モンハン世界に成り行きで転生した中身おっさん   作:びびんば

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104完了報告をしましょう。

徹夜明け。

 

学生時代は、飲みや麻雀などの付き合いで朝まで、なんてこともしばしばあった。

変なテンションになるわ、次の日最悪のコンディションだわで、いい思い出はあまりない。

 

ティガレックスの狩猟は、夜に始まり朝終わった。

久々の徹夜明け。

考えたら、こっちに来てからは初めてかもしれない。

だが、今朝は少し気持ちがいい。

 

ポポ車に揺られ、ゆっくりと進むその道のり。

なんとかやり遂げたという達成感が、ちょっとだけ徹夜明けの体を元気にしてくれる。

 

……まぁ、体は疲労困憊。

小さな傷や打撲は数えたらキリが無い程。

そんな状態なんだけど。

 

 

御者の方や救援のハンター達には、いたく心配された。

「こんな傷だらけで、よく無事だったな……。」と、若干引かれた。

うん、自分でもそう思う。

 

編み出した技。

仮に……回避攻撃と名付けよう。

その回避攻撃の弊害の一つが、この傷だらけの体かもしれない。

骨折や重度の裂傷こそ負っていないが、小さい傷が無数につく。

攻撃を受けながら躱すのだから、まぁ当たり前といえば当たり前だ。

 

むしろこれだけで済んで、良かった。

ショウコあたりに言ったら、こっぴどく叱られそうな技である。

切り札……として考えておこう。

長時間傷ついたままで戦闘に臨むのは、おそらくキツイ

何より、周りに引かれるし。

 

…………頼むからジロジロ見ないでくれませんか…………。

 

 

救援に来てくれたハンターたちは、3人。

いずれも、タオカカでもトップランカーの方々……らしい。

……名前は知らないが、御者の方がそう言っていた。

 

ティガレックスを倒すための、編成なのだろうが……その方々からジロジロと見られている気がする。

 

…………スキル、気にしないを発動した俺は、ポポ車の振動に何とか眠らないよう踏ん張りながら、ミヨシまで帰っていくのであった。

 

 

* * * * * *

 

 

「よぅ、若いの。」

「あ、はい。俺ですか?」

 

 

ミヨシに着いて礼を言い、ギルドに向かおうとした時、野太い声に呼び止められた。

救援に来てくれたハンターの一人。

おそらくその中でも、リーダ格の人だと思う。

 

 

「…………おめぇ、名はなんだ。」

「あ、ソウジ、です。」

「武器と、ハンターランクは?」

「双剣で……多分4とかです」

「…………はぁぁぁ!?」

 

 

まるでキレたように返してくるリーダー格のハンター。

…………なんか悪いことしたか!?

 

 

「…………ハンター歴は?」

「へ?」

「だから、ハンター歴だよ。双剣を握って、どれぐらいだ。」

「……ええっと……おそらく、一年弱ぐらい……ですかね。」

「「「はぁぁぁぁぁあ!??」」」

 

 

またキレられた。

ハンター全員に。

 

キレてるよ。

だって青筋立ってるもん。

 

 

「…………と、討伐歴は!?今まで何していた!?」

「え、えーっと……。」

「まぁまぁ、リーダー!!」

「落ち着いてください!!ビビってるじゃないですか!!」

 

 

周りの男性二人が押さえる。

やはりリーダーだったのか、この男の人。

 

丸太のように太い腕。

武器は馬鹿でかいヘビィボウガン……だと思う。

大剣とかハンマーとか似合いそうだけど。

 

取り巻きのような二人は、完全にイケメン。

顎に髭を生やしたワイルドな感じのイケメンと、アイドルみたいな顔つきの可愛い感じのイケメン君。

 

……怖い人、ワイルドさん、アイドルさんと覚えておこう。

……なんてバランスの悪い組み合わせなんだ。

 

 

眠いので、何となくこれまでの経緯を伝えていった。

やはり俺ぐらいのやつがティガレックスを狩るなど、ありえないことなんだろうな……。

 

