碌にストーリーも作れず寝落ちしてもうた!!
ヴィラン襲来はこの回含めて後二話続きます!
マスキュラーに勝利したバットマンは、やはり苦戦だったのか肩で息をしていた。
「(なんとか、この子を屋敷まで連れていかなくちゃ……!)大丈夫か?」
「う、うん……」
「よし。今から君を屋敷まで送り届ける」
洸汰の具合を確認したバットマンは、ガントレットに文字を打ち込む。すると、真上からエンジン音が聞こえてきた。
実はこの場所、道路の真下に位置しているのだ。故に、バットモービルが駆け付けられる。
洸汰を抱えながら上にグラップリングで上に昇り、バットモービルのコックピットに座らせる。
「私は、他の人を助けに行かねばならない。この車は、屋敷まで君を送ってくれる。だから、安心してくれ」
「う、うん」
「では、後で会おう」
そう言ってバットマンは、バットモービルから降りてガントレットのボタンを押し、コックピットを閉じて発進させた。
それを見送ると、ガントレットが紅く点滅し始めた。誰かから通信が来たのだ。
バットマンは、ガントレットにディスプレイを展開し、テレビ電話モードにする。通話相手はルーシャスだ。
『大丈夫ですか?! すごい地鳴りのような音がしましたが?』
「ああ、問題ない。それより、生徒たちは?」
『シェルターで大人しくしていますよ。飯田君が上手く誘導してくれてます』
「さすがは、委員長。他の敵は?」
『虎がマグネという敵と、マンダレイはスピナーという敵と交戦してます。森の奥では、蒼炎を出してる男とタイツスーツを着ている男が一緒にいます。あ~、ガスの敵の方に急いだ方が良いですよ、脳無が襲ってます!」
「わかった。すぐに向かう」
『ガスマスクを忘れずにお願いしますよ』
ルーシャスがそう言って通信が切れると、空からバットウイングが飛来し、バットマンの眼の前に向かって何かを射出した。それは、バットマンの装備を輸送する箱〝バットポッド〟である。
バットポッドが開き、中には装備が入っていた。口と鼻を覆う型のガスマスクだ。見た目的に一番近いのは、ラーズ・アル・グールがゴッサムの敵〝スケアクロウ〟のガスを吸わないために使っていたマスクだろう。
バットマンは、それを取って装着し、崖となっている道路から飛び降りてスピードを上げマントを広げて急加速し、ガスが渦巻く森に向かった。
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数分前。
B組の鉄哲と拳道はピンク色のガスに突進していた。先ほど、相澤から戦闘許可が出たのとお同時に鉄哲が突撃し、それを拳藤がついてきたのだ。
「聞いたか拳藤! ぶん殴る許可が出たぞ!」
「待てって鉄哲! このガス分かってんのか!?」
そこで鉄哲は立ち止まり、拳藤の方に振り返った。
「ヤベェって事だろ?! 俺だってバカじゃねぇ!」
「バカ! マンダレイのテレパスに、ガスの事はなかった!」
実は、先ほどの戦闘許可はマンダレイがテレパスを使って通達したこと。それにガスの情報がなかったということは、そこにガスはないということ。
さらに、このガスは拡散する事無く止まっていた。
そこまで聞いた鉄哲が、あまり理解できず問う。
「つまり、なんだ?」
「発生源を中心に、ガスが渦を巻いてる。台風的な感じでさ。つまり、その中心にガスを放出、且つ操作してるヤツがいるってこと」
「なぁるほど~! 拳藤すげぇな!」
鉄哲のその言葉に、ジト目で「だから私だけついてきたんだよ……」と愚痴を零す拳藤。
だが、そうなると時間の問題である。ガスマスクのフィルターがガスを無効化するのにも限度がある。ガスの濃度が高いということは、それだけガスマスクのフィルターが消耗するということ。本来では、そういう時はフィルターを交換すれば済む話だ。しかし、この突然の事態にフィルターの替えがあるわけがない。
その説明を聞いた鉄哲は、眼を細め、ガスをかき分けながら走り出した。
「つまり! ガスが濃い方に全力で走って! 全力でぶっ飛ばせばいい!!」
「端的に言えばそうだけど! (なんちゅう単細胞っぷり!)」
拳藤は、鉄哲の言う事に若干呆れている。だが、理解はできた。クラスメイトが、友達がガスのせいで苦しい目に遭った。そんな事、許せるわけがないのだ。
「頑張るぞ拳藤!!」
「うん! (そういうとこ、嫌いじゃないよ!)」
だが、鉄哲と拳藤の事は、敵にはバレていた。
