saoから”ログアウト”できたプレイヤー   作:土ラグーン

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こんばんは!アズマオウです!

ALOのシステム難しいな・・体術スキルは適応されるんだっけな・・誰か教えてください!


天の頂へ!

「おはよー!ごめんね昨日は!」

 ユウコは《ルグルー》の街でツバメにあい、声をかける。

「いいっていいって。それで、もう大丈夫なの?」

「うん!ロックァが看病してくれたから!」

 俺も後から追いついた。

「オッスツバメ」

「ああ、ロックァ。来てたのか」

「ああ、早くおれも行きたいしな」

 ツバメは伸びをし、首をならす。

「ユウコ、今日何時までインできる?」

「私は・・うーん夜の7時くらいまでかなー」

「なるほどな・・今リアルで朝10時だから結構遊べるな!」

「うん!」

「さて、じゃあそろそろ行くかい?」

 ツバメが呼びかけた。

「ああ、いこうぜ!」

 俺たちは、世界樹方面へと歩き出した。がーーーーーーー

 

 

ーーーー突然影が俺たちへと飛びかかる。俺たちはあわててバックステップでかわした。同時に、街のざわつきが一瞬止まり、視線が俺たちに集まる。俺は剣を構え、SAO時代のシステム外スキル《超感覚(ハイパーセンス)》を駆使して探った。すると、ツバメの背後に、影はいた。

「ツバメ!後ろだ!!」

「!」

 ツバメは、瞬間的に察知し、後ろを向かず、前へと飛ぶ。その後後ろを向き、敵の姿を見やる。

「お前は・・」

 

「ツバメ・・貴様の暗殺を実行する。」

 

「くっ・・」

 

「何の話だ?ツバメ」

 ツバメは、唇を強く噛み、言った。

「こいつは、暗殺ギルド《漆黒のアサシン》のメンバーのスザクだ。きっとどこかの大型ギルドに依頼されたんだよ」

 俺はそいつをまじまじとみる。種族は《スプリガン》、武器は日本刀、忍者服姿で腰にはピックがある。そして手の甲には、手裏剣が交差しているようなデザインが描かれている。おそらくあれがギルドの紋章だろう。

「おしゃべりはその辺にしておくんだなツバメ。お友達の命までいただくぞ」

「また僕が戦うしかないな・・」

ツバメが短剣をぬき、対峙しようとした。それを俺が止める。

「まて。俺がやるよ。」

「え?」

俺はツバメににっと笑って言う。

「ツバメには俺たちは世話になってるんだ。だからその恩返しに俺はこいつを倒すよ。」

 すると、目の前に現れたスザクは、鼻を鳴らす。

「ふん。スプリガンだからといって舐めるなよ・・!シルフ風情が!」

「俺たちは急いでるんだ。悪いけど、退かないならいたい目に遭わせるぜ」

 俺は、背にある片手剣を抜く。中断に構え、足のかかとをわずかにあげる。対するスザクは俺から10メートル近く離れる。そして左腰からの日本刀をシャキインと抜いてみせる。

「なんだこれ?デュエルか?」

「おい、あれ《漆黒》じゃん!あのシルフ勝てんのか?」

 そんなざわつきが俺たちの周囲を囲むが、徐々にミュートされていく。

ーー久しぶりだ・・あの世界以来だぜ‥この緊張感と加速感は!

 俺は、身を屈め、地を思い切り蹴った。一気に数メートルは跳び、剣を下から振り上げる。

「おらあぁっ!!」

 対するスザクは、後ろに地を蹴り、すんでのところで、俺の剣の切っ先をかわす。そのまま奴は上空にあがり、俺を待つ。おれは、助走をつけて飛び上がった。そしてさらに羽を使って、上昇する。そして、スザクと同等の高度になった瞬間、再び俺は羽をふるわせて接近する。そのとき、あとわずか3メートルでスザクは腰からピックを投げつける。だが俺は、ピックの軌道を呼んでいた。俺は思いきり首を左に曲げて、ピックを避ける。

「!?」

 スザクの驚きの声は、地上から戦闘を見ているプレイヤーたちの驚きを代弁していた。だが俺はそれにはかまわず、左から剣を水平に振った。見事直撃し、赤い傷を作る。さらに俺は、剣を一回右腰に戻し、突き立てる。ぶすっと音がして刺さった。そして瞬時にぬき、真下から振り上げようとした直前ーー

 

ーーガキイイイン!

