モンハン世界に成り行きで転生した中身おっさん   作:びびんば

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85ミヨシ村での生活を始めましょう。

完全に余談だが、俺の日本での出身は南の方だ。

 

冬は寒いと言えば寒いが、日本全体から見れば暖かい方である。

なので俺の住む町に、雪が積もった記憶などない。

ついでに言うと、スキーやスノーボードなんてやったこともない。

学生の頃、遠方に行こうと企画したものの、当日に風邪を引いてドタキャン。

それ以来、「あ、俺は雪とは縁がない生き物なんだ」と諦めていた。

 

けど。

 

 

「すげー……一面真っ白だ……。」

 

 

タオカカの村で宿を取った翌朝、外が一面の雪景色に変わっていた。

 

部屋がやたらと寒いなと外を見たら、真っ白。

雪が見慣れない俺としては、少々ハイテンションになってしまう。

 

 

「うわ……すげー!すげーぞ!」

 

 

我慢できずに宿の外に出る。

試しに手に取ると、少しベチャベチャしていた。

 

 

「あー、雪ってもっとフワフワなのかと思っていたわー!でも雪だー!」

 

 

雪玉を作る。

冷たい!すごい!

 

 

バシッ!

 

 

「いてぇ!!」

 

 

頭になにか衝撃が。

振り返ると、数人の子どもたちがゲラゲラ笑っていた。

雪玉を当てられたらしい。

 

 

「……よくもやったなー!!」

「きゃーーー!!!」

 

 

やっべぇ楽しい。

子どもと雪合戦をして楽しんだ。

 

 

…………。

 

 

* * * * * *

 

 

「なにをされていたんですか?ソウジさん?」

「ぶぇっくしょい!!……え、えーっと……その……。」

「…………。」

「タオカカの子どもたちと、交流を兼ねたレクリエーションを……。」

「思いっきり自分から楽しんでましたよね?」

「はい……。」

「怪我しているのに。」

「い、いや、起きたらだいぶ良かったんで……。」

「しかもインナー一丁で。」

「はい……。」

「そりゃ風邪ひきますよ!!」

「ぶぇっくしょい!!」

 

 

はい。

雪の冷たさも知らぬアホが一人。

はしゃぎ過ぎて風邪っぽくなってしまいました。

 

ハイビスさんからプンスカ怒られる。

 

 

「ソウジさん、体調管理も、ハンターの重要な資質ですよ!?」

「ズズッ……はい……。」

「ほら、鼻水も……もう。」

 

 

ハイビスさんがちり紙を取ってくれた。

鼻をかむ。

 

 

チーン!

 

 

「はーい、ソウジー。これ飲んでー?」

「な、何ですかこれ。」

「シナトマトとホットドリンク混ぜたスープ。んまいよー?」

「いただきます…………あぁぁぁぁ、なにこれうまぁ…………。」

 

 

セツヒトさんがマグカップを手渡してくれた。

めっちゃ温かい。

飲むと、体の芯から温まってくる。

 

 

「熱はなさそうだしー、鼻風邪かなー?いやー、まさかソウジが雪ではしゃぐ人だとはねー。」

「すみません……。」

「いやー、可愛いところもあるよねー、ソウジー。何だっけー……『くらえ!俺の雪玉ハリケーン!』だっけー?」

「いや!やめて!童心に帰った俺をいじらないで!」

「『やるな……この俺に一撃加えるとは!ここからは本気(マジ)で行くぞ!』だっけー?」

「何で一字一句覚えてるの!?」

 

 

厨二病全開。

中身おっさんが、である。

恥ずかしいったらありゃしない。

 

 

「とにかく!ソウジさんが良くなるまで!体調管理は、今後専属受付嬢である私も気をつけますので!」

「は、はい。」

「で……どうしましょう、セツヒトさん。」

「うーん……ガーちゃんグーちゃん達も厳しいよねー、こりゃ。」

 

 

