はい、にゃんこねくとです…
どの面下げて戻ってきてんだって感じですね…
この度は投稿がありえないくらい遅れた事をお詫び申し上げます
私に関してはしっかり健康でした
ただアイデアを固める時間や書くための時間、そして私自身の
新生活に慣れるまでの時間がかかってしまった事
後、単純な話、やる気も問題でこれだけ遅れた所存です
私はこの作品を楽しみに待ってくれる人がほんの数人でもいる限り、
失踪する気はありません
ただ、あくまでこれは趣味で行っている為、今回のように投稿日が
大変遅れる事も起きてしまうと思います
その為、この日までに投稿するとのことはもう発言しないと
勝手ながら決めさせていただきました
今回はかなりの長文で誤字も私が気づいてないだけでかなりあるかも知れません…それでも暖かい目で見て頂けるなら幸いです
コメントは励みになります!気軽にどうぞ!
それでは長文失礼しました
スペ「トレーナーさんっ!終わりましたぁ!」
「あぁ、お疲れさん」
カービィがやって来てからしばらく経ち
俺のたった1人の担当バ、スペシャルウィークのトレーニングも再開する事にした
トレーニングといっても現在彼女には目標レースも特には無い為、あくまで体が鈍らない程度の軽いものとなっている
ま、太らない程度なら何でもいいや
スペ「むぅ……今失礼な事考えてませんでしたか?」
「またバクバク食ってダイエットメニュー考えなくて良いようにトレーニングしような………って」
スペ「そんなに私の事が信用出来ませんか!?」
「この前、トレーナー室の冷蔵庫………
整理してくれたのは?」
スペ「うっ………カービィ……かな?」
「友達売ってんじゃねぇよ!まだカービィが来る前だわ!」
なんやかんやこんなやり取りをしながらトレーナー室に戻ってきた
スペには軽く汗を流してくるようにお願いし、その間に書類の整理をやっておこうか
?
あれ?あの紙……どこいった?
ま、いっか!別に俺達には必要の無いものだしな
…………………………
スペ「戻りましたー」
「あいよー」
シャワーを浴びてきたであろうスペはタオルで髪を乾かしながら部屋のソファーに倒れかかる
いやぁ、にしてもうちの娘は美人だなぁ
そら、トレーナーの嫁さんは皆
元担当になる訳だ
うちの理事長があんなんだからセーフティーラインもガバガバだし
うちは多分そんなんじゃないと思うが
一応、邪な事を考えないようにそれなりに頑張ってる………はず
スペ「トレーナーさん………?」チュウチュウ
「あっ、ごめんごめ………ってそれ俺のジュースじゃねぇか!やっぱお前はねぇな!」
スペ「ごめなさいっ!つい癖で……ないってどういう事ですかっ!?」
「そういうとこだぞ…ほんと」
スペ「………?」チュウチュウ
「で、今日はなんかあったか?」
スペ「…………私は別に何もなかったと思います」
俺とスペの間では日課となっているのだが
トレーニングの後はその日あった事を話し合う時間を設けている
いくら長い時間一緒にいる間柄でも話し合わずにお互いの事を察する事なんて出来やしない
だからこの時間を設ける事でお互いの調子やメンタル面をより安定させる事が出来るって訳だ
口で言わなきゃ伝わらない事もあるだろ?
察する事が出来れば1番良いだろうけどさ
スペ「実はですね……」
「なんだ?」
スペ「セイちゃんの様子が少し変で…」
「セイウンスカイが?」
セイウンスカイ……彼女はスペと同じ世代、ライバルの子で友人の1人だ
トリックスターの異名を持っており
正に練りに練られた作戦で周りも予測出来ない勝利をもぎ取る
うちも昔、まんまとしてやられた事がある
……だって警戒はしてたけど差しの特訓に励んでるって言ってたし頑張ってたじゃん…
蓋を開けてみればいつも通りの逃げ…
それにしっかり裏で逃げの練習をしてたっぽいし…もっと警戒すべきだったと戒めたなぁ
……普段の彼女はサボり魔だけども油断は出来ない相手だった
だからこそ……
「イタズラかなんかじゃないか?
ほら、スペよくスカイに騙されてるじゃん」
スペ「それなら良いんですけど、なんというか最近のセイちゃん…全体的に見て活気が無いというか……生命力が薄いというか……
……んぅ、なんと言えば…」
「演技では無い!……と?」
スペ「はい、少し心配です…」
「なら、明日にでも会った時に声でもかけてやってやれ。なんなら今日は午前中授業で終わってすぐトレーニングしたからまだ時間あるだろ?今から会いに行ってやってもいいんじゃないか?」
スペ「あ!そういえばまだ、お昼過ぎなんですよね。いつも通りで忘れてました……そうですね、食堂に行った後に探してみますね」
「……お前、もう昼飯食ったよな?」
スペ「……まだですよ?」
「……あぁ!口に米粒がっ!」
スペ「ふっふっふっ!甘いですよトレーナーさんっ!今日のお昼はおうどんでしたよ!」
「………………」
スペ「……………」
「………はぁ、程々にしろよ」
スペ「トレーナーさん……!」.。.:*・'(*°∇°*)'・*:.。.
