「黒の剣士」と「緑の戦士」と「幼馴染」の協奏曲   作:ルコルン

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《前回のあらすじ》
ユートピア・ドーパントに手も足も出なかった俺とカイタさん。
その後、情報屋の鼠ことアルゴさんから、カイタさんの世界のキリトとアスナがユートピア・ドーパント襲われ、のっぺらぼうにされたことを知る。それと同時に、低層にいる人たちにも襲いかかる。
俺は不甲斐なさからカイタさんに謝るが、彼から決闘(デュエル)を申し込まれる。決闘から彼なりの決意を見せてもらった俺は、ツグから届いたメールを見ていた。


コノ戦いの終着点トハ

「今、ツグとレンコさんたちがユートピア・ドーパントと対岐しているらしいです」

 

「……なに!?しまった……ここからじゃ間に合わないぞ」

 

(あのメモリの出番だな)

 

「……カイタさん、俺を担いで走れますか?」

 

「へっ?そりゃ、行けるけど……」

 

「それじゃあお願いします」

 

カイタさんがなにか言おうとしてたけど、聞かないふりをし、俺はドライバーを装着しメモリを起動する。

 

【JOKER!】

 

「……変身!!」

 

俺はジョーカーメモリを左側のスロットに装填した。すると、ジョーカーメモリは消え、俺も意識を手放した。

 

〜sideツグミ〜

 

ルッコくんとカイタさんが外に出てから、私はレンコさんの元に水を持って行った。

 

「大丈夫ですか……?」

 

「……うん、ありがとう。でも、色々と信じ難いことが次々と起こってるからパニック気味……かな」

 

「まぁ、そうですよね。私もちょっとパニックになってますよ。でも……強大な力を持っている敵も絶対に弱点があるって、思ってるんです」

 

「弱点…か。エネルギーのキャパオーバーとかしないのかな?」

 

「……それだ!!」

 

「どうしたんですか?フィリップさん。もしかして……」

 

「……奴を、ユートピア・ドーパントを倒すたった1つの手段が」

 

「本当ですか!?」

 

「あぁ、まずは……」

 

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

 

「……っ!!タイミングが悪い。この話は後だ。ツグミさんはルッコ君にメールを送ってくれ。“ユートピア・ドーパントが来た”……と」

 

「メモリの指示はいらないですか?」

 

「彼なら大丈夫だ。適切なメモリを刺してくれるだろう。ツグミさんは僕にファングメモリを渡してくれ」

 

「分かりました。レンコさんは私と一緒に居ててください」

 

「フィリップさんはどうするんですか?」

 

「……今、(ルッコくん)もカイタ君も居ない。なら、僕が……!!」

 

「えっ、それってどういう……」

 

私はルッコくんにメールを送ったあと、フィリップさんにファングメモリを渡しました。そしたら、フィリップさんにドライバーが巻かれました。それから急いでこの家の玄関に向かいました。

 

「HAHAw誰もいないのかい?居ないなら中にいる黒の剣士を殺すわよ」

 

「そんなことは絶対にさせない!!」

 

フィリップさんはユートピア・ドーパントの前に立つ。

 

「おや、さっきの男の人じゃないか。殺されたくなかったらさっさとここを去りな」

 

「僕は貴方を止める為にここに来たんだ」

 

このタイミングでジョーカーメモリがドライバーに転送してきた。

 

「じゃあ、殺すしかないわね」

 

「生憎、すぐに死ぬ訳には行かないのでね」

 

彼は、恐竜モードのファングメモリを変形し、起動する。

 

【FANG!】

 

「……変身!!」

 

右手で左側のスロットに転送されてきたジョーカーメモリを装填し、左手に持っているファングメモリを右側に装填し、そのまま展開しました。

 

【FANG! JOKER!】

 

私は、初めて《仮面ライダーW ファングジョーカー》に変身した所を見ました。それと同時に……

 

「ツグ、大丈夫か?」

 

ルッコくんが私と同じ立ち位置(ソウルサイド)になることも。

 

「僕はツグミさんじゃないんだけどね……」

 

「すみません。フィリップさんが変身してるとは思わなかったので……()()()()()動けそうですか?」

 

