久しぶりの更新です
今回は艦娘回!鎮守府がまた騒がしくなります
海上にて
ドォォォォォォォン!!
敵艦載機から放たれた爆弾が白露を吹っ飛ばした
電「白露さん!」
白露「や…やられた…!」大破
煙の中から痛々しい姿の白露が現れる
ヌ級「ギィィ」ニヤリ
菊月「…!貴様ぁ!」
不適な笑みを浮かべるヌ級に菊月が主砲を構え砲撃する…が護衛のリ級の装甲に阻まれまともなダメージが与えられない
玲美「落ち着け、撤退するんだ」
仲間がやられいきり立つ菊月を制止する玲美
白露「でも…!こいつを何とかしないと船舶が…!」
玲美「確かに船舶の安全も大切だがお前たちの命の方が大切だ、撤退しろ。命令だ」
鎮守府にて
3人「…」ボロッ
重い足取りで3人は執務室に入ってくる
玲美「お帰り」
白露「あの…その…」
玲美「どうした?」
電「ごめんなさい!」
玲美「? どうして謝るんだ?」
深々と頭を下げる3人の行動が理解できない玲美
菊月「私達は…海域突破に失敗した、ただ資材を浪費しただけで何も…!」
玲美「そんなことを気にしてたのか、だったら心配は無用だ」
菊月「え?」
玲美「確かに海域突破出来なかったのは事実だがそれは私の指揮に問題がある、お前たちに非はないぞ」
白露「そんなこと!」
玲美「どうしても気にするんなら傷を癒して演習に励むことだ、錬度をあげてくれ」
自分達の失敗を気にしている3人を宥め、玲美は傷を癒すように命じた。更に暫くは演習をメインにして作戦を練る事にした
玲美「さて…」
3人が入渠に行ったのを確認すると玲美は机に大きな画用紙を広げる
玲美「対策を練るか…」
………機関停止!再始動困難です!
妖精さんが叫んでる
……何とか曳航を!
ぼんやりと映る視界で誰かが怒鳴ってた
[放棄しろ、そいつは元々弾除けでしかないんだからな]
嫌な声が聞こえた
[止めをさせ、鹵獲されてはかなわん]
やめて…まだ死にたくない
…わかりました
主砲を向けないで…!私はまだ動ける…!
…悪く思わないでください スチャッ
私に向ける主砲のトリガーに指がゆっくりと…
古鷹「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」ガバッ
3人が帰投した時とほぼ同じ頃、古鷹は目を覚ました
古鷹「はぁ…はぁ…はぁ…!?夢…か」
夢でよかったとほっと胸を撫で下ろし時計に目をやると既に昼の2時をまわっていた
古鷹「いけない…寝過ぎちゃった」
ガヤガヤ
外が何やら騒がしい
古鷹「うん?皆帰ってきたのかな?」
私は制服に着替え眼帯をつけると提督さんがいる執務室に向かった
玲美「…ここがこうして」カリカリ
コンコン
玲美「ん?」
古鷹「失礼します」
玲美「おはよう」
古鷹「何をしてるんですか?」
玲美「近海に重巡と軽空母が現れてな、それの対処を考えてるんだ。何回も出撃してるんだが悉く撃退されてな」
古鷹「軽空母…ですか」
玲美「電の報告によると攻撃が護衛の重巡に弾かれるみたいでな」
古鷹「重巡に?」
玲美「あぁ、せめて重巡を何とかできれば突破口が開けそうなんだが」
どうしたものかと頭を悩ませる玲美
古鷹「(…もし私も戦うって言ったら提督は何て言うかな。いやいや、五体満足でも火力が低い私なのに主砲も視界も半減してるようじゃ足を引っ張るだけだよね…)」
一瞬自分も戦おうと思った古鷹だがお荷物にしかならないと思い言い出せなかった
