神様「特典はまぁ…我慢強いブラウンが合っている」 作:ユフたんマン
恐らく次話はもっと早く投稿出来ると思います。一応終わり方や内容のプロットは頭の中では出来ているので完結を目指して頑張ります!
541:名無しの巨人
ところでライナーにはユミルの呪いはあるのだろうか?
542:名無しの巨人
そういえば継承者って引き継いでから13年しか生きれないのか
543:名無しの巨人
忘れてたなその設定
544:名無しの巨人
けどあれってユミル起源の呪いでしょ?俺たち転生者は恐らく神様経緯だろうし、ライナーに至っては前継承者食べてないし大丈夫なのでは?
545:名無しの巨人
憑依説もあるけど巨人化は憑依したところで継承者食べな駄目だから神様由来の能力か?
546:名無しの巨人
誰か進撃の巨人のキャラになった奴おらんの?
547:名無しの巨人
>>546
確かオーマ軍にエレンいたぞ
548:名無しの巨人
>>546
何故かオーマ軍にエレン、それくらいしか知らんな
549:鼠の巨人
因みにエレンは地ならしを起こしたがすぐにウルトラマンやら戦隊のロボ、ガンダム等々に一掃されてしまった模様
550:名無しの巨人
>>549
悲しいなぁ…
551:名無しの巨人
>>549
相手も悪いしほっておくと被害が大きくなるからしょうがないね
552:名無しの巨人
>>551
カーズ…
553:名無しの巨人
>>552
それ以上はいけない
554:名無しの巨人
>>552
オーマ大戦のタブーに触れる…嫌いじゃないわ
555:名無しの巨人
>>552
被害だけで言えば一番のカーズさんの話はよせ
連合とオーマ軍が一時休戦するほどの被害だぞ
556:鎧の巨人
やあ
557:名無しの巨人
ファッ!?!?
558:名無しの巨人
ライナァァァァァァ!!!
559:名無しの巨人
生きとったんか我ぇ!!
560:名無しの巨人
前から大体半年ぶりか?サボって他の作品に浮気してんじゃねえ!
561:鎧の巨人
ひとまず前の安価の結果について報告しとくで
安価失敗
要因としてはトラップと魔物の原作との差異
南雲は俺を庇って奈落へ
562:名無しの巨人
庇われてどうすんだよライナァァァァァァ!
563:名無しの巨人
敵の差異が気になる
564:鼠の巨人
情報屋として情けないわ
間違った情報を渡してしまった…すまん…
565:名無しの巨人
しゃーない切り替えてけ
566:名無しの巨人
>>564
それはアルゴネキのせいじゃないやろ、こんな原作と乖離することなんて事例多くないし
567:鎧の巨人
>>563
敵はベヒモスとトラウムソルジャー+それを支配するトラウムプレジデントとトラウムサージェント
団長たち騎士は転移した直後に殺された…
>>566
同じく、原作の情報に頼りすぎてたワイが悪い
568:名無しの巨人
メルドさん死んだってマジ!?きつくね?
569:名無しの巨人
うせやろ!?あの厨二ハジメが認めた聖人やぞ!?
570:名無しの巨人
取り合えず原作通りの被害に抑えたのが凄い
571:名無しの巨人
檜山が南雲を落としたんか?
572:鎧の巨人
>>571
そんなこと檜山がするわけないやろ
ワイと天之河を助けるために自分から落ちたんや
むしろ檜山は南雲の事悪く言った貴族を代わりに殴ってくれたぞ
573:名無しの巨人
嘘…だろ?
574:名無しの巨人
あの檜山が…?
575:名無しの巨人
キャラ崩壊かよ
576:名無しの巨人
ひとまずやがこれからどないするつもりなん?
577:名無しの巨人
檜山真面なのか(旋律)
578:鎧の巨人
>>576
クラスの方針としては南雲の捜索、日本への帰還やな
579:名無しの巨人
>>577
旋律奏でんな
580:名無しの巨人
簡単に帰還できると思っとんのか?
