モンハン世界に成り行きで転生した中身おっさん   作:びびんば

129 / 175
大晦日ですね、2021年も終わり。
初投稿を始めた今年、この小説を見ていただいて皆様、本当にありがとうございます。

遅筆で稚拙ながら、来年ものんびりと更新していければと思います。

皆様、良いお年をお過ごしくださいm(_ _)m


129泡狐竜と相対しましょう。

泡狐竜タマミツネ。

初めて聞くモンスターの名前。

 

そいつが今、泥翁竜オロミドロの周りを優雅に泳いでいる。

 

 

グルグル。

 

グルグルグル。

 

 

「…………キレイですねぇ。」

「…………本当な。」

 

 

ギルドでは、オロミドロはかなりの嫌われものであった。

あまり受注する人がいないと、ハイビスさんも嘆いていた。

今回のクエスト依頼者も、怨みのこもった依頼文をしたためていたし。

 

ところが今、目の前のこの光景。

細長い2体が、仲よさげにしている。

水の音も相まって、どこか風流でさえあった。

この様子だけ切り取るなら、人気も出そうな感じがする。

 

 

「…………ご主人様、どうします?」

「うーん……ちょっと考えていいか?」

 

 

当たり前だが、狩猟は行う。

幸か不幸か、両方とも赤い目はしていない。

まぁ討伐間際に変色する可能性はあるけど。

ジンオウガの時みたいに。

 

ここでの問題は、いかに2体を引き離すかということ。

同時狩猟は大変なことだ。

これはいつぞやセツヒトさんに聞いた話。

 

2体同時狩猟は、難易度が一気に跳ね上がる。

 

 

「ロアルドロスの時は、けむり玉使ったんだけどなぁ。」

「……あの2体、引き離せますかね。」

 

 

どうなんだろう。

タマミツネとやらと、オロミドロの両者を見る。

 

お互いを意識して……どこか仲睦まじい感じがするのは気のせいか?

 

 

「…………何か……仲良さそうですよね……。」

「……うん……。」

 

 

そうなのだ。

これでは仮に引き離せたとして、引き離されたどちらかがどちらかを連れていきそうな予感がする。

 

 

「あっ。」

「む……。」

 

 

ショウコと俺、二人して声を上げる。

 

眼下のモンスター達。

連れ立って何処かに行く…………あ、滝の方に向かって行った。

 

「ははは。」「うふふ。」みたいな。

 

 

…………イチャイチャしているようにしか見えん。

 

しかも一方はひげのおっさん、一方は流麗な女性みたいな。

白と薄紫の着物を羽織った麗しい令嬢に手を引かれ、老獪な紳士がついていく、みたいな。

 

 

「…………引き離せますかねぇ……。」

「…………よし、こうしよう。」

 

 

けむり玉作戦はやめよう。

何かダメな気がしてきた。

 

 

「ショウコ。作戦を伝える。」

「あ、はい。」

「いいか?まず…………。」

「…………えぇ!?ウチが!?」

「イケるイケる。で、その後……。」

「ふんふん……。」

 

 

今回の作戦を伝える。

ショウコにだいぶ頼る形だけど、まぁ大丈夫だろう。

 

滝に向かう2体を崖沿いに見下ろしながら、入念に打ち合わせを行った。

 

うまくいくといいなぁ。

 

 

* * * * * *

 

 

「クォォォ……。」

「グルルル……。」

 

 

コミュニケーションをとる、タマミツネとオロミドロ。

何とも言えない光景だが、狩猟はさせてもらう。

 

先程、2体のモンスター情報を見てみた。

 

 

【モンスター名】オロミドロ

【種族】海竜種

【別名】

泥翁竜、泥土の隠者

【詳細】

泥濘地帯に生息する大型海竜種。

個体によっては30m前後の全長を誇る。

その特徴は、鱗と尻尾から分泌される黄金色の液体、大量の泥が重なり合って形成された鈍色の外殻、顔に生えた赤い髭、尻尾の側面に生え揃う体毛のようなヒレ。

長い尻尾は、先端に向かうにつれて太く発達し、外敵との戦闘では相手を正面に捉えながら、この尻尾をもう一つの頭のようにもたげた独特な体勢を取り、尻尾を主要な武器として自在に振り回して攻撃を仕掛ける。