「久しぶりだからね……動けて5分くらいじゃないかな」

 

「分かりました。5分以内でケリをつけましょう」

 

【ARM FANG!】

 

「「うおぉぉぉぉぉぉ!!」」

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ファングジョーカーの右腕に付いた牙とユートピア・ドーパントの所持している棒との鍔迫り合いの時に火花が散った。

 

「くっ!!なんてパワーだ。さっきまでと段違いすぎる……」

 

「こっちの力を舐めるなよ!!」

 

「ルッコ君、一気に決めるぞ!!」

 

そう言った後、ファングメモリの横にあるスイッチを3回押した。

 

【FANG MAXIMUMDRIVE!】

 

その音声と同時に右脚に刃が付く。そして……

 

「ファングストライザー!!」

 

ドゴゴゴゴゴーン

 

2人の放った必殺技はユートピア・ドーパントを巻き込み爆発した。

 

……はずだった。

 

「……ふぅ。良い一撃、もらっちまったよ。このまま戦っても負けるだけだから、伝言だ」

 

「一応聞いておこう」

 

「47層のあの道でお前を待っているぞ……仮面の戦士」

 

そう捨て台詞を吐くと、ユートピア・ドーパントは竜巻に包まれながら去っていきました。

 

その数秒後、カイタさんはルッコくんを担いで戻ってきました。

 

〜sideルッコ〜

フィリップさんが変身を解いたため、カイタさんに担がれているタイミングで目が覚めた。

 

「あぁ、やっぱりそのフォームか」

 

「お察し頂いて何よりです……それより、早くおろしてくれません?」

 

「わ、悪い」

 

カイタさんが俺を優しくおろす。

 

「……で、肝心のユートピアは?」

 

「あいつは、逃げていったよ」

 

「……それより、伝言を言いに来たみたいです」

 

「伝言……どんなのだ?」

 

「あぁ、『47層のあの道で待っている』だそうだよ」

 

「47層…………」

 

カイタさんの顔を見る。

 

「時は来たってやつだな」

 

「…行くの?」

 

「……あぁ、決着(ケリ)つけないとな」

 

「分かった。準備が出来たら行こう。皆もそれでいい?」

 

「あぁ!!」

 

「「もちろん(です)」」

 

(破壊してでもロザリアを止める……例え、何があろうとも!!)

 

俺もそう決意を固めた。

 

 

 

 

「……本当に行くのカ?」

 

こちらの世界のアルゴさんに見送られ、35層の転移門前にいた。

 

「これ以上、あいつを野放ししておくことは出来ません」

 

「あぁ、俺たちが終わらせる」

 

隣でツグ、フィリップさん、それとレンコさんの三人が頷いた。

 

それでも、不安そうな顔をしていた。

 

「……キー坊とアーちゃんがやられた以上、奴に対抗できるのは、カイ坊と、そこのオニーサンだけだ。……もし、お前たちまでやられたら……」

 

「馬鹿なこと言ってんじゃねぇよ、アルゴ。俺たちが、そう簡単に負けるように見えるか?」

 

「…………いや、そこのオニーサンはわかんないガ、カイ坊はどこまでいってもくたばり損ないそう面してるナ」

 

そんな感じに思ってくれてたのか……尚更頑張らないと。

 

「……言い方に語弊があるような気がするが、まぁその通りだ。それに、な。……キリトやアスナ、あいつらだけじゃなく、ロザリアに襲われた皆は……言うなれば『夢』を奪われたんだ。……だから、取り返しに行かねえと」

 

「そうですね、奪われた皆の『夢』を取り返す。その為にも俺たちは戦う」

 

「カイ坊……お前もそんなキザな事言えたんだな」

 

「……ほんと、いきなり何言ってるの?」

 

「悪かったな……いや、ほんとに反省してるので、そんな白けた目をこちらに向けないでください」

 

「まぁまぁ、緊張はほぐれましたから」

 

「……はぁ、そんじゃ行くか」

 

「はい!!」

 

「「「「「転移!!フローラル!!」」」」」

 

 

 