581:名無しの巨人
エヒト倒さんと地球にまで来て詰むぞ
582:鎧の巨人
>>581
分かっとる、だから捜索と同時に大迷宮の攻略も提案してる
原作やとそこでトータスの真相が知れるんやろ?
だからワイがそこまでクラスメイト達を連れていく
583:名無しの巨人
な、なんかかっこいいぞライナー
584:名無しの巨人
連れていくと言っても実際問題なかなか難しいぞ
強化南雲でさえ死にかけとるからな
585:名無しの巨人
普通に無理じゃね?
586:鎧の巨人
難しいのは百も承知や
それでもワイたちは進み続けなきゃならんのや
これはワイたちの世界の存亡をかけた戦いになるからな
587:鼠の巨人
ライナァァァァァァ!!
588:名無しの巨人
最高にかっこいいよライナー
589:鎧の巨人
というわけで大迷宮の攻略を前提に安価や
これから何をするか
>>600
>>601
>>602
590:名無しの巨人
草
591:名無しの巨人
ふざけとんのか?
592:鼠の巨人
台無しだよ…
593:名無しの巨人
草
594:名無しの巨人
安価かよwwしかも複数ww
595:鎧の巨人
安価はオマイラへの感謝の気持ちみたいなもんや
ワイだけが助けられて得するのは何か悪いからな
それに違うスレで絶望的状況を安価で切り抜けるスレを見たからな
596:名無しの巨人
しょうがねえなぁ、感謝されといてやるよ
597:名無しの巨人
なんやかんやでこのスレに安価で釣られて見る人増えそうやからあながち間違った方法でもない
人が増えたら情報も増えるし
598:名無しの巨人
装備の新調
599:名無しの巨人
魔物の肉を食う
600:鼠の巨人
魔物の肉を食う
601:回答の巨人
鉱石を食べる
602:名無しの巨人
銃フェ
603:名無しの巨人
魔物の肉を食べる
604:名無しの巨人
クラスメイト達に転生について話す
605:名無しの巨人
草
606:名無しの巨人
おいおいおいおいwwwww
607:名無しの巨人
ついに来たww
608:名無しの巨人
南雲の回復手段無いのに肉食って大丈夫か?
609:名無しの巨人
>>608
加護あるしまあ死なんでしょ
610:名無しの巨人
鉱石?何で?
611:鎧の巨人
魔物の肉と鉱石を食べる、銃フェやな
ただ銃フェに関しては調整中で鍛冶屋に出してるからまた今度な
612:名無しの巨人
銃フェはやくしよ、やくめでしょ?
613:名無しの巨人
>>612
ゴア・マガラ参戦おめでとう!
614:名無しの巨人
鉱石ってなんだよ
615:鎧の巨人
質問、魔物と鉱石食ってなんかなるんか?
616:名無しの巨人
魔物は食えばステータスは上がるし技能も増える
鉱石は知らん
617:名無しの巨人
鉱石ってなんだよ
618:回答の巨人
鉱石を食べるとその鉱石の性質を硬質化で再現出来るようになる
619:鎧の巨人
>>618
マジ!?
620:名無しの巨人
>>618
嘘つけ、原作にそんなシーン無かったやろ
621:名無しの巨人
>>618
他の作品と間違ってないか?
622:回答の巨人
ライナー、今右胸のポケットの中に緑光石が入ってるやろ
食ってみ、光るから
623:鎧の巨人
>>622
やってみるわ
624:名無しの巨人
>>622
まてまて、何で胸ポケットに鉱石があるって知っとんや?
625:名無しの巨人
>>624
ひえっ
626:名無しの巨人
>>624
もしかして:転移しとる?トータスにDKksとかのように
627:鎧の巨人
うおおっ!!
628:名無しの巨人
どうしたライナーッ!!
629:名無しの巨人
凸喰らった?
630:鎧の巨人
体が…体が緑色に光ってやがる!!
【緑色に淡く光るライナーの写真】
631:名無しの巨人
ピカピカで草
632:名無しの巨人
イルミネーションかな?
