五等分の花嫁 家庭教師の二重奏   作:暇人の鑑

52 / 64
勢いで書けたので、ちょっと早めに載せます。


楽しんでいただければ幸いです。


奏ニの秘密

手紙のクサイ内容に、内心悶絶している。


第52話 眠れる虎の覚醒 反撃の声

 この日の出祭におけるルールはいくつか存在する。

 

 

 例えば、屋上は使用禁止だったり、過度な客引きだったり……賭博系の屋台禁止だったりとか、まあ一般的なルールだな。

 

 

 つまり、屋上は基本的に行く用事がないはずなんだが……。

 

 

 

「フータロー、ついてきて」

 その言葉と共に、俺は三玖に手を引かれていた。

 

 

「なんでこんな事。

 

 最終日だろ?お前、店にいた方が良いんじゃ……」

 

 ただでさえ、パンケーキの屋台は人手不足。

 

 それなのに、主戦力であろう三玖が抜けて、大丈夫なんだろうか?

 

 

「大丈夫、とにかくついてきて」

 

 

 そんな疑問を抱いたが、今の三玖にとってはそこまで重要じゃないらしい。

 

 

 

「ここなら迷惑かけないと思う」

「何をする気なんだ……」

 

 

 物騒な言葉に内心冷や汗をかいていると。

 

 

 

 

「ふざけんな!

 

 どうせ俺たちが店出せなくなったのを、嘲笑ってんだろ!

 

 なんなら今から同じ目に遭わせてやろうか⁉︎」

「私達の誰が!

 

 いつ!

 

 そんなこと言ったのよ⁉︎

 

 そっちが事故起こしたのが悪いのに、八つ当たりやめてくれない⁉︎」

 

 

「んだとぉ⁉︎」

「何よ!」

 

 

 

 不穏なやり取りをする男女が目に入った。

 

 その男女は……

 

「男女の代表2人……?

 

 確かにここなら、他の奴は来ないだろうし迷惑はかからないが……」

 

 

 うちのクラスの屋台の代表者たちだ。

 

 

……要は、この言い争いは、現在のクラス間にある男女間の雰囲気の象徴とも言える。

 

 いろいろな問題が積み重なって忘れていたが、一番最初の問題はこれだったな。

 

 

 この調子だと、学園祭の後も尾を引いてしまうかもしれない。

 

 だが、ここまでこじれてしまった以上修復するのも難しい話で……

 

「…………ちがう。迷惑かけるのは私」

「……み、三玖さん?」

 

 と、どこか詰みを感じつつある俺の隣では、いつぞや二乃に見せたように、静かにキレているご様子だった。

 

 

 

 そんな静かな怒気に気付いたのか、一触即発だった2人はこちらに視線を向け。

 

 

「……中野さん?」

「三玖ちゃん?こんなところに集めて、一体何を………」

 困惑顔で何かを言いかけたが。

 

 

 

 

「………仲!

 

 

 

   良く!

 

 

 

   して!」

 

 

 それを掻き消すがごとく、今まで聞いたことのないような大声で爆発した。

 

 

 

 

 side三玖

 

 

 たしかに、この問題の最初のきっかけを作ったのは私だった。

 

 

 そして、こうなるまで放置していたのも私だ。

 

 

 だから、ここでそれを終わらせる。

 

 

「男の子も女の子も、いつまでも意地を張って………

 

 

 もう高校生だよ、来年は大学生でしょ?

 

 

 

 それなのに……こんな子供みたいな喧嘩して恥ずかしくないの?」

 

 フータローと2人の男女がポカンとしているが、こうして口に出している間にもここまでの鬱憤が湧いてくる。

 

 

「パンケーキとたこ焼きに上下なんかある訳ない。

 

 

 もちろん男女だって!

