ハイスクール夏の夜の夢 作:名無しのマスター
原作:ハイスクールD×D
タグ:アンチ・ヘイト クロスオーバー 妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ Fate/Grand Order 奈落の虫 ネタバレ注意 夏の夜の夢 ハイスクールD×D オベロン・ヴォーディガーン
やつはきっと思うだろう
なんて、気持ちが悪いんだろう
妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェのネタバレを含みます
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「僕の名前はオベロン。『禍の団』妖精派代表妖精王オベロンだ」
そう彼は挨拶したなんともないことのように
「今回のヴァ―リチームによるオーフィスを君のそばに置くというのは僕にとって渡りに船だった」
彼は続けてそう言い自身の目的を明かした。
「僕はオーフィスに感情を覚えてほしいんだ。彼女はまさしく全能だ。だから、どんなことでも知れるゆえに彼女は自発的に知ろうとすることをしない。本来どんな生き物でも他者からの刺激を受けてそう言った感情を確立していくはずだけど彼女はその刺激を受けることがたった一つを除いてなかった。君たちも知ってる通りグレートレッドだ。唯一手にした感情は恐怖だ。けれども彼女はグレートレッド以外からの刺激を受けれないということだ。でも、そんな彼女でも今は『興味』それを君に抱いてるんだ、兵藤一誠くん」
「お、俺っすか?」
「そうだとも、だからこそこれはいい機会だ。彼女に明確な感情が芽生えれば次元の狭間に帰るという目的から変わってくれるかもしれないという僕の淡い期待なんだ」
妖精王との出会いだった。
「オーフィスの裏切りとして俺たちは英雄となるんだ!!」
『禍の団』英雄派代表曹操の宣言であった。
彼らが使ったのはサマエル。神の悪意といわれる最凶のドラゴンスレイやーと呼ばれるものであった。
「この、馬鹿!!」
オベロンがオーフィスをかばったのである。
「今のは・・・ああ妖精王か。数多くの情報提供は感謝するが所詮人外だ。俺たちが倒すべき存在だ」
オベロンの死、オーフィスの弱体化
そこからも数々の危険な戦いがあった
兵藤一誠の死そして復活
復活した邪龍たちとの接敵
吸血鬼の国でのリリスと呼ばれるオーフィスの力から生まれた存在とのであい
D×Dの結成
悪魔の不祥事の発覚
「俺が思うに。現実ってのは、取り返しのつかないことしかない
分かっているのに悪化させたり、
気づいた時には手遅れだったり、
善くない善くないと叫ぶ者を、
良くない良くないと封じ込める。
責任は誰にあるのか?
もちろん。誰にも責任はない。
よく『後の祭り』と言うだろう?
まったくもってその通りだ。
せめて終わる時くらい、盛大に奉ってやるよ。」
「ふむ、やはりか」
一人『知恵の神』ともよばれる神がひとり呟く
「そのようなことがあるのか?いやそれならだったとしてもそんなことを許してはならん。これは共有しておくべき情報じゃな」
その腰を上げたその時であった。
「―――――、?」
「おめでとう。正解だ、オーディン
よく悪魔どもに手を貸してくれた。
おかげでオーフィスがいち早く弱体化した。
やつがいたら一発逆転される可能性があった。
終末に一役買ってくれて、ありがとう。
うっとおしい神は消えた。
お前にとっての英雄も生まれた。
なら、もう悔いはないだろう?
