今回はヴィラン大量放出です。もしかしたら、正体が分かるのもいるのかも?
ヴィランだけなのと、キャラがあんまし思いつかなかったので超少なめです。
夜。
それは、最も闇が深くなる、
ある場所では暴力事件が起きる。ある場所では窃盗事件が起きる。ある場所では殺人事件が起きる。
数を挙げればキリがない。
それは、ここでも起きていた。
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様々な人が笑いあって賑わいを見せる繁華街。その路地裏で一人の少女が歩いていた。少女は、黒いロングヘアでボロボロの
彼女は、雄英高校で冤罪事件を起こして除籍となり、それを親に責められて家出。現在、幽鬼のように路地裏をさ迷い歩いているのである。
「どうして……どうして私がこんな目に…?」
彼女は虚ろな目で己に問うた。なぜ、自分がこんなことになっているのか。親に怒られたこと。雄英を除籍されたこと。そして、
「アイツが…悪い…焦凍君や勝己君に! ヘラヘラ近づくアイツがッ!! アッハハハハハ!」
彼女の眼には、一人の男が、ボサボサの緑色の髪の少年が映っていた。
彼女の眼に生気と狂気が宿る。すべては、己を陥れたあの男に、復讐するために。
「凄まじい感情だね。怒りと…喜び、いや、楽しいかな?」
「!?」
少女は突然聞こえてきた声に驚いて周りを見渡す。しかし、声の主は何処にもいない。
すると、
「上だよ、上」
という声が聞こえ、言葉通り上を見れば、そこにはスーツ姿にハンチング帽を被った口だけ見えている男が空中に浮いていた。
「何なのよ、貴方?」
「僕は君の味方さ。大丈夫だよ」
男は少女の頭に手を伸ばす。個性を
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薄暗いガレージの中で、一人の男が金属を加工していた。男の見た目は、サラサラの茶髪、百八十センチメートル近い高身長に細身ながら引き締まった体。目は瞳孔が収縮して興奮状態に陥っている。
中にはマネキンがあり、それに白と金で塗装された鎧を飾っている。
その他にも、壁には地図が貼られ、デスクの上にはパソコンが置かれており、デスクの前の壁には大量のバットマンの写真が貼られている。よく見れば、他にもオールマイトやエンデヴァー等のヒーローたちの写真も張られている。だが、全てズタズタに引き裂かれていた。
「お前じゃない……ヒーローは、勇者は俺だけで十分だ……!」
男がそう言っていると、加工が終わったようで電動ヤスリから離して出来を確かめる。その出来に満足してマネキンに着けてある他の鎧と組み合わせる。
「後は、剣だ……」
男はそう言うと、ガレージを出て裏社会の武器屋に向かった
全ては、自分がバットマンを越えた勇者になるために……
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夜が最も更けた真夜中。それども街の灯りは消えはせず、様々な灯りをが光っている。
そんなビルのテナントの一つで、二人の男が話し合っていた。テナントの中は薄暗く、宙に吊られた電球数個が部屋を照らしている。壁には日本酒やウイスキーボトルなどの酒瓶が置かれている。
その部屋で、一人は無精髭の生えた銀髪の男が煙草を吸いながらソファに深く座り込み、もう一人の眼鏡をかけたスーツ姿の爽やかそうな男は指を合わせながら謙虚そうに前のめりで座っていた。
「薬が入手できなくなった? どういうことですか義爛」
「どうもこうもねぇさ。最近活動を始めたヴィジランテがヤクを仕入れてる港で暴れたのさ。まぁ、警察が来る前にアンタの分のヤクは手に入った。危なかったぜ」
義爛と呼ばれた男は面倒そうに顔をしかめて説明する。それを聞いて男は不満そうな態度を隠さずに表に出した。
そもそも、この男が日本に来たのは、ある街を恐怖に陥れようとして失敗し、この国で再起を図るためだった。
そこに、この邪魔である。苛つくのも無理はない。
「……そのヴィジランテの名前は分かりますか?」
「え? アンタ知らないのか? ここら関東でヴィジランテっつったら、
「なるほど、分かりました。では、薬が再び手に入るようになったら言ってください。では」
「ああ。病院のお仕事頑張ってな。先生」
先生と呼ばれた男は人の良さそうな笑顔で部屋を出ていき、廊下を歩いてトイレに入った。顔を洗って鏡に映る己の顔を見る。その顔は憤怒で彩られていた。
「ここでも私の邪魔をするか…! バットマン!!」
男は鏡に拳を打ち付ける。鏡はヒビが入り、彼の姿が無数に映し出された。