スーパーロボット大戦VB   作:元ゴリラ

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第三部『神の雷編』
プロローグ「逆襲のギガンティス 胎動編」


—???—

 

 

 その場所は…………。

 ただひたすら薄暗く、肌寒い。まるで人の生きる実感の伴わない暗黒の海だった。男は暗黒の海をただ、たゆたう。髪は濡れ、肌は湿り、暗黒の海でただ溶けている。

 

シロッコ

「私は……」

 

 男……パプテマス・シロッコの意識が覚醒したのは、つい最近だった。シロッコの意識は宇宙の暗闇の中で爆ぜ、霧散したことを彼は自覚している。最後に聞いたのは、少年の怒りと悲しみの叫びだった。

 

“ここからいなくなれ!”

 

 シロッコはそれを、煩わしいと感じ……恐怖した。恐怖。それは天才であるシロッコが生まれて初めて感じ……そして感じた時にはもう遅かった感情。だが、シロッコの思念はそれに対しせめてもの反撃を試みていた。

 自分がこんなことで死ぬなど理不尽すぎる。そんな衝動的な怒りがあったからだ。シロッコの思念は少年を……カミーユ・ビダンを暗黒の淵へと道連れにし、そして霧散した。

 それが今、こうして意識を覚醒させている。

 

シロッコ

「手足はある……。感覚も、蘇っているか」

 

 意識だけではない。肉体、感覚。舌で上顎を触れば触覚も、暗闇の中で目が慣れることで視覚も健在なことを自覚する。生きている。それを自覚した次にシロッコが思うのは、“何故、自分は生きているのか”という一点だ。

 

ライラ

「目が覚めた?」

 

 シロッコの視界の端に、少女が現れた。まるで幽霊のように茫、と浮かび上がる赤い少女。薔薇のように赤い髪。血のように赤い瞳。そして炎のように赤い衣服に身を包んだ少女が、シロッコを睥睨する。

 

シロッコ

「……………………」

 

 死の淵から蘇ったばかりでも、シロッコの眼は衰えを知らない。シロッコは起き上がり、少女を睨む。少女から感じられる深い憎しみ、絶望……シロッコの眼がそれを捉えているのを、少女は勘付いたのか眉を顰める。

 

ライラ

「初対面の女の子の中に入り込もうとするなんて……随分と破廉恥な男ね。パプテマス・シロッコ」

シロッコ

「その言葉、そのまま返させてもらおう。……私の魂を掬い上げたのはお前なのだろう」

 

 詰問するように、シロッコの眼光がライラを刺す。カミーユ・ビダンの目覚めと共に、魂の重圧から解放された……それでも尚、シロッコの魂は無の暗闇を彷徨うことになるはずだった。

 そのシロッコが今、こうして生の肉体を再び手にしている。

 肉体を再び与えたのは、間違いない。この女だ。シロッコの眼光がライラの深淵を覗いた時、それを確信していた。

 

ライラ

「…………」

 

 心の中を覗き込むようなその視線に、ライラは露骨に不快感を露わに顔を歪める。しかし、それに構うことなく、ライラは言葉を続けた。

 

ライラ

「……話が早いのは助かるわ。パプテマス・シロッコ。あなたの魂を深淵から掬い上げたの理由はひとつ」

 

 ゆっくりと、ライラはシロッコへと歩みを寄せていく。ひた、ひたという足音。そこには生の感覚がない。まるで幽霊。いや……。

 

シロッコ

(怨念、か……)

 

 ライラという存在の正体を、シロッコは半ば確信していた。死と生の狭間を行き来し、強い怨念を残す魂を現世へ呼び戻す巫女。それは一度死ぬ前のシロッコだったら、頑なに信じることを拒んだであろう存在。そんなライラが、ゆっくりと口を開く。紅い唇が弧を描き、少女の声がシロッコの耳に伝わっていく。

 

ライラ

「“血まみれの巨神”」

シロッコ

「……!」

 

 瞬間、シロッコの脳裏に飛来したのは途方もないイメージの奔流だ。宇宙を震わせる剛腕。輪廻を見通す視界。世界を呑み込む極光。

 それは、シロッコの脳に焼き付いた遠き記憶。木星で見た夢の欠片。

 

シロッコ

「それを、どこで知った!?」

ライラ

「“巨神”は宇宙に偏在する。この宇宙に遍く命を次の輪廻へ導く方舟として。時折、あなたが見た夢に出てきた“巨神”それは……」

 

 ライラの語るそれは、誇大妄想もいいところだ。少なくとも、一度死ぬ前のシロッコならそう一蹴しただろう。だが、今は違う。

 

シロッコ

「“巨神”……。それは神にも等しい存在ということか」

 

 コクリ、と頷くライラ。しかし次の一瞬、ライラの唇は妖艶に揺らめく。そして……。

 

