saoから”ログアウト”できたプレイヤー 作:土ラグーン
文章力がんばってきたえています!できるだけ、楽しんでいただけるようなものにいたしますのでどうぞよろしくお願いします!
2回目のリンク・スタート
ジリジリッと目覚まし時計がなる。俺ーー石田翔悟は、手探りで、目覚まし時計をたたき、鳴り止ませる。俺は、2度寝を諦め、起き上がる。欠伸をして、パジャマから着替え、顔を洗う。そして時刻をみる。現在8時だ。
「やべっ・・朝飯抜くか・・」
俺は、ポーチバッグに、財布やら携帯やらゲーセン用ICカードやら詰め込み、そして自転車の鍵を掴み取って、1階に降りる。そして玄関をぶち破るように開け、自宅にある駐輪所へと走り、自分の自転車の鍵を開け、飛び乗る。近所の人が、おはようというが、俺は徹底的に無視した。そんな暇はねえんだよババア!
間に合わないと俺は殺される。ーーそう、今日は、俺が《
2024年7月現在、日本全国を揺るがした事件、《SAO事件》はまだ収束が着いていない。この事件が起こってからもう1年8ヶ月はたっている。犠牲者はすでに3000は越えている。国側は、大した対策ができずに、犠牲者がでるばかりだ。といっても無理はない。なぜなら、下手にサーバーに手を出しても、それで一斉にプレイヤー全員の脳が焼かれでもしたら、大惨事になってしまう。国ができたこととしては、被害者の身元判明、それと入院先の確保程度だ。だが、俺からいわせればそれがなければ、みんな死んでいたと思う。大した偉業といわざるを得ない。
俺と、優子は、この年の5月、茅場がSAOプレイヤーの一人であることを知ってしまったために、強制ログアウトされた。俺と優子が目覚めたときは、マスコミが大注目をし、毎日取材ばかりだが、俺は、茅場がSAOにいたことを知ってしまったから逃がしてくれたと、ありのままを伝える。それにより、茅場の潜入場所を探す動きが強まったが、結局見つからず、俺たちは短い注目に終わった。まあ俺だって目立ちたくはないし、ありがたいのだが。
そして、5月から7月までの間、俺たちはリハビリに取り組んだ。どちらが先にリハビリが終わるか競争していたが、優子に俺は負けてしまう。しかし優子は俺のリハビリを手伝ってくれたので、優子との差は1週間ですんでしまった。そしてやっと退院し、家に戻ることができた。家では、今俺の弟が中学3年生で、受験真っ最中だ。しかも、東大合格者数一位の開成高校にいこうとしている。だからなかなか俺も音を出してゲームができなくなってしまった。そして優子を俺のうちに遊びに来させることもできなくなっている。まあ俺が来させたくないというのもあるが。
俺の部屋は、姉や弟のような、参考書、問題集がありふれているわけではない。ゲームやフィギュア、アニメのDVD、AV作品がたくさんあって、優子のような、超純粋な女の子にこんなもの見せられないのだ。ましてや、ゲームは、ふつうに遊べるものから、グロテスクなものや、エロティックなものまであるのだ。見せたら俺の社会生命は終わってしまうだろう。
そんな話はともかく、俺は自転車をハイスピードでこいでいる。後2分だ。信号もすべて無視し、嫌悪感を示すクラクションも受け流して大宮駅に着いたーーーーーー
「もう、おそいよ?これで2回目だよ?」
たどり着いて最初にいただいたお言葉がこれだった。彼女はもう、集合時間の5分前にはいたらしく、かなり怒っている。ピンク色のワンピースに、ローヒールを履いた彼女に見とれてしまう。
「ごめん・・起きたの8時だった。」
「昨日遊んだときも、5分遅れてたじゃん」
「わるい・・俺前日4時に寝たんだ。」
「何でそんな遅くに寝てるのよ!?」
優子がピンと伸ばした背を屈め俺を至近距離からじ~とみる。
「い、いやそれはその、クリアしてなかったゲームをやってたんだ。いつもの習慣でさ」
「はぁ・・全く、体に悪いよ?」
メッと可愛らしく俺にいった。俺は、参ったといわんばかりに
「わかったよ・・次からは遅刻しないようにするよ。」
と謝る。すると彼女はにこっとして、はきはきとした声でいった。