泥の扱いに長け、足元の泥を波のように流動させて押し流したり、泥の塊を隆起させて敵の視界や行動を物理的に制限するなど、特異な戦法をとる…………。

 

【モンスター名】

タマミツネ

【種族】海竜種

【別名】泡狐竜

【詳細】

水の豊かな地に生息する海竜種の大型モンスター。

その流麗な様子からは幻想的な雰囲気があり、ギルドからは泡狐竜と呼ばれる。

花を彷彿とさせる白と薄紫が美しい鱗、胴体や尻尾などを覆う濃紫色の体毛、そして頭部や背中から生える花弁のような大振りなヒレが特徴。

成熟した雄の個体は基本的に単独で行動しており、一般的に目撃されるのも大多数が雄個体である。雌の個体は幼体と共に群れを形成して暮らしており、人里に姿を見せる事はほとんど無い。

…………最大の特徴は、全身から分泌する特殊な体液と体毛を擦り合せる事で大量の泡を作り出す能力。

タマミツネの体液によって生み出された泡は非常によく滑り、喰らえばまともに動けなくなる。

泡を利用したタマミツネは雷狼竜ジンオウガの連続攻撃もまるで寄せ付けないほど。その動きは『妖艶なる舞』とも評される。…………

 

 

オロミドロはともかく、もう一体のタマミツネとやら……こいつかなり強いんじゃないか?

というか雌の個体はほとんど見かけないって……じゃあ何か、アイツらが仲いい様子は、こう男女のそれっていうよりは……信長と蘭丸的な話か?

 

…………いや、そういう薔薇模様の分析はいいか。

うん、考えすぎは良くない。

 

ともかくこの情報からも、素早く手強そうなのはタマミツネ。

となると、今回の作戦的に……タマミツネを先に倒そう。

 

 

「ショウコ、手筈通りに。」

「りょ、了解です。」

「大丈夫だ、ショウコの回避はぶっちゃけ俺が知る中でも一番すごい。頼んだぞ。」

「……はいっ!!」

 

 

自信無さげな顔を浮かべるショウコに発破をかける。

お世辞でも何でもなく、ショウコは凄い。

そしてこの作戦はショウコにかかっている。

 

 

「…………行きます!」

「あぁ!」

 

 

パチャッ。

 

 

小さい水しぶきとともに。

ショウコが駆け出した。

 

俺はと言えば……。

 

 

(狙いは……タマミツネ!)

 

 

俺は、初見のモンスターである泡狐竜タマミツネに狙いを定める。

そしてショウコは、オロミドロの正面に回って気をひく。

 

 

そう今回の作戦は、作戦でも何でも無いただの分断である。

ショウコがうまくオロミドロの気をひけるかがカギだ。

どちらも初見のモンスター、しかも片方は面倒くさいと評判の泥翁竜オロミドロ。

正直言って回避だけなら俺よりもショウコの方が上手だし、俺は先を読む力を存分に使っての回避が主体。

純粋な身体能力で比較すれば、完全にショウコの方が速い。

 

ショウコには、気を引けばいいと言うことを伝えてある。

流石に倒せ、までは虫が良すぎる。

 

 

「さて……。」

 

 

崖の上で拾っておいた石ころを手にする。

硬球ぐらいのそれを持って、投手のように構える。

 

……懐かしいな。

バサルモスへの爆弾着火も、こうやったっけ。

 

狙いは、タマミツネ。

振りかぶって……。

 

 

「…………ふんっ!」

「やぁぁぁぁ!!」

 

 

ショウコが大声を出すと同時に、俺の投げた石ころがタマミツネに向かう。

 

 

ビシィ!

 

 

ストライク。

そしてショウコは……?

 

 

「ギャァァァァァァ!!」

「こっちや!!」

 

 

よし、気を引いてる。

 

 

ジャキン!!