「そういえば、カービィはどうした?寮部屋か?」
スペ「いえ、裏庭でお昼寝してると思います」
「ちょ!?お前大丈夫なのか?」
スペ「大丈夫ですよー、カービィは高い所で寝る癖があるんですよ。だから、多分木の上辺りでお昼寝してると思いますよ?お腹が空いたら私とスズカさんの部屋かトレーナー室に来るようにお願いしてるので」
「多分だったら困るんだが……この時間なら………まぁ生徒は大体グラウンドでトレーニングか街へ遊びに行ってるだろうし大丈夫…………かな?」
スペ「d(˙꒳˙* )」
「ほんとかなぁ?」
スペ「それじゃあ、私は食堂に行ってきますね。トレーナーさんもセイちゃんを見たら気にかけてあげて下さいねっ」
「おうよ〜」
ガチャ
ふぅ、忠告したしそれなりに抑えてくれるだろうしトレーニングメニューの変更は特に要らないよな
俺も腹減ったなぁ
食堂………でも良いけどたまには外食でもするかな、うんそうしよう。
せっかくだし誰か誘うか……
ん?
なるほどな、確かにあれは生命力が薄いわ
軽く備え付けられている窓から外を覗くと
そこには丁度うちの部室前を横切ろうとしているセイウンスカイ…………のトレーナーがいた
ガチャ
スカイT「……?」
「おーす、昼飯食いに行こうぜ
俺のクーポン券使っていいからよっ!」
……………………………………
「はぁ!?セイウンスカイと契約解除!?」
スカイT「あぁ……」
ここは普段からよく利用するラーメン屋、
こいつクーポン券くれてやるって言ってんのに席に着くなり無料の漬物ばっか食ってるし
………重症だな
普段はもっと担当程ではないがのらりくらりというかふんわりというか話しやすい奴なんだ
「んでもよ、スカイとお前ベストパートナーっていっても過言じゃないくらいにいい関係築けてたんじゃないのか?少なくとも俺にはそう見えてたぞ?」
スカイT「俺もそう思ってたんだが、どうやら俺の思い違いだったみたいだ」
「なんでまた…」
スカイT「実はこの前…」
〜回想〜
うーん……しょっと
ちょっと休憩……
疲れたなぁ
でももうそろそろあの日だな…
スカイに伝えたらどんな顔するだろうか…
驚き?喜び?それとも作り笑いで尻尾ぶんぶん?
ニシノフラワーにはまた今度しっかりお礼しないとな
コンコン
「ん?はーいどうぞー」
ガチャ
「あれ?スカイ?ノックなんて柄でもない…今日は時間ピッタリ……いやなんなら予定時刻より早いじゃないか!
どうしたんだ?……いやそれが普通なんだけど…」
「あ、あの」
「?」
「これ……を…渡しに来ました…」
そこにあったのは契約解除の際に使用する
用紙だった
この用紙はトレーナーに一定の時期になると渡される物だが、ウマ娘も望めばこの用紙を貰うことが出来る
つまりスカイがこの用紙を持っているという事は自分の意思で貰ったとしか考えられない
もう既にスカイが書かなければいけない欄は全て書かれた状態だった
それと渡されたのはスカイがいつも耳元につけている黄色い花の髪飾りだった
そしてこの髪飾りはトレーナーが初めて重賞を勝った時にプレゼントしたものだった
そして”星の形をした髪飾り”がいつもの髪飾りの変わりに付けている
「え……?どういう……」
「今までご迷惑をお掛けしました…もう貴方には金輪際関わりません……ごめんなさい…」
「ちょっ!ちょっと待ってくれ!スカイ!俺は別にお前が迷惑なんて…」
「……!……優しいんですね、やっぱり……
でもケジメはしっかり付けます、これは私からじゃないと駄目なんです」
「スカイ、俺はお前が何を言っているかさっぱり……」
「さようなら…私の大事な人…」
「スカイ!!」
それからスカイTはスカイと話す機会を得ることは無かった
話しかけようと近ずいても謝りながら逃げてしまうからだ
ウマ娘に本気で逃げられればヒトの足では追いつく事は出来ない
何より謝っている彼女に無理やり近ずけば何かが壊れてしまいそうで怖かった
結局この数日、契約解除用紙を書くこともせずにただ1人、あの髪飾りを眺めていたのだった
〜回想終了〜
スカイT「という訳なんだ…」
「……………」
いや、おっっも!!
なんだよそれ!調子悪いなんてもんじゃないじゃん!!
トレーナーとウマ娘の関係終わりかけてんじゃん!!
納得いったの!?あれで!?無理だろ!絶対なんかあるよ!!………でも具体的な解決策が分からんな………何よりこれはアイツらの問題だ、俺が変に首を突っ込むともっとややこしい話になるかもしれん…
スカイT「あ、そうだ……悪ぃ、用事あったんだった…」
「よ、用事?…何それは」
スカイT「あぁ、ニシノフラワーに返しておかなきゃいけない物があってな。もう俺には必要の無いものだからさ」
「おい、それ返して良い物なのか?
聞くところだと欲しいから貰ったんじゃないのか…?」
スカイT「そうだな、謝らなきゃいけないな」
「そういう問題か……?」
スカイT「じゃあもう行くから、裏庭の木陰で待ってるらしいんだ…」
「お、おう」
そう言うとフラフラしながら1人で会計に向かった……お前漬物しか食ってねぇだろ
だがアイツをほっといてもいいのか…アイツらの問題………いやいや友人として……
ニシノフラワーに会うって言ってたな、裏庭の木陰……裏庭……木……陰………
裏庭の木!?!?
まずい!カービィがいるとこじゃねぇか!?