「それじゃ、いこっか!」
「はいはい・・腹へったぁ・・」
「しかしさ・・映画つってもこれは甘すぎるんじゃないのか?」
「いやいや、あのくらいが私にはちょうどいいよ!」
俺たちは、集合場所から少し離れた、駅前の近くの映画館の、シアター出口の前でくだらない口論をしていた。
つい5分前まで俺たちは、映画を見ていたのだった。ジャンルは、超クソ甘い、恋愛ものだ。アクション系が観たかったが、遅れてきた俺に選択権などあるはずもなく、強制連行された。肉食系男子と、まじめな女子が恋愛するという話だが、キスやら、キザやらなんやらやらかしまくって、もうえぐかった。
「あそこまで甘いのはな‥あれは俺には向かん!」
「え~夢ないな~女の子ってのはね、ああゆう恋愛も好きなのよ!」
「俺じゃだめなのかよ!?」
「いや、べつにやじゃないよ。むしろ翔悟君の方がいいけどさ。女の子はやっぱあこがれるもんなの」
「・・よくわからないよ・・」
ため息をついてその場をやり過ごす。そして時刻をみる。
「11時か・・まだ食わなくってもいいか。ここでて、外でぶらぶらあるこうぜ?」
「そうだね!」
そういうや、彼女は俺の腕に抱きつき、歩き始めた。
その後俺たちはウィンドウショッピングを楽しんでいた。可愛い服を観てきゃっきゃ騒ぐ優子が非常に可愛かった。俺は買ってやりたかったが、お金がなかったので断念。俺も、服を観ていたが、これといって気に入るものはなかった。
そして、ゲームやさんのショーウィンドウがあった。そこに、CMが繰り返し流れているテレビがあった。なんだと思ってみてみるとーーーーーーーーーー
「これって・・アルヴヘイムオンラインじゃん!!」
優子が叫んだ。
「え・・優子知ってたのか?」
「うん。CMでよく流れてるからわかるよ」
「俺買おうか迷ってるけどさ・・」
「わたしもなんだよね・・」
俺たちが悩んでいる理由は、いわずともわかる。SAOのようにはならないだろうか・・という懸念があるからだ。またあのゲームのようにはなったらどうしよう・・SAO帰還者には絶対に不安になることだ。
「ぜったいあの事件のようにはなりません!なぜなら、レクトが開発した、アミュスフィアがあるからです!ナーブギアに内蔵されているバッテリーの容量を大幅削減し、安全性を強化したからです。」
そんな俺たちの不安を消すようにCMが流れる。
「ナーブギアでも動くよな?一応?」
「さあ・・」
「まあ、でも動くよな‥セキュリティ強化版なだけだろ?」
そんな俺たちの会話をよそに、CMでしゃべっている男の声は続く。
「このゲームは、あのSAOとほぼ同クオリティで、かつフライトエンジンを搭載した飛行システムがあります!つまり、誰でも空を飛べるんです!」
ーーそらをとべるか・・
そう思わずにはいられなかった。
「すごいなあ・・空飛んでみたいなあ・・」
「かおう」
「え?」
俺の言葉に彼女が驚く。
「いっそ買ってしまおう!」
「ええええええええっ!!?で、でもこわいじゃん!」
「アミュスフィアがあるから大丈夫だ!それにな・・もしなんかあったら必ず守ってやる。前みたいに置いていったりはしないよ」
俺はそういい、優子の頭に手をおいた。彼女は顔をわずかに赤らめ、
「ありがとうっ♪」
にこっと笑った。
「それじゃ早速買うか!まあどうせサービス開始から8ヶ月たってるみたいだから売り切れてないだろ」
そういい、俺と優子はゲーム屋さんに入り、《アルヴヘイムオンライン》を購入した。
「さて、どこでインする?」
「マンガ喫茶にいこうぜ?そこなら2人一緒にインできる。ナーヴギアはまあ家にあるけど」
「じゃあ一回家に行こっか?」
「そうしよう」
実をいうと、俺たちの家は両方使えない。俺のうちは先ほど説明したが、優子の場合は、今日お客さんがいるから俺は入れられないそうだ。
そして一回家に行き、駅前のマンガ喫茶へと集合となった。今度は俺はちゃんと間に合ったのでお咎めの言葉はなかった。そして、マンガ喫茶で2時間の受付をし、一台のベッドがある部屋へと案内された。