ライラ

「ねえ、パプテマス・シロッコ……。“巨神”を手に入れたいと思わない?」

シロッコ

「何……?」

 

 “巨神”を手に入れる。それはまるで、御伽話だ。だが、シロッコは少女の……ライラの紅い瞳が自分を謀ろうとしているようには感じなかった。

 本気で、少女は“巨神”へ何かを仕掛けようとしている。シロッコはそう感じ取り、怪訝な顔で少女を見やる。

 

シロッコ

「私はもはや死人。今更歴史に干渉しようなどとは思わんよ。だが……“巨神”を手に入れて何をするつもりなのかは興味があるな」

 

 既にシロッコは、心の剣を抜いている。この少女は、自分を利用しようとしている。この天才パプテマス・シロッコの才能を。叡智を。力を。そこに露骨な嫌悪感を現しながらしかし、シロッコは冷静だった。

 

ライラ

「世界の輪廻を司る力。“無限力”。それを手中に収めた時、あなたはこの世界を……宇宙を、輪廻を好きにすることができる」

シロッコ

「…………」

ライラ

「私がほしいのはただ一つ。宇宙の静寂。静かで優しい死の時間が、宇宙を満たすこと。だけど、あなたは個人的にこの世界に復讐がしたい。そうでしょう?」

 

 復讐。そんな言葉は考えてもみなかった。だが、形容されることでシロッコの中にメラメラと燃え上がるものがある。それをシロッコは感じ、自らの胸に手を当てる。

 

シロッコ

「復讐、か……。フフフ、そういうことか。フフフ、フハハハハハ!」

 

 自分の意識がこうして再び世に解き放たれた。その意味を考えればそれは自然の帰結だった。パプテマス・シロッコの意識が鎖となって縛り付けていた獰猛で繊細な、無垢なる魂。シロッコの魂が表層化したということは彼の魂もまた、この世界に戻っているはずなのだから。

 

シロッコ

「フフフ、いいだろう。“血塗られた巨神”。“無限力”。それらが示す世界の行く末になど興味はない。だが、フフフ……。カミーユ・ビダン。この私を愚弄した小僧。奴への復讐だと言うのならば。面白い、お前の児戯に付き合ってやろう!」

 

 パプテマス・シロッコという男は、本質的には野蛮な人間である。しかしそれと同時に理知的なペルソナを持つ彼は、その仮面の下の獣性を丹念なマスクで隠してきた。

 だが、もうその必要はない。

 

シロッコ

「私を木星へ連れていけ。“巨神”を手に入れるならば、それが一番の近道だ」

 

 シロッコの言葉を聞き、ライラは小さく頷く。そして、薄く紅い唇を小さく歪め、古いハワイの祈りの言葉を紡ぐのだった。

 

 

…………

…………

…………

 

 

 

—科学要塞研究所—

 

 

 サコミズ王との激闘から、一夜が明けたその日、VBの面々は研究所のブリーフィングルームに集められ、一様に着席していた。皆の注目を浴びる褐色肌の美女……エウロペ・ドゥガチ。エウロペは、そこに呼び集められた戦士達の顔を見やると息を吐く。エウロペが注目を集めるのは、何も彼女が木星軍から投降してきた人間であるというだけが理由ではなかった。

 

槇菜

「それにしても、ベルナデットが木星のお姫様だったなんて……」

ベルナデット

「隠してたわけじゃないんです。でも、騙していたみたいになってしまったことはごめんなさい」

 

 ベルナデット・ブリエット。トビアのパートナーを務める金髪青眼の小柄な少女は、申し訳なさそうに苦笑する。実際のところ、木星帝国との戦いをトビア達と共にしたドモン達シャッフル同盟や、一部の人間にとってはそれは公然の秘密ではあった。しかし、表向き木星帝国の王妃テテニス・ドゥガチは戦死していると伝えられている。

 

ドモン

「あの時、トビアがX3でベルナデットを……テテニス姫を助けたんだ」

チボデー

「ああ。こいつなかなか根性あるんだぜ」

 

 昔を懐かしむように補足するドモン達。しかし当の本人であるトビアと言えば、気が気ではないという風にエウロペの方を見ている。それもそのはずだった。

 

トビア

「エウロペさん、大事な話だって言ってたけど……」

ベルナデット

「うん……」

 

 エウロペ・ドゥガチは、テテニス・ドゥガチの義母にあたる。テテニスの実母ベルナデット・ドゥガチの死後、政略結婚という形でクラックス・ドゥガチに迎え入れられた女性。それが、エウロペだ。

 

アイラ

「政略結婚、ですか……」

マーガレット

「ドゥガチ総統もかなりの高齢だったはずだもの。結婚と言っても形だけのものだったのかもしれないわね」

槇菜

「形だけって?」

 

 不思議そうに小首を傾げる槇菜。

 

桔梗

「槇菜はわからなくていいわ」

 

 桔梗がそう言うのと、エウロペの姿を舐め回すように見やるウモンが口を開くのはほぼ同時だった。

 

