デジタルオブプロローグ
かつてとある世界において神なる敵と伝説の闘士達、そしてその力を受け継ぎし者達による二度に渡る激しい戦いがあった。その語り継がれし伝説がまた再び蘇る!
Side?
「あの戦いから既に十数年ものの月日が過ぎたのか…」
「セラフィモン、何を浸っているのです?」
「オファニモンか、いやなやはり平和な日々が続くのは良いなと」
「私もそう思います。けれども何時あのルーチェモンの様な凶悪なデジモンが現れそれまでの平和な世の中を乱すか分かりません。気は抜けませんよ」
「分かってますよ…けれどあまりに気を張りすぎるといざという時に上手く動く事が出来ませんよ」
「パタ…セラフィモンの言う通りじゃ!」
「ボコモン父さん!いらっしゃったんですね!」
「ネーモンもいるよー」
「あ、ネーモンおじさんもいらっしゃい!お変わりないようで」
この世界、「デジタルワールド」を守護する三大天使型デジモンの内の二人であるセラフィモンとオファニモンが何気無く会話しているとセラフィモンの育ての親であるボコモンと彼の仲間のネーモンが守護天使達の拠点へとやってくる。
「そういえばケルビモンの奴はどうしたのじゃい?」
「ああ、彼なら自室であの戦いの後再び回収して保管されているスピリットの浄化作業に勤しんでいますよ…」
「…」
ボコモンがもう一人の天使であるケルビモンの所在を聞くとオファニモンがそう答える。
「まあ彼自身がやらかした事の贖罪とはいえかなりの時間を費やしているようですがね…」
「そうじゃったか…」
ケルビモンの今の様子を知った直後の事であった。
「うわわわわあー!?」
「ケルビモン!?」
「何事です!?」
ついさっきまで話していた件のケルビモンの驚きに満ちた叫び声が聞こえてきてセラフィモン達も驚き彼の居る部屋にへと急行した。
「ケルビモン!一体何が?…」
「まぶしっ!?…」
「こ、これは一体!?…」
其処で四人が目にしたものはケルビモンが保管・管理していたかつて引き起こされた大戦において必死に戦った伝説の十闘士達の魂と力が内包されしアイテムである<スピリット>その全てが放つ眩い輝きであった。
「わ、分からない…浄化作業をしていたら突然…」
「ふむ…」
突如起こった事態に当人も意味が分からず困惑する。
そうこうしている内にスピリットが放つ輝きが強くなっていく。
「なんとこれは!?…」
「で、<デジコード>じゃと!?…」
漸く輝きが止んだかと思ったのも束の間、本来なら出現する筈のないデジタルワールド特有で全てにおける情報源であるデジコードが途端に漏れ出したのだ。
「ま、真逆これは!?…」
「スピリットが又新たな適合者を求めてるのか!?…」
オファニモンとセラフィモンはこの異常の原因に即座に気が付き部下のエンジェモン部隊隊長を呼び出す。
「ルーチェモンの封印は?!」
「はっ!現在の所封印が弱まった形跡はありません!」
「そうか、ならばスピリットの導きのままに致しましょう!」
「それもそうですね」
部隊長からそう報告を受けたセラフィモンはスピリットの再びの目覚めがひとまずはルーチェモンに起因するものでは無い事に一安心しスピリットの行末を見送る決断を下した。
だが…
「オファニモン、セラフィモン…」
「何だケルビモン?」
そこでおずおずとケルビモンがトンデモナイ発言をした。
「【鋼】のスピリットの浄化まだ終わってない…」
「「「ああ!?…」」」
ケルビモンの言葉を聞きセラフィモン達はしまったといわんばかりに絶句する。
それが本当ならば今の状態の鋼のスピリットを放置するのは非常に危険である。
「ぼ、ボコモン父さん!」
「わ、分かっておるわい!ワシらが行ってやるぞい!」
「総員!大至急スピリットの行方をサーチするんだ!特にさっき言った鋼のスピリットは優先的に!」
「りょ、了解!」
セラフィモン達は大慌てで指示を出す。
かくしてボコモンとネーモンは再び長きに渡る冒険の旅に出る事になったのだった。
「え?ボクも行くの?」
「当たり前じゃい!」
ボコモン達はかつての旅を共にした仲間達の血を受け継いだ者達と再び出会う事となる。