お嬢様は暇をもて余したようです   作:グラマン・カーティス

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お久しぶりです
久々の更新となりますお嬢様シリーズです
今回も幻想郷サイドと提督サイドに別れております!
それではどうぞ!


第11話:出撃したいの?まぁいいけど

海沿いの道

 

二人は鳳翔の店を出て海沿いの道を歩いていた

 

玲美「まさか居酒屋の女将さんが艦娘とはなぁ」

ハーヴェイ『ほんと驚きだよな、もし電と白露が引退したときはどんな姿になるんだろうなぁ』

玲美「そうだな…、私も人のこと言えないが二人とも身長が高いとは言えないからなぁ。もしかしたら中学校に通ってそうだ(笑)」

ハーヴェイ『流石にないだろ(笑)』

 

ゲラゲラと汚い笑いをする二人

 

玲美「そういえばなんだが、艦娘は深海棲艦と戦ってるんだよな?」

ハーヴェイ『私に聞くなよ、あんた提督だろ』

玲美「冗談だよ。ふと気になったんだが、深海棲艦ってどんなやつなんだろうな?一度手合わせしてみたいものだ」

ハーヴェイ『大丈夫なのか?』

玲美「本音をいうと大丈夫じゃない」

ハーヴェイ『えぇ…』

玲美「ま、なんとかなるだろ」

ハーヴェイ『随分と楽観的だな…』

 

深海棲艦と手合わせしたいという玲美に不安を感じるハーヴェイ

 

「待ってくださ~い」

 

玲美「ん?」

ハーヴェイ『あ、鳳翔さん』

 

鳳翔「ふぅ…間に合いました」

玲美「どうされたんですか?」

鳳翔「玲美さん、忘れものですよ」

 

そう言うと鳳翔は玲美の帽子を差し出した

 

玲美「いっけね、忘れてた。ありがとうございます」

鳳翔「いえいえ」

ハーヴェイ『(お艦だ…)』

鳳翔「では私はこれで…」

玲美「わざわざありがとうございます。感謝します」

 

用を済ませた鳳翔は軽く会釈すると来た道を戻っていった

 

ハーヴェイ『お艦だったな…鳳翔さん』

玲美「…あぁ」

ハーヴェイ『さっきの光景は親子みたいだったぞ』

玲美「うっせ」

ハーヴェイ『レミリアには親はいないのか?』

玲美「私には妹はいるが親はいねぇんだよ」

ハーヴェイ『お、おう』

玲美「オラ、鎮守府もどんぞ。電達ほったらかしにしちまったからな」

ハーヴェイ『あ、あぁ』

 

ハーヴェイは自分をおいて歩き出した玲美の後をあわてて彼女は追いかけた

 

魔理沙の疑念

 

咲夜「……ふぅ」

魔理沙「落ち着いたのぜ?」

咲夜「まぁね、お嬢様の容態も眠りが深いだけみたいだし」

魔理沙「ぜ。咲夜はレミリアの事になるとすぐ取り乱すぜ、悪い癖なのぜ」

咲夜「う…」グサッ

魔理沙「永鈴も呆れてたのぜ?」

咲夜「悪かったわよ…」

 

呆れた表情で咲夜の欠点を指摘する魔理沙とそれを苦い顔で聞く咲夜

 

魔理沙「にしても、咲夜が揺すっても叩いても永鈴が太い針を突き刺しても起きないなんて随分とぐっすりなのぜ」

咲夜「こんなお嬢様見るの初めてだわ…」

魔理沙「吸血鬼ってみんなこうなのぜ?」

咲夜「私に聞かないでよ、少なくとも私はこんなお嬢様は始めてみたし妹様も似たようなことはなかったわ」

魔理沙「…」チラッ

 

レミリア「」

 

魔理沙「…でももしかしたらこういうのは霊夢に聞いた方がいいかもしれないな」

咲夜「霊夢に?」

 

魔理沙は眠っているレミリアを見て一つの違和感を抱いた。なので相方の紅白巫女に聞いてみることを提案した

 