ウモン

「にひひひ、それにしても美人じゃのう……。いつヨメに行ったんじゃろうな。22、23?」

エイサップ

「…………こう言う人もいるから、油断なりませんよ」

 

 そう言うエイサップに、呆れたようにため息を吐く桔梗。槇菜は今だに頭にクエスチョンマークを浮かべたままだが、改めてエウロペへ視線を戻す。

 確かに、エウロペ・ドゥガチは目を引くほどの美人だった。

 

サイ・サイシー

「へへっ、すんごい美人じゃんあのお姉ちゃん」

隼人

「……そうだな」

 

 腰の辺りまで伸びた緩やかなウェーブの掛かった髪。どことなく憂いを帯びた瞳。そういったパーツの一つ一つもそうだが、何よりもそれがかけ合わさった時に発生する全体のオーラが、彼女の美しさを際立たせている。

 

雅人

「へぇ、隼人も女の子に興味あるんだ」

隼人

「フッ、俺はボインちゃんが好きなのさ」

 

 平然と言ってのける隼人に、隣に座る竜馬と弁慶が噴き出す。エウロペが憮然とした視線を隼人に向けると、隼人も負けじとエウロペを睨み返した。

 

オルガ

「ったく……。いいから話を始めてくれ」

 

 呆れ顔で、オルガが促す。

 

エウロペ

「……わかった。まず、お前達は月面でダインスレイヴキャノンによる地球への直接攻撃を阻止してくれた。もしそれが成功していたら今後の地球と木星の関係はより最悪のものになっていただろう。そのことに関しては木星を代表し、感謝する」

トビア

「…………」

 

 そう言って、エウロペは改めてVBの面々を一瞥する。その視線がふとトビアの前で止まり、キッとその目を細めるとエウロペはまた口を開いた。

 

エウロペ

「お前達の戦いを、私も見せてもらっていた。お前達の中には、我ら木星軍とは因縁浅からぬものもいるが……それもいい」

ドモン

「勿体ぶるな。俺達はあんたが伝えたいことがあるというから、こうして集まっているんだ。要件を早く言ってもらおうか」

レイン

「ちょっと、ドモン!」

 

 椅子に座らず、壁柱にもたれかかり射抜くような視線でエウロペを睨むドモン。レインが嗜めるがそれをエウロペが「いや、いい」と言って制すと、ようやく木星よりの来訪者は、話を切り出した。

 

エウロペ

「クラックス・ドゥガチ総統の野望はまだ、生きている」

ベルナデット

「え…………!?」

 

 クラックス・ドゥガチ。その名前がエウロペの口から出た瞬間、空気が凍りついた。

 

三日月

「誰?」

マーガレット

「……2年前、地球を滅ぼそうとした木星帝国の総統よ」

ジョルジュ

「ですが、ドゥガチ総統はデビルコロニーの決戦で自らをデビルドゥガチを化し、ガンダム連合との戦いで……」

トビア

「…………」

 

 そう。その戦いの中心にいたのがシャッフル同盟。そしてトビア達クロスボーン・バンガードだ。特にトビアはデビルドゥガチとの決戦に

て、ドゥガチ総統に直接引導を渡してもいる。「ドゥガチの野望が生きている」その言葉は俄には信じ難くそして、無視のできないものだった。

 

エウロペ

「……“巨神”」

ジュドー

「え?」

 

 だが、エウロペの呟いた言葉に反応したのはその戦いの渦中にはいなかった、ジュドー・アーシタだ。 

 

エウロペ

「宇宙世紀末期の時代に、木星で発見された“巨神”がある。一説によればその“巨神”は、星をも砕く力を秘めていると言われている」

 

 淡々と、言葉を続けるエウロペ。その言葉はあまりにも荒唐無稽で、しかしエウロペが嘘を言っているようには誰の目にも見えなかった。それだけ、危機迫る顔をしていたのだ。

 

エウロペ

「ある時、木星のガリレオ・コネクションが違法ヘリウム採取の為に送り出した部隊が、巨大なモビルスーツと思われるものを発見、回収した。帝国はガリコネからそれを強奪し調査を開始したのだ」

アムロ

「まさか……それが?」

 

 エウロペは首肯する。

 

エウロペ

「ああ。宇宙世紀末期に発見されたという伝説巨神。帝国はそれを、手に入れてしまった。そして……新総統は巨神を目覚めさせ、地球への直接攻撃を計画している」

トビア

「な……ん、だ、と?」

 

 俄には信じ難い、荒唐無稽な計画。だが、それを笑い飛ばすことは少なくとも、トビアにはできなかった。木星帝国は既に、月面に設置したダインスレイヴキャノンによる質量攻撃を行っている。そして、ドゥガチ総統は多数の核で地球を死の星へ変えようとしていた。