時間は……16時か……カービィ確か、午前中から寝てたよな……これはまずいですよ……
スペ………いやアイツ飯食ってるし気づくかどうか………よし!申し訳ないが……
時は数時間前に遡る……
スカイ「…………?…どうしたの?キング」
キング「どうしたの?じゃないでしょ白々しい…」
スカイ「私今から部屋に帰るから…そこ通して…」
キング「申し訳ないけど今のあなた……酷い顔よ?鏡でも見てみたら?」
スカイ「……顔……?」
とある事情により午前中で授業が終わり、部屋に帰ろうとするセイウンスカイを止めたのはキングヘイローだった
ここ最近のセイウンスカイの様子がおかしい事はクラスの全員が分かっており、彼女と仲の良い面々は深堀しない程度に彼女に訳を聞こうとするも何も成果が得れず、かといって無理やり聞くのも気が引けるとの事だった
しかし、キングヘイロー…彼女はこのまま友人であるスカイが弱っていくのは見てられないとの事で今回無理やり足止めして聞き出すという強硬手段に出た訳だ
スカイ「キングには関係ないでしょ?」
キング「あら?そんな事はないわよ?」
キング「普段散々私の事をからかってくるあなたがこんな様子じゃ張り合いがないの、別にこのキングは何処にも逃げたりしないわ
スカイさん、あなたはキングの友人として頼る権利がある……それとも頼りにならない?」
ここ最近、どんな生活習慣を行っていたのかすら覚えておらず、髪もボサボサ、目元にはクマが出来ている。スカイにとって自信満々で迷いのないキングの言葉はどこまでも深く心に響いた
スカイ「……実はね…」
キング「やっと話す気になったのね…心配かけて……ほらここじゃなんだし私の部屋に来なさい、髪も尻尾までもボサボサで見てられないわ。大丈夫、ウララさんは練習中よ。
もっともウララさんだってあなたの事を心配していたのだからきっと力になってくれるでしょうけどね」
スカイ「うん……ありがと」
〜回想〜
スカイ「♪〜」
この時間帯は真面目に練習しているウマ娘達で溢れかえっておりますなぁ
私も練習しないといけないんじゃ……だって?ノンノン♪セイちゃんの事分かってないね、こんな天気の良いはお昼寝するに限るんですよ
よし着いた!ここがセイちゃんのお昼寝スポットー♪ここは人通りがほとんど無くて温かい光が差す、隠れ家的場所……
ここでお昼寝するのが楽しみなんだけど…
そのお昼寝は数十分で邪魔が入る
私のトレーナーさんだ。私のトレーナーさんは最初は押しに弱そうってだけで判断してトレーナーになって貰った……
でもあの人は凄い人だった…私のサボり癖を理解した上でトレーニングを組み…私のわがままの親身になって聞いてくれた
サボる癖に勝ちたい気持ちがある事を見抜かれ、なら真面目に練習しろと怒られるのかと思えば私なりのやり方に合わせてくれ
レースでは私と一緒に作戦を考え、私を勝利へと導いてくれた人…
見かけによらずイタズラ好きな所があり、寝ている私の髪に手作りの花飾りをつけて「やっぱ、スカイには花飾りが似合うなぁ。かわいいぞ!」とか言って起こしてきた事もあった
トレーナーさんがくれた花飾りは私のお気に入りで、私が持ってる花飾りと同じ黄色い物で違いもよく見分けないと分からないものなのにトレーナーさんがくれたものは特別に感じたんだ
私のお昼寝タイムは気がつけば彼に起こして貰う為にしているものとなっていた
気を引く為にさっき見つけた”星の髪飾り”をつける…「どうしたんだ?その髪飾り?」
とか聞いてくれるかな?
「拾ったものを付けるなよ…」かな?それとも「花も似合ってたけど星も似合うな!」
って言ってくれるかな?
恋は盲目とはよく言ったものだ、普段の私ならふと原っぱで見つけた髪飾りを付けようなんて考えないだろう
こんなの名門トレセン学園の生徒として恥ずべき行為なんだろうけど愚かな私は呆れ顔で起こしてきてくれる人が永遠に居なくならないと思ってたんだ
その日までは
スカイ「あれ?」
私が寝てから2時間くらいたったと思うけどトレーナーさんは来なかった
もう時間は18時前だしそろそろグラウンドで練習している子達が帰り始める時間帯だ
サボった上にトレーナーさんとの連絡が無い為、変な汗が出てくる
今まで練習の時間帯に来なければ電話なり本人が探しにくるなりあったのに……
不安になりながらも夕日に照らされ、笑顔を浮かべる生徒達を横切り、私は急いでトレーナー室に戻る
そこで見てしまった
スカイT「君がそういってくれるならこっちも嬉しいよ!そろそろ”頃合い”だったからね」
ニシノ「いえいえ!私こそ普段からお世話になっているスカイTさんにお礼が出来て嬉しいです!」
トレーナー室の前の通りで楽しそうに話す
トレーナーとフラワーの姿が…
頃合いと聞こえた…私は今日トレーニングをいつものようにサボった…
でもそれは普通、トレーナーからしてみれば論外とも言える行為だ
頃合い………そんなまさか…私とトレーナーさんは3年も一緒にやってきたんだ…
それでも今の私自身分かっているのだろう…
私が今までしてきた事が返ってきたんだと
そうじゃなきゃ2人を見つけて隠れたりしない
2人はトレーナー室を離れていく…トレーナー室で事務作業はしないんですか…?
私よりもフラワーの方がいいんですか…?