 

霊夢「嫌よめんどくさい」

 

神社に到着し巫女からかかってきた第一声はこれであった

 

霊夢「私一応巫女よ?医者じゃないんだけど」

魔理沙「まぁそういわずに、ちょっと見てくれるだけでいいのぜ。頼むのぜ」フンゾリ

霊夢「…頼む態度には見えないんだけど、まぁいいわ。後でお賽銭いれなさいよ」

 

そう言うと霊夢はレミリアを観察し始めた

 

待っていたのは鬼でした

 

電「司令官さん、お帰りなさいなのです。随分と楽しい時間を過ごされてたみたいなのです」ムスッ

白露「何処に行ってたのさ!遅かったけど!」プンスカ!

 

玲美「(助けてくれ…)」

 

夜空に星が浮かぶ頃に鎮守府にもどった玲美は電と白露に詰め寄られていた。無理もない、長時間二人を放置していたのだから

 

ハーヴェイ『自業自得って知ってる?』

玲美「(うっせ…)」

 

電&白露「提督(司令官さん)!」

 

玲美「す、すまない。ちょっと昼寝しすぎてしまったんだ」

電「お昼寝なのです?それなら尚更酷いのです!それに外でお昼寝は危ないのです!」プンスカ!

玲美「(何でだよ)」

白露「お昼寝するならあたしも誘ってよ!」

電「そうじゃないのです」

玲美「悪かったよ、また今度誘うから許してくれよ」

電「……あの海の家の焼きそばを買ってくれるなら許してあげるのです」

玲美「別にいいが…」

白露「え!?あたしも食べたい!」

玲美「わかったわかった、今度一緒に行こう」

 

ハーヴェイ『大人気だな』

玲美「てめぇ…他人事みたいに…」

ハーヴェイ『そりゃ他人事だからな』

玲美「(今度消し炭にしてバーベキューに使ってやる…)」

 

電と白露に詰め寄られ困惑する玲美と他人事のように振る舞うハーヴェイ

 

白露「提督!出撃させてよ!」

玲美「何だいきなり、某ステーキ屋かよ」

白露「だってずっと鎮守府の中にいるんだよ?艦娘としてどうなの」

玲美「う……」

電「白露さんの意見に賛成なのです。電も出撃したいのです」

玲美「…わかった。ただし今日はもう遅いから明日な」

白露「え~!」

玲美「え~じゃない、難破したいのかお前は。もう真っ暗だぞ」

白露「も~、しょうがないな~」ムー

電「了解なのです」

玲美「わかったならもう寝ろ、体力つけとけよ」

二人「は~い」

 

タッタッタッ

 

明日の出撃の約束を取り付け、二人は寮へ戻っていった

 

玲美「…ふぅ、出撃か…」

 

玲美は夜空を見上げ呟く

 

ハーヴェイ『私、何か眠くなったから寝てくるわ』

玲美「おん」

 

ハーヴェイは眠そうに目を擦りながら執務室へ戻っていった

 

そういえば… 

 

玲美「あいつは自由だな…、まぁいいか。明日は深海棲艦と腕試しできる日だ。体力を蓄えなければ」

 

玲美は身体に力を込める

 

玲美「そういえば…、古鷹はどうなったんだろうか」

 

そこへ彼女の目に入渠用のドックがある建物が入り、彼女は入渠中の古鷹のことを思い出した

 

玲美「様子を見に行ってみるか」

 

 

入渠ドックにて

 

 

玲美「古鷹、調子はどうだ?」ガラッ

古鷹「提督、ありがとうございます。だいぶ良くなってきました」

玲美「そりゃよかった」

古鷹「提督、一ついいですか?」

玲美「お、何だ。かまわんぞ」

古鷹「私の事、忘れてませんでした?」

玲美「そ、そんなことはないぞ」

古鷹「そうですか、安心しました。ではもう一ついいですか?」

玲美「どうした?」

古鷹「どうして私の後頭部を殴ったんですか?」

玲美「え?」

古鷹「ど う し て 私 の 後 頭 部 を 殴 っ た ん で す か ?(怒)」

玲美「あぁ何で殴ったかって話n………へ?(汗)」

古鷹「どうしてですか?」ニッコリ

玲美「えーと…説明しますのでどうか怒りをお沈めください」

 