 木星帝国が本気なら、地球を滅ぼすような手口をいくらでもやってくる。それは直にドゥガチと戦ったトビアなら、信じることができた。

 しかし、問題なのはその手段だ。鉄也が手を挙げる。

 

鉄也

「……その“巨神”とやらが本物だったとして、木星から地球への直接攻撃だと?」

エウロペ

「ああ。“巨神”の力が伝説に語られるそれならば地球だけでない。宇宙全てを打ち壊すことも可能だろう」

 

 そう言って、ノーマルスーツのエウロペが胸ポケットから取り出したのは、1枚の写真だ。解像度は低い。だが、何が写されているかくらいは読み取ることができる。そこには、作業用のモビルスーツが数台と、そして巨大な機動兵器の腕と思われる赤いものが写っている。

 

槇菜

「プチモビと、木星のモビルスーツと……それに……」

桔梗

「待って。その写真が本物であるという証拠は?」

エウロペ

「解析にでも回せばすぐにわかる。これは復元作業中の“巨神”を望遠カメラで撮影したものだが、バタラとの大きさを対比すれば100mを誇る超大型になると推測されている」

サイ・サイシー

「ひゃ、100!?」

 

 サイ・サイシーが驚くのも無理はない。平均的なモビルスーツで18m級。グレートマジンガーが25m。VBの中で特に大型のゲッターで約50mだ。それを遥かに超える巨体。おそらくは、ハイパー化したオウカオーと同じかそれ以上。

 

ジュドー

「…………」

トチロー

「ジュドー?」

 

 その写真に写る赤い腕。それをジュドーは忌々しげに睨め付けている。その様子を怪訝に思い、トチローが声をかける。ジュドーは少し困ったように髪を掻き、アムロ・レイに視線を投げた。

 

アムロ

「……もう、隠し切れるものじゃないな」

 

 アムロが観念したようにため息を吐く。それを肯定と受け取って、ジュドーは口を開いた。

 

ジュドー

「…………俺、知ってるんだ。こいつを。伝説巨神を」

エウロペ

「何だと?」

 

 伝説巨神。それは木星帝国でもトップシークレットだ。それを知っている者がいるなどとは考えられない。エウロペはジュドーを睨む。だが、ジュドーはそんなエウロペの視線を制し、言葉を続ける。

 

ジュドー

「伝説巨神。こいつが宇宙世紀90年代のある時木星圏に現れたのは事実なんだ。何せその時俺は、復活する“巨神”と戦ったんだからね」

オルガ

「何だと……!?」

 

 オルガが驚くのも無理はない。ジュドーの外見は10代半ばの少年。オルガや三日月と同じか、もう少し下でも通用する外見だ。だが、その話が本当ならジュドー・アーシタは、約70年前に木星にいたことになる。

 

カミーユ

「やはり、ジュドー。お前も……」

ジュドー

「ああ。俺とカミーユは、宇宙世紀の人間なんだ。詳しいことは俺もわからないけど、アムロさんやシャアと同じように、この時代に流れついちまったんだ」

 

 ジュドーの言葉に、槇菜が「あっ」と声を漏らす。

 

槇菜

「カミーユ・ビダン……。シャア・アズナブルの伝記で名前を見たことがあります」

カミーユ

「ああ。俺はクワトロ大尉……いや、シャア・アズナブルと共にティターンズと戦ったんだ。そして気がついたら、あそこにいた」

 

 アムロ・レイ。シャア・アズナブル。それにカミーユ・ビダンとジュドー・アーシタ。本来この時代にいるはずがない者達が、互いに顔を見合わせる。

 

シャア

「かつて、木星に逃げ込んだジオン残党勢力は“巨神”を発掘した。“巨神”のあまりある力は連邦の打倒に留まらず、宇宙そのものを崩壊させる。その可能性を危惧し私は“巨神”の破棄を命じた。だが、木星駐留艦隊はそれを拒絶し、“巨神”を復元させてしまった」

アムロ

「一方で当時の連邦でも、木星に“血まみれの巨神”がいるという噂が流れていた。俺はその調査のために木星圏へ飛び……ジュドーと出会ったんだ」

槇菜

「…………」

 

 槇菜の学んだ歴史の中に、そのような記録は残されていない。歴史の裏側。語られざる真実。しかし、そう呼ぶにはあまりにも現実感がない“巨神”という存在を槇菜は、否定できなかった。

 

ヤマト

「マンガじゃあるまいしって言いたいけどな。俺のゴッドマジンガーだって、古代ムー王国の守り神だ。木星にそんな、神様みたいなマシンが存在しててもおかしくはねえか」

アイラ

「ええ……。それに、ゴッドマジンガーだけじゃない」

ユウシロウ

「……………………」

槇菜

「うん…………」

 

 摩訶不思議な、常識を覆す存在。それらは既に、このVBに集まりつつある。古代ムー王国の守護神ゴッドマジンガー。伝承に語られる恐怖の器である骨嵬。それに旧神と呼ばれたゼノ・アストラもとい、エクス・マキナ。