633:名無しの巨人
苔が生えたみたいで草
634:名無しの巨人
すげええええええ!!!
635:鼠の巨人
ガチ?ホンマに光ってるやん
636:名無しの巨人
えぇ…
637:名無しの巨人
回答…英語で読むとanswer…異世界の事も分かる…あ
638:名無しの巨人
ライナー危機感なさすぎやろw
639:名無しの巨人
>>637
あ、ふーん
完全に理解したわ(完全無欠)
640:名無しの巨人
>>637
アンパンマンに跨ってたあの…!?
641:回答の巨人
アンサー・トーカーでわかった
取り合えず鉱石見つけたらどんどん食べてけ、隠れてな
食えば食うほど効力が上がる
あと魔物の肉は最低限にな
642:名無しの巨人
>>641
なんでや?加護あるから死なんやろ?
643:回答の巨人
>>642
死なんが食べる際に絶対邪魔が入る
というかライナーの体が作り変えられるとか恩寵が許すわけないやろ
無理やり食べ続けたら回復しながらでもガチで死ぬ
644:鎧の巨人
待て、魔物の肉を食べるだけでなんでそんな話なるんや?
645:名無しの巨人
食べたら体が作り変えられて全身激痛
646:名無しの巨人
というか神結晶とかいう鉱石がなかったら普通に死ぬ、あっても激痛
647:鎧の巨人
オマイラなんてものを食わせようとしてんのや…!
648:名無しの巨人
やけど食べたらステータスが上がるから
649:名無しの巨人
>>648
普通は死ぬから意味ないんだよなあ…
650:名無しの巨人
魔物の肉食べられないんなら大分きつそうやね
…………………………………
815:鎧の巨人
DKks死ね
816:名無しの巨人
草
817:名無しの巨人
いきなりどうした?
818:鎧の巨人
あいつのせいで悪夢見てここら辺りずっと寝れてねぇ…
819:名無しの巨人
あ…
820:名無しの巨人
そういえば結構前になんか別世界にDKksの力が漏れてるとかアル神が言ってたな
821:名無しの巨人
これやな
:創造の巨人
【報告】
オーマジオウ率いるオーマ軍が歪めた時空間の修復が完了した
これで世界が交わることはなくなったはず
まだ修復したばかりで不安定なため、ディケイドやら異世界に渡れる能力がある人はしばらく自重してほしい(特にディケイドとそのストーカー)
あとダークライが時空の狭間に迷い込んで閉じ込められてたからムーンフォースぶち込んで元の世界に放りこんどいたわ
わからん奴のために補足すると時空の狭間ってのはポケモンで言うところの謎の場所や
おまいら達がいる世界は隣接してて、その間にすべての場所に繫がる謎の場所があるんや
そんな場所、しかも不安定なためにダークライがいた影響でどっかの世界に悪夢の力が漏れ出てる可能性がある
まあすぐに見つけたから漏れ出てない可能性もあるから、悪夢見たらダークライのせいだと思っといてくれ
ちなみにダークライはエロマンガ先生の世界でオーマ大戦を題材にした小説書いてたわwwダークライ美化させまくっててワロタwww
※この文章は一斉送信で全てのスレに送っています
822:名無しの巨人
よりにもよってライナーの世界かよww
823:名無しの巨人
DKksは害悪、はっきし分かんだね
824:鎧の巨人
悪夢のせいでクマは酷いし魔物の肉を食った影響で体型も変わってクラスメイト達に滅茶苦茶心配される羽目になったわ
825:名無しの巨人
ライナーの悪夢かぁ、碌なもん無さそう
826:名無しの巨人
ガビ山先生もこれにはニッコリ
827:名無しの巨人
悪夢の辛さは本当にわかる
828:名無しの巨人
そういえば銃フェの安価ってもうしたん?
829:名無しの巨人
>>828
まだやな
830:名無しの巨人
焦んなよ
831:鎧の巨人
ほれ、安価の奴
魔物の肉のせいで四年後のライナーそっくりになってもうたわww
【銃を咥えるライナーの写真】
832:名無しの巨人
草
833:名無しの巨人
うおおおおおおおおおおッ!!