 

~少女説明中~

 

 

古鷹「…そうでしたか」

玲美「悪いとは思ってたんだが…あの時はあれしか思い浮かばなくてな」

古鷹「それで後頭部にたんこぶができてたんですね」

玲美「そういうことです誠に申し訳ございません」

古鷹「まぁいいです。嫌がらせのつもりじゃなかったのなら私は気にしません」

 

土下座する玲美に対し古鷹は後頭部を擦りながら気にしてないと言った

 

玲美「…私からも一つだけ聞かせて欲しい」

古鷹「なんですか?」

玲美「あなたは記憶を失っているのか?失っていないのか?どっちだ?」

古鷹「………………」

 

玲美の問いに古鷹はしばらく沈黙した、がやがて口を開いた

 

古鷹「失っていませんよ。私が発狂したこと、あなたが私を殴ったこと、鎮守府で受けた仕打ち、全て覚えてます」

玲美「記憶をなくしたふりをしていたのか…。まぁいい、変なことを聞いてすまなかった」

古鷹「…」

 

驚いたことに古鷹は記憶をなくしていなかったのだ。理由までは語らなかったが何かあるのだろう

 

玲美「…まぁゆっくり休んでくれや」

古鷹「もう休みましたよ、傷も癒えました」

玲美「嘘つけ、その顔と右腕はどうした」

古鷹「…………………………………」

玲美「…(しまった、確かこの前も腕がないのに気づいて更に暴れたんだった)」

 

以前の発狂した姿を想像し玲美は身構えるが今日の古鷹は以前と違い冷静だった

 

古鷹「この腕は…ある艦娘を庇って失いました。顔の火傷痕は直撃弾を顔面にもろに受けたからです。そのせいでもう左目は見えません」

玲美「…そうか」

 

左目と右腕を失くした経緯を軽く話した古鷹に玲美はそうかとだけ答えた

 

古鷹「…追い出さないんですか?」

玲美「は?どうしてだ」

古鷹「私は他の艦娘より使えないです、艤装もつけれる部位が限られますし視界だって半分しかありません。元いた鎮守府に連絡してくれれば勝手に出ていきますよ」

玲美「………断る」

古鷹「え?」

玲美「戻りたいやつが暴れるわけないだろうが。暴れるってことはその怪我は元いた鎮守府で何かがあって治らなくなったってとこか?」

古鷹「ち、ちがっ…!」

玲美「見た目で私を判断するなよ、艦娘のことはあまりわからんが怪我に関しては私は長く生きてるからある程度はわかるんだ。くだらん嘘はつくな」

古鷹「…!」

 

古鷹の嘘を即座に見抜いた玲美、それを見た古鷹は何かを思ったようだ

 

古鷹「とにかく、傷は本当に癒えました」

玲美「…わかった、ならお前はどうしたい。明日は電達が出撃するが」

古鷹「…なら私はあなたの横でどんな指示をするのか見ていたいです」

玲美「わかった」

 

玲美の横にいたいと言った古鷹を玲美は快諾した

 

玲美「じゃあ明日の朝六時に迎えにくる。」

古鷹「わかりました」

 

いつの間にか着替えを済ませていた古鷹に玲美は明日の予定を伝えるとドックを後にした

 

古鷹「…」

 

脱衣場<誰もいないで

 

古鷹「…不思議な人ですね、ここの提督は」

 

古鷹は玲美が出ていった戸を見つめポツリと呟いたのだった 




今回はここまで

次回はいつになるかまだ未定ですがお楽しみに!


☆プチ登場人物紹介コーナー☆
鳳翔

海沿いの小さな居酒屋を営む元艦娘の女将さん
常連さんからはお艦と呼ばれているとかいないとか
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