 

ハーロック

「……俺達があの空間で見た“厄祭戦”が真実なら、もはや何が真実でもおかしくない」

三日月

「あれは本物だと思う。なんていうか……そういう感じがあった」

 

 “厄祭戦”。邪霊機の少女とリーンの翼。そしてエクス・マキナの共鳴により垣間見た「前の宇宙」での出来事。それこそ俄には信じ難い。しかしここにいる誰もが、その真偽を疑いはしていない荒唐無稽の最たるものだ。

 

キッド

「それで、その“巨神”とやらは復元できたのかい?」

エウロペ

「いや、だが新総統は“巨神”復活のために、地球のヌビア・コネクションと協定を交わしている」

アイザック

「ヌビア……!」

 

 ヌビア・コネクション。パブッシュ艦隊のエメリス・マキャベルとも癒着し暗躍していた彼らはしかし、マキャベル拘束後の取調べでも重要な手がかりを掴むことはできなかった。そのヌビアの名前が出たことに、アイザックが驚きの声を上げる。

 

エウロペ

「ヌビア・コネクションのカーメン・カーメンは、新総統と協力して“巨神”の復活と、その力による地球攻撃計画を進めている。そして、木星側の計画のコードネームは……『(ゼウス)の雷』」

鉄也

「ゼウスの、雷……」

 

 鸚鵡返しする鉄也。だが、その途方もない程に壮大な名前は、“巨神”というあまりにも現実感を伴わない存在を表すのに相応しいとすら感じられる。

 

ショウ

「それで、その“巨神”でどんな攻撃をするつもりなんだ?」

エウロペ

「それは……これだ」

 

 そう言ってエウロペが差し出したのは、もう一枚の写真。“巨神”と共に映る、巨大な砲塔。作業用モビルスーツと“巨神”のサイズ比較から“巨神”を100m級と推測するにして、その砲塔はおそらく70mはあるだろう。当然のことながら、機動兵器が持つ武装としては他に例を見ないサイズの巨大兵器だ。

 

ハリソン

「“巨神”の、銃?」

エウロペ

「解析班には、波動ガンと呼ばれている。小型のブラックホールを生成し射出することで、周囲一体に壊滅的な被害を与えることができるらしい」

マーガレット

「ブラック、ホール……?」

 

 ブラックホール。崩壊する星。光さえ届かない、光すら飲み飲む宇宙の崩壊点とでも言うべきもの。それを兵器として転用している。それは、あまりにも現実離れした理論だ。

 

隼人

「そんなことが可能だっていうのか?」

「俄には信じられんが……」

エウロペ

「少なくとも、帝国とヌビアはそれを可能だと信じているようだ」

 

 そこまで言うと、エウロペはゴクリと固唾を飲む。そしてゆっくりと、念を押すように再び口を開いた。

 

エウロペ

「帝国の計画。それはこの波動ガンを用い、木星から直接地球への遠距離攻撃を行う……超・長距離攻撃だ」

 

 

 

 

…………

…………

…………

 

 

 

トビア

「な……ん、だっ、て?」

 

 沈黙が支配する空間の中、最初に口を開いたのはトビア・アロナクスだった。荒唐無稽な“伝説巨神”の持つ波動ガンによる直接攻撃。そんな途方もない、想像力の遥か向こうに存在する計画を伝えられて停止する思考の空間。だが、トビアは理解していた。

 その計画の、恐ろしさを。

 

槇菜

「木星から直接って……そんなことできるの?」

桔梗

「星と星の狭間には途方もない距離がある。それを……」

 

 言いかけてしかし、桔梗もそれに気付く。途方もない距離。それは地球と木星だけではないということに。

 

ドモン

「なるほどな……」

隼人

「宇宙空間は真空。速度を落とす要素も存在しない」

トビア

「宇宙には何もない……地球と木星がどれだけ離れていても関係ないんだ。人間が小惑星帯と呼んでいる宙域だって、実際にはほとんどの石が月と地球よりも遠い間隔で浮いているに過ぎない。隙間だらけなんだ!」

 

 隙間だらけの宇宙。重力のない宇宙。それら全ての、ただただ当たり前の現象が答えを示している。木星から地球への直接攻撃は届くと。

 

エウロペ

「ああ。そして波動ガンが帝国の推定する通りの性能だったなら、どうなると思う。地球に直接、ブラックホールが到達すれば……」

アムロ

「まず、小型ブラックホールというものの規模にもよるが、到達する前に地球の自転に異変が起こる」

カミーユ

「そうなれば、地殻変動や洪水、火山の噴火のような災害は避けられないでしょうね」

 

 それだけでも、既に大惨事は免られない。しかし、ことはそれに留まらない。

 

