ありふれた理想郷は進化の魂が照らす   作:カオスサイン

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本編
EPⅠ「異世界と大迷宮の戦い、受け継がれし進化の魂よ目覚めよ!PARTⅠ」


Side海璃

「いっつつ…はっ!?水羽!他の皆は!?」

「ううーん…」

「あ、あれ僕達一体?…」

よかった!どうやら無事の様だな。

「俺達教室に居た筈だよな?…何処なんだよ一体此処は!?…」

「何だか不味い事になっているみたいだな…」

「どうやらそうみたいだな…」

実光の言うように俺達は相当に異常な事態に巻き込まれてしまったようだ。

他のクラスメイトらはまだ状況を理解しきれていない。

「おお、よくぞおいで下さいましたぞ異世界より来たれし勇者殿達よ!」

「は?」

そこにどこからどう見ても怪しさしかない老人が現れ俺達に対してそう言った。

そして俺達はイシュタルと名乗った老人の案内を受けて近くにある城へと招待されて其処で詳しい話を聞かされたのだが…

「ふざけるのも大概にしろよな!」

「実光兄の言う通りだな。一方的かつ強制的に呼びつけてきた挙句にまるで茶番みたいなこの世界、トータスだったか。

戦争に参加しろだとは呆れてくるな」

「なのにあのアホときたら…」

あのジジイからの話を聞かされた後真面な者は皆ブチ切レていた。

だがここで無駄に正義プライドが高いアホ之河がジジイの言い分だけを鵜呑みにして戦争参加を表明しようとしそうになったので俺が鉄拳制裁をして止めた。

当然の様にアホ之河は痛みを訴えてくるがそこで実光が参加表明をするデメリットを説いた。

無駄な正義感が邪魔をしているので彼は納得はしていないようだったが。

「今後の方針はハイリヒ王国側に最低限の衣食住を保証して貰い、ある程度の自衛手段を身に着ける。

そして日本へ帰還する為の術を早急に探し出す事だ」

「それとアイツ等の監視だな?」

「ああ、この世界の神、エヒトといったか…ソイツが俺達を呼び出し力を与えたみたいだがその弊害は多々ある。

特に檜山達に関しては何をしでかすか分からんからな」

トータスにおいての今後の明確な方針が決まった俺達はそれぞれ動き出した。

~数日後~

「ぐあっ!?…」

「ったく…異世界に来てもお前等は変わらないな」

城内の書庫室に籠っていたハジメを無理矢理に外に連れ出して訓練という名の集団リンチを行おうとしていた檜山グループの動きに気が付き彼等を締め上げていた所だったのだが…。

「神原、檜山達に何しているんだ!?」

「何をって嫌がるハジメの意思を完全に無視して集団リンチしようとしていた輩共に制裁を加えていただけだが?」

騒ぎを聞きつけた他のクラスメイト達がやってきてアホ之河が聞いてきたので俺はありのまま答えた。

「だからって何もそこまでやる事は無いじゃないか!それに戦闘訓練に南雲が参加しないというのも可笑しいだろ!」

「はあ…」

「天之河、人それぞれ適材適所というものがあるんだぞ。明らかに不向きなものに自ら進んで参加する訳無いだろ…」

「それに南雲クンがこの世界のブレインになれれば元の世界に戻れる方法だってサーチ出来ると思うわ」

「くっ…」

可笑しいのはお前の脳内だよアホ之河と言いそうになったが堪える。

実光と水羽がアホに対し反論し何も言い返せなくなったアホは押し黙るしかなくその場は収まった。

それから数日が経ち、俺達は大迷宮と呼ばれる場所に向かう事となっていた。

そこで俺達のもう一つの戦いが始まるとは露知らずに…。

 

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