 

甲高い金属音が響きわたる。日本刀でブロックしたのだ。俺は小さく舌を打ち、羽をふるわせて、後退する。

「やるな‥さすがは空中戦に長けた種族と言うことか・・」

「といってもどうせ、まだ本気出してねえんだろ?」

「・・当たり前だっ!」

 スザクは、ゴウッと音を立て、ブーストする。俺は、迫り来る刀を受け止める。しばし唾競り合いが続き、一進一退の状態が続いた。俺は埒があかないと思い、わざと力を緩める。しかし、ただ力を抜いたわけではない。力をやや斜め後方にずらしたのだ。俺の体は斜めに倒れ、スザクの体が前のめりになる。それを俺は見逃さず右足を、相手の突き出された顎に向かって蹴り上げた。すると、エビが反ったかのように、スザクの体が曲がり少し吹っ飛ぶ。この技は、SAO時代でよく使っていた、体術スキル《弦月》である。そのモーションを再現しているため、威力的には弱いが、反撃には十分だ。またこの技の欠点としては、外したときに転んでしまい、隙が大きく生じてしまうことだが、今使った場所は空中なので、転ぶ心配もないので問題はない。

 そして俺は、弦月で振り上げた足の勢いで宙返りすると、剣を構え直し羽を思い切りふるわせて接近する。スザクは、吹っ飛んでいる勢いに逆らわず、むしろそれを飛行の加速として利用し、距離をとる。そして、スペルを唱え始めた。

「!?」

 俺はふと加速をやめる。その直後、ポポポン!!という音が聞こえ、俺の視界を真っ黒な煙で覆う。

「ちっ!」

 俺は剣を風車のようにくるくる回し煙をとばそうとしたが、それをやめた。なぜなら、風切り音が聞こえたからだ。俺は、迫り来る刀を勘だけでかわす。

「運のいいやつめっ」

 俺は、刀が来た方向と、かすかに聞こえる、羽の振動音だけを頼りに場所を当てた。そして、その場所に向かって剣を振り下ろす。

 

「ぐわあぁっ!?」

 スザクが煙の海から落ちていく。俺はその後を追って、スペルを詠唱した。

「!?」

 スザクが目を開く。その直後、俺の手のひらから、10個ほどのカッターみたいなのが現れた。それが一斉にスザクへと迫っていく。さすがは暗殺ギルドのメンバーだといえよう、すべてブロックしようと試みる。しかしそんなことは予想の範疇だった。俺はそのときにできた隙がほしいのだ。

 スザクは俺の思惑通り、ブロックした。しかし、全弾ガードは不可能だった。敵が被弾し、ひるんだ隙に、俺はソードスキル《バーチカル》のモーションを繰り出した。縦一文字に切り裂かれたアバターは、断末魔をあげてリメインライトと化した。

 

 

「すごい・・あのスザクをほとんど無傷で・・」

 ツバメが目を丸くして驚いていた。

「ふん、大したことねエよ」

 俺は鼻を鳴らしていった。

「・・でも暗殺ギルドか・・まるでSAOの《ラフィン・コフィン》みたいだな…っと悪い。いやなこと思い出させたなユウコ。」

「ううん・・平気だよ」

「らふぃんこふぃん?」

 ツバメが首を傾げて聞いてきた。ツバメはSAOにはいなかったなと思ってはなす。

「ああ・・俺たちが前にやってたゲームでにたようなギルドがあったんだ。そいつ等はいつも残忍な暗殺や殺人を犯してたんだ。ひどい奴らだったぜ」

 

ーー《笑う棺桶(ラフィン・コフィン)》、略して《ラフコフ》というギルドは、SAOで、最大で最悪な殺人ギルドだった。リーダーは《PoH》という異質なプレイヤーで、3カ国の言語を巧みに操り人の心をつかむカリスマ性と、PoH本人の強さが、たくさんのプレイヤーを殺人の道へと引きづり込んだ。ギルドとして正式に広まったのは、デスゲームが始まってから約1年2ヶ月近いある日だった。2023年の大晦日、野外パーティを開いていた小規模ギルドを襲い、皆殺しにしたのだ。この日から、《ラフィンコフィン》の名前が広がり始める。8月くらいに、攻略組から討伐隊が派遣されると言う話をSAOで聞いたのだが、果たしてどうなっているかはわからない。