シャア

「ブラックホールが接近すれば、コロニーも無事では済まんだろう。だが、もしそれが地球に着弾した場合か……。下手をすれば、ブラックホールに飲み込まれて地球という星そのものが粉々になる」

槇菜

「そんな……」

 

 それは、絶望的な推測だった。ダインスレイヴキャノンが直撃した場合の想定とは比較にはならない。地球という星そのものが、この宇宙から消滅するかもしれないという危機。

 

トビア

「冗談じゃないっ。冗談じゃないぞ……」

 

 地球から木星までの航行は、最低でも3ヶ月かかる。おそらく、3ヶ月もあれば帝国は“巨神”を

完全に復活させ、波動ガンによる直接攻撃……『(ゼウス)の雷』は完遂してしまう。

 

竜馬

「チッ、ゲッターも単独で木星まで行くってなれば、エネルギーが保つかどうか……」

 

 時間だけではない。備蓄の問題もあった。スーパーロボット達ならば、長距離航行も可能かもしれない。しかし、機体もパイロットもその間無補給というわけにはいかない。

 

ボウィー

「ブライガーならどうにかなるだろうけど、さすがに俺ちゃん達だけで引き受けるには大きすぎる仕事じゃないか?」

アイザック

「ああ……。だが、最悪の場合我々だけでも先行し、“巨神”を叩く必要がある」

 

 皆が皆、動揺を隠しきれないでいた。だが、そんな中でも冷静な男が只一人。

 

ハーロック

「……事情は理解しました」

 

 キャプテンハーロック。鷹のように鋭い眼光を持つ、隻眼の大海賊。彼の目には既に、次の航路が見えている。

 

トチロー

「へへっ、俺たちのアルカディア号なら、木星まで二週間あれば辿り着くぜ」

エウロペ

「本当かっ!?」

 

 海賊艦アルカディア号。こことは違う、双子の宇宙より現れた艦。彼らは、戦い抜いてきたのだ。遥か宇宙の彼方からの侵略者達と。

 

オルガ

「木星帝国の奴らには、少々付けてもらわならねえ落とし前もあるからな。この仕事、鉄華団も引き受ける」

エイサップ

「サコミズ王が……先人達が生きて、守り続けてきたものがこの星にはあるんだ。それを、粉々になんてさせるものか」

 

 エイサップの目には、一点の迷いもなかった。その手には、小さな御守りが握られている。昨夜、母……敏子が、安全を祈って寄越してくれたものだ。

 

リュクス

「……エイサップ」

エレボス

「地球が粉々になったら、バイストン・ウェルはどうなっちゃうのかな?」

 

 エレボスが不思議そうに小首を傾げた。

 

マーベル

「地上とバイストン・ウェルは、常に密接な関係にあると言われているわ。バイストン・ウェルが海と大地の狭間の世界にあるなら、地球が粉々になったらバイストン・ウェルも存在できなくなるかもしれない」

チャム

「えぇっ! そんなのイヤよ!?」

 

 忙しなく羽ばたき、ショウの頭上を飛び回るチャム。ショウはそんなチャムを右手で掴むと、「うるさいよ!」と放り投げる。

 

ショウ

「だからこそ、俺達がやるんだ」

ユウシロウ

「そうだな……」

 

 意を決すように、ショウ。それを肯定するように、ユウシロウが頷く。その直後だった。カシャという音と共に、ブリーフィングルームの扉が開かれる。そこに立っていたのは、几帳面なオールバックの青年。その爬虫類のような無機質な、人を値踏みするような視線を何人かは見覚えがあった。

 

一清

「……久しぶりだな、ユウシロウ」

ユウシロウ

「兄さん……」

ミハル

「…………」

 

 豪和一清。豪和インスツルメンツの代表であり、ユウシロウの実兄。いや……。

 

一清

「ユウシロウ、骨嵬を動かしてみせたようだな。やはり、お前は私の期待に応えてくれる。本物のユウシロウよりもな」

ドモン

「っ……!」

竜馬

「この野郎……!?」

 

 ユウシロウは、正確には豪和憂四郎ではない。嵬の血を持つ者として、ユウシロウにされてしまった存在。一清は、ユウシロウがその真実に行き着いたことを知っているのだろう。そしてあえて、煽るように付け加えた。そう受け取られても仕方のない言動。だが、当の本人であるユウシロウは意に返そうとしない。ただ、明確な意思を宿した瞳で兄を見据えている。

 

ユウシロウ

「一清兄さん。何をしにここへ?」

一清

「お前達に伝えなければならないことがある。パブッシュ艦隊の中で、停止命令を無視し独断で行動を続ける部隊が存在する」

エイサップ

「何だって……!」

 

 パブッシュ艦隊は、エメリス・マキャベルの拘束と共に艦隊停止命令が出されていた。パブッシュには核弾頭の他にも、独自に蓄えられた多数の戦力が存在する。アレックス鈴木の証言により得られた情報では、ホウジョウ国とも秘密裏に同盟を結んでいたらしい。ホウジョウ国の艦隊も、サコミズ王を失いコドール女王もまた戦意を失った中、東京湾に停泊し日本政府の管理下に置かれている。