いや、よくやったよ、俺。

 

 

…………。

 

 

 

ひとまず、彼らは宿をとって、明日にはタオカカに帰るということだった。

俺がティガレックスにやられていたら、助けに入るその姿が見られたかもしれない。

だが、その実力を見ることなく、別れた。

 

まぁ、またどこかで会うこともあるだろう。

 

 

そんなこんなで、ようやく俺はギルドにたどり着いた。

多分、時刻は昼前。

狩猟にだいぶ掛かってしまったな。

急いで報告しなくては。

 

 

ギィィ……。

 

 

ギルドの扉を開けた。

 

 

「「「うぉーーーー!!!!」」」

 

 

その瞬間。

物凄い歓声。

人々の沸き立つ大音量。

 

 

「ソウジーー!!あんたすげぇよ!!」

「あの轟竜やったのか!?本当か!?」

「今日も祝いだ!!」

 

 

ワーワーと囃し立てられる。

……いやらしい話だが、まぁ想像はしていた。

褒められるかなー、位には。

 

だが、これは想像以上。

……気恥ずかしい。

 

 

「ど、どうも。あ、どうも。お、す、すみません。」

 

 

あ、とか、お、とか、言葉1つ置いて話してしまうのは、日本人の癖なんだろう。

拍手をされ、握手を求められ、それに応じながら、どうしても日本式のお辞儀をしてしまう。

 

だが、周りはそんなのお構いなし。

もみくちゃにされながら、俺は受付に向かっていく。

 

 

「ソウジさん!!」

「あ、ハイビスさん。」

 

 

ようやく見知った顔に出会えた。

いや、今までの人たちもなんとなく顔は覚えているんだが……名前と一致していないし、そもそも知らない人もいたし。

 

ちょっと安心。

 

 

「す、すみません。遅くなりましたが、ティガレックスの討伐、完了です。」

「はいっ!…………ほ、本当に…………おがえりなざいですぅ……うぅ…………!!」

「えっ!?な、なんで泣くんですか!?ハイビスさん!」

「だって……傷だらけで……帰ってきてくれただけでもうれじいのに……うぅぅ……!!」

 

 

おいおい。

 

参った。

ハイビスさん、仕事に関してはめちゃくちゃ優秀なものだから。

泣くなんて、想像もしてなかった。

 

 

「お、落ち着いてください……!ほら、俺、ピンピンしてますよ!見た目傷だらけですけど……大丈夫ですって!」

「グズッ……はいっ!…………よくぞ、ご無事で!…………グスッ。」

 

 

鼻をすするハイビスさん。

…………美人が台無しかと思いきや、これまた絵になる美しさ。

これだから美人は得である。

 

だって可愛いんだもの。

 

 

「はい……ただいま帰りました。」

「…………はい。……すうっ…………おかえりなさい、ソウジさん!」

 

 

一息おいて、いつもの顔を見せてくれたハイビスさん。

良かった。仕事モードに切り替わったか。

 

 

「…………。」

「…………うっ…………うぇぇぇぇぇぇん…………!」

「切り替わってない!?」

 

 

ハイビスさんが本当にいつも通りになるまで。

俺は、あたふたするばかりであった。

 

 

* * * * * *

 

 

 

「……で、では!気を取り直しまして!」

「はい。」

「く、クエストの完了報告を承らせていただきます!」

「はい。」

 

 

あれから大変だった。

あんまりハイビスさんが泣くものだから、俺も困惑。

実は一緒に生活していると誰かが話し始めたものだからさあ大変。

有る事無い事、話が盛りに盛られていき。

 

 

「あの二人……できてんじゃねえの?」

 

 

と、邪推が遥か彼方まで進むところで、アワキ村長が登場。

助かった……と思ったら。

 

村長さんまで男泣きしだすもんだから、更に大変。

 

 

「あの二人もできてんじゃないのか!?」

 

 

話が宇宙の遥か彼方まで放り投げられていく。

 

…………冷静に考えて、ありえねぇよ!!

冷静に考えなくても、ねぇわ!!