 

 

 

 どっちも美味しいし、頑張ってる……なんでそれが認められないの?」

 

 

 私なんかがすぐに辿り着いたような答えだ。みんなだってきっと行き着いてる。

 

 

 それなのに、みんなして意地を張って明後日の方向を向いて……

 

 

「学園祭の準備からずっと………

 

 

 楽しくないし、居心地も悪かった………

 

 

 

 ずっと我慢してたけど、もう限界‼︎」

 

 

 私1人が罪悪感を感じていたのが馬鹿みたいだ。

 

 

 

「三玖、お前……」

 一気に捲し立てるように話した反動か、荒い息をつく私に、フータローが呆気に取られたような顔をする。

 

 

「どうしたの……?なんで急に……」

「女の子!」

「は、はい!」

 

 そして、この後に及んでなあなあにしようとする女の子に。

 

 

「最終日前に、もうみんな疲れてる。

 

 

 それもそのはず、他のクラスは男女で役割分担してるから。

 

 

 仕事を単純にしたり、助っ人を雇ってるソージ達みたいにしてない今の私達じゃ、たくさんの人が来る状況を乗り切れない。

 

 

……わかってる⁉︎」

「はい………」

 

 この状況の不味さを改めて説明した後は………

 

 

「男の子!」

「な、なんでしょう……」

 

 気圧されたように小さくなっている男の子に視線を向ける。

 

 

 敵状視察と称して、様子を見に行った時にその熱意は十分伝わってきた。

 

 だから……

 

「出店禁止は残念だった。

 

 

 みんなが努力してた分、気持ちはわかる。

 

 

……でも、言うほど女の子達を目の敵にはしてないよね?」

 

 

 どうして、と言った顔を見せる男の子に、昨日見た光景を伝える。

 

「お友達に勧めてたでしょ?パンケーキ」

「えっ……嘘でしょ?」

 

 女の子にまさかと言わんばかりの目を向けられ、バツが悪そうにする。

 

「見てたのか……」

「じゃあ、二日目からお客さんが増えたのって……」

「ソージ達が割引券出してたのもあるけど、他の男の子も進めてたんだと思う」

 

 

 やがて、ポツポツと話し出した。

 

「俺たちは本気で、最優秀店舗を狙ってたんだ。

 

 

 それがああなっちまったのは残念だが……その上他のクラスに取られるなら、お前らに取らせた方がまだマシだ」

 

 

 照れ臭そうなその台詞に、同じような顔をした女の子が。

 

 

 

 

「もっ……もっと早く言ってよ!」

 

「言ってどうすんだ!」

 

「わからないけど、言ってくれなきゃ……!」

 

「言ったって、どうせ聞かねえだろお前ら!」

 

 

 

「また喧嘩?」

「「すいません‼︎」」

 クレームをつけたと思ったら、また喧嘩を始めようとしてる。

 

 

 こうなったら、向こうに会話の隙を与えない方がよさそうだ。

 

「……パンケーキ屋さんの裏方を、男の子に手伝ってもらおう」

 

 

 そう思って提案すると、男の子はポカンとした後。

 

 

「は?いや……でも、なあ?」

「う、うん……私が良くても、みんなはなんて言うかわからないよ…?」

 

 先程までの険悪さは何処へやら、女の子と共に困惑したような顔を見せた。

 

 

 確かに、言いたいことはわかる。

 

 

 これで簡単になんとかなったら、ここまで拗れてはいない。

 

 

 だけど。

 

……"旗を掲げた以上は、せいぜいカッコつけやがれ‼︎"

 旗を掲げた以上は、押し通して見せる。

 

 

「そこは任せてほしい。

 

 

 私が説得するから……信じて」

 

 

 

 そうして、少しの間をおいて。

 

 

 

「………簡単なのしかできねえぞ」

「すぐにできるから大丈夫だよ」

 

 少しだけ、蟠りが抜けたような気がした。

 

 

 

 

side風太郎

 

 

「……ふう」

 

 男女代表の2人を見送った三玖が、一息をつく。

 

 

 どうやら、相当気張ったみたいだが……そりゃそうか。

 

「驚いたな……あんな大きな声を出せたなんて、初めて知ったぞ」

 

 

 遠くで見ていた為、詳しい会話の内容はわからなかったが……少なくとも、ピリついた空気はもうない。

 

 

「アイツら、なんて言ってた?」

「ひとまずは………理解してくれたみたい」

 

 

