こうなったら、そうなれたら   作:月島柊

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第8話 昇格

 あれからしばらく経ったある日、鈴はようやく登校できるようになった。Bクラスになり、寮の部屋も大きくなった。というか、豪華だった。

1人でいるにはもったいないほど広く、風呂は少なくとも4人は一斉に入れるほど広かった。

しかも、何より驚いたのは依頼の報酬。今までは次のクラスへの昇格に向けたものだったのだが、今回はそれにプラスしてお金まで入ってくる。1回で1500円。しかも、難関依頼だったら2000円や4000円、多い依頼だと1万円もあった。

今回は殺人事件のメンバーだった6人一緒に昇格となり、俺たちは喜び合っていた。

 

「柊!やったな!」

「落ち着け、秋人」

 

今まで名前を聞いていなかったが、この男は秋人というらしい。黄昏秋人。言い名前だ。

 

「これから一緒に行動しよっ!」

「そうだねっ、一緒!」

 

鈴と一緒に手を取り合っていたのは、秋人のペアである咲希。小桜咲希という。

あと2人は、青島健二と温海花美。今は寮の部屋にいる。

 

「柊、俺たちも寮に行かないか?噂でしか聞いてないだろ」

 

そう、寮のことは噂だった。ということで、俺たちは寮に行った。全員で話しながら、楽しかった。

寮の部屋は俺たち用に用意されたのは3部屋。プレートには、

如月柊

如月鈴

と書かれていた。

 

「あ、みんな来た。部屋、ペアで入るらしいよ」

 

花美が言った。

 

「そうなんだ。じゃあ、小桜、行こうぜ」

「うん。っていうか、もう小桜って呼び方やめてよ」

 

秋人たちはもう入っていた。

 

「俺たちも行くか」

「うん」

 

俺たちは早速入ることにした。

室内は噂通り、かなり広かった。

 

 ペアでベットも2つ用意されていて、俺たちは夜になるとすぐに布団に入った。

 

「なんか不思議な感じする」

「俺といるからか?」

「うん」

 

確かに一緒に寝たことはなかった。ペアでもそこまではしてなかったし。

 

「慣れていこうぜ。じゃ、おやすみ」

 

俺は疲れていたためすぐに眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 眠りにつけたと思ったんだが、実際はそうじゃなかったらしい。

俺は深夜の2時なんかに目が覚めた。真っ暗な寝室だったが、俺の近くに人がいた。さっきまで顔とか触られていた気がしたんだが、そのせいか。

 

「鈴?起きてるのか……」

「ふみゃ!?起きてたの!?」

「さっき起きた。……なんで慌ててんの」

 

鈴は異常なまでに慌てていた。

 

「えっと、あの、あれ!トイレから戻ってきたら起きてたから!それに驚いて」

 

絶対嘘だ。さっきまで俺の横にいたのに。まぁ、そんなに突っ込まないが。

 

「そうか。早く寝ろよ」

 

俺は再び眠りについた。きっと明日の朝には、いや、4時間後にはまた起きるんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 案の定、6時なんかにまた起きた。6時に起きるのはいつもなのだが、なにより、鈴が何をやらかすか分からない。なんかやってそうだったし。

しかし、鈴は何もしていなかった。ぐっすり寝てたし、顔にも異常は無い。

 

「……なんかごめん、鈴」

 

俺は小さく謝った。

 

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