それもそうか……フラワーは私と違って飛び級で入ってきたのにも関わらず、真面目で優しくて、私のトレーナーさんとも相性は悪くないよね
私は2人が居なくなったのを確認し、トレーナー室に入る……
このトレーナー室に毎日サボらずに来ていればこうはならなかったのかな
ふと机の上を見てみると…
「契約解除用紙……やっぱりか……にゃはは…」
恐れが確信に変わり、私はおかしくなったのだろう
笑いながら私と彼を引き裂くその紙をめちゃくちゃに破いた
どんなに笑っても乾いた笑いしか出なくて
私は捨てられるんだなと思うたびに凄まじい吐き気に襲われる
結局そのまま、逃げるように自室に帰った
泣くだけ泣いて何も出なくなった私はせめて後味が悪くならないように…今までお世話になったトレーナーさんと綺麗に別れられるように…大切な後輩であるフラワーの門出を応援してあげられるように……私は全てを知らないフリをして、後日……
トレーナーに契約解除を自分からお願いした
契約解除用紙を貰い、トレーナーさんに渡してその場を去る…
彼は優しいからきっと引き止めはしてくれるだろう…でも分かってる………もう私には飽き飽きしている事に……その優しさが猛毒のように私に染み込む…私は逃げ続ける……トレーナーさんからも……自分の気持ちからも……
〜回想終了〜
スカイ「………ごめんね?つまらない話だったでしょ?」
キング「あなた……トレーナーの気持ちをそれで分かったつもりなの?」
スカイ「分かってるよ、全て…何となくでも分かるんだ…今まで散々からかって、我儘言って……」
キング「あなたがそう思うのは勝手だわ、でもスカイさんのトレーナーと話し合ったの?」
スカイ「話し合えるわけないじゃん!!!」
我慢の限界だったのか、スカイは大声で怒鳴りあげる
2人の間に息苦しい空気が流れる
そして、その空気を断つかのようにスカイのスマホに一通のメッセージが……
フラワー[お話がしたいです、裏庭で待ってます…]
スカイ「……………」
キング「行きなさい」
スカイ「え……?」
キング「大方、フラワーさんでしょう?
あなたは知らないでしょうけど、フラワーさん……1番あなたの事を心配していたのよ?」
スカイ「フラワーが……?」
キング「あなたが思っている事が本当の事なのか確かめる為にも行くべきよ……いえ、行きなさい。これは権利ではないわ。命令よ
そもそも命令されずともあなたはこの話に目を背けてはいけないわ」
スカイ「……分かった」
スカイがそう言うとキングはさっきまでの厳しい顔から一転、穏やかな顔でスカイに近づき……
ナデナデ
スカイ「……?」
キング「大丈夫よ、1人じゃないわ。あなたの周りにはキングは勿論、素晴らしい人達に囲まれてるのよ?苦しくなってもきっと
”誰か”が助けてくれる……だから安心して行きなさい」
スカイ「うん、ありがと…」
良き友人でありライバルに背中を押してもらい、スカイは部屋を出るのであった
キング「さて……キングに出来るのはこれぐらいかしら?これ以上は首を突っ込むのは無粋ね」
ピコン
キング「あら?」
スペT[すまんキング!裏庭でニシノフラワーとスカイTが集まるんだがカービィが多分その上にいる!このままじゃバレちまう!]
キング「は?」
〜スカイTとスカイがフラワーの所へ向かう少し前の時間〜
エアグルーヴ「すまないな、ニシノフラワー
わざわざ花壇の手入れを手伝って貰って」
ニシノフラワー「気にしないで下さい!お花の手入れは昔から好きなのでいつでも呼んで下さい!」
グルーヴ「そう言って貰えると助かる…」
フラワー「体調はもう大丈夫ですか?」
グルーヴ「あぁ、あれはきっと幻だ
会長も私のミスを誤魔化す為に冗談を言ったのだろう…」
フラワー「………?……あ!すいません!わたし用事があって…」
グルーヴ「あぁ、構わない。もうやることはほぼないからな。感謝する」
フラワー「はい、それでは!」
グルーヴ「あ、おい。ニシノフラワー」
フラワー「はい?何でしょうか?」
グルーヴ「私が言えた口じゃないが疲れてるみたいだ、あまり無理するなよ?」
フラワー「!……はい!」
フラワー「よし!こんな感じかな?」
フラワーは裏庭で1番大きい大木の下に可愛らしい花柄のシートを敷き、手作りのサンドイッチが入ったバケットを開く
卵やサラダが挟まっていて栄養バランスもよく、彼女が1人で作ったとは思えないほどクオリティが高いものだ
(スカイさん、どうしたんだろう…数日前から話しかけても上手く言いくるめて逃げられてるみたいに…スカイTさんも元気が無さそうだし…2人ともなんだかおかしいです……)
(私がスカイTさんに渡した”旅行券”が気に入らなかったのかな……何かが原因で喧嘩でもしたのかな……2人に聞こうと思っても…
大丈夫だって……わたしにはそんな風にはとても見えないです……)
普段しっかりしている彼女だが年齢的にはまだ小学生……大切な人達の様子がおかしくなっていくのに自分ではどうしようもない現状………そしてその原因が自分かもしれないと考えてしまい、泣きそうになる
フラワー「ひっく……ぐす…」
フラワー「だ、だめ……スカイTさんもスカイさんも…もうすぐ来るのに……泣いちゃ…」
スカイとスカイTはお互いがいる事を知らない、フラワーと1体1の会話をすると思っている…フラワーはお互いが来ると知ったら2人は来ないと考えたからだ
しかし、フラワー自身こんな事をするのは初めてで成功するのか分からず不安で押しつぶされそうになっている
きっと2人が集まっても上手く話が進まず、自分は泣いてしまうかもしれない……
そんな不安から来る前から泣きそうな状況だ
しかし、そんな彼女の上でおかしな音が鳴る
ギュルルゥ
フラワー「ふぇ…?」
グギュルルルゥ
フラワー「な、なに?」
そして、”それ”はフラワーの下へ落ちてきて……
ポテッ
フラワー「ひゃ!?」
????「はぁい!」