そうなのだ。

俺が風邪を引いたのもそうなのだが、急な大雪に見舞われたせいで、足止めを食らってしまった。

雪道にガーグァはちょっと厳しいらしい。

 

 

「まーソウジの風邪はいいとしてもー。」

 

 

いいんか。

 

 

「……ポポに、乗ってみるー?」

「……え?」

 

 

* * * * * *

 

 

「いやぁ……あんた達とは短い間だったけど……楽しかったよ。命の恩人だしな!またいつでも頼ってくれ!」

「はい、おじさんも、お元気で。」

「おじさーん、また冬が明けたらお願いしますねー!」

「はいよ!任してくれ!……そりゃそうと……。」

 

 

おじさんが振り向いた先。

ハイビスさんがガーグァ2頭を優しく撫でながら泣いていた。

 

 

「うん……うん……ガーちゃんもグーちゃんも……元気でね?またいつか、会えるからね?」

「グァー。」

「ガー。」

 

 

感動的な場面である。

あるのだが。

 

ガーグァのアホ面のせいでなんかコメディちっく。

 

 

「いやぁ、アイツらがあそこまで他の人に慣れるのは見たことねぇなぁ。すげえや、あの姉ちゃん。」

 

 

うん。

全然感動的ではないなんて、無粋なツッコミはやめておこう。

沈黙は金。

 

 

「ガーグァの顔アホっぽくて感動しないねー。」

 

 

……台無しにするセツヒトさんであった。

 

 

……。

 

 

雪道を進むため、俺たちはガーグァ車のおじさんと別れた。

おじさんは足止めを食らってしまったので、このまま春になるまでタオカカに滞留するという。

ご自慢のガーグァ達も、この雪ではただの大飯食らい。

しばらくは雪の田畑をゆっくり歩かせながら、フンと脚で地面を耕す仕事をするらしい。

たくましい話だが、雪が深くなって仕事が無くなったら、コイツらはどうなってしまうのか。

…………よし、次のことを考えよう。

 

俺たちはポポ車の御者さんと交渉。

急な雪でもポポは問題ないらしく、すぐに出発できるとのことだった。

すごいな、当日でOKなんて。ありがたい限りだ。

 

 

「グォォ……。」

「うおっ!」

 

 

ポポはでかかった。

見た目は完全に前世の図鑑で見たマンモス。毛深くて大きな象。

立派なツノが反り返っており、当たったらめちゃくちゃ痛そうである。

ツノの先の方が削ってあり、家畜として飼い慣らされている感じがする。

 

 

「セツヒトさん、これってーーー」

「せっちゃんー。」

「せっちゃんさん、こいつ、どうやって車を引くんですか?」

 

 

そもそも雪道で車なんて引けるのか?

 

 

「あー違う違うー。これはー、乗るのさー。」

「……乗る!?」

「そーなの。まぁやたら重い荷物はソリで引いたりするけどねー。今回はソリなしー。ソウジのおかげー。」

「あ、俺がアレで荷物を持っているから……」

「うん。ありがとねー、おかげですぐにポポに乗れたよー。」

 

 

なるほど、人を運ぶだけであれば、当日OKも出やすいわな。

 

 

「きゃー!きゃー!!」

「お、お客さん!動かないでください!!危ないですよ!!」

「すすすすすすいません!!これ……高くて……キャーーー!!!!」

 

 

ハイビスさんがポポに乗ると、膝を曲げていたポポが立ち上がった。

下から見ている分にはそこまで高くは見えないが……あれだ、数mぐらいが一番リアルで怖いっていうやつだ。

俺も高いところ苦手なんだよなぁ……。

 

 

「ソウジー、キャーキャー言っていいのはー、ああいう可愛い子だけだよー?」

「俺は言いませんよ!」

「おー。がんばー。」

 

 

結局ポポに乗る時、俺は絶叫してしまった。

爆笑するセツヒトさんとハイビスさんの顔が忘れられない。

 

ちくしょう、荷物の中身、大声で全部読み上げてやろうか。

 

……虚しいからやめておこう……。

 

 