玲美「なぁ古鷹、駆逐艦の雷撃は戦艦や正規空母を沈められるって資料には書いてあるがこれは連発できるのか…?」
古鷹「提督、魚雷は一回の戦闘につき2発が限度になってます」
玲美「2発…か、じゃあこれは逆転の一撃に取っておかないとな。うーむ」カリカリ
図面に雑に書き込む玲美
玲美「駄目だ、ここをこうするとこっちがキツくなる…」
古鷹「あの…既にされてるかもしれないんですけど装備の開発とかは」
玲美「それならやっている、妖精さんに土下座して頼み込んだら努力はしてみるって回答をもらってる」
古鷹「し、失礼しました!」
玲美「いや、気にするな」
結局夜になってもいい案は浮かばずとりあえず夕飯をとることにした
玲美「もう夜か、飯にしたいが…電達は…まだ入渠中か。そうだ古鷹、居酒屋でもいかないか?」
古鷹「居酒屋…ですか?」
玲美「あぁ、いい店を知ってるんだ」
カランカラン…
鳳翔「あら、いらっしゃいませ玲美さん」
玲美「どうも」
舗装された海岸沿いの道路に建てられた小さな居酒屋に玲美と古鷹は来ていた
客「まってたよお嬢さん!」
玲美「どうも、こう見えても提督なんですよ?」
客「カーッ!この店じゃそんなの関係ない!そら飲め飲め!」
玲美「いやぁ、旦那にはかなわんね。いただこう!」
店に入るなり既に酔っていた中年の男達に酒を進められる玲美、彼女も灌がれた酒をグイッと飲み干す
古鷹「あ、あの…お客さんに絡むのは…」
鳳翔「いいんですよ。玲美さんはいつもここに来ると他のお客さんと呑むので」
どうやらちょくちょく玲美はここに足を運んでいたらしい
客「ん?そっちのお嬢ちゃんも呑もうぜ!」
玲美「勘弁してくださいよ旦那、あの子私の部下で酒に弱いんですよ」
客「なんでぇ、じゃああの子は艦娘なのかい」
玲美「そうなんすよ」
客「カァーッ!艦娘も来るたぁ驚いた!そのうち深海棲艦も来そうだなぁ!」
玲美「来たらおしまいっすよ私らw」
玲美「鳳翔さぁん!日本酒10杯!」
鳳翔「はいはい」
既に玲美は顔を赤くし出来上がっている、なのに酒をさらにグビグビ呑む度に歓声が上がり宴状態である。当然古鷹はついていけず置いてけぼりになるのだが
鳳翔「あなたが玲美さんが話してた人ですね」
古鷹「は、はい…」
鳳翔「ふふ、緊張しないでください。私も元艦娘なので」
古鷹「そ、そうなんですか」
鳳翔「あなたの境遇は玲美さんから聞いています、苦労されたみたいですね」
古鷹「そ、そうでもないですよ。元々スペックが低くて弾除けくらいにしかなりませんから…」
鳳翔「そんなこと言わないでください、何も敵を倒すだけが艦娘の使命じゃありませんよ」
客A「そうだそうだ!あんた達艦娘がいるから俺は漁ができるんだぞ!」
客B「俺だってあんた達が守ってくれるから安心して塩や野菜を隣の島まで運べるんだ!」
客C「使えないっていうなら俺の店で養ってやるよ!」
客D「テメーは無職のパチンカスだろうが!」
客C「あ!テメー人が気にしてることを!」
自棄的になってしまう古鷹に何言ってんだと励ます鳳翔と客達
古鷹「皆さん…」
どうしてこの人たちは見ず知らずの自分に優しくしてくれるんだ、酒が入ってるとはいえ自分が今までに出会ってきた人間とは大違いである
鳳翔「…ね?小さな事でもいいんですよ。貴女はちゃんと役に立ってるんです」
玲美「そうだぁ!お前も私の大事な家族だからなぁ!戦うだけが全てじゃねえやい」ヒック