47層フローリア。またの名をフラワーガーデン。そのフロアの一面にあるダンジョン「思い出の丘」の一本橋に向かった。

 

「ここら辺……ですよね、カイタさん」

 

「あぁ。この橋の奥のはずだ」

 

「……来たね」

 

「……よお、ロザリア。返してもらいに来たぜ、色々とな」

 

「ロザリア、これ以上お前の好きにはさせない!!メモリを渡してもらおう!!」

 

俺とツグとカイタさんは、ロザリアに向き合う。

 

「それは無理な相談だね……ゼロワン。ここでアンタだけでも殺す……あたしの理想郷に、アンタは邪魔」

 

ロザリアがベルトを装着し、メモリを取り出す。

 

「あたしこそが理想郷(ユートピア)だ」

 

【Utopia!】

 

そして、ロザリアはユートピア・ドーパントに姿を変える。

 

「お前には作れねぇよ、理想郷(ユートピア)なんてな」

 

「……お前たち、行ってきな」

 

そうロザリアが言うと、何も無い虚空から《マスカレイド・ドーパント》が現れる。

 

「……なっ!?」

 

「…もう、ここまでの力を……!?」

 

俺はカイタさんと顔を見合わせ、それぞれドライバーを装着する。

 

「……この勝負、勝てると思いますか?」

 

「こんな言葉があるんだ。『勝てると決まっている試合ほど、つまらないことは無い』ってな」

 

「その通りですね。『諦めたら、そこで試合終了だよ』ってどこぞの偉い人が言ってましたし」

 

こんな小話をしながらも、各々変身アイテムを起動する。

 

「……行くぞ。ルッコ、ツグ」

 

【ジャンプ!】

 

【オーソライズ!】

 

「「……はい!!」」

 

【CYCLONE!】【JOKER!】

 

「「「……変身!!」」」

 

【プログライズ!】

 

【飛び上がライズ!ライジングホッパー!】

 

A junp to the sky turn to a rider kick.(空へのジャンプはライダーキックに変わる。)

 

【CYCLONE!JOKER!】

 

光と風が収まり、俺たちは仮面ライダーに変身した。

 

レンコさんが、Wの変身した影響で倒れたツグを受け止め、フィリップさんと一緒に後ろに下がった。

 

「……ロザリア、今度こそ逃がさない!!お前を止められるのは……俺たちだ!!」

 

前回はこのタイミングで「俺だ」って言ってたから、戦力として認めてくれてる。嬉しすぎて涙でそう。

 

「「さぁ……お前の罪を、数えろ!!」」

 

ロザリアが左手を上げると、マスカレイド・ドーパントが俺たちに襲いかかる。

 

「「「うおおおおぉぉぉぉぉ!!」」」

 

俺たちも負けじとマスカレイドの方に駆け寄り、攻撃を開始する。

 

1分ほど対岐して気づいた。単体ずつ倒していても、ロザリアが復活させていることに。

 

「くっ、一体一体相手にしてたらキリがない。一気に撃破するよ!!」

 

「分かった」

 

【HEAT!METAL!】

 

俺たちは、《仮面ライダーWヒートメタル》に変身した。

 

「おんどりゃぁぁぁぁ!!」

 

俺はメタルシャフトに火を纏わせながら、数体を一気にねじ伏せる。

 

「一気に片付ける!!」

 

メタルシャフトにメタルメモリを挿入する。

 

【METAL!MAXIMUMDRIVE!】

 

「「メタルブランディング!!」」

 

メタルシャフトを横に構え、両端に炎を纏わせる。そのまま真っ直ぐ進み、四体同時に横に一閃を叩き込む。カイタさんと合わせて二十体くらい倒したが、まだロザリアはマスカレイドを生成し続けている。

 

ちなみに、俺は今、五体くらいのマスカレイド・ドーパントに囲まれている。

 

「なら、今度はこいつだ」

 

【LUNA!TRIGGER!】

 

続いて、《仮面ライダーWルナトリガー》に変身した。

 

「さーて、どんどん行こうじゃねぇか」

 

【TRIGGER!MAXIMUMDRIVE!】

 

「「トリガーフルバースト!!」」

 