 

 

と、心の中でツッコミ。

 

 

おかげで場を収めるまでしばらくかかり。

今、集会所の臨時ギルド長室に駆け込んだ次第である。

 

 

『み、みなさーん!!とりあえず事の真相は、また今度!今度で!!』

 

 

扉の向こうで、どなたかギルド職員が大声で観衆を静止している。

真相ってなんだ。

アホか。

 

 

「い、いやぁ、すみませんなぁ。取り乱してしまいまして。」

「い、いえ。」

 

 

部屋の中には3人。

俺、ハイビスさん、村長さん。

 

 

「た、大変失礼いたしました……。」

 

 

ハイビスさんが顔を赤くして謝っている。

村長さんも、何故か顔を赤くして謝ってくる。

 

…………アワキさん、あなたまで顔赤くする必要ないんですよ…………。

 

まぁいいや。

 

スキル、気にしない。発動。

 

 

「それじゃ、ティガレックスの件を簡単に話しますね。」

「あ、はい。」

「よ、よろしくおねがいします。」

 

 

二人の気まずさをバッサリ断ち切って、俺は話を始めた。

 

 

村を出てすぐ、ティガレックスと対峙したこと。

紛れもなく強敵だったこと、何度も追い詰められたこと。

そして、屠るまでの経緯まで。

 

思い出せることを、全て話した。

村長さんもいるので、ギフトの部分はぼかしたけど。

 

 

「ソウジさんは、本当にお強いですなぁ……いえ、疑っていたわけではなく、むしろより信頼が増しましたぞ。」

「いやいや、正直死ぬかと思いました。何度も。」

 

 

嘘ではない。

実際、ギリギリだった。

村を守るという目標が無ければ、とっくにリタイアしていたと思う。

 

 

「ソウジさん……村を代表して、心から感謝申し上げます。」

 

 

ガタッ。

 

 

「本当に、ありがとうございました。」

 

 

深々とお辞儀をする村長さん。

……何だ、こっちの世界にも、お辞儀の文化はあるのか。

知らんかった。

 

いや、そこは問題ではない。

 

 

「いやいや!顔をお上げください!本当に!」

「いえ、誠意を示すことが、私にできる最大の礼ですので。」

 

 

真剣な目をして訴えるアワキ村長。

……この人やっぱり、いい人なんだな。

だって普通泣かないだろ、知り合って間もないハンターが死ぬ目に遭ったぐらいで。

 

 

「ソウジさん。」

「あ、はい。」

 

 

村長さんの言葉から少し間を置いて、ハイビスさんが話し始める。

 

 

「本当に……本当に、お疲れ様でした。」

「あ……ありがとうございます。」

「信じては……いました。ソウジさんならきっと、討伐してくれるって。……でも、不安で……不安で。また、私のせいで、ソウジさんが大変な目に遭っているんだって思うと……取り乱してしまいました。申し訳ありません。」

「ハイビスさん……。」

「……。」

 

 

こちらも真剣な目をして、俺を見つめてくる。

……いつだか、自分がディノバルドに出逢わせてしまったと、ハイビスさんは悔いていると言っていた。

 

だが、今回は違う。

一つの緊急クエストを俺が受け、俺は仕事を全うしただけだ。

 

 

「ハイビスさん、あの時とは違いますよ。」

「ですが、今回クエストを受けられるか迫ったのは私です……あの強敵に挑むことを、ソウジさんは拒むとは思えませんでした。……だから、本当に、本当に生きていて……よかった。」

「……。」

「……す、すみません!完了報告でしたね!……そ、それではこちらの確認をお願いいたします!」

「……はい。」

 

 

業務をこなしていくハイビスさん。

さすがプロ、そこからはテキパキと仕事を進めていった。

 

……涙を流すハイビスさんも、それはそれでよかったけど。

やっぱり、この姿だよな。

 

俺にとっての受付嬢は、やはりこの人だ。

 

 

…………。

 

 

「はい、ありがとうございます。……以上で、報告完了です。……あ、そういえば……。」

「え?」

 

 

ハイビスさんが不意に声をあげる。

何かあるのか?

