あれからしばらく経ったある日、鈴はようやく登校できるようになった。Bクラスになり、寮の部屋も大きくなった。というか、豪華だった。
1人でいるにはもったいないほど広く、風呂は少なくとも4人は一斉に入れるほど広かった。
しかも、何より驚いたのは依頼の報酬。今までは次のクラスへの昇格に向けたものだったのだが、今回はそれにプラスしてお金まで入ってくる。1回で1500円。しかも、難関依頼だったら2000円や4000円、多い依頼だと1万円もあった。
今回は殺人事件のメンバーだった6人一緒に昇格となり、俺たちは喜び合っていた。
「柊!やったな!」
「落ち着け、秋人」
今まで名前を聞いていなかったが、この男は秋人というらしい。黄昏秋人。言い名前だ。
「これから一緒に行動しよっ!」
「そうだねっ、一緒!」
鈴と一緒に手を取り合っていたのは、秋人のペアである咲希。小桜咲希という。
あと2人は、青島健二と温海花美。今は寮の部屋にいる。
「柊、俺たちも寮に行かないか?噂でしか聞いてないだろ」
そう、寮のことは噂だった。ということで、俺たちは寮に行った。全員で話しながら、楽しかった。
寮の部屋は俺たち用に用意されたのは3部屋。プレートには、
如月柊
如月鈴
と書かれていた。
「あ、みんな来た。部屋、ペアで入るらしいよ」
花美が言った。
「そうなんだ。じゃあ、小桜、行こうぜ」
「うん。っていうか、もう小桜って呼び方やめてよ」
秋人たちはもう入っていた。
「俺たちも行くか」
「うん」
俺たちは早速入ることにした。
室内は噂通り、かなり広かった。
ペアでベットも2つ用意されていて、俺たちは夜になるとすぐに布団に入った。
「なんか不思議な感じする」
「俺といるからか?」
「うん」
確かに一緒に寝たことはなかった。ペアでもそこまではしてなかったし。
「慣れていこうぜ。じゃ、おやすみ」
俺は疲れていたためすぐに眠りについた。
眠りにつけたと思ったんだが、実際はそうじゃなかったらしい。
俺は深夜の2時なんかに目が覚めた。真っ暗な寝室だったが、俺の近くに人がいた。さっきまで顔とか触られていた気がしたんだが、そのせいか。
「鈴?起きてるのか……」
「ふみゃ!?起きてたの!?」
「さっき起きた。……なんで慌ててんの」
鈴は異常なまでに慌てていた。
「えっと、あの、あれ!トイレから戻ってきたら起きてたから!それに驚いて」
絶対嘘だ。さっきまで俺の横にいたのに。まぁ、そんなに突っ込まないが。
「そうか。早く寝ろよ」
俺は再び眠りについた。きっと明日の朝には、いや、4時間後にはまた起きるんだけど。
案の定、6時なんかにまた起きた。6時に起きるのはいつもなのだが、なにより、鈴が何をやらかすか分からない。なんかやってそうだったし。
しかし、鈴は何もしていなかった。ぐっすり寝てたし、顔にも異常は無い。
「……なんかごめん、鈴」
俺は小さく謝った。