モンハン世界に成り行きで転生した中身おっさん   作:びびんば

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07神託を授かりましょう。

「……じさん。双治さん。」

「ふあぁいっ!!」

 

 

頭の中に響く美しい声…女神さまからの声だ。

 

大きな声を出してしまった。

窓から見えるのは朝焼けの空。昨日泊まった部屋で間違いない。

昨日のようなウユニ塩湖パターンでは無いのか。

だんだんと目が覚めてきた。女神さまの声が続いて響く。

 

 

「……昨日ぶりです。お元気でしょうか。」

(元気です。まったく現状が掴めないままですが、とりあえず転生初日に宿に泊まることはできました。)

 

 

……とりあえず心の中で会話を試みる。

宿「ホエール」のおじいさんに、独り言の多い変な奴だと思われたくない。

 

 

「会話は問題ありませんね。実は、双治さんが心配で駆け付けました。初日にまさか命の危機に見舞われるとは。」

(女神さまに直接心配いただくほどではないですよ。)

「いえ、アフターサービスも兼ねておりますので。それに…。」

(……それに?)

 

 

気にかけていただけたなら、ありがたい限りだ。

 

というか、バサルモスと戦ったのは、神様からしても「まさかの事態」だったのか。

まあ死ぬかと思ったし。

 

 

「いえ、双治さんの転生の話が、神様SNSでたいへん話題になりまして。バサルモスからお逃げになる手腕、知識も何もない中でたいへん見事だった、と、この世界の神も言っておりました。」

(それは……女神さまのギフトのおかげといいますか、むしろそれが無ければ何もできなかったといいますか……。)

「神様SNSの方も、控えめに言ってバズりました。」

(……は?)

「というかデイリーランクで一位です。このままいけばウィークリーとマンスリーもランキング上位は堅いかと。」

 

 

もう何を言っているのかわからない……。どういうこと??

 

「ですので、簡単に言うと、双治さんは今、バズっていらっしゃいます。そもそもの存在自体が、少し珍しい方なので。」

(……私は、神様の方々からちょっと注目を浴びている。それで私のその後が気になった女神さまは、野次馬根性7割で私のことを見に来た。というわけでしょうか。)

「あいかわらず、察しがよくて助かります。あと野次馬根性、9割です。」

 

 

ほめてないぞ。皮肉だぞ。正直すぎるぞ、女神様。

 

でもまあ……神様世界でどんなに話題になろうと、俺自身には何の影響もなさそう。

 

 

「なので一つ、私から神託を授けます。」

(し、神託?)

「ぶっちゃけた話、お願い、というやつです。」

 

 

ぶっちゃけてきたなあ、この女神様。

まあいいです。

命の恩人である女神さまに何をお願いされようと、聞こうとは思っております。

 

 

(女神さまの言うことは正直断れませんしね。どのようなことでしょうか。めっちゃ怖いのですが。)

「そこまで構えずに。」

 

 

構えるっちゅーの。

とにかく、そのお願いとやらを聞いてみよう。

 

 

「実は、昨日のような戦いを、今後もコンスタントに行っていってほしいのです。」

(……はぁ?)

 

 

3秒ほどの沈黙の後、俺は結構失礼な返事を申し上げたのだった。

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