 

 

「アヤ村に出した救援の要請……セツヒトさんのお呼び出しを、したままでした……。」

「えっ?」

「す、すみません、ついうっかりしていて……。」

「じゃあ……セツヒトさんは、今こちらに向かっている可能性が高い、と?」

「は、はい……。」

 

 

……まぁ、しょうがないか。

強敵に立ち向かった俺の救援のため、周辺で最強のハンターを招集する。

普通の話である。

 

 

「それじゃあ、お手数なんですが、今一度討伐完了の報を出して頂いても、いいですか?」

「はい。すぐに取り掛かりま―――」

 

 

なんてハイビスさんが話しだした。

その瞬間。

 

 

バタン!

 

 

「ソウジーーーー!!」

「うぇっ!?」

 

 

激しい扉の音とともに、件の人物が現れた。

 

セツヒトさんだった。

 

 

…………え!?早くね!?

 

 

「ソウジ!?…………あれ、いる…………。」

「あ…………はい。いますよ。」

「あー…………よかったぁぁぁぁあ…………。」

 

 

ペタン。

 

その場に座り込むセツヒトさん。

ポカンとした顔をしながら、見つめられる。

 

 

「いやー……びっくらこいて急いで来てみたら……あ、ティガレックスは!?」

「や、やりましたよ。」

「……やったって……ソウジが?」

「そうです。」

「…………マジで?」

「大マジです。」

「……おぉぉぉ……。」

 

 

セツヒトさんの百面相。

珍しい。

村にいるファンの方々にも見せてやりたいものだ。

 

 

「……ソウジー…………やるじゃんねー……うん。よかったー…………。」

「は、ははは。ありがとうございます。」

「……あー!怪我はー!?その傷は平気なのー!?」

「あ、あんまりないです。小さい傷は……まぁ、理由がありまして。また、後ほど。」

「おぉ……そっかー。……いやー、驚きだねー。」

 

 

いつもの顔に戻ったセツヒトさん。

…………いや、あなたが戻ってくる早さに驚きですよ。

 

 

「いやー、山の中雪崩を避けて走ってきたよー。でも……良かった良かったー。ソウジー。頑張ったねー。」

「あははは……どうも。」

 

 

立ち上がり、頭を撫でてくる。

完全に姉によしよしされる弟である。

 

 

「アワキ村長……アヤ村からここまで、どれぐらいかかります?」

「はい、ハイビスさん……歩いたら一日はかかりますかな……。」

「そうですか……。」

 

 

ハイビスさんが遠い目をしている。

そりゃそうだ。

 

セツヒトさんの規格外過ぎるご登場に、こちらが呆気にとられる一幕であった。

 

 

* * * * * *

 

 

「じゃー何ー?結構やばかったんだー。」

「いや、やばいってもんじゃないですよ。いくらギフト使っても、結局追い詰められて。」

「でもー、その……回避攻撃?で倒せんたんでしょー?」

「そうなんですけど……通じるかどうかの技を繰り出す時点でどうなのかと。」

 

 

その日は結局、宿……ログハウスに帰ってきた。

村長さんが気を利かせて、集会所の裏口から出させてくれた。

「おそらく質問攻めに合うでしょうし……お三方ともお疲れでしょうからな。」とは、アワキ村長の談。

 

お言葉に甘えて帰ってくると、俺が昨夜準備しっぱなしの夕飯……もとい、食材が。

 

3人で話し、ちょいと遅めの昼食を取ることと相成った。

 

だが、セツヒトさんがどこからか酒を持ち出し。

ハイビスさんも調子よくポポノタンを持って来ていて。

急遽、大焼肉大会が開かれることになった。

 

ちなみに俺は怪我もあるため、酒は控えておいた。

回復薬を塗りたくった湿布を体に貼り付けたが、肋骨はまだ鈍く痛む。

明日にも痛みが引かないようなら、医者に見てもらおうと思う。

 

 

「それも実力ー。ねー、ハイビスちゃーん。」

「そうれす!ソウジさんはギフトも大いに活用されてー……もう大陸イチのハンターになられてくらさい!!」

 