このあたりが潮時だ。」
「――ぉ、おま―は」
「さらばだ。
リリンの死により発動した二つの魔法。
これらの障害を撃破した彼らにそれは起こった。
「なんだ!?何が起こってやがる?!地面が上に吸い込まれていく!?いやこれは落ちてんのか!!?」
アザゼルがそう叫ぶ。
「これ以上何が起こるんだよ!!あいつの仕掛けたもんはもうねえはずだろ!!」
「あるとも。初めから見えていたから、
それと認識しなかっただけさ。
どれほど強固な力でも、
根元から齧ればこの通り。
この星ごと、きれいさっぱり無くなるのさ。」
「オベ・・・ロン?」
「最後まで気が付かなったね君たちは
まあ、そのおかげでタイミングを計った、
甲斐があったというものだ。
まあ、気が付かなかったのは
仕方がないことさ。
だって隠してたことだもの。
どうでもいい駒の中で、
最もどうでもいい駒が気が付かないことぐらい。
おや? どうしたんだいブランカ。
素敵な触覚がピクリとも動かなくなって。
ああ、死んでしまったのか。
ま、どうでもいいけどね。」
そういった彼はブランカを投げ捨てた。
「―――オベロン。
やつが本当にオベロンなのか?
確かに妖精王らしい雰囲気だが?
こいつは妖精が出していい気配じゃねえぞ。」
「な、なんです・・か。
気配が秒単位で変わるなんておかしすぎます。」
「お前は誰なんだよ!!」
「あれはなんだ!?」
「も、もや?」
「地面を食べてる?」
「あれは、虫・・・なのか?」
「そう。
とはいえ、見ての通り概念の虫だ。
すべてを滅ぼし、星を裏返す無限の穴。
まあ、果ての無いウロだと思えばいい。
そして、僕そのものでもある。
どっちが本体で
どっちが影なのかは分からないがね。」
「お前は――――何者だ!!」
「――――――――ああ。
他ならぬ君の頼みだ。聞いてあげよう。」
彼を黒い靄が覆いきり虫が集まってくる。
その姿があらわになる。
「オベロンの姿が・・・」
「・・・ドラゴン?」
オーフィスが言った。
「まったく、三大勢力はつくづく度しがたい。
自分たちの過失でなくなった人口を
他種族を殺して悪魔や天使を作る。
それだけじゃ飽き足らず、
さらに殺して、自分たちは世界の管理者気取り。
その厚顔さ、生き汚さに吐き気を覚える。
そうだろう?
まあ、悪魔や堕天使である君らにはわからないだろうけどね。
本来、人理と神秘が分かたれた星からしてみれば、
気持ち悪くて仕方ない。
根絶したくなるほど。」
「オベロン」
「だが、オーフィスがいては俺が出ても
計画が破綻する可能性があった。
だから困った。
オーフィスをどうにかしないと
最悪のいたちごっこになるところだった。
だから待った。オーフィスからその完全性がなくなる時を。
オーフィスに感情を与え、
完全に不完全を与えられるものを。
今代の『赤龍帝』の出現は渡りに船だった。
面白くなってきた、とさえ思った。
だからまあ、あちらこちらに少しは協力してやった。
『赤龍帝』にオーフィスが興味を持つように。
『赤龍帝』が様々な戦いに勝てるように。
乳神などというのは予想外だったが
――――こうして。
お前たちの手で、すべてが台無しになるように。」
「名前を言えよオベロン」
「いいとも。
俺は人間どもが創り上げた空想、
妖精王オベロンのカタチでこの姿になったもの。
神秘の時代の終わりと共に、
自らの破滅を望んだブリテン島の意思の具現。
――――名をヴォ―ティガーン。
オベロン・ヴォ―ティガーン。
冥界などを滅ぼした『奈落の虫』さ。」
遠見の魔術なのかそこに映し出された光景は
滅んでゆく世界が虫の中に吞まれてゆき
冥界は灰のように流れ去った。
天界は雪のように散り消えた。
かろうじて生きていた者たちは転移ができずに他のやつらを蹴落としながら落ちていく
何もかもが全て、はじめから、
一夜の夢であったかのように。
「な、なんでだよ!!俺たちはトライヘキサを倒して!!
世界を救ったはずだろ!!
どうしてこんなことになってるんだよ!!」
「なるほどな、あれは穴で空洞そのものってことか
だからあれらは吸い込まれてるんじゃなくて落ちてるのか」
アザゼルは考える、オベロンは冥界などを滅ぼしたと言い実際に冥界に転移しようとしてるがその先がない。
「ヴォ―ティガーン・・・・
アーサー王の父、ウーサーを殺した卑王・・・・・」
「そうそう。
ま、アーサー王はどうでもいいけど?