フラワー「はぁい……?……えぇ!?」
フラワー「あ、あなたは誰で……すか?」
カービィ「かーびぃ!かーびぃ!」
フラワー「カービィさん……ですか?」
カービィ「はぁい!」
フラワー「えーーと……あ!わたしはニシノフラワーって言います!」
カービィ「にしぃおふぁわー」
フラワー「ふふっ、ニシノフラワー…です
フラワーって読んだ方がわかりやすいですかね?」
カービィ「ふらわー!ふらわー!」
フラワー「はいっ!フラワーです!それで、カービィさんはなんで木の上から……」
グキュウウウウル
フラワー「わっ!凄いお腹の音……お腹が空いてるんですか?」
カービィ「うぃ…」
フラワー「良かったら、これどうぞ!私が作ったんです」
カービィ「ぽぉよぉ!ごはぁん!」
バケットの中身を見て、大喜びで飛びつこうとするカービィをフラワーは優しく、さっと抱っこして
フラワー「その前に体を拭かなきゃですよ?カービィさん?体に蜘蛛の糸が付いちゃってます」
カービィ「ほよ?」
フラワーは慣れた手つきで暖かい温水で濡れたタオルを使い、カービィの体に付いている
蜘蛛の糸を払い体を綺麗にしていく
フラワー(蜘蛛に糸を貼られるくらい長い間、木の上にいたのかな?不思議な人……?ですね……でも…)
カービィ「ふぃ!やぁ!!ゆぅ!」ニコニコ
フラワーの膝の上で体を拭かれながらくすぐったいのか笑いながらじたばたしているカービィに悪意は欠片もない事が分かる
フラワー(えへへ、かわいいな♪)
気づけばフラワーのさっきまで感じていたプレッシャーや緊張は無くなっていた
体を拭き終わり、カービィに食べても大丈夫だよ、と伝えバケットを手渡すとフラワーは驚いた
フラワー「えっ!もう食べちゃったんですか!?結構量あったと思いますが…」
カービィ「おぃしかったぁ!もっとたべぇたぃ!」
フラワー「あ、ごめんなさい。もう無いんです…」
カービィ「そっかぉ…おいしかったのになぁ…」ウルウル
フラワー「あっ!大丈夫ですよ!また今度作ります!」
カービィ「ほんとぉ!ありぃがと!ふらわー!」
フラワー「えへへ、どういたしまして!」
カービィはフラワーに感謝の気持ちかほっぺを擦り付けて笑ってる
そして、フラワーは完全にリラックス出来た
為かスカイやスカイTの事をカービィに話した、話したと言ってもカービィにもわかりやすいように簡潔に
フラワーの膝の上に座ってるカービィに優しく、昔からの友達と話すかのように
フラワー「カービィさん、1つ聞いても大丈夫ですか?」
カービィ「…?どうしたの?」
フラワー「カービィさんはずっと一緒にいたいと思える人は居ますか?」
カービィ「うん!たくさんいうよ!」
フラワー「でもすれ違いが起きてしまって、上手く自分の伝えたい事が伝えられなかった時、カービィさんはどうしますか?」
カービィ「すぅえちがぃ?」
フラワー(やっぱり、いきなり初対面の人に話す事じゃないですね…カービィさんはもしかしたらそんな事になった事がなくて分からないかもしれないし…)
カービィ「………?…ふらわー?」
フラワー「…あっ!すいません!ぼーっとしちゃって、どうしました?カービィさん」
カービィ「どうしてないてるの?」
フラワー「えっ?」
フラワーの目にはさっき止んだはずの涙がまた零れていた
フラワー「あれ?…おかしいな…悲しいのは…わたしじゃないのに…大変なのは…わたしじゃないのに…」
カービィ「ふらわー」
フラワー「カービィ…さん?」
フラワーが気がつくとカービィはフラワーの膝から立ち上がり、背を伸ばしてフラワーの涙を手で拭いた
カービィ「ふらわーはどーしたいの?」
フラワー「わたしは……わたしは……仲良くして欲しいし!仲良くしたいです!………
………でも2人とももうすぐここに来るのに………わたし不安で……なんだかスカイさん
とスカイTさん、すれちがってて……
わたしひとりじゃ……うぅ……ぐずっ」
カービィ「ふらわー、なかなぃで…
そのふたりはなかよしなの?」
フラワー「ぐすっ、はいっ!2人とも、わたしに良くしてくれて……スカイさんはここに来たばかりだった時からわたしに優しくしてくれて……スカイTさんも…まだトレーナーのいない私の為にトレーナーを探してくれて……2人は勿論素晴らしいパートナーなんでずっ!」
カービィ「よくわからなぃけど、だいじょーぶだよ!」
フラワー「カービィさん…?」
カービィ「もうすぐくるの?」
フラワー「あ、はい!……わっ、もうこんな時間っ!涙拭かないと……」
カービィ「なかないで……まかせてっ!」
フラワー「…………はいっ!お願いします!
カービィさん!」
カービィはそう言うと高い大木の上へ再び登り、身を隠した
過去の出来事を思い出しながら…
フラワー「あっ!来た!」
スカイT「やぁ、ニシノフラワー…これを……
……!?」
スカイ「フラワー……話したい事でもあるの………?………!?」
〜カービィの記憶〜
「ん?なにものなのねっ!!」
「って、なんだ君なのね、”下界の勇者”」
「あぁ、分かった分かった。ちゃんとカービィって呼ぶのね。癖が抜けてないのね」
「そんで何か用………って用があったから来るようなタイプじゃなかったのね、君は」
「まぁ、お茶と茶菓子でも出してあげるのね」
「へ?今の生活?それなり、充実してるの。
天空の民達にも良くしてもらって有難い話なの…」
「……!!……やめて欲しいな、そんな顔は…
カービィには似合わないのね……しょうがない事だったの……”女王さま”の事は…」
「私が…もう少し……女王さまの異変に気がついていれば……少しでも話し合おうとする努力を惜しまなければ………ワタシは嬉しかった………女王さまに頼られるのが……だから気づけなかった………」
「………にしてもさっきから気になってたんだけど、その姿はもしかして”蜘蛛”……なの?」
「へぇ……”スパイダー”…そんな能力もあったの……へ?前回の破神の一件の時使った?