宙返りをしながら右手に持ったトリガーマグナムを弾く。すると黄色い弾丸が放物線を描くように俺を包囲した敵に飛んでいく。

 

「さてと、仕上げに参りましょうかね」

 

「今度こそ……使いこなしてみせる!!」

 

俺がストレージを操作し、エクストリームメモリを取り出す。取り出したメモリが後方のレンコさんの元に飛び、ツグのデータを取り込んだ。

 

「…えっ、な、何、この鳥さん……うえぇぇぇぇぇ!!ツ、ツグさんが、と、鳥さんに吸い込まれたぁ!!」

 

おお……鳥さんって。たしかにそう見えるけどね。

 

そんなことを考えながら、俺は《仮面ライダーWサイクロンジョーカー》にチェンジし、手元に戻ってきたエクストリームメモリが覆い被さり、展開した。

 

【EXTREME!】

 

「「はあぁぁぁぁ…………はあ!!」」

 

電子音が鳴り響き、Wの胸元に手を持っていき、裂け目をこじ開けるように動かす。

 

すると、Wの体の中央に、クリスタルの様な物が現れた。

 

「えええぇぇぇぇ!!ま、真っ二つに開いた……!?しかも、中見えてるよ!?」

 

「……やはりだ。君たちならなれると思っていた!!僕と翔太郎と同じ、『究極のW』に……!!」

 

「な、何?この湧き上がってくる力は……」

 

「……フィリップさんが言ってたことがわかる……まるで、地球と一体化しているみたいだ!!」

 

「へぇ、新しい力ねぇ。少しは楽しめそうじゃない。まぁ、どう足掻こうが、結果は変わらないけどね!!」

 

ロザリアはそう言い放ち、さらにドーパントを呼び出す。

それに応答するように出てきたのは……正規のドーパントだった。

 

「あ、ありえない……ユートピアが正規のドーパントを呼び出すなんて」

 

「大方、そっちの世界の物がこっちに来て、時空が歪んでユートピアの能力が変わったとかじゃないのか?」

 

「まぁ、その説が濃厚ですよね……ただ、六体もいるのか」

 

そう。別にドーパントが複数出てくるのは日常茶飯事なのだが、六体はさすがに多い。しかも……

 

「エレファントにドルフィン、フィッシュにエイプにバード。それにコックローチまでいるなんて!?」

 

「ったく、面倒臭い能力を使いやがって!!こうなったら俺も……」

 

そう言いながら、カイタさんは新しい変身アイテムを取り出した。

 

【ハイパージャンプ!】

 

【オーバーライズ!】

 

【プログライズ!】

 

Warning(警告),Warning(警告).This is not test(これはテストではない)!】

 

【ハイブリットライズ!】

 

【シャイニング!アサルトホッパー!】

 

No chance of surviving this shot.(この一撃から逃れることは出来ない。)

 

カイタさんは新しい姿である「仮面ライダーゼロワン シャイニングアサルトホッパー」に姿を変えた。

 

「でえりゃぁぁぁぁぁぁぁ」

 

カイタさんがオーソライズバスターを適当に振り回すと、一撃でエイプ・ドーパントが消滅した。

 

「「うっそーん」」

 

「とりあえず、俺は奴らの動きを止めておく。だから、その間にルッコ君たちは……()()を頼む」

 

「カイタ君の言う通りだ!!ルッコ君、エクストリームの能力は分かってるね?」

 

「は、はい!!やってみます!!」

 

Wのクリスタルの部分がキラキラ輝き始めた。

 

「検索を開始します。ルッコくん、ドーパントの種類は?」

 

「フィリップさんの言った通り、エレファント。ドルフィン。フイッシュ。エイプ。バード。コックローチの六体だ」

 

「ありがとう。エレファントは長い鼻。ドルフィンは頭部の背びれ。フイッシュは鋭い歯。エイプは長い爪。バードはメモリの刺されてる位置。コックローチは不規則な動き……だよ」

 

「最後二つがすっごい抽象的なんだけど……まぁいいや。バードのメモリの刺さってる位置だけ教えて」

 

「ちょっと待ってね……左腕だよ」

 

「了解、ありがとう」

 

