saoから”ログアウト”できたプレイヤー 作:土ラグーン
今回は番外編やります!続編ネタが思いつくまでやります!
ではどうぞ!日常です!
誕生日
私ーー青島優子は、17歳の高校生。今日はアルバイトである。2025年7月、私は今お小遣いを稼いでいるのだが、理由は、私の彼氏ーー石田翔悟君の誕生日プレゼントを買うためである。彼の誕生日は7月15日で、今日が14日。一気に稼いで、彼がほしがっている物をあげよう!そう決心して、自転車をこいでバイト先へと向かった。
実はバイトしていることは両親以外には話していない。びっくりさせたかったからだ。私のバイト先は自転車で軽く5分くらいかかる場所にあるので楽だ。やがて、小さな家のようなカフェが見えてきた。私が働いているのは、カフェである。それもウェイトレス!
「おはよ~ございます!」
カランコロンと鈴の音が鳴って私は店長に挨拶する。
「青島さんか。おはようございます」
年輩の店長さんがにこやかに挨拶した。ここはコーヒーが絶品で、常連がよく来るらしい。
私はいそいそと着替え部屋にいき、制服に着替える。ただ、この制服がちょっと恥ずかしいのだ。純白のカチューシャ、濃紺のワンピース、そしてフリルの付いた白いエプロンという、いわゆるメイド服って奴を着なくてはいけない。メイド喫茶というわけではないけど、店の売り上げのためにそうしているらしい。ただ、知り合いはかつてきたことがないので、きっと大丈夫だろう。私は職場に戻り、上司に挨拶する。
「おはようございます!」
「あら、おはよう青島さん。あ、あそこの席のオーダー頼める?」
「はーい!わかりました!」
私は、カウンターの脇にあるオーダー表を取って、急いで席へと向かった。
「いらっしゃいませご注文は何にいたしますか?」
まだご主人様とかいわなくていいのは幸いである。
「あ、じゃあこれとこれ」
中年のサラリーマンらしき人が注文する。
「はい!プリンアラ・モードと、ナッツクリームコーヒーですね!かしこまりました。m少々お待ちください」
私は、オーダー表を持って行き、キッチンにおく。私は料理担当ではないので、しばらくお休みだ。
現在店にいるのは3人だけだ。この店自体は20人しか入らないのでふつうといえばふつうかもしれない。まだ今は日曜日の朝10時だから。
ーーしかし次に来る人が、私を大きく狂わせるとは、おもいもしなかった。
「いらっしゃいませー!」
ほかの従業員がそういったので、みんなも合わせて、いらっしゃいませといった。よっぽど暇な証拠だろう。
「いらっしゃいまs・・・」
私は凍りついた。今きた人を見て。青いTシャツをきて首にはヘッドホン、アニメキャラがたくさん付いているポーチバッグ、そして傷んだジーンズをしている少年こそ・・
「翔悟君・・何でこんなところに・・!?」
私は呆然としてしまった。これでは私のサプライズ計画が破綻してしまう。彼が帰るまで待つしかない!私はひっそりしていようとしたがーー
「あ。青島さん!あの人呼んでるからいって」
「え・・」
もちろんあの人とは翔悟のことである。
「い、いやでも・・その」
「早くいったいった!」
「はい・・」
私は心の中で何かを祈った。バレませんようにバレませんように。のそのそと席まで近づき、話しかけた。
「い、いらっしゃいませ!ご、ご注文は何でしょうか?」
目の前の少年は顔を上げた。私は顔を伏せ、バレないようにする。幸い本人は何も気にしていない様子だった。
「あ、じゃあモーニングセットAで」
「かしこまりましtーーイタッ!」
私は舌を思いきり噛んでしまった。
「お、おい!大丈夫か?」
「う、うん・・じゃなかった!は、はい!大丈夫です!」
ますます翔悟の顔が怪しくなる。私は失礼しますと小声でいい、即座に逃げ出した。
「あいつ・・なんだったんだ・・優子にそっくりな奴だ。」
そうつぶやかれていたのを私は知らなかった。
「かなりテンパってたね?」
「はい・・すいません」
「知り合いかい?」
タキシードっぽい制服を着ている男性が聞いてきた。
「い、いえしらないひとです!」
「じゃああんまテンパるなよ?失礼だから」
「すいません・・・・・・・・・」
私が謝っている間にも翔悟はレポートをやっている。化学の課題で来週の水曜日に提出しなくてはならない。後で教えてもらおうと考えていた。
「じゃあ今日は青島さんにあの人をずっとやらせよう!」
「え、ええええええええええええ!!だ、だめですよそんな!」
先輩の爆弾発言を聞いた私は大声を出してしまった。
「おい、うるさいぞ!」
「はわわ・・すいません・・」
ーーもうやだ・・
「あ、コーヒー出来たから彼の元へ持って行って!」
「は、はい・・」
私はコーヒーとサラダをトレーに載せて持って行った。
「し、失礼します!コーヒーとサラダお持ちしました。」
私は、トレーから取り出し、コーヒーをおくが・・突然昨日のことを思い出してしまった。昨日は、翔悟と一緒に寝たのだ。私の部屋で。そして翔悟とゴム付きの秘め事をしたのだった。そのことが急にフラッシュバックしーー
「あちっ!!?」
私はコーヒーをこぼしてしまった。カップは割れ、黒い液体がテーブルクロスを染めていく。そしてあつあつの液体が翔悟にかかってしまった。
「申し訳ありません!!た、タオル持ってきます!」
「あんた・・大丈夫か?」
翔悟はあきれていた。もうだめだぁ・・正体ばれたらやばいよ~!
