インフィニット・ストラトス ~原子力艦隊の父~ 作:Bradford
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原子力空母 デリック・R・メイナード、艦長室
レイ「"IS学園、並びにIS委員会の決定は絶対であり、それに従わない場合は罰則を科せる"ねぇ…」
副長「艦長、またそれ読んでるんですか?」
レイ「ああ、
副長「みたいですね」
レイ「まぁ、
レイ「副長。この船は任せるぞ」
副長「アイ、サー!」
レイ「いい返事だ。着任した時よりもましになった」
副長「…それは言わない約束でしょう」
レイ「気にするな」
副長「全く…とにかく、頑張ってくださいね」
レイ「分かっている」
1年1組、教室
山田「入学おめでとうございます。私は副担任の山田真耶です。皆さん、これから1年間一緒に頑張りましょうね!」
「「「…」」」
IS学園登校初日。
朝1番に思った事。それは「これはひどい」の一言だった。
あろうことか副担任の挨拶を無視し、織斑一夏に視線を向けている。それも全員が。
眩しい笑顔で挨拶した副担任の顔から笑顔がどんどん消えていく。
山田「えっと…あのぉ……」
半泣き状態である。
レイ「フッ…」
ここまで無視されていると流石に笑えてしまう。
流石に誰か返事をするだろう。
一夏「よ、よろしくお願いします」
そうすると全員が我に返ったのか。
「「「……よ、よろしくお願いします!」」」
返事をする。
これでまともに
それからは副担任が注意事項などの説明を始める。
山田「それでは皆さん、出席番号順に自己紹介をお願いします」
順調に出席番号順で自己紹介をしていく。
山田「織斑一夏くん。織斑一夏くんっ!」
一夏「は、はいっ!?」
レイ(あれがあのブリュンヒルデの弟?随分と情けないな)
山田「あ、あの、大声出しちゃってごめんなさい。お、怒ってる?怒ってるかな?ゴメンね、ゴメンね!でもね、あのね、自己紹介、『あ』から始まって今『お』の織斑くんなんだよね。だからね、ゴメンね?自己紹介してくれるかな?ダ、ダメかな?」
レイ(あれで元日本代表候補生とは…)
一夏「いや、あの、そんなに謝らなくても自己紹介しますから、先生落ち着いて下さい」
一夏「え、えっと…織斑一夏です。よろしくお願いします」
「もっと色々喋ってよ」的な視線が集まる。
一夏「えっと…」
この教室にいる全員(副担任も)が期待する。
一夏「以上です!」
ガタッ!と女子がコントのように盛大にこける。
えっ、ダメでした?と言わんばかりの表情をする一夏の頭に"何か"が凄まじい速さで振り落とされる。
バァンッ!!
レイ(わーいたそ)
一夏「ううっ...痛った...げえっ、関羽!?」
バァンッ!!
二発目が一夏の頭にヒットする。
一夏の前にはスーツ姿の女性が立っていた。
千冬「誰が三国志の英雄か、馬鹿者」
山田「あ、織斑先生。もう会議は終わられたんですか?」
千冬「ああ、山田君。クラスへの挨拶を押し付けてすまなかったな」
山田「い、いえ、副担任ですから、これぐらいはしないと…」
千冬「諸君、私が織斑千冬だ。君達新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聞き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は弱冠十五歳を十六歳までに鍛え抜くことだ、逆らっても良いが、私の言うことは聞け。いいな」
周りが静かになる。すると…
「キャアアァァァァァ!!」
レイ(ファッ!?)
「千冬様、本物の千冬様よ!!」
「ずっとファンでした!!」
「私、お姉様の為なら死ねます!!」
千冬「毎年よくもこれだけの馬鹿者が集まるモノだ。感心させられる・・・それとも何か?私のクラスにだけ馬鹿者を集中させているのか?」
「キャアアァァァァァ!!お姉様!!もっと叱って!!罵って!!」
「でも時には優しくして!!」
「そして、つけあがらないように躾をして!!」
レイ(クソッ!!この学校には変態マゾヒストしかいないのか!?)
千冬「ハァ…で?挨拶も満足に出来んのか、お前は?」
一夏「い、いや千冬姉。俺は――」
バァンッ!!
千冬「織斑先生とよべ」
一夏「はい。織斑先生」
「え? 織斑くんって、あの千冬様の弟?」
「じゃあ、ISを使えるって言うのも、それが関係してるのかな?」
彼等の姉弟関係で教室がザワつき始める。しかし、千冬の声で再び静まった。
千冬「静かに! まだ自己紹介は終わってないぞ!」
そしてそのまま自己紹介が続く。
山田「えっと…レイ・メイナード君?」
レイ「…はい?」
山田「ご、ごめんね…そ、そのー…自己紹介…してくれるかな?」
レイ「…チッ」
山田「ひっ!?」
レイ「気にしないでくださいよ、山田先生。貴方に向けてしたわけじゃないので」
レイ「"貴方は"ね?」
山田「…」プルプル
教壇に上り、自己紹介をする。
レイ「デリック・レイ・メイナード。出身はアメリカのカリフォルニア州。所属はノースアイランド海軍基地。年齢は22で階級は大佐。今は艦隊司令官をやってる。イリュージョンアームズのテストパイロットでもある。以上だ」
そんな時、誰かが質問をしてくる。
「えっと…質問って「受け付けてない」はい…」
きっぱりと断る。
千冬「一夏。自己紹介はこうやってするんだ。いいな?」
一夏「は、はい…」
千冬「よし。では、諸君らには半月でISの基礎知識を学んでもらう。その後の実習だが、基本動作は半月で身体に染み込ませろ。いいか? 良いなら返事をしろ。良くなくても返事をしろ」
「「「はい!!」」」
レイ(まるで暴君だな…)
こうしてSHRが終了した。