 働きかけた張本人が、満足そうな顔をしているあたりは、きっとうまくいったのだろう。

 

 

「すごくわがままだったけど………勇気を出して言えてよかった」

 

 

 そんな三玖に、俺はまた新しい答えを教えてもらったような気分で。

 

 

「……すまん」

「え?どうしたの急に」

 

 

「実は、この問題に関しては諦めてたんだ。

 

 

……修復は無理って、勝手に自分で線引いちまってた」

 

 

 これまでの諦めについて謝罪する。

 

 

 俺は……俺と奏ニはもう、男女の溝を埋めるのは無理だと見切りをつけちまってた。

 

 

 だから俺は実行委員に逃げたし、奏ニは第三勢力や無堂の問題に走った。

 

 

 五月を応援として行かせたのは、無意識のうちに罪悪感を感じていた事もあるんじゃないかとも思える。

 

 

 だが……三玖はそれをやり遂げたのだ。

 

 

「お前に教えられたぜ……ありがとな」

 

 

 改めて、その礼を告げると……。

 

 

 

 

「……えい」

「うおっ⁉︎」

 

 

 突然、俺を地面に押し倒してきた。

 

 

 

 いきなり何をするんだとか、痛えとかは思ったが、それを口にする前に。

 

 

 

「あの女の子、だれ?」

 

 

 いきなり頓珍漢な質問をされて、頭に大きなハテナが浮かぶ。

 

 

 いや、アイツは………

 

「女の子………女子代表の名前か?同じクラスなんだし覚えてやれよ…」

 

 とりあえず、真っ先に思い浮かんだやつについて話してみるが。

 

 

「射的やってた子!」

 

 

 食い気味の否定に、ようやくその意図を理解した。

 

「あ、アイツ……竹林のことか?

 

 幼なじみで……」

 

 

 なんだか目が怖いので、冷静にさせるべくわかりやすい説明をしようと口を開いたが………

 

 

「好きなの?異性として!」

「と、友達です!」

 

 

 さながら尋問の様な問いに、めっちゃ端的な返事しか出来なかった。

 

 

 でもどうやら、三玖の中の何かはそれで静まった様で。

 

 

「友達?

 

 そっか……ならよし!

 

 

 これを聞くのもずっと我慢してた」

 

 

 なんだか晴れやかな表情を見せてきた。

 

 つーか、クラス全体への鬱憤を晴らすような事をしてたのに、なんで俺1人に我慢するんだ。

 

 

 何もしてないはずなのに、えらく疲れた様な気がして。

 

 

「我慢って……今更だろ?

 

 俺に遠慮なんてすんなよ」

 

 

 何の思考もなしに投げかけた言葉に。

 

 

 

 

 

「じゃあ……キスするね」

 

 獲物を見つけた野獣の様な目の光り方をした三玖が、有無を言わさずに覆いかぶさってきた。

 

 

 

「え?ちょっと待てそれは……⁉︎」

「いいよね?答えは聞いてないけど」

 

 

 蛇に呑まれたネズミの如く唇を覆われた俺は、眼前に迫る整った顔立ちやら、むせかえる様な甘い匂いやらの。

 

 

 

「んっ、ん〜〜〜⁉︎」

 

 

 暴力的なまでのその刺激に、しばし考える力を失い、もがくことしかできなかった。

 

 

 

side三玖

 

 結婚式に、誓いの口づけがあるように。

 

 

 

 私は、今この口づけに誓う。

「お父さんが言ってたわ。

 

 

 アンタのパンケーキ、お母さんの味にそっくりだって」

 

 

 料理とか、進路とか、恋路とか。

 

 

 例え、どんなに変えられない壁が現れても。

 

 

 

「私はもう迷わない……!」

 

 

 自分を信じる限り、どこまでも進んでいける。

 

 

 だから………!