「ベッド・・1つだな」
「だ、だね」
まさか一緒に寝転がってダイブするのか!?SAOで一緒に暮らしていた頃は、なんの抵抗もなく寝られていた。だが、リアルで寝るとなると、なかなか難しい。なぜなら女の子のシャンプーのにおいや、その他のにおいがすばらしいくらい多くてなかなか抑えられないからだ。彼女も結構緊張してきた。だが、ベッドが2つある部屋など存在しないので、仕方なく、2人で寝た。そしてヘルメット型のナーヴギアをかぶり、ダイブしようとしたがーーーーーー
ーー突然腕にしがみつかれた。
「優子・・?」
彼女は横になって俺の腕に何かをすがっているようだった。
ーーああ、そうか。こわいんだな・・
俺はそっと、髪をなでた。大丈夫、大丈夫と込めながら。
「なにも怖いことなんてない。俺がいる。それでもイヤなら俺だけでもいく。もちろんここの部屋を出て、デートが終わってからだけどな。」
「・・翔悟君がいなくなる方がもっとやだ。だからさ、すこし・・甘えさせて・・」
「ああ・・いいよ」
それまでにあった気恥ずかしさは消え失せていた。俺が彼女の安らぎや安心になるのなら、喜んで何でもやる。
彼女が俺に抱いてとアピールする。俺は、腰に腕を回し、ぐっと抱きしめた。2人の体温が融合し、新たな温もりと一体感が生まれる。そして、俺たちは唇を合わせ、そのまま舌を入れる。艶やかな声が聞こえるがそのまま弄ぶ。
「ん・・も、もうい・・あひゃ・・もういい・・から」
俺は名残惜しいがその辺にしておいた。
「もういいか?」
「う、うん・・もう、このエッチ!」
「甘えさせてといったのは?」
顔を赤くさせて反論した。
「そ、それはわたしだけど、その・・そこまでしなくても・・」
「はははっ。やれやれ。さて、そろそろ潜るか?」
「・・そうだね!ごめんね、いこっか!」
「よしっ!いくぞ!」
俺たちは息を思い切りすい、同時に叫んだ。
「「リンク・スタート!!」」
「ぐわぁっっ!!」
少年の悲鳴が、アルヴヘイムの地にある、《シルフ》の領内の森に響く。同時に、HPが、減少する。
「へへっ。さすがの《忍者様》もこれが限界か?」
攻撃特化の種族、《サラマンダー》の男が聞いてくる。
「ぐっ・・」
少年は、折れかけた短剣を握りなおした。
「忍者は《暗殺》専門ビルドだ。タイマンじゃ勝てねえよ。ましてや俺ら3人にはな。」
さらにもう一人のサラマンダーが答える。
「・・っ・・もうMPがない・・武器も・・」
少年は、もはやしゃべる気力すらなかった。
「仲間がさんざんやられたからな。どうやって殺す?」
「まあ、フツーに殺せよ」
「イヤ、ここはバインドで縛ってじわじわと殺すとかどうよ?」
「・・くそってめえら・・」
「おーおー怖い怖い・・いいなその顔。」
少年は後ずさりするが、背に木がぶつかった。
「さて、まずは串刺しだ。おらっ!」
ブスッと少年の体に、サラマンダーの両手剣が刺さる。そして、仲間がさらに斬撃を加えていく。そのたびに、不快感が少年を襲う。HPバーが減っていき、ついにはレッドになりーーーーーーーーーーー
ーーズバアアアン!
突然、爆発じみた音が聞こえた。少年は、なにが起こったか理解できなかった。先ほどまで、少年を指していた両手剣とその持ち主が消えていた。あるのは、仲間のサラマンダー2人と、HPバーが0になったときに残される、《リメインライト》があるのみ。なぜーー?
と思ったそのとき、声が聞こえた。
「あんたら、男を寄ってたかっていじめて楽しいのか?気持ち悪いね。」
男性の声だ。種族は《シルフ》だ。そしてその後ろには、同じくシルフの女の子がいた。
少年ーーツバメは、驚きで声がでなかった。いったい何者なんだ?そればかりが、少年の頭によぎっていた。
・・どうでしたか!?楽しんでいただけたかな?今回早速、募集されたオリキャラを使いました!
[使ったオリキャラ]ツバメ:hanbeeさんのオリキャラです!
このようにどんどん出演させますので、是非たくさんご応募ください!待ってます!
また感想などもどんどん募集していますのでそちらもよろしくお願いします!