 ユウコも、ラフコフにだまされて、殺されそうになったり、ユウコの本当のお父さんがさらわれてしまい、結局は出てきたモンスターに殺されてしまった。きっとラフコフの名前を聞くのもいやだろう。

 俺は脳内でそんなことを考えていたが、頭を振る。もう、終わった話なのだ。そう思いこんでその話をおしまいにした。

「まあそのギルドは今どうなってるかわかんないけどな。・・さて、先進もうぜ!」

「そうだね・・」

「行こっか!」

 俺たち3人はやっと街の外にでられた。再びめんどくさい洞窟へとはいった。

 

 

 

「やっと半分かぁ・・」

「我慢しなさい・・ユウコ君」

「ロックァも背中丸めないでよ」

 ツバメはふつうにてくてく歩けている。一方俺たちバカ2人は、至極だるそうに歩いている。後半の洞窟の半分まで来たのだが。

「オークども片づけるの非常にだるいぜ‥」

 俺は迫ってくるオークを、ズバッと作業のように切った。

「それはしょうがないよ~ね、ユウコさん?」

 ツバメはユウコに話を振る。

「まあ、ロックァも飽きっぽい人間だしね~」

「俺、そんなんだったか?」

 かすかに2人に笑いが起こる。俺もつられて笑った。

「まあ、もうすぐだよ!さっさといこう!」

「おまえは何でそんなスタミナがある?」

「何でって、そりゃあずっとインしてれば慣れるんだよね~」

ーー俺たちなんか、1年半はぶっつづけでインしてたんだぞ!

という言葉を飲み込んだ。さすがにそれはいってはならない。まだSAOは終わってないからだ。

「なるほどな・・そういうもんか・・」

「私もう疲れた・・ロックァおんぶして・・」

「は、はあっ!?俺ももうダメなんだよ‥リアルじゃやってやるけどさ…」

「なら僕がおぶるよ!僕まだ平気だし。」

「そ、そうか・・ありがとう・・」

 なんか後悔してしまった。さらに彼女の言葉がその後悔を助長させた。

「やっぱツバメ君は優しいな~!ロックァと違って!」

「・・っ」

 俺は、嫉妬の目をツバメに向けた。しかしツバメは、何のことかわからないという顔をした。この鈍感やろう!

 ユウコがにこにこしながらおぶられてから20分後、やっと日の光が射す。駆け足で光へと向かうと出口についていた。

「うわぁ・・!」

 ユウコがあんぐりと口を開けて、感嘆の声を上げていた。出口は、崖になっていて、高い場所から景色を羨望できるようになっている。上空には、無限の蒼宮が広がっており、さらに、遠くにあるのは俺たちが目指そうとしている世界樹であった。その根っこには《アルン》の街が広がっていた。

「あれが、アルンの街か・・かなりきれいだな…」

「確かに、すごい・・僕行ったことがないや・・」

 俺たちは、羽をふるわせた。一気に世界樹ヘ行くためだ。

「さあ、後少しだよ!」

 ツバメは俺たちに声をかけた。ユウコもとっくに背中から降りて羽をふるわせている。

「いきましょ!!」

「ああ、世界樹ヘいこう!」

 俺たちは、思い切り地を蹴って飛び出した。羽を思い切り鋭角に畳み、抵抗を小さくする。高鳴る高揚感と開放感が俺の翼をふるわせている気がする。風切り音がうるさいが、徐々に気にならなくなった。ツバメやユウコも同様らしく、楽しく飛んでいた。

「ねえっ!みんなでてをつなごうよ!」

 ツバメがそう提案した。俺とユウコは、頷く。

 俺はユウコに、ユウコはツバメに近づく。そして、互いの手をしっかりとつないだ3人の妖精が、一列に並んで飛んでいるこの一体感が、心地よかった。

「ははっ・・やっぱ楽しいな~!」

「最高だよ!」

「いつまでも飛んでいたいよ!僕、すごくうれしい!」

 俺たちは笑い続けた。翼が与えてくれる、一体感と、開放感を楽しみながら。

 