「もう検索しなくていい?」

 

「うん、ありがとう……カイタさん。検索、完了しました」

 

検索にかかった時間……わずか数秒だった。

 

「大掃除は任せた……スイッチ!!」

 

カイタさんは体術スキル《エンブレイサー》をバードに突き刺し、奴の羽をもぎ取り上空に放り投げた。

 

「「プリズムビッカー!!」」

 

中央のクリスタルから、W(ダブル)C(サイクロン)J(ジョーカー)X(エクストリーム)の専用武器であるプリズムビッカーを呼びだした。

 

そして、ソウルメモリ三本とジョーカーメモリをプリズムビッカーの周りのスロットに差し込み、プリズムメモリをプリズムソードに刺す。

 

「「プリズムトルネード!!」」

 

【CYCLONE!MAXIMUMDRIVE! HEAT!MAXIMUMDRIVE! LUNA!MAXIMUMDRIVE! JOKER!MAXIMUMDRIVE!】

 

「ふっ……!!」

 

プリズムビッカーから四色の物質がバード目掛けて飛んでいき、空中でバードに当たるとシャボン玉になり、両腕を横にした状態で拘束した。

 

【PRISM!MAXIMUMDRIVE!】

 

そのまま、プリズムソードをビッカーシールドから抜き、自身の真上に放り投げる。そのまま、バードに向かってクロスに切り裂いた。

 

「「たあ!!はあぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

ドゴォォン!!

 

そのまま、元々いた場所に着地しビッカーシールドと左手で取り、バードの方を見るとバードの入ったシャボン玉が爆散した。

 

「これで一体……続いて、お前らだ!!」

 

そう言って、駆け出した先にいたのは、ドルフィンとエレファントだった。

 

(ドルフィンとエレファントってことは……弱点は!!)

 

プリズムソードで二体の弱点をそれぞれ切り裂いた。苦しんでいるということは正解だったらしい。

 

そして、手負いのドルフィンたちをカイタさんに任せ、もう二人の元へ向かっていった。

 

「一気に行くぞ!!」

 

残りのフィッシュとコックローチに向けて、プリズムブレイクを連続で起こす。

 

その後、先程刺していたメモリをもう一度起動し、もう一種類の必殺技を放つ。

 

【CYCLONE!MAXIMUMDRIVE! HEAT!MAXIMUMDRIVE! LUNA!MAXIMUMDRIVE! JOKER!MAXIMUMDRIVE!】

 

「「ビッカーファイナイリュージョン!!」」

 

ビッカーシールドから七色の光という名の破壊光線が放たれた。その光が当たったらすぐに爆発四散した。

 

「さてと、あとは……って終わったのか」

 

カイタさんの方を見ると、任せたドルフィンとエレファントを倒してくれていた。

 

「ク、クソ!!あたしは……ここで終わる訳には……!!」

 

「……ロザリア、そろそろおねんねの時間だぜ?」

 

「ツグ、一気に決めるよ!!」

 

「うん!!」

 

【PRISM!MAXIMUMDRIVE!】

 

【EXTREME!MAXIMUMDRIVE!】

 

俺はプリズムメモリを右腰にあるマキシマムスロットに装填してから、エクストリームメモリを操作し、

 

【アサルトチャージ!】

 

【シャイニングストーム!インパクト!】

 

カイタさんはゼロワンドライバーに装填されているプログライズキーを操作し、二人同時に飛び上がり、一撃必殺(ライダーキック)の構えに入った。

 

「はあぁぁぁぁ!!」

 

「「ダブルプリズムエクストリーム!!」」

 

俺たちは両足を、カイタさんは一回転して右足をだしてロザリアにキックを叩き込んだ。

 

「こんな、こんな……ちくしょぉぉぉおおおおおお!!」

 

「「「はあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」

 

俺たちのキックがロザリアに命中し、ロザリアが怨念じみた声を上げる。

それを無視して、両足に力を込める。すると、カイタさんのキックはロザリアを貫き、俺のキックはキックの反動で後ろに立ち退いた。

すぐにロザリアは眩い光に包まれた。

 