「す、すぐ持ってきますね!」
私はあわててタオルを持ってきて、翔悟の顔やら何やら拭く。そしてテーブルクロスを取り替えた。そして私はそそくさと退場していった。
「青島さん・・なんてことしてるんですか!!」
「すいませんでした!」
私は謝った。地べたにはいつくばりたいくらいだった。
「まったく・・客が来なくなるだろ?そういうミスはやめて欲しい!解ったか!?」
「・・・・はい」
「きみ、レジいってくれ。青島君」
「・・わかりました」
私はため息をついて、レジへと向かう。お会計を頼んだ人はやはり翔悟であった。またあんたかよ・・という顔をしてる。
(どうししよう・・私嫌われるかな・・)
私が黙ってレジうちをしている。翔悟も下をうつむいてお金を探している。私にとってはとってもいやな時間だった。いつも2人なら会話が弾んで、楽しい時を過ごせていたのに。向こうが気づかないっていうのもあるけど、私は悲しかった。なんで・・なんで・・。
私はにじんだ涙を何とか止めていた。
「おい、優子」
「え?」
私は顔を上げた。私を呼んだのだった。
「こんなところでバイトしてたのかよ。まるでメイド喫茶だな。」
「翔悟・・君?気づいてたの?」
「ああ・・気づいてたよ。けど一生懸命働いてたからさ、余計なこといえなかったんだよ。なんか悪いしさ」
「・・馬鹿」
「え?」
私は、涙が溢れた。
「あなたが気づいたって解れば、私怒られずにちゃんと出来たんだよ!翔悟君に気づかれないようにって一生懸命やってたのに!それに、翔悟君のためなら一生懸命やってたのに・・」
私は泣きじゃくってた。こんなことで泣くなんてバカだと思った。きっともうみんなあきれてるだろう。
「!?」
私の視界が急にくらくなり、同時に体温が暖かくなった。翔悟が頭ごと抱きしめてくれたのだ。
「ごめんな・・俺の気遣いが裏目に回っちまったのか・・俺も後で店長に謝りにいってやるから。お前のミスを。」
「そこまでしなくてもいいよ・・」
「そっか‥わかった。じゃあ俺は帰るからな、頑張れよ!何かいやなことあったら俺が相談に乗ったりするからな。」
「ありがとう・・」
「おいおい泣くなよ‥泣いているメイドなんて見たことねえよ。つらかったら泣いてもいいけど、終わったら笑顔だろ?」
私はゴシゴシと手の甲で涙を拭い、笑った。心から。
「うん!」
「よし、じゃあな!また後で!」
「じゃあね!ありがとうございました!」
翔悟はドアを開け、カランコロンという音を立てながら、自転車に乗っかっていった。
(大好きだよ・・翔悟君。)
私はバイト終了時間となり、着替えて家に帰った。2ヶ月のバイトで貯めたお金は5万円くらいだ。何を買うかはもう決まっている。私は目的のお店に行き、誕生日プレゼントを買ってきた。
今日は7月15日。昨日の優子のバイト騒動から1日後だ。また、俺の誕生日でもある。ただ、残念ながら俺の誕生日を祝ってくれる優しい奴はそうもおらず、家族すら祝ってくれないだろう。優子は可能性があるが、あいつも忙しいし、何が欲しいかいっていないから来ない確率の方が高い。一応今日デートのお誘いがきているので、それを誕生日プレゼントとしておこう。俺は、ボロい腕時計と、昨日着たジーンズ、そして、茶色いTシャツを着て、チャリをこいだ。そして今日は余裕を持って現れたので、怒られなかった。
そして俺たちはまず、ウィンドウショッピング、ゲーセンなどいった。途中、ハイレベル格ゲープレイヤーとガチ勝負をして、俺が勝ってしまったというエピソードもある。まあ俺も格ゲーは得意だから、まぐれではないけどな。また、UFOキャッチャーで優子が気に入った奴をすべて取って見せた。優子はそのたびに大はしゃぎし、楽しそうだった。俺がその荷物を全部持つことになるとは知らずに。