834:漆黒の巨人
顔色悪すぎて草
クマ酷いwww
835:名無しの巨人
美しい…これ以上の芸術作品は存在し得ないでしょう
836:名無しの巨人
えぇ…(ドン引き)
837:名無しの巨人
迫真の顔で草
838:名無しの巨人
本物やんけwww
839:名無しの巨人
ライナーのあの顔作るの上手すぎだろwww
絶対練習してただろwww
840:名無しの巨人
ライナーの銃フェ気持ち良すぎだろ!!
841:名無しの巨人
なんでライナーが自殺しようとしてんだよ
教えはどうなってんだよ教えは
842:名無しの巨人
エロ過ぎて草
843:鼠の巨人
この鎧スケベすぎる…
844:鎧の巨人
あ…
845:名無しの巨人
再現度高すぎて草
846:名無しの巨人
どうしたライナー
847:鎧の巨人
八重樫に見られた
848:名無しの巨人
草
849:名無しの巨人
修羅場不可避www
850:名無しの巨人
クラスメイトがあんな世の中に絶望したかのような表情で自殺しようとしてたら普通にトラウマモノでは?
—―――--------------------------
最近ライナーの様子がおかしい。
まず最初に急に体格が変わった事。
前よりも身長が高くなり、ガタイも良くなった。だが全体的に少し窶れたように感じる。
そして目の下の大きなクマ。
以前とは変わり果てた姿になっており、何者かが変装してるのでは?と話しかけるもいつものライナーであり、見た目以外は変わりない。
そして食事を殆ど取らなくなった。取るには取るが、今までと比べて激減した。
こうしてライナーが豹変したのは南雲くんが落ちた日から数日後。
何か責任を1人で背負い過ぎていないかと心配になる。
天之河にあれだけ言ったのにも関わらず、自分が背負い過ぎるとは何事か、っと一言言うためにライナーのいる図書館へ私、八重樫雫は足を運んだ。
図書館に足を踏み入れると、司書の女性が一礼、私はそれに一礼で返し、図書館を見渡す。
そしてライナーがいる席を見つけ近付くと、何やら寝息のようなものが聞こえる。
「あれ…寝てる?」
ライナーはテーブルに鉱石や魔物に関する本を積み上げており、手元には本を開きながらこっくりこっこりと船を漕いでいた。
私は対面の席に座りライナーの顔を観察する。
彫りが深い顔、鼻は高く、パーツのバランスもいい。
日本では爽やかナイスガイだったが、今ではダンディな雰囲気を醸し出している。本当に同い年なのだろうか?
だがあの問題児だった天之河が近くにいたためにそこまで靡かない。
リーダーシップもあるし、運動も出来るし空気も読める。どんな人とでも友好的に接しているし周囲の気配りも出来る。
あれ?ライナーってハイスペック超人?