でももっと大きなくくりで考えて、白音。
俺は人外と人間の敵対者だ。
卑王ヴォ―ティガーンはブリテン島そのものの意思だった
人間たちの時代は認めない。しかし、人外どもが好きにするのも認めない。
人間たちに神秘を踏みにじられるのなら、
神秘の時代のままブリテン島を終わらせたい。
ようは自殺願望だ。
うん分かる分かる!
自分が嫌いなものが流行るなんて、
まったくもって願い下げだ!
まあ、それでアーサー王に倒されてちゃあ
世話はないが。
お前らはさ、善も悪もなんもないんだよ
自分たちを繫栄させるってコトは、
人間を滅ぼすってコトだ。
そこの踏ん切りがつかなかったから。
ヴォ―ティガーンはくたばった。」
「ふざけるな!!自分が気に食わないからだろ!!」
「一誠君君ならわかると思ったんだけどさ
ま、君はそういうやつだったね。」
「何でこんなことをするんだ?」
「気持ち悪いから。
それ以外に理由はないけど、それがどうかした?
君だって、
部屋の隅に害虫がいたら気持ち悪いだろ?」
「気持ちが悪いだって!!冥界が!?
罪のない人たちだっていたんだぞ!!」
「え。気に入ってたの、一誠?
すごいな。センスを疑うよ。
まあ、俺は目に映るものすべてが
気持ち悪いんだけどね。
なにも冥界だけじゃない。
この世のすべてがクソ溜まりに見える。
・・・・と、失礼。汚い言葉を使ってしまった。
妖精王に相応しくない単語は使いたくない。
次から気をつけるから、今のは大目に見て。
いいだろ、君らと俺の仲だ。
何ならここまでの話、すべてに謝罪しよう。
君がイヤがるのなら
ここまでの話はなかったコトにするよ。」
「え、――――は、はい?
あ、あの、あれ?」
「小猫ちゃんを惑わすのをやめろ!!」
「というと?」
「お前は嘘しか言わないからだ!!」
「―――分かってるじゃないか。
嬉しいよ、一誠。
確かに俺は噓つきだ。
何ひとつ、誓って真実は語らなかった!
けれど大真面目ではあった!!
真剣に、世界崩壊のために働いた。
何より――――
君らを、他の誰よりも信じ、頼りにした。
というのもね。普通、一種族を滅ぼせ、
なんて言われても途方に暮れるだろう?
実は俺もそうだったんだ。
まいったよ。
しかも、よくよく考えてみれば、
神々を倒せばいい、なんて話でもなかったし。
三代勢力を滅ぼすには様々な要素が必要だった。
様々な欲望が必要だった。
何も神々だけ、
悪魔だけで解決する話じゃあない。
すべてが必要だったんだよ。
そしてタイミングは、そのチャンスは一度きり。
こればかりは俺も慎重にならざるを得なかった。
だけど――――
君があの公園で死にかけだった時に、俺は直感した。
こいつは本物の愚者だ。最高の役者だ。
かならずや、俺の期待に応えてくれる!
何もかも綺麗さっぱりに終わらせてくれる、
最悪にして最高の観客だと、心の底から信じたのさ!」
「観客とか役者とかわけわかんねえこと言ってんじゃねえ!!」
「………。失礼、言い直そう。
口うるさい批評家だ。それでいいね?」
とまあ――――
君はどこまでも俺の希望に応えてくれた。
だから見逃してもよかったんだが―――
まあ、不穏分子は滅ぼしておかないとね。
ヴォ―ティガーンの目的は、
おめおめと存続した愚かな人外の消滅だけど……
お前らってあれだろ、自称世界の管理者だろ?
なら俺たちは敵同士だ。
ここで始末しておくよ。
後々、ゲームをひっくり返されるのも面倒だ。」
―奈落の虫が、落ちてくる―
「飛んでも飛んでも離れない!!」
「・・・・・あ・・・?」
「あれ? 生きてた?