………君あんまりワタシを呼ばなかったのね
そんな能力知らないのね」
「その能力を使って、”ワールドツリー”を登ってきたと………君こういうとこで”ワープスター”使うべきなんじゃないの……?」
「………………………」
「ねぇ、カービィはワタシの知らない所で色々な冒険してきた………そして、これからもしていくんだろう……君はその優しさと力で様々な星や人を救って来たと思うの………
…それでも全ての者を救うことは出来ないのは君も分かってると思うの………」
「カービィ、君にワザを教えたいの。
”操りの魔術師”であるワタシが出来なかったワザ………相手の心を絡め取り、時には縛り、時には緩める……心に寄り添える者だけが使える……真の操りの魔術……」
………………
………
…
「えぇ…いくら何でも数十分で覚えきるとか意味が分からないの……才能とは末恐ろしいのね……」
「へ?いいのいいの、お礼なんて柄じゃないの」
「この力で……素直になれずに苦しんでる
愚かな奴がいたら……ワタシみたいになる前にサクッと助けてあげてほしいのね」
〜現在〜
スペT(以降表記無し)「悪い!キングヘイロー!こんな事頼んでしまって!スペに手伝って貰おうかと思ったんだが多分アイツ、食事中は気づかないだろ!?」
キング「あぁ!もうっ!スカイさんを見送って、早速そこに向かうなんて…スペさんはなんでカービィを裏庭で寝かせるような真似するのよ!このへっぽこ!」
「俺に当たるなよ!今回は俺なんも悪くないだろ!」
キング「うるさいわね!文句を垂れる暇があるなら走りなさい!早くしないともう2人が集まっちゃうわ!」
「そうだな!2人とニシノフラワーの事は気になるがそれ以前にカービィの件が話に加わると更に面倒になる!急げっ!」
キング「あっ!いた!」
「げっ!もう全員集まってる!隠れるぞ!」
キング「なんで私がこんなことしなくちゃいけないのよ……」
キングとスペTは3人がいる木の下から少し離れた草むらへ身を隠す
「カービィ……はいるか?……くそっ!流石に木の中までは見えないか……」
キング「しっ!うるさいっ!聞こえないでしょ!?」
「無粋とかいってやっぱ心配なんじゃねぇか」
フラワーside
スカイT「や、やぁ…スカイ…フラワーに用があったのか?それなら俺は話が終わるまでしばらく…」
フラワー「………っ!…違います!話があるのは2人だと思います!!」
精一杯の勇気を胸に小さな体を奮い立たせ声を出す
小さな新しい友達がくれた勇気だ
スカイ「……フラワー……別に私はトレーナーさ………この人に話があったわけじゃ…」
スカイT「っ!!……あぁ、スカイの言う通りだ…俺はもうスカイのトレーナーじゃ…」
フラワー「まだトレーナーですっ!!わたしは知ってますよっ!スカイTさんはまだ書類を提出してません!!」
スカイ「…!?」
スカイT「……………」
フラワー「やっぱり……そうなんですね…
…軽い噂だったので信じてませんでしたが…
…なんで契約解除なんて……」
スカイ「だって……もう…トレーナーさんは…
…フラワーのトレーナーさんに……」
フラワー「スカイTさんはっ!ずっとスカイさんのトレーナーさんです!!」
スカイT「でも……スカイが俺と契約解除したがったんだ……俺にそれを止める資格はない………」
フラワー「資格って……そんな……スカイさんっ!」
スカイ(私の勘違い……?……フラワーとの契約はない?……私は捨てられてない……?)
しかし、スカイの心にはもう何も響かなかった
もしかしたら、これも全てデタラメで嘘なんじゃないか…
もしかしたら、トレーナーさんはフラワーに頼まれて泣く泣く再び私のトレーナーをさせられそうになってるのではないか……
スカイ(怖いっ……怖いっ……)
スカイT「フラワー……ごめんな、
この”旅行券”返すよ……俺達には必要無いものだしな…………それとスカイ……
諦めが悪くてごめんな、でも
君の気持ちを無視する事は出来ない
俺も記入して提出しておくよ…
今まで迷惑かけてごめんな……君がこの先
新しいトレーナーをつけるのか…
レースから身を引くのか…それは俺には
分からないが……応援してるよ…頑張れ」
フラワー「スカイさんっ!グズッ……すかいさんっ!!!」
ただ一言、あれは勘違い…私は貴方が良い
一緒に居たい、それが言えない……
口が縫われたかのように開かない…
今ここを去ればスカイTはただのトレセン学園のトレーナーに戻るセイウンスカイのトレーナーではなくなる
スカイ「あれ……?」
気がつくと私は辺り一面真っ暗な場所で
座り込んでいた
さっきまで花柄のシートに座っていたはずだったのだが一体どうしたのだろう
スカイ「ひっ!」
私は何故かこの場所が無性に怖くなり、走り出す
どこまで行っても真っ暗、先が全く見えない
スカイ「!?」
走り続けているといきなり足が動かなくなる
足の方を見てみると蜘蛛の糸の様なものが
足に巻きついていた
恐怖で体を動かし、引き離そうとすると
別の糸が体を巻き付ける
足、腕などを拘束され、縛り上げられてしまった……
スカイ「嫌っ……離してっ!」
????「だいじょおぶだよ」
スカイ「……!?…だ、だれ!?」
????「あばぇないで…ごめんね」
スカイ「暴れないで……って…」
その声は呂律も回ってなく、聞き取りづらい声だけど何故か緊張がほぐれる優しい声だった…
言葉の通り、暴れないでいると体を拘束する糸の縛りがみるみるうちに緩くなり…初めは暴れる私を抑える為に強く縛った糸が私を
包み込むかのように形を変え、糸で出来たベッドのようになった
暗くて、声しか聞こえないソレは糸を器用に使い、私を再び座らせる
少し落ち着いて、再び辺りを見渡すと
景色がさっきとは程遠いものとなっていた
緑が溢れる草原で辺りを見渡すととても小さな白い家が見えた
何故か私はその家へ吸い寄せられるかのように近づき、屈んで小さな扉を開ける…
すると中には小さなピンク色をした生き物が
立っていた
その生き物は帽子をかぶっており、蜘蛛の巣の柄が入った紫色の帽子に黄色い目のような
装飾が6つ、帽子の下には蜘蛛の足を象ったようなものがまた6本付いていた
????「いらっしゃあぃ!こんにちは!」
スカイ「えっと、こんにちは……?」
カービィ「ぼく、かーびぃ!なまえは?」
スカイ「カービィ…?…あぁ、あなたの名前ね…えっと私はセイウンスカイ…です…」
カービィ「すかい!ふらわーからきぃたよ!
