅ!!」

 

「……これで決めさせてもらいます!!」

 

《鏡花水月 明鏡止水》

 

『暗殺者』最上位スキルかつ、一番信頼しているスキルを発動する。

 

カイタさんに、初めの3連撃を受け止められ、4連撃目以降は《ノヴァ・アンセンション》を発動した。

 

「はあぁぁぁぁぁ!!」

 

「うおぉぉぉぉぉ!!」

 

カイタさんは俺のスキルの4~13連撃分を相殺した。だが、まだ1発と分身が1人いるので計2発残っている。技後硬直になったカイタさんに俺たちはラスト2発を叩き込む。

 

 

 

「……やられた。あんな分身相手に勝てるわけが無いYo!!」

 

「いやいや、カイタさんのこそ。俺の分身に初見で対応するなんて流石ですよ!!」

 

「そっか、ありがとな。…それじゃあ、改めてよろしく頼むよ、ルッコ君!!」

 

「こちらこそ!!」

 

(ピコン)

 

「……ツグからだ。……なに!?」

 

「……どうした?」

 

「今、ツグとレンコさんたちがユートピア・ドーパントと対岐しているらしいです」

 

「……なに!?」




今回はここまでです。

いや〜ちょこちょこアレンジさせて頂きました。こんな感じでどうでしょう(*´罒`*)

戦闘シーンは難いしけど、書いてる時はすっごい楽しいんですよね。

次回でコラボは終わりの予定です!!

↓通りすがり幻想様の「Sword Art Masked Rider」のURLはこちら!!
https://syosetu.org/novel/267554/

ではまた次回!!

この小説でのユウキさんはどうしましょう?

  • 生存ルートで(、._. )、オナシャス
  • 任せるンゴ
  • 原作通りでGo
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。