 

…………そうして、酔っぱらいが二人、完成。

よくもまぁ怪我人の前でこれだけ飲めるものである。

それだけお祝いしたいということなのだろうし、悪い気はしないけど。

 

ハイビスさんも、徹夜したらしい。

そりゃ酔いも早いか。

セツヒトさんも、いつにも増してハイペース。

 

…………怪我人の俺が、介抱する立場になりそうである。

 

 

「ねー。私だって、集会所で模擬戦やったときは、本気だったよー?まさか倒されるなんてさー。ソウジはー、強いよー。」

「いや、あの時は憑依状態に……。」

「それー。つまりさー、それってー……。」

 

 

グビグビグビ。

 

 

言いかけて、ジョッキをあおるセツヒトさん。

既に瓶が4本空いているが、大丈夫なのかこの人達。

特にセツヒトさんは、アヤ村から超速で走ってきたとは思えない飲みっぷりである。

 

 

「ぷはぁー……憑依状態ってのはー、ソウジの潜在能力なんじゃないのー?」

「潜在能力?」

 

 

どういうことだろう。

酔っぱらいの戯言だと、聞き逃すことはしない。

セツヒトさんは、酔いつぶれるまでは完全に普通の状態を保てる、根っからの呑兵衛であるからして。

 

 

「つまりさー、ソウジの持つ力を余すことなく使ったらー、それぐらいできるってことだよー。」

「あ……なるほど。」

「そーそー。」

 

 

つまりセツヒトさんが言いたいのはこういうことか。

憑依状態になって物凄い力が使えるようになったとして。

それは俺がその時の身体能力で、限界まで技を極めた状態ということではないか、と。

 

そういう仮説か。

 

 

「…………確かにそうかもしれないです。」

「でしょー。あー、ポポノタンうまーい。」

 

 

今まで、訓練含め、憑依状態は幾度となく経験している。

確かに、筋力や柔軟性といった身体能力の向上と共に、憑依状態の強さも格段に上がった。

元々の体が強かった為に気付かなかったが……そういうことなのか?

 

 

「だからー、もうギフトの力とかめちゃくちゃに使っちゃえばいいんだよー。」

「いや、それはどうかと。」

「えー。だめなのー。」

 

 

しなだれかかってくるセツヒトさん。

いかん、酔ってらっしゃる。

おそらく酔いつぶれる一歩手前。

 

 

「ソウジしゃんはー!遠慮し過ぎなんですー!存分に力を奮ってくださぁい!!」

 

 

呂律の回ってない酔っ払いハイビスさん。

この人もそろそろ落ちそうである。

 

まだ日も高いというのに、ベロンベロンのお二人。

 

 

「ですからぁ……ハンターとしてもそうですけど……わ、私達にもですねぇ……遠慮なく!どうぞ遠慮なく!ど、どうぞぉ!」

「は、ハイビスさん!?」

「おー、ハイビスちゃーん。いいねー。」

 

 

右肩に寄っかかるセツヒトさん。

左側にしなだれかかってきたハイビスさん。

 

 

「大体ソウジはさー……。」

「ちょっと聞いてますかぁ?ソウジしゃん!」

 

 

完成した酔っぱらい✕2。

俺に説教をするかの如く、絡みに絡んでくる。

 

適当に相槌を打ち、15分程。

二人は同時に潰れた。

俺に頭を預けながら。

 

 

俺怪我人なんですけど……。

 

 

「まぁ……いいか。」

 

 

右にセツヒトさん、左にハイビスさんを持ち上げる。

そのまま二人を抱え、それぞれの部屋に連れて行くことにした。

部屋に入るのは初めてだが……まぁ、怒られはしないだろう。

寝てるし。

 

 

スヤスヤと寝息を立てるお二人をベッドに寝かしたあと、片付けも早々に、俺も寝ることにした。

 

体は限界である。

 

 

眠すぎる…………。

 

 

おやすみなさい…………。

 

 

ぐぅ。

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