モンハン世界に成り行きで転生した中身おっさん   作:びびんば

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48ハンター業を本格的に始めましょう。

ショウコとバギィ討伐のクエストをクリアしてから。

 

俺は毎日クエストを受けまくった。

 

討伐ばかりに偏らず、色々なクエストに力を入れるぞ!

と意気込んで、ショウコと一緒に、あらゆるクエストを受け、各地を駆けずり回った。

 

近況をまとめておこう。

 

* * * * * *

 

 

まずは採取クエスト。

特産キノコと呼ばれるうまいキノコの納品やハチミツの納品、とにかく様々なアイテムを採取して納めるというクエストを受注した。

 

ギフトの力に頼らず、まず自分の力でやってみようと受けたハチミツの納品は、めちゃくちゃ大変だった。

 

情報の確認無しで行ったものだから、闇雲に蜂の巣を探す羽目になり、その道中アオアシラに襲われるというアクシデント。

特に問題なく倒せたものの、その死体の処理をお願いする解体処理班への信号弾が無く、ショウコにギルドまで報告をお願いする始末。

 

その間にモンスターがよってきても仕方がないので、アオアシラの解体をしてキャンプまで運ぼうとしたのだが………。

 

はっきり言おう。解体、これ大変。

 

足をロープで縛り、手ごろな木に吊り下げる。

この時点でかなり重かったのだが、何とか持ち上げられた。

力もかなりついているなあ……。

次に皮をはいで、内臓もきれいに処理する。

手順は流石に<情報画面>を見たが、それでも辛かった。

血のにおいがすごく、そして中々にグロい。

すぐ洗える水道なんてないので、体は血まみれ。

 

川の水をアイテムポーチに入れるという荒業を思いつき、そこからは綺麗にしながら解体できた。

 

なんとか捌き切ったものの、すべてのやる気は0に。

クエストの時間も無くなり、ハチミツの数も足りない。

ショウコが戻ってきて信号弾を撃つと、俺達はトボトボとネコタクで村に戻る羽目になった。

ショウコにも申し訳ないことをしたので、マタタビ団子を奢っておいた。

 

ハイビスさんからもお叱りを受けてしまった。

 

 

「クエスト中にのんきに解体している場合ですか!そういう時は二人ともスタート地点に戻ってネコタクでショウコちゃんだけでも帰してください!すぐにギルドから回収・解体班に連絡できますから!!」

「す、すいません。でも、何とか解体できたので……。」

「その間にモンスターに襲われたらどうするんですか!むしろなぜ解体できるんですか!?回収班からは完璧な解体だったと褒められていましたよ!」

 

 

あ、そこはほめられたんだ。

でも、ハイビスさんからマジ叱りを喰らうのは初めて。クエスト失敗の違約金を払うのも初めて。

もう色んな意味で凹んだクエストだった。

 

 

この失敗から、採取の際は事前に位置を確認しておくこと、予期せぬモンスターに遭遇しても慌てない、撃退程度に留めることを学んだ。

アオアシラには申し訳ない事をした……。

そして次からは、事前に<情報画面>のマップで位置を把握。

当日思い出しながら採取を行うようにしたのだった。

 

クエストクリアが早すぎて、ヒナタさんに怪しまれるという一幕があったのだが。

 

 

 

採取クエストの次に行ったのは運搬だ。

 

正直言おう。

……このクエスト、苦手だ!!

 

何故って……やたら重いアイテムを採取して、それを持ち帰るからだ。

ハンターがしなくてもいいじゃない……。

 

後で聞いた話だと、卵や灰水晶といった壊れやすいものは、人の手で持ち帰るのが一番良いのだとか。

運搬技術だけじゃなく、険しい岩山や水場を超える必要もあり、ハンターが総合的に適任となる。

何でも専門で行うハンターもいるとか。

 

運搬のクエストは3回ほどクリアした。

特にリオレウスとリオレイアの卵の運搬。死ぬかと思った。

 

運よくリオ夫婦には見つからずに済んだものの、時間がかかるわ見つからないように神経使うわあまり儲からないわで、やりたくないクエスト第1位に堂々のランクイン!!

 

ちなみに何故か、運搬アイテムはポーチに入らない。

試そうとして、灰水晶を割るところだった。

 

 

ショウコ曰く、

 

 

「ご主人様は運搬にあまり向いていませんて。」

 

 

だそうだ。

うーん、確かに。イライラする。

 

自分がいかに精神的に未熟か勉強になったし、普段使わない筋肉を鍛えられたと思えば、いい経験になったと思う。

 

……いい経験になったと思おう!!