* * * * * *

 

 

「ハイビスさん、ポポに乗るのは初めてですか?」

「はい……慣れてくると、楽しいですね、これ。」

「そうですね。目線も高くて、気分がいいです。」

「ソウジさん?風邪が悪化しないように、気をつけてくださいね?」

「は、はい。毛布はしっかりとしております。」

 

 

ポポの上は、慣れたらとても気持ちいい。

白い山々を見ながらゆっくりと進むのは、何だかのんびり旅気分である。寒いけど。

 

とは言っても周囲の警戒はしておく。

常時<マップ>を見ながらモンスターの警戒にあたる。

 

 

「私が気張ってるから、小型とかは多分大丈夫だよー?」

「ありがとうございます……すごいですね、その殺気を放つ技?……って言えばいいんですか?」

「ねー。なんで自分でも出来るのか、わからないんだよねー。」

 

 

セツヒトさんは間違いなく天才の部類に入るタイプの人間である。

殺気を意識的に放つとか、もう完全に人間を辞めているとしか思えない。

何だこの人。サ◯ヤ人か?

 

しかし、のんびりしているので、会話も花開く。

さらには眠ってしまうと凍傷やら落下の原因になってしまうので、起きるためにも会話を続ける。

 

 

「セツヒトさん、そう言えば。」

「んー?何ー?」

「昨日ジンオウガはガーグァが好きとか言ってましたけど……このポポは何かに狙われたりしないんですか?」

「あー……いい質問をしてくるねーソウジー。」

「え?」

「いるよー?ポポが大好物の、とんでもない奴が。」

「マジですか?どんな奴ですか?」

 

 

気になる。

だって昨日みたいに襲われたら洒落にならん。

 

 

「んー、ティガレックスってやつー。轟竜、って呼ばれてるねー。」

「ゴウリュウ?」

「そー、絶対強者、轟竜ティガレックス。よく野生のポポを狩っているねー。」

「どんなやつなんですか?」

「んー……説明めんどいー。」

「いやいやいや。これも勉強ですって。」

 

 

教えて欲しい。

絶対強者て。かっこよすぎる&恐ろしすぎる。

 

 

「んー、とにかくでかい口、強靭な尻尾を持つ、すごく凶暴な竜らしい竜かなー……地べたを這う感じは竜っぽくないかなー……でも、はじまりの竜って言われているから竜なんだよねー。」

「……。」

「…………うん。」

「……絶対今飽きたでしょ。」

「だってー。お尻痛くて疲れたー。」

「……もういいです……また教えて下さいね。」

「んー……善処するー……。」

 

 

寝てしまった。

ゴロンと、不安定なポポの上で。

 

なぜ寝られるんだ。バランス感覚が半端ない。

そして寝たらまずいんじゃないか……まぁいいか、セツヒトさんだし。

 

 

「そう言えば……ハイビスさん。」

「はい?」

 

 

ハイビスさんに話しかける。

ハイビスさんは、上下完全にモッコモコの格好である。

頭にはニット、雪焼け防止なのかでかいゴーグル、見た目はスノーボーダーっぽい。

……やたら可愛く見えるのはあれだな、スキー場効果ってやつかもしれない。

聞いたことしかないけど。

 

 

「ミヨシってギルドが無いって聞いたんですけど、ハイビスさんはどうするんですか?」

「あ、そこですか。説明してませんでしたね。」

 

 

ハイビスさんが説明をしてくれる。

 

 

「タオカカのギルドの出張所のような場所が、各地にできるみたいなんです。この辺は冬、雪に閉ざされますから。……何でも数年前、ここのギルドマスターがそのようにしたみたいですよ?私はそこの受付業務……というより業務全般を行うことになりますね。」

「全般?」

「はい、受付だけでなく、観測班からの情報をもとにモンスターを分析したり、クエストやハンターさんたちを管理したり……あれですね。自分で言っといて何ですけど……忙しそうですよね……。」

 

 

