インフィニット・ストラトス ~原子力艦隊の父~   作:Bradford

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第4話

1年1組、教室、放課

 

レイ(疲れたな…)

 

レイ「タバコ、タバコ…」

 

一夏「なぁ!俺は織斑一夏、よろしくな、"レイ"!」

 

レイ「…初対面の人と年上には礼儀を払えと学ばなかったのか?」

 

一夏「別にいいじゃねぇかよ、たった2人の男性操縦者なんだからさ」

 

レイ「初対面の人を呼び捨てる礼儀知らずな人間なんかと仲良くするつもりなんかない。呼ぶならメイナードとよべ。それができないなら俺の前から消えろ」

 

一夏「なんだよ…"良かれと思って"話しかけただけなのに…!」

 

キーンコーンカーンコーン

 

レイ(ふん…友達になりたいなら礼儀とやらをもう一度学ぶことだな)

 

 

授業が始まった。

 

山田「織斑くん、何か判らないところがありますか?判らないところがあったら訊いて下さいね!何せ私は先生ですから!」

 

一夏「…先生」

 

山田「はい!」

 

一夏「殆ど全部判りません!!」

 

レイ(なんだ?アイツ。やる気あるのか?)

 

山田「え…ぜ、全部ですか?えっと…織斑くん以外で判らないっていう人はどれ位いますか?」

 

シーン…。

 

山田「え、えっと…メイナード君は判らないところってありますか?」

 

一夏「そうだ!お前だって判らない所があるだろレイ!」

 

レイ「メイナードと呼べと言っているだろう。わからんのはお前だけだぞ、織斑。山田先生、判らない所はありません。今の所はですが」

 

千冬「織斑、入学前に渡していた教科書はどうした?」

 

一夏「あの分厚い本ですか?」

 

千冬「そうだ」

 

一夏「古い電話帳と間違えて捨てました」

 

 

パァン!

 

 

一夏「痛っだ!」

 

レイ(あそこまでバカだとは…)

 

千冬「必読と書かれてあっただろうが馬鹿者」

 

一夏「え、でも1週間であの量は「いいな?」はい、分かりました…」

 

レイ(哀れだな…)

 

 

授業はこうして終了へと向かっていった。

 

一夏「頼む!教えてくれレイ!」

 

レイ「断る」

 

一夏「頼むよ!」

 

レイ「自業自得だ。このマヌケ」

 

箒「い、一夏、それなら私が教えよう。そんな奴なぞに頼るな!」

 

一夏「そ、そうだな…サンキュー、箒!」

 

 

セシリア(織斑一夏…想像以上に馬鹿ですわね…一方でレイ・メイナードはやはりあの年齢で艦隊司令官になっただけはありますわね…本国に接触しろとは言われていますが、正直、気が乗りませんわ…)

 

そのやり取りを見て、真剣に考える金髪の女がいたとか。

 

時は流れHR。

 

 

千冬「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する―」

 

千冬「ああ、その前に来月に行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」

 

千冬「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけでなく、生徒会の開く会議や委員会への出席……まあ、クラス長だな。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点で大した差は無いが、競争は向上心を生む。拒否権はないから、そのつもりでいてくれ」

 

何となく想像はしていたが、教室内の女子が、ざわつき始める。

 

「はいっ、織斑君を推薦します!」

「私もそれが良いと思いますー」

 

千冬「では候補者は織斑一夏……他にいないか? 自薦他薦は問わないぞ」

 

一夏「お、俺!?」

 

突然名指しされ、つい立ち上がってしまう一夏。

 

一夏「な、なら俺はレイを「織斑先生、私は織斑一夏を推薦します」…な!?」

 

レイ(これで俺を盾にはできまい!)

 

「えぇっ!?メイナード君が織斑君を!?」

「でも、メイナード君に手取り足取り教えられたいな…」

「私はメイナード君を推薦します!」

「私も!」

 

レイ(よし!計画どうりだ…)

 

バンッ!

 

セシリア「待ってください!そんなの納得がいきませんわ!」

 

セシリア「そのような選出は認められません! 大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ! わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」

 

セシリア「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」

 

セシリア「いいですか!? クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!」

 

セシリア「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で──」

 

一夏「イギリスだって大してお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で何年覇者だよ」

 

レイ(子供じみた喧嘩だな…)

 

セシリア「あっ、あなたねえ! わたくしの祖国を侮辱しますの!?」

 

一夏「先に侮辱してきたのはそっちだろ!レイ!お前も何か言えよ!馬鹿にされているんだぞ!」

 

レイ「どうでもいい…"私"には関係ない」

 

セシリア「決闘ですわ!」

 

その言葉を聞いた瞬間、一夏が戸惑う。

 

セシリア「レイ・メイナード。貴方も参加していただきます」

 

レイ「その決闘とやらにか?」

 

セシリア「当然ですわ。確か……アメリカ海軍とIA機関が共同でISを開発していたそうですわね…それを男性操縦者に持たせたことも」

 

確実に俺の"トライシード"の事だろう。

 

セシリア「まあ、所詮はMCEEを発展させただけの機体。このわたくしと【ブルー・ティアーズ】の前では無力でしょうけど」

 

レイ「…素人にそういわれてもな」

 

セシリア「あなたこそ素人でしょう?」

 

レイ「…ハァ…私もなめられたものだ」

 

レイ「確かにISは素人だ、だが私は軍人だ。人を殺した事のある人間とない人間。どちらが強い?」

 

セシリア「ふん。そうやって威張って居られるのも今のうちですわ」

 

千冬「勝負は1週間後の月曜日。放課後の第三アリーナで行う。セシリア、一夏、メイナードは準備をするように」

 

一夏「ち、ちょっと待ってくれよ!なんで俺まで参加しなくちゃいけないんだよ!?」

 

千冬「拒否権はないといったはずだぞ織斑。聞いていなかったのか?」

 

一夏「っ…解りました」

 

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