 

 

俺も武器を取り出す。

 

 

「タマミツネ!!こっちだ!!」

 

 

パチャッ。

 

 

水しぶきを大げさにあげ、近づく。

両腕の筋肉は弛緩させ、双剣をダランと下に。

 

 

「クォォ……。」

 

 

タマミツネがこちらを向いて、咆哮の構え。

なら……!

 

 

(鬼人化……跳躍……!!)

 

 

意識を、意識的に無意識へ。

ここからは、俺は俺を止められない。

 

 

ダッ!

 

 

跳躍。

 

 

「ギャァァァァァァ!!!」

 

 

咆哮が上がる。

だが、無視。

いかに声を上げようと、止まらない。

既に跳躍を決めた俺は、無意識下で双剣をコントロールし。

 

 

ズザザザザザザザザン!!

 

 

「ギャァァァ……!!」

 

 

ジャボッ!

 

 

ぬかるんだ地面に着地した。

 

 

(よし!咆哮無視、成功!!)

 

 

賭けだった。

正直ここまで上手くいくとは思っていなかった。

最悪攻撃がかすりもせずに、地面に転がる未来も考えていたけど。

 

良かった……。

 

 

(ショウコは……むっ!?)

 

 

目線をタマミツネに合わせながら、見ないようにショウコの方を見る。

驚いた。

いい意味で。

 

 

「グォォォォ!」

「やぁぁぁ!!」

 

 

叫び声を上げて、何かに怒るオロミドロ。

その尻尾が、高速で薙ぎ払われる。

だが、その攻撃を華麗に避けるショウコ。

 

…………上手いなぁ!

 

ちょっと悔しい。

 

回避は俺の専売特許……とまでは言わないが、俺も自信がある方。

でもなぁ……あれ、全部完全に初見だよなぁ……。

 

凄いぞ、ショウコ。

 

 

「ギャァァァ!!」

「のわっ!!!」

 

 

バシャァァァ!!

 

ドザン!!

 

 

「あっぶねぇ……すまん、タマミツネ。お前の相手は俺だ。」

 

 

尻尾を翻して、自分はここだと主張するかのように攻撃してくるタマミツネ。

そんなの俺の主観でしかないわけだが。

恨みがましそうに声を上げている。

 

 

「クルルルル……。」

「大好きなオロミドロは、俺の連れが相手するよ……お前の相手は……俺だ!!」

「ギャァァァァァァ!!」

 

 

そこから、タマミツネを誘導しながらの戦いが始まった。

 

 

ショウコはどうやら、オロミドロの意識を自分に向ける事には成功している。

だが、オロミドロも自分の戦いやすい場所があるのだろう。

その場所を離れずに、ショウコに攻撃を向けている。

ショウコはその周りで避けながら、何とか俺とは反対方向に誘導しようとしているけど。

あのままでは、誘導は難しいだろう。

ボクサーのインファイターとアウトボクサーのようだ。

 

 

ならば、俺が引き離しにかかろう。

こいつは陸戦主体。

移動なら、かなりの速度だ。

 

 

シュシュ!!

 

 

体を蛇のようにくねらせて、俺へと間合いを詰めるタマミツネ。

 

 

「そうだ!そのまま来い!」

「キシャァァァァア!!」

 

 

タマミツネはうまいこと俺の誘導に引かれ。

気づけばオロミドロも視認できない場所に来ることができた。

 

 

(もう少し……。)

 

 

「ギャァァァ!!」

 

 

ザシュ!

 

 

軽い一閃を、タマミツネに当てる。

その後、すぐに離脱。

 

タイミングはだいたいわかってきた。

 

このまま誘導していこう。

 

 

「クァァァァ……。」

 

 

ポンポンポン……。

 

 

空中に水玉を作り出すタマミツネ。

情報画面が教えてくれた通り、この玉が相手の動きを奪うという例のアレか。

 

 

「よっと……。」

 

 

遅い弾速。

難なく避けられるが……。

 

 

(これは……ブラフ?)