そんなライナーの顔を見る。
目元には大きなクマ。疲れきった表情。寝てる時ですら何だか辛そうだ。
彼は何を悩んでいるのだろうか、何を背負っているのだろうか…
やはり南雲くんのことだろうか…
心当たりがあるとすればそれしかない、逆に南雲くんのことしかありえないだろう。
目の前で友人が自分を助けて奈落の底に落ちていく。そんな経験をした彼はどんな気持ちなのだろうか。
私ががライナーの立場で、香織が南雲くんの立場だった場合、自分はどう思うのだろうか考える。
(自身のミス、そのミスで親友である香織が死んでしまうことになってしまったのなら…恐らく私は…耐えられないだろう…)
「うぅ…」
ライナーが呻き声を上げる。汗は尋常では無いほどに流れ始め、寝言なのか、許してくれ、俺が悪かったんだ…殺してくれ…等と謝罪を口から漏らしながら、苦痛に表情を歪めるている。
(平気な訳がないわよね…)
私はライナーの席の隣に移り、ライナーの頭を自身の膝に乗せる。汗で濡れるが気にしない。
そのまま頭を撫でてみると、ライナーの呻き声は小さくなっていった。
子供の頃、雷に怯え母に泣きついていた時、頭を撫でられ、妙に安心して寝てしまった頃の事を思い出し懐かしい気分になる。思わずクスリと笑ってしまった。
『俺が守護る』
あの時、ベヒモスから私を救ってくれた時に叫んでいたあの言葉。
凄くカッコよかったなぁ…なんて…
そんな姿を誰かが見ているなんてこの時は思いもしなかった。
▽▽▽
私は目を覚ますと、身支度を済ませ訓練場に足を運ぶ。まだ朝早く、誰もいないのを確認すると、取り敢えずストレッチをしてから剣の素振りを始めた。
私はこの時間が好きだ。ただこの時間だけは、自分の世界だけに没頭出来る。
私はこの世界で何をしたいのか。
特に光輝のように、見知らぬ人を助けたいとは思わない。ただ、知ってしまえば私は見て見ぬ振りは出来ないだろう。現に、ここで良くしてくれているメイド達やリリィが危機に陥れば、私は直ぐに助けに行くだろう。
強くならればならない。仲間を助ける為にも、日本へ、故郷へと帰るためにも…
何時間経っただろうか、次第にクラスメイト達が訓練場に顔を出してくる。
そろそろ切り上げようと、一旦素振りを辞めて水分を補給する。
ヒソヒソ…と周囲から聞こえる。そこへ顔を向けるとクラスメイト達はサッと顔を背ける。
何事だろうか、私は鈍くない。何か私の事で話していたのだろう。噂されるようなことに何も思い当たりがない。
「雫ちゃん!」
訓練場に入ってきた香織が、私を見つけるなり走り寄る。南雲くんを助けるとあの日誓ってから、日々夜遅くまで鍛錬に勤しんでいる。身体を壊さないか心配だ。
「おはよう香…「ライナーくんと付き合ってるって本当!?」は?」
???
この子は何を言っているのだろうか。脳が一時機能停止するが、またすぐに動き出し問い詰める。
「ど、どういうこと…?」
「え、だって図書館でライナーくんと2人で…そういうこと…してたって」
「は?いやいやいやちょっと待って!?何処から!?それ何処から!?」
「し、知らないけどもう皆知ってるんじゃないかな…」
何故そのような話になっているのだろうか。あの時周囲にいた人物を思い出す。図書館に居たのは司書のみだったはずだ。いや、流石に無い。彼女からは見えない位置だったはずだ。真面目な印象を受ける彼女だ。そんな事しないだろう…恐らく。では一体誰が…?
「…2人が付き合ってるって…知らなかったなぁ…」
親友なのだから教えて欲しかったなぁと悲しそうな表情な香織を見てウッと唸る。誤解なのだ。誤解なのに、罪悪感が溢れ出す。
「よう、雫!」
否定の言葉を出そうとすると突如現れた龍太郎に阻まれる。間が悪い。何やら猛烈に嫌な予感をヒシヒシと感じる。
「元々俺は知ってたぜ!気にすんなッ!」
グッと得意げな顔でサムズアップする龍太郎。
何故そこで誤解が深まるような発言をするのかこの脳筋は。適当言うんじゃない。これだから脳筋は。これだから脳筋は。
ザワザワと周囲が色めき経つ。
「え、やっぱり本当に…」
「あぁ…お姉様が…頭が…破壊される…これが寝取られ…」
周りからキャーキャーと黄色い声が投げ掛けられる。
あの脳筋のせいで誤解がますます深まっていく…!まずい…!