おっかしいなあ。ここ、奈落なんだけどな。
ああそうか、『夢幻』を取り込んでたんだっけ?
なら目を開けられるのも分かる。
まあ、そっちのがきつい死に方だと思うけどね。」
「リアスは!!皆は!?」
「君のお仲間なら周りで眠ってるじゃないか。
まあ、目覚めてないからいないけど。
せっかく目を開けたんだ。
少し話をするかい?
ちょうど持ってるものなんて、
ペットボトル飲料ぐらいだけど。
ほら、せっかくだ。
喉も乾いただろ? 飲めよ。
なんだって親切に……って顔だな。
別に親切じゃないさ。
君が起きるまで君たちの仲間を
殺して回ってきたからだし、
リアスだって真っ先に殺したからね。
そして君もじき死ぬ。
いま、君たちは果ての無い空洞を落ちている。
『奈落の虫』の胴体は無限なんだ。
吞まれたものはどこまでも落ちていく。
無限だからな。一度吞まれたら、
『入口』も『出口』もない。それで終わりだ。
まあ、このためにオーフィスを弱体化してもらったといってもいい。
どんなに強い生命、どれほど優れた生命だろうと、
この『空洞』から出る事はできない。
俺を殺さないかぎりは。
だがここで目を覚ますヤツもいない。
みな、『落ちていく夢』の最中だ。
目を覚ませば君のように見えるようになるが、
たいていは落下し続ける。
俺はそっちのほうが幸せだと思うけどね。
下手に意識があると地獄だよ。
この暗闇の中、死んでも落ち続けるんだ。
冷静に考えるとおぞましいだろう?」
「ふっざけんじゃねえ!!みんなをかえせ!!」
「ふざけるな、ねえ
じゃ、聞くけど君
フリードが殺した一般人の名前覚えてる?
そもそも存在そのものを覚えてる?」
「はあ、あいつはいっぱい人を殺してただろうが!!
それにそんな奴いるわけねえだろ!!」
「じゃほかに
君が京都で迷惑をかけたことを覚えてるかい?」
「そんなわけねえだろ!!」
「自覚なしか
なかなかにひどいね、君。」
「クソ!!」
「うわ、殴りかかってくるとか
煽り耐性、なさすぎない?
ま、死にたいのならいいさ、ご要望にお応えしよう。
勝ち目のない戦いも楽しいからね!」
「おおおおおおおお!!」
「ま、ぶっちゃけた話するとさ
弱いから、君。
もう少しだけ話をするよ、僕はね。」
「こんなことをしてもいいと思ってんのかよ!!」
「いや、別に
いいとか悪いとかの話じゃないんだけどね。
それでも、君たちよりはましだと思ってる。
人間を生き物として見てる分、僕のほうがましさ。
君たちときたら命というモノを
玩具かなにかと勘違いしてるやつらが多いいからさ。
そんなわけねえって顔だね。
でも実際そうだろう?
君が悪魔になる際の君のご主人様のセリフ、
覚えてるかい?
『面白そうね、私の役に立ちなさい』
だよ!!
まったくもって命を玩具かなにかと勘違いしてる。
君だってそうだ。
京都でをはじめとしたことだってそう
見知らぬ誰かを利用して、破滅させる。
物語と同じように、自分とは関係ないから
読み終わったら忘れて去る。
そこら辺の石ころ以下の扱いだ。
都合のいいところしか取り上げない、
誰もが夢見るような物語のみを伝える。
どんな、ページの端にいたやつにっだって、
残り続ける、権利はあるはずだ。
ん? ああ、もう壊れてしまったのか。
ここまであっさりだったとはね。
これにて、陥穽の終末装置による
幕引きの物語は終演でございます。
ハイスクール夏の夜の夢は終わりです。
お帰りの
どうぞあちらの『奈落の虫』へ
あなた方が『夏の夜の夢』でないことを
祈るわけねーだろ
バーカ!!
せいぜい苦しみ続けるんだな!!
変わり続ける現実とやらでな!!