ありふれた理想郷は進化の魂が照らす   作:カオスサイン

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人間界側プロローグ



ヒューマンオブプロローグ

Side?

「お兄ちゃーん!起きてグッモーニン!」

「ううーん…」

「…早く起きなさーい!」

「あっで!?…何だよって水羽か驚かすなよな…」

「海璃お兄ちゃんが悪いんでしょー。遅刻しちゃうよ」

「わーってるってば」

俺は神原 海璃。一つ下の妹である神原 水羽や両親とありきたりだけれど楽しい日々を過ごしている高校生だ。

「よう、今日も又もや寝坊しそうになったか?毎回毎回懲りないなお前って奴は」

「うっせえやい…」

「に、兄さんも毎度毎度言わなくてもさあ…」

「喧嘩してる場合じゃないと思うんだけど…」

「まあまあここは早い所行こうぜ」

「あ、そうだヤッベ!?急ぐぞ!」

「「おー!」」

「フン…」

家を出ると四人の人物と出くわした。

俺の親友である源 実光と双子の弟である閃徒、そして柴山 一平に氷見 乙樹だ。 

俺達は他愛もない会話をしながら通学路に着く。

「!」

「アイツ等、又性懲りも無く!…」

校門前迄辿り着いて一息ついた時ふと気が付く。

「南雲ぉ、又徹夜でエロゲでもやってたんかあ?」

「キモオタなんかが陽キャ振って学校来てんじゃねえよ」

友人の一人である南雲 ハジメが虐めっ子の筆頭不良グループである檜山一味に又も執拗に絡まれていたので俺達は割って入る。

「ホントに懲りない奴等だな…」

「そんな事してる暇があるのなら己を磨けよな」

「か、神原に源…糞がっ今はこれぐらいにしといてやる!」

俺達を目にした檜山は捨て台詞を吐いて取巻き達を連れてすごすごと校舎に入っていった。

以前俺達にも絡んできた事があったが呆気無く返り討ちにしてやって以来逃げ腰になっている。

がそのしわ寄せがハジメにきてしまっている現状には頭を悩ませている。

「先生達もなんでアイツ等をちゃんと注意しないんだろうね…」

「もう相手にしたくないって感じなんだろう…ウチのクラス担任もそんなに頼りにならないしな…」

乙樹が檜山達の執拗な苛めについて言及する。

それに一平が呆れたように答えた。

「あ、ありがとう海璃君も皆も…」

「いいって事さ!」

「南雲も一度くらい立ち向かってみたらどうなんだ?」

「ちょ、実光!そんな言い方はないだろう!」

「まああの連中だと下手に反抗した所で倍返しされるのが目に見えているか…今のは忘れてくれ」

「う、うん…予鈴が鳴っちゃう急ごう」

そこで実光がハジメに対してそう言うが俺は反論する。

実光もハジメの事を心配しているのは間違い無いが棘が強いんだよなあ…。

そんなこんなで昼休み、昼食している時だった。

「あのなあ南雲、何時も言っているが香織の手を煩わしているのを恥ずかしく思わないのかい君は?」

「はあ…」

「このアホ…」

「暇なのか?だったらアイツ等の事を真っ先にどうにかしろよな…」

屋上でクラスメイトのマドンナ的存在である白崎 香織さんを含むハジメ達と一緒に昼食を摂っているとクラス委員長であり学年成績上位常連者である天之河 光輝がハジメに突っかかっていた。

この所ほぼ毎日凸って来るので俺達は正直ウンザリしている。

天之河はハジメの事を心配してこんな事を言っている訳ではない。

只単純に言葉には出さないがクラスマドンナである白崎さんと彼が一緒に居る事が気に入らないだけのようだ。

そういう訳で檜山グループとは違うベクトルで俺達は天之河を嫌悪している。

「なんで光輝君の許可が要るの?私は好きで南雲君と居るだけだよ?」

「なっ!?…」

当の香織さんには一蹴されてしまうが。

「天之河、お前の意見があるのは良いのだがそれは一方的な押し付けにしかならんぞ」

「うっ!?…」

実光に論破され天之河は沈黙、逃げる様に教室へと戻っていった。

おっと俺達もそろそろ戻らないとな。

だが其処で俺達にあんな事が起きるとは思いもよらなかった。

 

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