助けを求めて周りを見渡すと、入口付近でライナーと光輝が何やら話していた。
ちょうどいい、本人に否定して貰えれば説得力も高くなるだろう。そう思い彼らの方に歩み寄ると…
「雫を頼んだよ…」
光輝はそれだけ言うとその場から去っていった。
お前も何を言っている?ライナーも何の事かわからず首を傾げてる。余りにも説明不足だ。
「ら、ライナー!」
「あぁ雫、おはよう」
噂の事など露も知らず呑気に挨拶するライナー。
「ライナーくん…その、図書館でしてたって…本当?」
香織がおずおずとライナーに聞く。言い方が悪い
「ん?まぁ、最近だと…(鉱石について勉強)してたな」
またまた周囲が色めき経つ。誤解をこれ以上深めてはならぬとすぐ様フォローを入れる。
「べ、勉強してただけよね、ライナー!!」
「まぁ途中で寝たがな」
ハッハッハと笑うライナー。顔を真っ赤にする香織。余計な事ばかり、どうしてこの脳筋達は…
「痛ッ、なんだ痛ッ、蹴るな雫!」
「うるさい」
八つ当たり…ではなく正当な怒りだ。ゲシゲシとライナーの足を蹴りつける。
「やっぱり雫ちゃん…」
「してないわよ!それにライナーは寝落ちしてたしッ!」
「ライナーくんは寝てた?」
「寝てるライナーくんに…?」
「八重樫さんって意外と大胆なのね…」
しまった、墓穴を掘った。すぐに私は訂正する。
「ちが、私はライナーにひ…ざ……」
膝枕していた…何だろう…言葉にするのが凄く恥ずかしい。普通付き合ってもいない男子に膝枕なんてするのだろうか?いやしない。
「…何してたの?」
「やっぱり口では言えないような…!」
「脳が…壊れる…」
「?」
「だから何もしてないってばッ!!」
私の声が訓練場に響き渡った。
元凶のライナーは終始首を傾げていた。
▽▽▽
私はふと、手拭いを訓練場に置き忘れていたことを思い出した。
コップに満たされていた水を飲み干し、自室から出る。
訓練場へ向かう道中、何やら厳しい表情のライナーの姿が視界に移る。
何をするつもりなのだろうか。彼の手には南雲くんによって造られた銃が握られていた。王国お抱えの錬成士達がようやく修理を完成させたのだろう。
やはり南雲くんもチートだったようで、銃の複雑な造形をゼロから創り出したのは、この世界の錬成士からしても圧巻だったらしい。南雲くんが描いた図があっても、熟練の錬成士が数日かけなければならないとなると、経った1日で造り上げた南雲くんの異常性が際立つだろう。
ライナーが自室に入った。それと同時に妙な胸騒ぎがする。何か嫌な…取り返しのつかなくなりそうな、そんな予感。
顔が険しかったのもあり、心配になりライナーの部屋に近づく。
カチャリ
音が鳴った。ほんの少しドアを開けて中を確認する。
そこには椅子に座り、銃を口に深く咥え、虚空を見つめながら絶望をしたかのような表情で指を引き金に添えているライナーの姿があった。ライナーの背後からは、窓からの光でまるで後光のように、まるで神聖さをも感じる光景だった。まるで神話の一部分のような…
そして指が引き金を…引く…
「ッ!?何してるのッ!!」
ドアを蹴飛ばしてライナーとの距離を詰める。
すぐに全力でライナーが咥えていた銃を蹴り飛ばす。蹴りが当たった部分から折れ曲がり、部屋の片隅へと弾け飛ぶ。
ライナーの口が切れ、血がドクドクと流れているが、今はそれどころではない。
「何をしたか…ッ分かってるのッ!?」
自分でもこのような声が出た事に驚く。それ程までに冷たく、鋭い声だった。
「あ、…え、なんで…雫……」
「何であんな事をしたのッ!?」
思わずライナーの胸倉を掴み叫ぶ様に問い掛ける。
ライナーの視線がキョロキョロと狭しなく動く。焦点が定まっていない。今のライナーは正気じゃない。
バチンッ
乾いた音が部屋に響き渡る。惚けたようなライナーの頬が赤く変色する。