 

 

 

そして討伐クエスト。

これは非常に順調だった。

 

俺が弱腰で入念に準備&予習をしたというのもあるだろうが、連戦連勝。

 

ドスジャギィを始めとした、オサイズチやドスバギィといった小型種の親玉みたいな大型モンスターとか、ダイミョウザザミ、ジュラドトスといった水場の近くにいる大型モンスターなど、結構な種類のモンスターの狩猟に成功した。

 

その中で苦労したのはプケプケと呼ばれるモンスターである。

何が嫌って、毒を「ブエッ」って感じで吐いてくるのだ。

喰らったら毒消しで対処するしかないのだが、これがまあ面倒くさい。

 

何より、変形するあの尻尾。

……変形後の尻尾の配色とか、神様がいたずらしたんじゃないかっていうぐらい気持ち悪い。

 

倒すには倒せたが、次回は毒が効きにくくなる装備などをつけて挑みたい。

そして早急に終わらせたい。

精神的にキツイ。

 

 

そんなこんなで、一応討伐クエストをリタイアすることはほとんどなかったが、二つだけ例外があった。

 

 

まずはフルフル。

目は退化したのか見当たらない、全身真珠色の皮に覆われている4足歩行のモンスターなのだが……見た目はもう気持ち悪いの一言。

そのくせ、尻尾や首が「ニョインっ!」って感じに素早く伸びるものだから、攻撃が中々かわしづらかった。

というか一番攻撃を受けてしまった。

 

さらに電撃の攻撃を放ってきて、当たってしまったらしびれて動けなくなる。

ショウコがいなかったら、俺は今頃フルフルの体内でゆっくり溶かされていたかもしれない。

……うええええ。

 

そしてフルフルが足を引きずって巣まで帰ろうとするのを追いかけていくと、何と、子育て真っ最中であることが判明。

気性が大人しいフルフルが暴れているということでクエストを受注したのだが、元々はワサドラ近辺にあまり見られない結構希少な種である。

 

とりあえずスタートのキャンプ地点に戻り、ショウコを使いに出して確認を取らせ、クエスト自体が取り消しになった。

 

周囲の生態系をきっちり守るために、ハンターも時としてこういった選択をしなければならない。

これは教官との講習で学んでいたため、事前の情報とも併せ、フルフルを見逃した方がいいのでは、と総合的に判断した。

 

これについては、ギルドの下調べがあまりよくできていなかったことも原因としてあるので、ハイビスさんを経由して、シガイアさんから正式に謝罪を受けた。

でも仕方がないことだと思う。

もともと周辺の生息数が少ない種なのだ。ギルドもまさか繁殖しているなど、知る由もなかっただろう。

 

 

そして、リタイアしたもう一つのクエストが、ラングロトラの狩猟である。

ラングロトラは、舌の長い飛び跳ねるアルマジロみたいなモンスターで、見た目はちょっとかわいかった。

でもこいつの出す唾液?体液?はしびれてしまうため、油断は禁物。

バサルモスの出すビームに比べれば格段に遅いので、避けることはできた。

 

そんなこんなで、正面から対峙しないよう回り込みながら横っ腹を中心に攻撃していたとき、事件は起こった。

ラングロトラが、お得意の丸まり飛び跳ねぴょんぴょん攻撃を始めた時。

不規則に跳ねるボールのように地面を飛び跳ねるラングロトラが、突如として消えた。

 

というか、地面の下に落ちていった。

 

 

「ご主人様……?アイツ、どこ行ってん……?」

「……もしかして、地下があるのか!?」

 

 

落ちていった穴を見てみると、直径2、3mの円形に空いた地面が、30mぐらいの深さで崩落していた。

落ちていったラングロトラは、足を引きずりながら、暗い地下の中を進んで見えなくなっていった。

場所は草原の岩山の北部。

 

こんな事態はもちろん初めての俺は、ショウコと相談。

 

 

「ご主人さま。悔しいですけど、地下の構造もモンスターの種類もわからんと突っ込むのは、正直お勧めはしません。ここはリタイアしましょう。」

「そうだよなぁ。悔しいけど、そのまま報告するか。」

 

 

という結論に達し、俺たちはリタイア。

村に戻ってハイビスさんに説明した。

 

後から聞いた話では、数km程離れた川から続いている、天然の地下水路だったらしい。

今回俺がたまたま見つけたところは、いわゆる岩石地帯。そこの地下に大空間が広がっていた。

 

太古の文明の痕跡も見つかったとか。

ギルドはたいそうな慌てぶりだった。

結局、生態や地形の調査をするプロのチームが、首都から招かれることになったそうだ。

 

ま、俺には関係のない話だな〜。

 

などと思っていたら、一応第一発見者として、洞窟の名前を付ける権利があるということであった。

 

そんなもの興味はないので丁重にお断りをしたところ、「ならばこれを」とシガイアさんがお金をくれた。

白金貨なんて初めて見た。

 

なので、リタイアしたのに豪華な飯を食いに行くという、よく分からん一日となった。

 

 

そんなこんなで、失敗したり成功したりしながら、ようやくハンターとしてお金を稼げるようになってきた。

正直言うと、もう少し余裕がほしいところなのだが、今の実力じゃこんなものかな?とも思っている。

 

セツヒトさんが後払いでいいと言ってくれた武器の加工代金も、この前の遺跡のお金で払うことができた。

「儲かってるならー、お姉さん養ってよー。というか、金落としてけー。」というからかいも受けたが、もれなくスルーしている。

今度、より強い敵に立ち向かうときは、また武具の相談に乗ってもらう予定である。

 

 

 

だが、ハンターとしての生活が、ようやく軌道に乗ったかなーというある日。

とんでもない事件が起きてしまうのだった。

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