ハイビスさんが遠い目をしている。

……ギルドの人って、多分この世界で一番働いている気がする…………。

うーん、ブラック。

 

 

「お、俺も手伝えるときは手伝いますからね!」

「それは嬉しいですけど……シガイアからは『ギフトは極力使わせないように』と厳命を受けてますから……。」

「そ、そうですか……。」

 

 

さすがシガイアさん、先回りしてくるなぁ。

伊達に各地のギルドマスターを歴任していない。

俺の<マップ>のギフトを使えば、モンスターの管理とか楽勝だと思うのだが。

 

……悪用されて酷使される未来しか見えない。

やめとこ。

 

 

「シガイアさん、すごいですね……タオカカのギルマスだったんですよね。」

「え?そうなんですか?」

「そうらしいですよ。昨日、セツヒトさんに教えてもらって。」

「なるほど……そういうことなんですね……。」

 

 

何がなるほどなのかはわからんが、ハイビスさんはうんうん頷いている。

 

 

「ソウジさんは、これから向かうミヨシの事は……。」

「あ、聞きました。大体。」

「そうですか……ならお分かりかと思いますが。」

 

 

ハイビスさんが口調を少し真面目にして、続ける。

 

 

「ミヨシ村は、あの竜災から復興し立ち上がった『再生の村』と言われてます。元々良質な木材が採れるのと、冬の地場産業として防具加工が盛んで……その辺を足がかりにして。」

「数年で……すごい早さだ。」

「ええ、なので土地の開発も盛んで……それも相まって、モンスターとの衝突も数多いと……聞いてます。」

「……へぇ。」

 

 

なるほど。

モンスターを狩る側には、嬉しくもある話だ。

 

 

「ギルドの業務も多忙になり、ハンターも数が心許ない……なので、モンスターが増える冬の間、一時的に私達がお手伝いをする形です。」

「なるほど。」

 

 

結構打算的というか、セツヒトさんもただの思いつきで言っていたのではないのだな、とわかった。

ハイビスさんもセツヒトさんも、その職では超有能だ。

俺も足手まといにならないように頑張ろう。

 

 

ヒュー……

 

 

冷たい風が吹く。

雪はまだ、舞い上がるほどではない。

ベチャ雪、というらしい。まともに歩いたら、足を取られる。

 

ポポは、そんな足場を物ともせず、ゆっくりと、だが確実に進む。

 

 

「おっ……。」

 

 

峠を越えると、眼下に集落が見えた。

 

 

「見えたぞー!もう少しだー!」

 

 

先頭を行く御者のお兄さんが、声をかける。

モゾモゾと動くセツヒトさん。

 

目を覚ましたかな?

 

 

「……あー、懐かしいねー……あの頃の面影はないけど。」

 

 

セツヒトさんが、呑気な口調とは裏腹に、険しい顔で集落を見つめている。

 

 

「ソウジー、ハイビスちゃーん。……あれが、ミヨシ村、だよー。…………私が守れなかった村。」

 

 

呟くように話すセツヒトさん。

 

なのに何故か、その声が妙に耳に残るのだった。

 

 

* * * * * *

 

 

「いやー、お久しぶりですー。」

「あぁ!セツヒトさん!久しぶりですね!!……いや、来てくださるとは思ってませんでしたので……嬉しいですよ!」

「はははー、また、お世話になりますー。」

 

 

村に着くなり、セツヒトさんは色んな人に囲まれてしまった。

今話している人は、少しお腹の出ている恰幅のいいおじさんである。

村の長的な人だろうか。

囲む人たちはみんな笑顔。ニコニコである。

 

その後ろには、何か四角い厚紙を持った女性がチラホラ。

 

…………セツヒトさんにサインをねだっている様子。

セツヒトさんも書き慣れた様子で、応対している。

 

 

「セツヒトさん、すごい人気ですね……。」

「そりゃそうですよ。この辺であの方の名前を知らない人なんて、居ないんじゃないですか?」

「へ、へぇ……。」

「周囲一帯を守った英雄ですからね。あの人気も頷けます!流石です!」

 