 

 

 やっと解放されたと言わんばかりに、空気を求めて息を吐くフータローが、搾り出す様に聞いてくる。

 

 

「も、もしかして……これも我慢してた事なのか……?」

 

「うん、でも……」

 

 その答えとして、私は。

「実を言うと、まだ全然我慢してることがある」

「えっ、うぉぉあっ‼︎」

 

 

 そんな姿にまたシたくなったので、第二幕を開始した。

 

 

 

 

side四葉

 

 風太郎君に後のお仕事を任せたので、必然的に私は暇になる。

 

 

 町谷さんが目を覚ました時に、みんなに伝えられる様に残るのもアリかと思ったけど……私が選んだのは。

 

 

 

「中野さん!」

 

 昨日、私が倒れた事で穴を開けてしまったことへの謝罪行脚だ。

 

 演劇部の皆さんや……

 

「ぶ、部長!苦しいですって……」

「ごめん、でも無事でよかった……!」

「あはは……今日は保健室で寝てなきゃいけないんですけどね」

 

 バンドの男子達に、被服部のお二人。

 

 

 私に代わって実行委員の仕事を引き受けてくれていた子にも、頭を下げて回った。

 

 

 でも……みんな心配してくれていた。

 

 こうして会うまでは半信半疑だったけど……みんな、本当に私のために集まってくれてたんだ。

 

 

 私のせいでなんて、考えなくてもよかったんだ……。

 

 

 泣きそうになるのを何とか持ち直しながら。

 

 

「あ、そう言えば上杉君ならあそこにいるよ」

 

 

 指差された方向には、階段に座っている風太郎君がいた。

 

 

 でも………今はまだそこには行かない。

 

 

「後で様子見てきます!」

 

 

 そこに行くのは、全てを終わらせてからだ。

 

 

 

 

 

 

side奏ニ

「………」

 

 重い瞼を開けた先にあった景色は、知らない天井…‥と言うわけではなく。

 

 つい先日も来た、病室の天井だった。

 

 つまり俺は………

「痛っ………」

「ちょっと、安静にしてなきゃダメよ……!」

 

 

 起きあがろうとしたが、身体中にピリつく痛みが走る。

 

 そりゃそうか、身体中に鉄屑やら砂利やらが当たったんだから。

 

 

………ん?そう言えばなんか聞き覚えのある声が聞こえてきたな。

 

 

 

 痛みが落ち着いたので、そっちを振り向くと。

 

「里中……」

 

 昨夜対峙した、あの少女が傍に座っていた。

 

 

「……寝首を掻けば良かったのに、チャンスを逃したんじゃねえか?」

「もう少しマシな言葉はかけられないの?」

 

 

 一応昨日の今日なので、茶化した口調で聞いてみるが。

 返ってきたのは、バツが悪そうにはしてるものの、マジもんの呆れ顔だ。

 

 

 しかし……こいつは自分の状況がわかってない様だ。

「……そりゃ無理だな。

 

 

 俺だし……俺じゃなくても無理だぜ?

 

 気絶から回復したら、その前に殺そうとしてきたやつが目の前にいましたなんざ……普通なら鳥肌もんよ」

 

 

 まあ、それを懇切丁寧に説明してやる俺も、大概馬鹿野郎だが……

 

 

 

「でも、お前がそれをできる様な奴じゃない」

「……ごめんなさい」

 

 今までそうされてない以上、こいつにそれはもう出来ない。

 

 

 

 だからこの話は一旦ここまでだ。

 

「俺が選んだ事だ、気にすんな。

 

 ………それで、妹さんの話はどうなった?」

 

 こいつに対して、聞きたいことがあるからな。

 

 

 そんな俺を前に、一瞬迷った様な顔をして。

 

 

「………お代は要らないって」

 

 困惑顔で、あの時渡した封筒を差し出してきた。

 

 

……は?

 

「いや、どう言うことだよ……金払わなきゃ、治療はできねえだろ」

 

「よく分からないわよ、私達だって……」

 

 

 怪我の功名とでも言えばいいのか、だったら最初から善意で治療してやれば良いのにと、文句を垂れればいいのか。

 

 

「だから……これは受け取れない。私達家族で話し合ったわ」

 

 

 よく分からないが、どうやら妹さんの治療費はタダになった様で。

 

 50万は、受け取り拒否をされてしまった。

 

 

 せっかくカッコつけて渡したのに……!