たいせつなひとだって!」
スカイ「……!…フラワーから?」
カービィ「うん!……はいっていいよ?」
スカイ「あ、うん、失礼します…?」
出入口はカービィ…?より大きいとはいえかなり小さかったが中は割と広く
私の身長ならギリギリたっても耳が当たらないくらいの高さだ
家の真ん中にあるちゃぶ台に2人分の座布団が敷かれており、「どーぞ!」とお邪魔させてもらう
カービィ「だいじょーぶ?」
スカイ「……えっと?なにが…?」
主語が抜けており何を伝えたいか分からない
分からないことだらけで質問したいのはこっちなのだが質問してちゃんとした答えをこの子は返せるのだろうか?
カービィ「つらそうだった…」
スカイ「……………」
この子が心配してくれてるのはどうやら
私とトレーナーさんの事らしい
さっきも言ってたがフラワーと知り合いなのだろうか?
カービィ「こわいの…?」
スカイ「………うん、怖いね」
カービィ「……………」
スカイ「トレーナーさんはね……私の大切な人なの…私は別に才能とかもなくて…別に強くも無かった……だからサボってばっかりだった……でもトレーナーさんはそんな私を見捨てずに私に合った、トレーニングを作ったり、私と一緒になって作戦を考えてくれたり、よく遊びに連れていってくれたり…」
カービィ「……………」ニコニコ
スカイ「………えっと……照れくさいから
まじまじと見るの……やめてくれるかなぁ…」
カービィ「すかい、たのしそぉ!」
スカイ「へ?」
私は自分で気が付かなかったが笑っていた
さっきまであんなに怖くて口が開かなかったのに…トレーナーさんの話を始めたらスラスラと口が動く
カービィ「いっしょにいたいよね!」
スカイ「あっ、当たり前でしょ!////」
カービィ「きっとおなじだよ?」
スカイ「えっ…?」
カービィ「いっしょにいたいなら、いっしょにいよ?いっしょにがんばりたいなら、いっしょにがんばろ?すかいのたいせつなひとなら、きっとうれしいよ!」
スカイ「め、迷惑じゃないかな?」
カービィ「うんっ!」
スカイ「強くない私でも大丈夫なのかな…?」
カービィ「すかいはつおいよ?
だいすきなひとのためになけるんだもんっ!」
大好きな人の為に泣ける……そういえば
私……トリックスターだの呼ばれてるけど…あの人の前だといつも恥かかされてたなぁ…今では泣くほどか……
するとカービィはこちらに近づき、座ってる私の膝の上に乗り…涙を拭いて、星の髪飾りを外し、不器用そうにトレーナーさんがくれた花の髪飾りをつけた
カービィ「すかいのとえーなー、もってたよ
だいじそうに…」
スカイ「にゃはは〜……君、他の子にもこんな事してるんじゃないの?」
カービィ「ぽよ?」
スカイ「全く、なやみのないやつ…」
カービィ「すかい……もうだいじょーぶ?」
スカイ「うん、ありがと…もう決心はついたよ」
それを聞くとカービィは嬉しそうに笑って
小さな手を挙げ、私を糸で巻き付けた
巻き付けたというよりは包み込んだ…かな?