 そんな中で、独自の行動を取る部隊。

 

ハーロック

「まさか、ゾーンか!」

 

 フェーダー・ゾーン。ハーロックへの個人的な怨恨を晴らすため、そして自らの野心のために暗躍する紳士。ハーロックがその名を叫ぶと、一清は首肯する。

 

一清

「ゾーン艦は現在、ある場所を目指して進軍している。その場所は……マチュ・ピチュだ」

マーガレット

「マチュ・ピチュ?」

 

 マチュ・ピチュ。マーガレットは覚えていた。以前、ゼノ・アストラの出自についてルー博士に訊いた時に博士が答えた場所だ。

 

ジョルジュ

「マチュ・ピチュ、ですか……」

槇菜

「たしか、ゼノ・アストラ……エクス・マキナが眠っていたのが、そこなんですよね?」

マーガレット

「ええ。もしかしたら、何かあるのかもしれない……」

 

 エクス・マキナ。槇菜により名付けられた生まれ変わりし『旧神』。エクス・マキナにはまだ、謎が多い。いや、むしろその謎は深まったと言っても過言ではない。

 

ヤマト

「エクス・マキナが眠っていた場所……。もしかしたら、あの邪霊機とかいうやつについても何かわかるかもしれねえ」

オルガ

「“厄祭戦”についてもだ。ゾーンの奴も、何かに勘付きやがったか?」

一清

「可能性について考えるのは君達の仕事ではない。だがどのようなものであれ、危険なものであることに変わりあるまい」

 

 冷淡に告げる一清。だが、言っていることは正しい。

 

ユウシロウ

「……わかりました。兄さん、俺達はマチュ・ピチュへ行きます。ですが答えてください」

一清

「何だ?」

 

 その一瞬、まるで時間そのものが凍りついたような間があった。ただ、偽りの兄弟が互いの視線を見据えている。それだけの間。だが、そこには他社の付け入る隙ひとつない。

 例えるならば、そう。二人の剣豪が互いに向き合っている時の。刃を抜いた瞬間、互いの生死が決まるような。そんな冷たい時間が、兄弟の間に漂っている。

 やがて、ユウシロウは口を開いた。

 

ユウシロウ

「本物の豪和ユウシロウは、8年前に死んでいた。……俺は一体、誰なんですか?」

 

 それを受けて一清は、微動だにしない。ただ一清は自分を見据えるユウシロウの目を見て、静かに告げる。

 

一清

「お前は……嵬だ」

 

 

レイン

「…………」

槇菜

「あの人……」

 

 一清の言葉は、まるで凍ったナイフのように冷たい。少なくともそれは、

 

桔梗

「弟にかける言葉が、それなの……?」

 

 それは少なくとも、桔梗には俄かに信じ難いことだった。桔梗だけではない。ドモンや鉄也、ヤマト。それにマーガレットらからも非難の視線を浴びながら一清は、それを意に返さない。

 

ユウシロウ

「……そうですか」

 

 だが、そんな中でもユウシロウはただ一清を見据える。その眼を受けて一瞬、一清の表情に揺らぎが見えた。

 

シャア

(この男……動揺している?)

チャップマン

(ほう……)

 

 それをシャアやチャップマン。アムロ、東方不敗と言った面々は見逃さない。ほんの一瞬、些細な変化だ。だが次の瞬間には一清は踵を返し、その表情は伺えない。

 

一清

「では、私はここで失礼しよう。……ユウシロウ、しばらく見ない間に変わったな。残念だ。俺は以前の、人形のようなお前の目が好きだったんだがな」

 

 ただそれだけを言い残し、豪和一清はブリーフィングルームを後にした。

 

…………

…………

…………

 

 

—某所—

 

 

 東京の街は、甚大な被害を受けながらも少しずつ日常を取り戻しつつある。昨日発生したホウジョウ国による東京襲撃事件。その戦禍の爪痕は激しいが、首都部だけが東京ではない。むしろ、実際にはそういった都心部から外れた住宅地域の方が多い。

 VBにMr.ゾーンの行方を教えたその夜、豪和一清はそんな東京の景色を背景に一人、歩道橋を歩いていた。車を呼ぶのも可能だったが、昨日の事後処理で交通は渋滞している。それでも一清が科学要塞研究所へ向かったのは、直にユウシロウの顔を見ておきたかったからだ。

 

一清

(ユウシロウ……)

 

 ユウシロウは、変わった。眼に意志を宿すようになった。それなりにユウシロウのことを弟として気に入っている清継や清春ならばその変化を好ましく思うかも知れないが、それはやはり、一清にとっては嬉しい変化ではない。

 ユウシロウは、餓沙羅鬼(ガサラキ)へ至るための切り札だ。骨嵬を動かしたユウシロウは今や、完全なる嵬として目覚めている。そうでありながら、ユウシロウは自らの意志を手に入れてしまった。

 

一清

(人形であるからこそ、価値があったものを……)

 

 一清が餓沙羅鬼(ガサラキ)を手に入れるために、ユウシロウは最も重要な駒だ。そうでありながら、駒が意志を持ってしまった。

 意志のある兵など、必要ない。ユウシロウに人としての感情を与えてしまったというのならば、VBでの人との関わりはユウシロウの覚醒を助長すると同時に……一清の計画に誤算を与えていたことになる。

 それは、ユウシロウを優秀な人形として扱い続けていたが故の、見えない誤算だった。

 

???

