「ん、んっ、ぢゅる」
鳥のさえずりとは違う音。
股関に感じる温かいもの。
感じる違和感で目が覚めてしまう。
「おはよう…」
「んっ おはよっ」
朝の挨拶をする俺に、今まで咥えていたモノを口から離して挨拶を返す少女。
「朝から好きだな?」
「うん、元気になってたからねこの子」
そう言って細い指で俺の股関にある竿を扱きだす。
「出しちゃう?」
「朝から俺の匂いをさせて学校行くのか?今日からだろ、夏季」
そう、今日高校デビューする夏季(なつき)。そんな大事な日に栗の花の匂いを着けるわけにはいかない、わかるやつにはわかるからな。
「私にはもう男がいるってアピれるよ?」
「阿呆。下手すりゃビッチ扱いだっての」
今夜のお楽しみにしとけ。
この少女と出会ったのは県外から実家へ帰省した時だった。
「ねぇねぇ、セイジお兄さん…だよね?」
実家に入ろうとした時に突然横から声を掛けられた。そっちを見ると今時珍しく後ろ髪をポニーテールにして顔立ちがよく、スタイルも出るとこは出て腰周りがスラッとした美少女が立っていた。
胸元が大きく開いたそこには深い谷間を作り、白い薄手のシャツを押し上げているモノを見る限り高校生だろうか?記憶にはないが親戚の娘さんなのか?何分、地元では親戚一同が住んでいるのでどんな顔をしているのかは把握仕切れていない。このときは特に気にせず関係者だと思っていたんだ。
今も俺の布団に潜り込み竿を扱く夏季。去年の今頃はこんな娘じゃなかったんだがな。
「エッチなこと教えてくれたのセイ兄だよ?」
そうだったな。きっかけは去年の夏か。ねだられて海に連れて行った時に日焼け止めを塗る際、つい魔が差してしまいエッチなマッサージをしてしまったのだ。その夜、マッサージで快感を覚えてしまった夏季にねだられて…
「ふにぁ…」
「お疲れ、学校はどうだった?」
「男子ウザすぎぃ」
仕事から帰ってきたらソファーでダルそうに横になっている夏季。大方、クラスの男子に声を掛けられすぎたんだろ。
見た目はいいからな。可愛い、イケメンの掛け合わせで生まれた夏季は飛びっきりと言っていいほどの美少女。スタイルも部活で水泳をしていたせいか腰は引き締まって、尻と太ももは程よい肉付きをしている。最近では胸のサイズもアップしているらしい。
さてメシを作るかとキッチンへと行こうとした時、家の固定電話が鳴り出す。
「はい、藤宮ですが」
「夜分失礼します、藤林です」
「お久しぶりです、咲子さん。何かご用で?」
「えぇ、夏さんはいらっしゃるかしら?」
「変わりましょうか?」
「えぇ、お願い」
「夏季ー、咲子さんから電話」
「げぇ…」
嫌そうに電話に出る夏季。
藤林咲子。夏季の祖母であり藤林家の女帝。夏季の母つまり咲子さんの娘が高校生の時に夫を亡くし、それ以降藤林家を切り盛りしてきた女性。曲がったことは嫌いであるが情のあつい人。なお俺の実家のお隣さんでもある。
咲子さんの娘とはかつて幼馴染と言える間柄だったのだが、俺が中学3年の時に、
「君とはただのお友達。それに昨日ね、秀季君に告白されてOKしちゃった」
俺が告白するとそんなことを言われ、隣のクラスのイケメンと付き合うと言われたあとはよく覚えていない。あの娘のことを忘れるためにあらゆる物を処分、県外の高校へ行くのに勉強に打ち込んだせいか顔と名前を綺麗さっぱり忘れてしまっていた。
だからか夏季の実家を聞いたときは驚き、母だと紹介されて「久しぶり?」と言われた際には素で「はぁ、どちら様でしょう?」と返したのは我ながらなんというか。
なお、夏季の実家が何故咲子さん宅なのかは夏季の両親が離婚及び死別したから。
夫は前述のイケメンで同じ会社の女性達複数人に手を出していたらしい。
浮気が発覚し離婚協議中、今度は末期ガンが見つかり数ヶ月後には死んでしまったそうだ。浮気をしていた相手のなかには既婚者もいたそうで、その慰謝料のために住んでいたマンションを手離すこととなり咲子さん宅に引っ越ししたんだと。馬鹿な両親を持って夏季は大変だなとは思うがそれ以外になんの感情もわいてこない。
セイ兄と同棲しはじめてから数年、高校を卒業してようやく結婚できました。今はおばあちゃんの指導で花嫁修行中。娘には教えることができなかったからとことん教育するとのこと、まずは胃袋を掴みなさいだって。
衣食住を充実させたら自然と家に帰ってくるんだって言ってた。前にセイ兄、おばあちゃんと3人で行った高級旅館を引き合いに出されるとなるほどと思う。
セイ兄のことを知ったのはおばあちゃん家で古いアルバムを見つけた時。仲良さそうな小さな男の子と女の子の写真がたくさんあったから誰?と聞くとお母さんとセイ兄だって。おばあちゃんはこのまま2人が結婚すると思ってたけど、セイ兄が中学卒業と同時に県外の高校に行ってしまって音沙汰がなくなり半ば諦めていたときにお母さんの妊娠発覚。お母さんが高校卒業してすぐで大学入学準備をしている最中だったから凄く怒ったって言ってた。私?ちゃんと避妊してたよ?だって怖いもんおばあちゃんが。
私が高校卒業してから解禁してあげるとセイ兄ったらすごく喜んでた。やっぱり無いほうが気持ちいいんだって。私もね暖かいのが広がって…これ以上は恥ずかしいからダ~メ。
お母さんてばなんでセイ兄をフッたんだろね?気遣いできてすごく優しいし、いろいろ満たしてくれるいい人なのに。
駄文
試し書き
ちょっとした覚え書き程度