古鷹「(どうして…)」
客「良いこと言うね提督さんよぉ!そら!もう一杯!」
玲美「いただきますぅ!新米少佐紅玲美!いっきまーす!」グビッ
鳳翔「もう、呑みすぎですよ」
古鷹「(どうして皆さんはこんな私に優しくしてくれるんですか…!)」
ジワッ
瞳に涙を浮かべ、机に突っ伏した古鷹は静かに泣いた
それから時間が経ち時計の針が深夜を回った頃、宴の席も解散し店に鳳翔と古鷹と玲美が残された
玲美「もうのめましぇん…」ウィー
終電が過ぎた頃の駅で寝る酔っぱらいのように顔を真っ赤にして廊下で爆睡する玲美
古鷹「提督ったら…」
鳳翔「ふふ、今日くらいは許してあげてください。玲美さんも苦労されてるみたいですので」
古鷹「…ですね」クスッ
\朝だよ!夜明けだよ!/
月が沈み東の空が少しずつ明るくなる頃、玲美は目を覚ました
玲美「…もう朝なのか、やべぇ頭が痛い」
呑みすぎたせいか典型的な二日酔いになり気だるい体を無理矢理起こす
玲美「うぷっ…」
凄まじい吐き気に襲われ玲美はゴミ箱に思いっきりリバースした
コンコン
玲美「…こんな時間に誰だ?」
まだ起床時間には早い時間に戸が叩かれる
古鷹「失礼します」
玲美「なんだ、古鷹か」
満潮「何だはないでしょ」
玲美「んあ?みっちーもいたのか?早いな」
満潮「みっちー言うな!それに早いのは…その…」
玲美「?」
満潮「何でもないわよ!」
古鷹「昨日提督が呑みすぎてまともに歩けなくて困ってたら満潮ちゃんが迎えに来てくれたんですよ」
満潮「たまたまトレーニングしてたら見かけただけだし…」
玲美「そうか、ありがとな。満潮」
満潮「ふん!感謝の言葉なんて要らないわ、あんな情けない姿見せないでよね!」
玲美「へ、へいへい」
上司の玲美にも容赦のない言動だが仄かに彼女の頬が赤くなっていたことに古鷹は気づいていた
満潮「じゃ、じゃあ私は部屋に戻るから!」
玲美「しっかり寝ろよ、ちゃんと休日にしとくからな」
満潮「ふん!どうも!」
満潮「……ありがと」ボソッ
バタン
玲美「…何か満潮のやつ丸くなったか?まだ初登場してからそんなに出てないのに」
古鷹「どうでしょうね、日々の提督を見てるのかもしれませんよ」
玲美「…そうなんかね」
古鷹「…提督」
玲美「どうした?」
古鷹「…少しわがままを言ってもいいですか」
玲美「? 珍しいな」
古鷹「……私を」
玲美「あ?」
古鷹「皆さんと戦わせてください!」
玲美「ほぅ…?」
古鷹「確かに私は人と話すことも苦手です、それに片腕と片眼がありません」
玲美「そうだな」
古鷹「でも!ずっと思ってたんです!私もまた戦いたい!優しくしてくれる皆さんに恩を返したいんです!」
玲美「…」
古鷹「駄目…ですか?」
玲美「そうだな、許可できないな」
古鷹「…そう、ですよね…」
玲美「そんな治療が完了してない状態では、な」
古鷹「え…?」
玲美「全く演習とかもしてないだろ?」
古鷹「…はい」(現在lv.1)
玲美「だったら…そうだな、一週間だ」
古鷹「一週間…ですか?」
玲美「2週間後にもう一度軽空母艦隊を攻撃しようと思っている、だからそれに備えて練度を25まであげてこい」
古鷹「…わかりました」
玲美「勿論、白露達と一緒にやってもらう。期待しているぞ」
古鷹「はい!」
古鷹は今までで一番の綺麗な笑みを浮かべ頷いたのであった
今回はここまで 次回は満潮回×新キャラです
お楽しみに