「焦っているようですね」

 

 一清が対角線上に、一人の男が歩いてくる。夜の中でも目立つ金髪に、白いスーツの白い男。一清は、その男を知っている。

 

ファントム

「第三幕の、はじまりですか……」

 

 ファントム。彼が“シンボル”の総帥であるという事実を知るものは、この世で彼自身とカーメン・カーメン。それに一清のみであろう。一清と同じく「ガサラキ」を求める者。それ故にファントムは一清に接触し、一清の求める知識を授けてきた。

 ゲッター線。ゲッターロボ。黒平安。そしてそれらが齎すものと、ガサラキとの因果。

 一清は嵬ではない。代を重ねるごとに薄れつつある嵬の血を、一清は引き継ぐことができなかった。

 もし、憂四郎やユウシロウではなく自分自身が嵬だったならば、一清の人生はまるで違うものになっていたのかもしれない。だが、そんな仮定の話に一清は興味を持たなかった。

 

一清

「……あなたは、知っている。これから、何が起こるのか」

ファントム

「“厄祭戦”。機械仕掛けの神々が目覚めることで始まる最終戦争。しかしゲッターエンペラーは、この宇宙から失われた」

一清

「エンペラーの加護なくして、“巨神”の“発動”を止めることなどできない。だが、“発動”による終焉を越える手段はある」

 

 人通りのない歩道橋で、互いに顔を見合わせながら話す二人。まるで世界から、世間から隔絶されたように東京の街から隔絶された二人の会話。だがもし誰かが耳にしていたとしても、誰も気に留めるものではないだろう。精々、漫画か何かのネタを出し合っている。その程度にしか受け取られないだろう。ましてやそれが、世界の真実と、運命に関わるものであろうなど誰が想像できようか。

 

ファントム

「……私とあなたは、千年の野望に憑かれた時の虜囚」

一清

「古の野望は、我が意ではない」

ファントム

「ならば何故、今更ながらに餓沙羅鬼(ガサラキ)の力求めようとするのです?」

 

 一清の視線に映る青年の表情からは、彼が何を求めているのかは窺い知れない。餓沙羅鬼(ガサラキ)を求める理由も、その背景も。ただ、自分と青年は違う。と言うことだけは理解できた。

 一清が求めるのは、力。力とは振るうために存在する。宇宙世紀の人間が地上に住む者達を一掃するために隕石を落とそうとしたように。力を振るうことの本質は、破壊にある。

 

一清

「全てを拒むため……この国、この世界が作り上げたあらゆる秩序を破壊すること」

 

 一清の野心。その根底にあるものは、憎悪だ。この世界は、正しくない。汚染された地球を見捨てたコロニーの連中も、その地球にしがみつく自分を含めた愚民どもも。

 世界とはより正しく、よりシンプルに有るべきなのだ。そのためには。

 

一清

「時の足跡を破壊し、その後私が新たな時の支配者となる」

 

 これまでの輪廻。これまでの歴史。そういったものから解放された新たな輪廻を、自らの手で創出する。それこそが、豪和の悲願すらも踏み台にし、兄弟や父を利用し出し抜いて手に入れんとする。一清の野心。

 それは。

 それは、紛れもない。

 

ファントム

「業……ですね。あなたこそ人の業そのもの」

 

 三界また火宅の如し。一清は自らを焚く火の中で生きていた。そして、その炎はやがて一清の全てを飲み込んでいくだろう。それを一清自身も、理解していた。

 

一清

「それでもイカロスは、天を目指した。人とは元来、そういうものだと私は思う」

 

 そう言って一清は、鮫のように笑う。自らを焚く業火を感じながら、それでも豪和一清という怪物は嗤っている。

 

 そして夜は、更けていく。




次回予告

皆さんお待ちかね!
ゾーンの艦を追い、マチュ・ピチュへ急ぐアルカディア号。
マチュ・ピチュはしかし、ミケーネ帝国の戦力が集結していたのです!
ピンチに陥る槇菜達。さらに、ゲッターロボをこの世から消し去るべく、四天王も最後の戦いを仕掛けてきました!

次回、『運命の申し子! 出撃ゲッターロボアーク!』に、レディ・ゴー!
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