濃すぎて若干紫が混じっているピンクのガスの中心で、学ランを着たガスマスクの敵〝マスタード〟が何かに気付く。
「真っ直ぐこっちに向かってきてるな。三…いや、二人かな。やっぱり、切り抜ける奴はいるんだね。流石名門校かな? でも悲しいかなぁ…どんだけ優秀な個性でも……」
マスタードはそう呟きながら、学ランの内側を漁った。すると、マスタードの横のガス幕がかき分けられ、鉄哲が出てきた。
「見つけたぞ!!」
「人間なんだもんね」
マスタードは学ランからリボルバー拳銃を取り出し、鉄哲に向けて発砲した。
「ああ! 体育祭の中継で見たよ! いたねぇ、硬くなるヤツ!」
鉄哲の個性は〝スティール〟。言わば、金属化だ。この体なら、銃弾なんてものは大して効果はない。だが、今つけているガスマスクは別だった。
ガスマスクは真っ二つに割れガスに晒される鉄哲。口を押えてガスを吸わないようにする。
「まぁ、関係ないよ! このガスの中で、どれだけ息止められるかって話だし!」
そう余裕そうに話すマスタードに対し、鉄哲は冷や汗を流していた。
「(拳銃とかマジか…! しかもマスクを狙い打ち! それに、何だこのチビ!? 学ランって、タメか年下くらいじゃねぇか! 舐めやがって…!)」
鉄哲は片手で口を押えながらマスタードに向けて走り出す。しかし、拳銃の銃弾に弾き飛ばされてしまった。
「ターミネーターごっこ? 硬化だからって、突進ってバカでしょ?」
マスタードは、拳銃を持っていないもう片方の手で、自分の頭を指で突いた。
「名門校でしょ? 高学歴でしょ? 考えろよ?」
そう嘲笑うマスタード。だが、その横から拳藤が現れた。
しかし……
「二対一で一人は身を隠して不意打ち狙い。負けちゃうな……
「避けろ拳藤!」
マスタードの言葉と、拳藤の横にいる人影から鉄哲が口を押えながら警告する。
しかし、拳藤は反応できず、脳が剥き出しの怪人〝脳無〟に口ごと首を掴まれ、捕らわれてしまった。
「僕は遠距離型なんだから、近距離個性に有効なヤツ連れてるに決まってんじゃん! だから、言ったんだよ。バカってね。アヒャヒャヒャヒャ!」
マスタードはそう言って二人を嘲笑った。その笑い声に合わせて拳藤の首が絞まっていく。鉄哲は警告したときにガスを吸ってしまったのか、倒れかけている。
「(アタシが
拳藤はそう悔やんでマスタードと脳無を睨む。しかし、それで首が絞まるのが止まるわけではない。
段々と意識が朦朧としてきた拳藤。意識が朧げなのと、命の危機だったのもあるのか、こんなことを思ってしまった。
「(お願い…! 誰か…助けて…!)」
その姿を見たマスタードが嘲笑う。
「あのさぁ、将来ヒーローになる人間が泣くとか、噓でしょ? ヒーローはヒーローらしく敵に敵意向けて死ねよ」
「その言葉、そっくり返すぞ」
「ゴハァッ!?」
次の瞬間、マスタードの顔はガスマスクごとゴシャァッと生々しい音を立てて潰された。マスタードは、殴られて気絶した。その影響でガスが晴れていく。これをなしたのは、急降下したバットマンの拳だった。
そのバットマンを見た脳無は拳藤を投げ捨てて殴りかかった。投げ捨てられた拳藤は、咳き込みながら涙で滲む目で脳無が向かっていった方を見る。
そこには、脳無の攻撃を躱しながら、脳無の全身をパンチラッシュして殴るバットマンの姿があった。
バットマンは、最後に脳無の顎を蹴り上げる。それを受けて活動限界となったのか、脳無は動きを停止した。周りを見渡して敵を片付けたことを確認したバットマンは、ガスマスクを外して拳藤に近寄る。
「怪我はないか?」
「は、はい…」
怪我の有無を確認すると、ガントレットを操作して洸汰を屋敷に運び終えたであろうバットモービルを呼び寄せる。丁度ここは、屋敷に続く砂利道の一つなのですぐに来るだろう。
案の定十分もしないうちに走ってきた。そのバットモービルの後部座席に二人を乗せオートドライブで屋敷に運ばせ、バットマンは、目測で一番高い木にグラップリングしてグライドした。
空から他の敵を探していると、空中を飛ぶマジシャン風の敵とそれを追う轟と障子の姿があった。
バットマンはそれを追った。
AFO戦の後の出久のその後は?
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雄英復学、バットマン活動継続
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孤独に戦い続ける。サイドキック無