光が収まると、ユートピア・ドーパントがポリゴン片に弾けて消え、ロザリアが転がり出てきた。

 

そのすぐ横で、ユートピアメモリが砕けて消滅した。

 

「……終わった、か」

 

「…はい」

 

俺たちはそれを確認したあと変身を解除した。

 

「カイタ!!ルッコさん!!ツグさん!!」

 

ロザリアの拘束を終えたレンコさんとフィリップさんが駆けつけた。

 

「……どうやら、上手くいったようだね」

 

「はい!!」

 

「……あっ、カイタ!!アルゴさんからメッセージ来たよ!!キリトさん達、元に戻ったって!!」

 

「本当か!!……やれやれ、どうなるかと思ったが、一件落着だな」

 

「よかったぁ〜」

 

「ほんとに……ほんとに良かった」

 

安心したのはつかの間。俺たち三人は光に包まれた。

 

「えっ!?」

 

「な、なんだ!?」

 

「……どうやら時間のようだね」

 

「どういう事ですか?」

 

「言ってしまえば、強制帰還だ。おそらく、ユートピアメモリが消滅したことで、僕たちがこの世界にいる必要が無くなった。本来なら、この世界にとって僕たちは異物だからね」

 

「そうですよね……カイタさん、レンコさん。色々とお世話になりました」

 

「僕からもお礼を言わせてほしい。元々はこちらの世界での問題だったユートピアメモリの回収……まぁ、実際には回収できなかったが、それでも、メモリブレイクはできた。協力に心から感謝するよ」

 

「いや、大したことないですよ。……それに『ライダーは助け合い』って言いますし」

 

「カイタの言ってることはよく分からないけど……私も、あなた達の力になれたなら、良かったです」

 

カイタさんもレンコさんも笑顔でそう言ってくれた。

 

「……では、帰ろうか」

 

「はい!!カイタさん、レンコさん、ありがとうございました!!攻略、頑張ってください!!」

 

そう言った後、俺の視界は白く染まった。

 

 

 

 

「帰って……これたね」

 

「ああ。メモリは回収できなかったけど、メモリブレイクはできたから大丈夫だと……信じたい」

 

「おう、お前ら。戻ってきてたのか」

 

「はい!!」

 

「そうか。んで、メモリの回収は?」

 

「あぁ、それはできなかったよ」

 

「はぁ!?それじゃあ向こうの世界に残ったままなのか!?」

 

「回収は出来なかったが、メモリブレイクはできたよ」

 

「それなら良かったぜ……さて、向こうで何があったか教えてもらおうじゃないか」

 

「分かってるよ。ほら、流己君とつぐみさんも行くよ」

 

(そう言えば、なんでカイタさんの世界にユートピアメモリが紛れ込んだんだろうか?)

 

「ほら、流己くん。そろそろ行くよ!!」

 

「わ、分かった!!」

 

(まぁ、また別の機会に考えるか)

 

俺は、三人の後を追って鳴海探偵事務所に向かった。




今回はここまで!!

『プリズムトルネード』ってなんぞや!?って思った方……ガンバライド限定の必殺技です。
『プリズムトルネード』とググれば動画が出てくると思いますm(*_ _)m

今回でコラボ回は終了です。全部で三本投稿しましたが、自分だけだとここまでのクオリティの作品を作ることが出来なかったと思います。
改めて、コラボしていただいた通りすがりの幻想様。本当にありがとうございました。

通りすがりの幻想様はこの作品の初めの方に感想を頂いた方で、今でもよく感想を頂いています。

↓↓通りすがりの幻想様の作品『Sword Art Masked Rider』のURLはこちら↓↓
https://syosetu.org/novel/267554/

あと、報告なのですが……九月上旬までお休みをいただきたいと思っております。理由としましては、前期の最終課題とテスト。それに八月下旬から始まる実習の準備があるため、執筆できるタイミングが取れないからです。

ただ、8/17にこの作品の一周年なのでそこで何かしらの話を出そうと思ってます。

それでは、また次回までお待ちくださいm(*_ _)m

この小説でのユウキさんはどうしましょう?

  • 生存ルートで(、._. )、オナシャス
  • 任せるンゴ
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