一瞬の硬直。その後、ライナーは壊れた機械のようにすまない、すまないと謝罪を吐き続ける。
「全部…全部俺が悪いんだよ…ウォール・マリアが陥落したのもッ!!マルセルが喰われても作戦を続行させたのも…全部俺のせいなんだッ!!」
何かに懺悔するように、まるで教会で懺悔をするように、涙を流しながら、嗚咽しながら言葉を吐き出す。
そして最後に弱々しく…
「もう…嫌なんだ…自分が…」
ポツポツとライナーが語り出す。
「俺は…寝る度に夢を見るんだ…最悪の悪夢だ…皆で笑いあって…冗談言って…喧嘩して…訓練して…勉強して…夢を語って…地獄のような夢だ…俺が…ライナー・ブラウンが全て壊した元凶だったってのに…!」
ライナーが力無く、倒れ込むように椅子へ座る。額を右腕で抑え、俯きながら漏らす。
たかが夢、と簡単に切り捨てていいものではない。ライナーは私の想像以上に思い詰めていた。私には彼の悪夢の辛さが分からない。分かりえない。
ずっと、ライナーは1人で、誰にも打ち明けることも出来ず苦しんでいたのだろう。
「俺は英雄になりたかった…だけなのに…」
「…ライナーはどうして英雄になりたかったの?」
なら知ればいい。少しだけでも、彼の苦しみを分かち合えるように、一人きりで苦しまず済むように。
「…誰かに…尊敬されたかった…家族に…父さんに…認めて欲しかった…」
「そう………」
私はライナーの父親を知っている。とても優しい人だ。厳しい一面もあるが、家族思いで聡明な人であり、何度か話した事もある。客観的に見れば家族仲はとても良好だと思われる。
だがそれは今は話さない。
「誰か…ね…それはもう達成してるんじゃないかしら?」
「…え?」
いつものような逞しいライナーは今此処にはいない。弱々しく私を見上げる。
「私は貴方を尊敬するわ。だってライナー、ベヒモスから救ってくれたじゃない。私にとって、貴方は英雄よ」
「あぁ…あぁ…すまない…雫…俺はそんな大層な人間じゃないんだ…どうしようもない中途半端野郎だ…」
「あ〜もうッ!うじうじしないッ!」
ライナーの両頬を手のひらで叩き、そのまま掴みライナーの目線を私の目線に固定させる。
「貴方が認めてなくても私が英雄だと言ったら英雄なの!わかった?」
「あ、あぁ…わかった…」
「貴方を尊敬している人、英雄のように思っている人、貴方を必要としている人、よく思い返して。きっと沢山居るはずよ。
私も貴方を支えるから…一緒に歩いていきましょう?」
最後は子供に言い聞かせるように優しく言葉を掛ける。
暫しの沈黙。末にライナーは頷いた。
「すまなかった…いや、ありがとう、お陰で目が覚めた…」
先程の弱々しい面影は感じさせない。何処か覚悟を決めた凛々しい顔立ちだ。
「南雲を救い出す、皆を日本へ返す。両方やらなくちゃいけないのが英雄の辛いところだな」
「フフッ…調子に乗ちゃって」
「雫の英雄であれるように努力するよ」
「………」
勢いで言ったけど何か恥ずかしい…
▽▽▽
片翼の銀に包まれた女が上空から純白の極光を放つ。
それは容易く鎧を貫き…
ライナーの胸を穿った。
「ライナァァァァアアアアッ!!!」
・ライナー
結構ガチで病んでた。写真での顔は演技ではなく素。八重樫が乱入しなければ引き金を引いていた(死ねるとは言ってない)
魔物の肉の影響で四年後の姿になっている。髭は手入れしているためツルツル
・図書館で見てた人
あれ?これ二人をくっ付かせれば光輝くんに一番近い女って私では?外堀埋めたろ。勝ったな(確信)
・天之河
成長してる。トータスの人間よりもクラスメイトを優先しているため、猛アタックすれば天之河から告白される。だが中なんとかさんは奥手。
・カーズ
転生したある世界を滅ぼし、オーマ大戦でも凄まじい被害を出した。詳細は空白の期間に書いていたので次か次々回に載せる予定。