 

ハイビスさんも、何故か誇らしげ。

それはいいとして。

 

そのサインをねだる方々の視線がこちらを向いている。

……気のせいか、俺に向ける視線はちょっと……なんか怖いような……。

 

 

「やー、おまたせおまたせー。参ったねーこりゃ。」

「せっちゃんさん、すごい人気じゃないですか。」

「うん……まー複雑だけど……何かすごく美化されちゃってるんだよねー、私と獄狼竜の対決が。」

「あー。」

 

 

憧れのハンターと、凶悪なモンスターの一騎打ち。

まぁ、男心をくすぐるには十分な要素である。

女性人気のほうが高そうだけど。

 

ていうか……。

 

 

「せっちゃんさん?」

「はいはいー?」

「……気のせいか、女性の方の俺への目線が怖いんですが……それは。」

 

 

少し恐ろしい。

 

 

「あー……私の連れって言ったら、あんな感じー。」

「連れ、って。」

「えー?別に間違ってないでしょー?」

「それはそうですけど……。」

 

 

俺の精神安定上、あの方々とは触れ合わないほうがいい気がする。

あ、あの人「チッ」て舌打ちしたような。

 

帰っていった……。

 

 

「さーて、宿に行こうかー。」

「何にもなかったように話進めないでください。」

「貸し切りのログハウスがあるんだってー。楽しみだねー。」

「反省ゼロですね……。」

 

 

女神様とのやりとりを思い出す。

はいはい、俺が精神削ればいいんですねわかります。

 

軽口を叩きながら、ログハウスへ。

 

 

しかし、もしセツヒトさんを悪く言う人がいたら、なんて考えていたが、今の所杞憂に終わりそうだ。

 

当たり前か。

 

セツヒトさんがもしいなかったら、なんて仮定したら、この一帯に人が住んでいることはまず無いだろう。

セツヒトさんが発見し、避難を呼びかけて撃退したからこそ、今ここに生活が成り立つわけだし。

 

 

そんなことを考えていたら、宿についた。

 

 

「おー……ここらしいよー?すごいねー。」

「宿じゃないですねこれ……もはや家だ。」

「わー……。」

 

 

3人で声を上げる。

特にハイビスさんは驚かされていた。

 

全部木でできた、温かみのある家。

木材が豊富な地方ならでは。

基礎や煙突こそ石でできているが、殆どは木材だ。

 

ログハウスの入り口には、No.3と書いてあった。

3つ目のログハウスって意味なのかな。

そういや周辺にも、似たような家が数件あった。

季節冬になると増えるというハンターたちの、仮の住まいなのかもしれないな。

 

 

「ここで寝泊まりするんですね。」

「そーだよー、ハイビスちゃん。部屋は2つだけど、一人がリビングに寝れば大丈夫かなー。」

「は、はい……。」

 

 

早速中に入って部屋割りを始める。

昨日のことを思い出したのか、ハイビスさんは顔を赤くしている。

 

 

「じゃあ俺がリビングに寝ますよ。」

「いやいやいや!肉体労働のお二人は、きちんとベッドに休んでください!」

「いやいやー、雪国に慣れてるからー、私がリビングに寝るよー。」

「「セツヒトさんはだめです!」」

「えー。」

 

 

リビングに、朝、裸の女性がいるとか。

明らかにまずいでしょうよ!

 

 

話し合いの結果、俺がリビングに寝ることに。

女性には快適に休んでいただく。譲らないぜ。

 

 

「ソウジさんは、よく分からないところで強情です。」

「男を見せたねー、ソウジー。」

「なんと言われようと俺がここに寝ます。ほら、二人の荷物、部屋に置きに行きますよ。」

「「はーい。」」

 

 

セツヒト語でハモる二人。

仲良くなったもんだ。

 

 

 

ここで寝泊まりしながら、俺は特訓を始める。

数カ月後、春の雪解けとともに、ワサドラに帰る。

 

3人での、短い生活が始まった。

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