とても優しく……暖かく……意識が薄れていく………
「…………イ……!」
「ス……………イ…!」
「スカイッ!!」
スカイ「あれ……?」
スカイT「良かったぁ…」
フラワー「スカイさん!目が覚めたんですね!」
スカイT「急に意識が無くなって、座ったまま気絶してたんだぞ?……………あっ」
いつものように明るく喋っていたトレーナーさんが急に私から距離を置く
スカイT「あ、あはは、ごめんな。もうお前のトレーナーじゃないのに、馴れ馴れしく…
……じゃあ、俺もう行くから…」
フラワー「スカイTさんっ!」
スカイ「フラワー」
フラワー「え?スカイさん…?」
スカイ「もう大丈夫、私、自分に嘘をつくのやめるよ」
そう言って私は立ち上がる
その場を離れようとするトレーナーさんも
驚いて私を見て固まる
スカイ「トレーナーさん」
スカイT「いや、俺はもう…」
スカイ「いいえ、トレーナーさんはずっと私のトレーナーさんです!」
スカイ「私は勘違いをしていました…トレーナーさんが私を捨てて、フラワーのトレーナーになると」
トレーナー「……………」
スカイ「私はそれから駄目になりました、
私生活はもう無茶苦茶です。何をしていても
生きた心地がなく、苦しかった
私はトレーナー室にあった、契約解除の用紙を破いてしまった事が気がかりで、契約解除の用紙を自分で貰ってきて、後味が悪くならないようにキッパリ諦めるつもりだった」
スカイ「でも駄目だった!」
スカイ「貴方が私と一緒に歩んできた、この3年間は私の中の常識を変えた!私でも勝てると!私だって強いんだと!」
スカイ「だから私はあなたから離れたくない!」
スカイ「トレーナーさん……ぐずっ……
貴方が……こんな周りに助けられてやっと
素直な気持ちを言えるウマ娘でも良いなら…
……こんな、貴方に迷惑ばかりかけるウマ娘でいいなら……」
スカイ「もういぢどっ!あなだのウマ娘に
じでぐだざぃっ!!」
スカイT「…………ったく、そういう事かよ………全く」
トレーナーさんは私に近づき…
私が付けている星の髪飾りを外し、
ポッケからトレーナーさんに返した
トレーナーさんから貰った花の髪飾りを
付けてこう言った
スカイT「俺の愛バはお前だけだよ」
スカイ「う、うぅぅぅ、うわぁぁぁん!!」
フラワー「やったぁ!!」
スペT&キング「やったぁぁぁぁ!!!」
カービィ「わぁぁい!!!」
スカイ&スカイT「はぁ!?」
〜落ち着くまで数分後〜
あの後、覗き見していたスペちゃんのトレーナーさんとキングは私とトレーナーさんでお説教をして、カービィはそれを見ながらフラワーの膝の上でいつ作ったのか追加で作ったサンドイッチを食べてた
「いやだから!カービィが木の上に居たから回収しに来るためにきたらなんか凄い事になってたんだって!」
キング「そうよ!他意はないわ!」
スカイ「でも見てたよね?」
キング「それなら、なんでカービィはお咎めなしなのよぉ!」
「そうだよ!ってかなんでニシノフラワーもセイウンスカイもスカイTもカービィ見てもなんとも思わないんだよ!いや、ありがたいけどさ!」
フラワー「カービィさんはいい子ですもんねぇー」
カービィ「むぐむぐ……はぁい!」
スカイ「そうそう〜カービィは良い子だよ〜
でカービィ〜そこセイちゃんの定位置なのだよ〜?」
カービィ「うぃ?」
フラワー「えぇ!?」
スカイT「んで、スカイが多分世話になった子だろうし、多分そっちのスペちゃんが連れてきたとかそんなんだろ?」
「勘が良すぎる」
スカイT「あ、ほんとなんだ、まぁ安心しろ
黙っとくからさ」
「助かる」
フラワー「あ、そうだ!スカイTさん!この
旅行券、返しておきますね!スカイさんと行ってきて下さい!」
スカイT「おう!そうさせてもらうよ!
ほんとに助かるよ、ありがとな!」
スカイ「えっ!トレーナーさん!それって…
……」
スカイT「あぁ、息抜きにちょっと行きたいなと思っててな、俺と一緒じゃ嫌か?」
スカイ「そ、そんな…嬉しいですぅ////」
キング「なんだかいやらしい雰囲気になって
きたわね?」
「ほんまこいつらは……」
カービィ「むぅ……」
「ん?カービィどうした?」
キング「それって……確かスカイさんが拾ったって言ってた星の髪飾りよね?」
カービィはスカイが外した星の髪飾りを
神妙な顔で眺めていた
細かいデザインは赤と白のキャンディのような杖の先に星が象られたデザインとなっている
カービィ「うん、これゆめをみせるちからが
あるの」
「すげぇ」
キング「随分簡潔な感想ね」
スカイT「夢を見せるって…でもそれを付けてたスカイはなかなか酷い目にあったみたいだが?」
フラワー「どちらかと言えば悪夢ですね…」
スカイ「私の夢かぁ……」
「トレーナーとの仲を深める…?」
キング「確かに結果的にそうなったけど随分強引じゃないかしら?」
フラワー「カービィさんが助けてくれたんですよね?スカイさんを」
スカイT「裏を返せばカービィが居なきゃ、
このまま契約解除も有り得たって訳だ」
「なぁカービィ、お前の来た世界のものなのか?それは」
カービィ「ん〜ちょっとちぃさいからちがうとおもう」
「そうか、まぁそれをどうするかは今は居ないがスペとかにも知ってるか聞いてみて決めるかぁ」
スカイ「もう日が暮れそうだしねー」
フラワー「綺麗な夕焼けですね…」
もうすっかり遅くなってしまったので片付けて、その場を去ろうとする……
しかし…………
??????「おい!そこのお前!」
??????「やっぱり……本当に居たのか!貴様っ!!」
エアグルーヴ「これは学園の問題だ!
上に報告させてもらうぞ!!!」
スパイダー
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
クモのワザだよ、テクニカル
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あいてをしばってつかまえて
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
みかたもジャンプだ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
おてのもの!こころのほつれ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
もみのがさない!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ハートウェブ(オリジナル)
相手の心を縛り上げ、精神と直接会話するワザ
本来、結構エグいワザなのだが
カービィが使うと精神内に糸を利用して自分の空間を作り、
そこに相手を招き入れ、相手の心を解き放つワザとなった
心に寄り添える純粋さがなければ使えない