その後、プールに行って遊んだ。俺がただの海パンに対し優子はなんとビキニであった。俺は見とれてしまい、危うく欲情しそうになったが抑える。豊かなバストがくっきりとみえ、くびれも美しかった。かなり魅了されたのであった。そんな彼女と水をかけ合ったり、ウォータースライダーで悲鳴を上げたりして楽しんだ。楽しい誕生日だった。
プールで思いっきり遊んだ後、夕焼けに染まった、公園のベンチに座り、休みながら話した。バイトのこと、これからのことを。
「俺さ、おやじの知り合いから、レストランにスカウトされたんだ。」
「すごいじゃん!翔悟君料理うまいもんね!」
「そ、そうか?そんで明日オーディションがあるんだけど、来てくれるか?・・あ、いけね、優子学校なんだな。」
「私さぼってやるよ!」
「いや、さぼるなよ」
小さく笑って本題に戻す。
「まあ来なくてもいいけど、せめて応援してくれよ?」
「もちろんするよ!頑張って!」
「ああ・・もし俺がレストランのオーディションに受かって後3年たったら」
優子は、両手を顎に乗っけて、期待するような表情でみる。
「結婚、しよう・・すぐにでもな」
「・・うん!」
優子は俺の膝に寝そべった。幸せそうに。
「暖かいな・・幸せだよ~」
「ああ・・俺も幸せだ・・」
俺たちは、2人しか作れないまどろみを共有していた。とても気持ちよかった。そう、俺の行動は間違っていなかった。この少女を助けて、今こうして幸せになっている。これほどうれしいものはないだろう。
「翔悟君」
優子が寝そべっていた体を起こし、俺をみる。
「なんだ?」
「誕生日、おめでとう!」
「へ?」
にこやかに彼女はバッグを漁り、その後、小さい長方形の細長い箱が出てきた。そしてそれを俺に手渡す。
「あけてみてっ」
俺は、封をしてあるリボンのひもをほどき、箱を開ける。するとーー
「腕時計?なぜだ・・?」
「ふふっ。1ヶ月前かな?そんなときに翔悟君こんなこと言ったんだよ」
『あーこの腕時計使いづれえ~』
『それ翔悟君の?』
『ああ・・といってもおやじのお古だけどな。かといって新しいもの買うお金無いしな‥』
「それで私が買ってあげることにしたの」
「やべえ・・使いやすい。ありがとう・・本当にありがとう!」
俺は早速腕時計をつける。
「どうだ?似合うか?」
俺は、歯を見せていう。
「うん!とっても似合うよ!」
「ありがとうな・・俺、誰かから誕生日祝ってもらえるなんて初めてでさ‥すっげえうれしいんだ!」
俺は、腕時計の時間を設定する。
「あ、ごめん・・やってもらえばよかったね‥」
「いや、いいよ。これも時計を買ったときの楽しみなんだよ。それから、俺のためにバイトしてくれてたのか?」
「・・うん!誕生日プレゼントね、それ5万するから、ためないとと思って」
「ありがとう・・ほんとありがとう!」
俺と優子はベンチで寄り添い、キスをした。その様子を子供とそのお母さんに見られたときには俺たちは焦った。行くのを待ってから、再びキスをし、俺はベンチに押し倒す。そして、彼女の胸に顔を埋め、弄んだ。
「ひゃ・・やめ・・ぅん・・あん・・」
これ以上やると、かなりやばいので止めた。そして、俺たちは、手をつないで家路に帰って行った。明日も、明後日も、この幸せが続けばいい。そう願って俺は、彼女と別れた。
翌日、俺はオークションを受け、料理を披露したが、かなり好評だったようで、オーディションに合格した。見習いシェフとなって、アルバイトをすることが決定した。そのことを優子に伝えると、優子は自分のことのように喜んでくれた。そして、結婚の約束を守り、20歳に結婚すると誓ったのであった。
・・いかがでしたか?甘いですかね?番外編で結婚式やろっかな?どうしよっかな?wまあそれは後々考えます!
次回の番外編は、仮想世界サイドです!青眼の悪魔さんのオリキャラを出します!大変ながらくお待たせしました!!!
では、毎度ながら感想、評価、指摘、オリキャラを募集しています!