 やがて、アルンの街のゲートが見えた。石畳がたくさんならべられている街は、開放感であふれている。色とりどりのプレイヤーが、それぞれの時間を楽しんでいて、このアルンという街の色を作り上げている。俺たちはまず、世界樹の近くにある大きなテラスへと飛んでいく。そして、一気に3人丸テーブル1つを占領した。

「やっと・・着いたな・・」

「うん・・着いたね」

「やっとだよ・・まあ最短ルート行けたから、楽々いけたけどさ~」

 俺は笑いながら、ある質問を投げかけようかと迷ったが、もうすでに口にでてしまっていた。

「・・ツバメ。おまえが世界樹にいきたい理由って何だったんだ?」

 ツバメが世界樹ヘと行く理由。そういえばまだちゃんと聞けていなかったのだった。聞いているのは、レクトの須郷伸之によってこの世界に閉じこめられていることくらいだ。

「・・前にもいったと思うけど、なんか頭の中で行かなきゃいけないんじゃないかっておもったんだよ。でも、何か大切なものを忘れている気がするんだ・・」

「・・なに?」

 俺は、顔をしかめる。

「だから僕が世界樹にいかなきゃいけない理由って、もしかしたら何か大事なものを思い出すためかもしれない。そう思うよ‥」

「・・そっか。悪かったな。無駄な詮索しちゃって。」

「ロックァは何でも疑うからね~」

「う、うっせーなっ!」

「・・ふふっ。僕はうれしいよ。ここまで気にかけてくれる人がいるなんてね。」

 ツバメは笑みを見せた。その笑みは、戦いの前の、凛々しい武者姿のようだった。

「ねえロックァ。そろそろ行くの?」

「ああ・・俺はもういつでもいける。ユウコは?」

「私はもちろん大丈夫!後はツバメだけだよ!」

 俺とユウコは、揃ってツバメを見やる。

「2人とも、ありがとう。・・よろしく頼むよ!!」

 俺とユウコは、手を重ねる。そして俺は首の動きだけで、ツバメに同様の動作をしろと言った。ツバメは、一番上に手をのせる。

「いくぞ!世界樹攻略へ!!」

 ツバメの凛とした叫びが、テラスへと響きわたる。

「「オオ~~~~~~~!」」

 俺とユウコの声が、アルンの街を揺らしていく。それが俺たちの決意の大きさを示していると信じた。

 俺とツバメとユウコは、万全の体制を整え、世界樹の入り口の門へと立つ。5メートルはある扉が、ある種の緊張感を思わせる。まるで、アインクラッドのボス戦の前の心境だった。すると、右横にいた、衛兵の石像が動き出して、青い光を爛々と目に宿らせて、低音で話しかける。

 

「未だ天の高みを知らぬ者よ、王の城へ到らんと欲するか」

 すると、ツバメの目の前に、クエスト受注画面が現れる。ツバメはイエスを押した。

 

「さればそなたが背の双翼の、天翔に足ることを示すがよい」

 ピシッと音がした。高くそびえる巨大な扉が開く音だ。重い響きをたてながら開いていくそのさまは、アインクラッドのボス戦とそっくりだった。

「ついに始まるんだね‥」

 ユウコが、厳しい顔をしている。

「ああ・・だが俺たちは、ツバメのために戦うんだ。ひけはしない。」

「さあ、いくよ!!」

 

 ツバメを先頭にして、俺たちは扉を抜ける。中はドーム状になっており、上を見上げると、無限とさえ思えるほどの高さがあった。そして、壁には、蜂の巣のような穴がたくさんあって、そこから敵がわいてくるのだろう。

 

「武器を抜け」

 俺は静かに命令する。

「了解」

 2人が首肯した。それぞれの武器を抜いたその直後ーー

 

 

「きたよっ!!」

 

 

 上空を見上げると、守護騎士と思われる奴らが群をなして出現していた。

ーーいくぞ!戦いの始まりだっ!!

 俺は地を蹴って、遙か向こうにある天蓋へと飛び立った。

 




・・すいませんかなり展開はやめちゃいました!
 原作だと、ヨツンヘイム行くんですけど、トンキーだしても歴史がねじ曲がるからやめました。(つまり、何事もなくアルンへと行くことにしました。)飛行距離とかそういう細かいところはありますがご了承ください!ちなみにまだ終わりはこないです!

では、感想なり、オリキャラなりなんなり、ぼしゅうしていますのでよろしくお願いします!
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