 

 

「キシャァァァァア!!!」

 

 

ズドン!!

 

 

(ですよねー!あっぶねぇぇ……!)

 

 

一対一。

真正面に対して、ようやく分かる。

 

こいつは、タイマンでこそ、真価を発揮するみたいだ。

飛び道具の有効活用、そして追い込みをかける様に陸上を移動しての連続攻撃。

コイツ、本当に海竜種なのか?と思うほど、陸の上で流れるように動く。

しかも、動きが独特。

せっかく水のないところまで誘導したのに。

 

タイミングははかれた、とは言っても、かなりの安全マージンを取っている。

まだ際の際……回避攻撃を繰り出すには至れない。

 

 

「キシャァァ!!」

 

 

その滑らかな体を、地に滑らせ突進するタマミツネ。

 

 

「ぬおっ!!」

「ギャア!!」

 

 

更に尻尾!?

 

 

「ふんっ!!」

 

 

ダッ!!

 

 

「グゥゥゥ…………。」

 

 

おー苛立ってる苛立ってる。

 

……うん、大体わかった

弱点は頭と背びれ。

情報画面通りならば、そこだ。

 

だが、頭を狙おうと真正面かち合えば……。

 

 

「ギャア!!」

「くっ!!」

 

 

これだ。

首から上が、縦横無尽に動く。

蛇みたい、とは評したが……これでは完全にそのものである。

 

そして背びれは……。

 

 

(無理矢理空中回転乱舞で当ててもいいけど……。)

 

 

……動きが激しい。

回避のタイミングが徐々に合ってはきている。

 

……が、焦りは禁物。

弱点を重点的に狙っての攻撃は、早々に諦めることにした。

 

ちなみに目はきれいな青。

真っ赤に染まればすぐにわかる。

 

 

(よし……小さな事からコツコツと。)

 

 

前世でのあのフレーズを思い出す。

狩猟では本当に、その通りだと思う。

 

 

(弱点は諦めて……側部に回って攻撃、後退。)

 

 

ザシュ!ザザン!!

 

 

「キシャァァ!!!」

「おっと。」

 

 

ダッ。

 

 

横っ飛びで避ける。

今のはギリギリだった。

()()()()()()()

 

 

このまま継続していこう。

 

いくらでも攻撃してこい、タマミツネ。

全部……。

 

 

「見切ってやる!」

「キシャァァァァア!!!」

 

 

* * * * * *

 

 

そんなカッコいいことをのたまって五分後。

 

俺は窮地に陥っていた。

 

 

「マジか……よっ!!」

「ギャァァァ!!」

 

 

キュイイイイ……。

 

ズドォン!!

 

 

「うわっ……とと!……くっ!!」

 

 

おそらく食らったら致命傷になるであろう、タマミツネの尻尾の振り下ろし。

耳を裂くような高い音がする。

絶対痛い。

サッと避けたい。

 

 

 

…………できない。

 

 

アカン。

めっちゃ滑る。

 

ツルンツルンとそれはもう凄く。

 

 

経緯を説明すると。

①ポンポンポンポン泡がウザいので、試しに剣で割ってみる。

②剣が泡まみれ。どういう訳か俺も泡まみれ。

③意味がわからん!と、動き出そうとするとヌルヌルで動くに動けない。

④これを機と見たか、タマミツネ怒涛の攻撃。

 

 

「うおおぉっ!!」

 

 

ズドォン!

 

 

「キシャァァァァァア!!」

 

 

何とか避けている自分を褒めたい。

今の上半身を持ち上げてのボディプレスのような技。

のしかかりと言えばいいのか。

 

 

(危なかった……!)

 

 

横っ飛びで、擬音で表すならば「ズデーン!」といった感じで避けることはできる。

形振りなど構っていられない。

 

油断した俺をぶん殴ってやりたい。

おかげで全身泥と泡まみれである。

 

 

(何かアイテム……あ!消散剤!)