 

「俺って、格好悪りぃ……」

 

 なんだか拍子抜けなことばかりだが……少なくとも、これで無堂の筋書き通りにはいかない。

 

 

 なら……まあ、いいや。

 

「……で、撃った奴は捕まったのか?」

 

 次は、現状を知らなければいけない。

 

 

 

 数分後。

 

「なるほどな……大体わかったぜ」

 

 話を聞き終えた俺は、開かれた手紙を見ながら、乾いた喉を潤す。

 

 

 

 曰く、無堂の刺客は捕まって、取り調べが始まっており。

 

 未遂に終わったとは言え、里中は実行犯なわけだが、脅迫の被害者でもあり……俺が被害届を出さなければ捕まることはないらしい。

 

 で、廊下で待機しているらしい警察官の同伴を条件に、俺への見舞いを許可してもらったんだとか。

 

 そんなことが可能なのかとも思ったが……まあ、俺は出す気はないし、できてるなら深く追求はしない。

 

 あと無堂本人には、俺達を殺したと言う偽情報を流しておいた様だ。

 

 つまり、そうなった奴が取る行動は一つ。

 

「嬉々として、五月達を取り込みに来るな…」

 

 きっと、俺をネタにして五月を取り込もうとしてくるはずだ。

「……で、そこを緋色君達で取り押さえるんだって」

 

 そんな俺の予想に頷きながら、唯達の行動も教えてくれる。

 

 

 そして……開かれた手紙には、五月のやる事も記されていた。

 

 

「後は任せて」……つまり、アイツは無堂と直接対決するつもりだ。

 

 

 

……となれば、俺のやることは一つ。

 

 そして、この50万の使い道も浮かんだ。

 

 

「……ちょっと、何やってんの⁉︎」

「おい、何があった…き、君!勝手にそんなことしたら…」

 俺は、刺さっていた点滴を引き抜く。

 

 

 そして、傷ついた身体に鞭を打ち、ベッドから出て。

 

 

「……里中。俺に悪いと思ってるなら、罪滅ぼしだ。

 

 この50万で雇われてくれや」

 

 

 里中の手に封筒を握らせた。

 

 

「俺を、旭高校まで連れて行ってくれ」

 

 

 

 

 

side五月

 

 

「‥‥こんなクオリティでいいの?」

 

 やけにツヤツヤした顔の三玖が見せてきたのは、星形のペンダントをつけ、黒タイツじゃなくて白いソックスを履いただけの変装だった。

 

「……ええ、これで良いんです」

 

 下手したら上杉君にも見破られるようなものだが……多分、それでも問題ない。

 

 

 もしバレたら、私が直接出向くだけだ。

 

 

 

「でも、なんか懐かしいね……林間学校の時以来かな?」

 

「そうだね……前田君には謝ったけど」

 

「でも、大丈夫なの?」

 

「大丈夫よ四葉。もしもの時には取り押さえられるように、周りに張り込んでるわ」

 

 懐かしそうな顔をする一花に、ため息と共に返す三玖。

 

 

 心配そうな目を三玖と私向けてくる四葉に、周りに目を向ける二乃。

 

 

 

 そんな、各々でやりとりをしていると、やがて通信機から声が。

 

 

………どうやら、無堂先生がやってきたようだ。

 

 

 

「それじゃあ、頼みましたよ」

 

 

「うん……任せて」

 

 

 そうして、私達にとっていろいろな意味を持つ、大事な一戦の幕が。

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちは無堂先生……五月です」

 

 

 切って落とされた。

 




 いかがでしたか?

 今回は、三玖の好きな武田信玄の「甲斐の虎」にちなんで虎をよこくにいれてみてます。

 現実で警察がこんな計らいはしないでしょうが、探偵の唯のコネみたいなもんだと思っていただければ幸いです。

 そもそも現実を持ち込んだら、五つ子が生まれる確率なんてほぼ奇跡みたいなもんです。

 ましてや、みんなスリーサイズがほぼ同じなんて無理です。

 つまりはそう言うことです。

 あと、四葉のネタバレイベントのタイミングを少し変えるつもりです。

 そして、次回からいよいよラスボス戦となりますのでお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。