 

 

情報画面を起動し、アイテム一覧を見る。

消散剤……3個だけか。

使えるのか分からないが……確かモンスター情報に、泡を弾く効果が期待できるとか何とか書いてあった気がする。

 

俺はすぐさまアイテムを選択した。

 

 

パシュッ。

 

 

(おぉ……効果覿面!)

 

 

体にまとわりついた泡と泥が、ほとんど弾かれて消え去った。

原理はわからんが……このつぶつぶが弾けて体の表面の泡を飛ばしてくれたんだな。

もっと買っておけばよかった。

 

 

「ギャァァァ!!」

「待たせたな!もう喰らわないぞ!」

 

 

グルンとその場で体をくねらせて、再び泡を放出するタマミツネ。

もう当たらない。

めっちゃ嫌だこの泡。

 

 

(スケートとか上手いやつは、逆に利用できたりしてな。)

 

 

そんなことを考えるほどには、余裕ができた。

しっかりと足がつける……なんと素晴らしいことか。

 

 

「ギャァァァ!」

「ほっ。」

 

 

ズドオォン!

 

 

「シャア!!」

「よっと。」

 

 

シュバッ。

 

 

のしかかり、足のひっかき攻撃、いずれもスレスレで避ける。

よし、いけるな。

 

 

(反撃!!)

 

 

次の攻撃に転じようと身構えるタマミツネ。

全身をくねらせ、右に移動しようという、そんな独特な動き。

 

 

(見切ってるよ。)

 

 

ザッ。

 

 

一足先に、そこに移動する。

タマミツネが動いた、まさにそのすぐ横。

 

動きを読まれ、驚く様子のタマミツネ。

 

 

「うらぁ!!」

 

 

ザザザザザザン!ザシュ!

 

 

目の前に来たスキだらけの頭部に、斬撃を入れる。

 

 

「グゥゥゥ……!」

「もう一丁!」

 

 

バッ。

 

 

(空中回転乱舞……尻尾まで!)

 

 

ザシュ!ズザザザザザザザザザン!

 

 

(うわ……長いなぁコイツ……!)

 

 

頭に当てた空中攻撃を皮切りに、その長い尻尾の先まで余すこと無く斬撃を加える。

頭から背、尾まで伝うように。

 

長い、と感想を持てるほどには、この攻撃にも慣れてきた。

 

 

ジュボッ。

 

 

「……っと。」

 

 

沼に足を取られそうになるが、踏ん張って着地した。

 

雪山での経験が活かされている。

あそこで鍛えてよかった。

バランス感覚がかなり養われたと思う。

 

 

「グゥゥゥゥゥ……!!」

 

 

忌々しげに俺を見つめるタマミツネ。

 

 

「………………。」

「………………。」

 

 

数秒ほど睨み合った後。

 

 

ザッ!

 

シュルシュル…………。

 

 

 

タマミツネが谷の方へ向かって行ってしまった。

 

 

「逃げた……か?」

 

 

向かう方向は、ショウコ達がいるであろう方向とは正反対。

一応「マップ」を確認したが、ショウコは最初の位置から動いていないようだ。

滝の前のエリアから、オロミドロの反応が変わっていない。

 

 

(……さて、どうするか。)

 

 

ジャキン!

 

シュッ……シュッ……。

 

 

双剣を研ぎつつ考える。

 

このままタマミツネを追いかけてもいいが、ショウコが少し心配である。

気を引き続ければ良い訳だし、ショウコの回避能力はかなり高い。

 

だが、大したダメージは与えられていないだろう。

オロミドロの強さもよく分かっていない。

 

 

(…………決めた、作戦変更。合流しよう。)

 

 

様子を見て、ショウコと共闘してさっさとオロミドロを倒してしまおう。

ショウコを信用していない訳ではないが、タマミツネもかなり向こうの方まで行ってしまっている。

谷の上……何であんなところに行ったんだ?

 

とりあえず位置が分かりやすいショウコの方に向かおう。

 

 

「よし……!」

 

 

決まれば、急ごう。

 

 

ジャボッ……!

 

 

俺は沼地を突っ切って、滝の方まで走り始めた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。